十和田・田沢湖殺人ライン   作:新庄雄太郎

6 / 6
いよいよ、最終章

犯人はどんなトリックを使ったのか。


第6章 崩れたアリバイ

そして、第2の事件が田沢湖で起きた。

 

「警部、被害者の身元が分かりました。」

 

「何、本当か。」

 

「はい、東京在住の安田 誠二さん19歳です。」

 

「それで、死因は。」

 

「恐らく、絞殺だろ。」

 

「考えられますね。」

 

田沢湖の殺人は、特捜班にも伝えられた。

 

「何、田沢湖で男性の死体。」

 

「えっ。」

 

そう言って、南と高山は捜査をする事に。

 

「やはり、十和田の事件と手口が似ていますね。」

 

「ええ。」

 

「なるほど、犯人は同一人物って事になりますね。」

 

「ええ。」

 

「田沢湖で、不審な男を目撃しているんだ。」

 

「どんな男だったか。」

 

「ええ、秋田県警の芹沢刑事の話では20代ぐらいの男と安田を殺害している事路を目撃しています。」

 

「おう、20代の男か。」

 

「恐らく、十和田の殺人と田沢湖の殺人の犯人の可能性が高いって事ね。」

 

「ええ。」

 

翌日、歩夢としずくと侑は時刻表で推理をしてみた。

 

「わかったわ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「どうしたの、歩夢。」

 

「何がわかったんです。」

 

「犯人は、羽越本線経由の寝台特急に乗って秋田へ行ったのよ。」

 

「なるほど。」

 

「犯人はそれを利用したのね。」

 

と、時刻表で調べて見ると。

 

寝台特急「出羽」

 

上野発23時03分 乗車

 

秋田着8時14分 下車

 

特急「たざわ10号」

 

秋田発10時10分 乗車

 

盛岡着11時50分 下車

 

特急「はつかり7号」

 

盛岡発11時51分 乗車

 

青森着14時04分 下車

 

寝台特急「はくつる」

 

青森発21時57分 乗車

 

上野着6時37分 下車

 

「そうか、犯人は「はつかり」と「やまびこ」ではなく、青森から寝台特急に乗って東京へ帰京したんだね。」

 

「帰りは東北新幹線ではなく寝台特急「はくつる」に乗ったって事ね。」

 

「これで犯人のアリバイは崩れたわ。」

 

「そうね、すぐに南さんに知らせなきゃ。」

 

「ええ。」

 

歩夢は、南がいる東京中央鉄道公安室に電話した。

 

「何、犯人が使った列車トリックが分かった。」

 

「そうよ、犯人は羽越本線を利用してそこから田沢湖線と東北本線を利用したのよ。」

 

「何、それ本当か。」

 

「犯人は、上野発の「出羽」に乗って秋田から「たざわ」に乗り、盛岡で「はつかり」に乗ったんだわ。」

 

と、侑は言った。

 

「なるほど、犯人は東北新幹線に乗らずに青森発の寝台特急に乗って上野へ行ったって事か。」

 

「そうよ。」

 

「ありがとう、早速班長に報告しておくよ。」

 

「うん、お願いね。」

 

次の日、田中春奈と安田 誠二の殺した犯人は盛岡で逮捕された、犯人は遊部 雄太郎、岸教諭のセクハラの話を持ち掛け2人を殺害したことを自供した、その後岸教諭もセクハラ事件についても警察に連行された。

 

「いやー、歩夢ちゃんと侑ちゃんとしずくちゃんの推理のおかげで事件は解決したよ、ありがとう、ご協力感謝するよ。」

 

と、高杉班長は言った。

 

「いやー、私はそれほどでも。」

 

「それに、お手柄でしたな。」

 

「ええ。」

 

「今度、演劇でやってみようかな。」

 

「それいいかもな。」

 

と、高山は言った。




劇中の列車時刻は平成4年のダイヤを使用しています

ご意見・ご感想をお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。