転生先はヘイト買いまくりのバンドリ世界でした 作:クローズ
学校内に入ってからも、友人の言うとおり、なんだか視線が温かい。
昨日まで散々嫌な目線を向けられてたのに、なぜ今日になって急に柔らかくなった?
分からない。
「はぁ~......一体何がどうなって......」
そこまで言って、ふとスマホケースにずっと入ってる紙を見る。
ご丁寧に転生特典が書かれた紙で、いくら捨てても次の日起きたら絶対スマホケースに入ってる紙。
呪いの紙とも一時期呼んでいたが、何か関係があるのではなかろうか?
そう思って、二つ折りにされている紙を開く。
『繧ヲ繝ゥ:蜷梧?ァ縺九i縺ョ螂ス諢溷コヲ縺少し下がる代わり、逡ー諤ァ縺九i縺ョ螂ス諢溷コヲ縺大きく上がる』
「また文字化けじゃねえか......」
結局読めないけれど、なんだか前見た文字列と化けてる部分が違う気がする。
もしかしたら、その影響だろうか?
まぁ、俺としてはありがたい。
この前の録音のあれは非常手段なだけで、別に脅迫なんかしたくないし、ただただ仲良くしたいだけ。
ほんとは程よい距離感で仲良くしたいだけなんだ。
......それで言うと、市ヶ谷のあれと、今朝の香澄のあれは俺にとっては卒倒案件だったと言えるけど。
「良かったじゃねえか未来!」
「いや、よかったのか、これ......」
「いやいや嫌われてたよりはよっぽどいいじゃねえかよ!」
いや、友人の言う通り、この環境自体は良いのだ。
良いんだけど......
「だとしたら、今なお冷たい視線なの意味わかんねえだろ」
「あ~......確かに」
そう。
多分この特典の対象はバンドリのネームドキャラだけ。
俺のクラスにネームドキャラはいないので、態度は変わらない。
やっぱりこの世は世知辛い......
「お前なんかしたんじゃねえの?」
「......身に覚えがないのがリアルなんだよな」
もしかして、神様って俺または俺の周りに何かした?
俺の印象を最悪に操作した?
俺被害者ぞ?
前世は通り魔に刺されて天寿全うできてない悲しい元男子高校生ぞ?
そのうえ転生先じゃ女の子から嫌われなきゃいけないんだ?
「......まぁ、いいじゃないの。一人でも増えたんなら」
「......当分はそうやって誤魔化すよ」
まぁ、好意的にネームドキャラに話しかけられたということだけを収穫に、今日も生きていこうと思います。
なんせここは、バンドリの世界だからね。
他にもネームドキャラはいっぱいいるからね。
......せっかく楽しくなってきたんだ、楽しまなきゃ損じゃない?
うーん、これじゃない感
そして短編(嘘)になりつつある。