転生先はヘイト買いまくりのバンドリ世界でした 作:クローズ
さて、なぜかは知らないがネームド女子からの好感度が上がっているようなので、それならと昼飯の時間で、もう一度ポピパの観察をしてみる。
好感度が上がっているならば、前回のような眼をされることはないはずだ。
というわけで、前回と全く同じシチュエーションを作る。
と言っても、昼飯を食ってるポピパを遠巻きに眺めるだけ。
「これうま......」
誰だ全く同じとか言ったやつ、しっかりパン食ってたわ。
まぁ変わらないだろ、きっと。
「お隣、いいですか?」
「あぁうん、どうぞ......」
「では、失礼します」
俺の横に美人な人が座って......え?
「え?」
「どうかしましたか?何かついてます?」
「いや、どうして俺の隣に来たのかなと思って......ほかにも空いてるベンチはいくつもあるだろうに」
「何を真剣に眺めているのか気になったもので」
うわ、やべえ人に見つかった気がする。
喋り方で分かったかな、この人は氷川紗夜。
三年の風紀委員だ。
そして知る人ぞ知る、Roseliaのギター。
そんな人が俺の隣に座って......え!?
「さっきから顔を赤くしたり青くしたり忙しいですね、体調でも悪いんですか?」
「あ、違います、決してそういう訳ではなく」
「そうですか」
彼女はそれだけ言うと、弁当箱を開いて飯を食い始めた。
俺の横で。
......気のせいであってほしいんだけど、なんだか腕がずっと当たってるような。
「あの、氷川先輩?」
「はい、何でしょう」
「腕、当たってますけど」
「当ててるんですよ、って言ったらどうしますか?」
「是非ともそのままで」
断れるわけねえだろ。
んで、遠巻きに眺めてたポピパはと言うと、これまたなんでか知らないが俺ではなく俺の隣......氷川先輩に目線が行ってる気がする。
特に市ヶ谷なんてすごいぞ、なんだかすっごい睨んでる。
俺じゃなくて、氷川先輩を。
なんか生徒会であったのかな?
まぁ、俺の気にするところではないけど。
「さて、と」
そう言って立ち上がると、氷川先輩も同じく立ち上がり、少し背伸びして俺に耳打ちした。
「放課後、屋上に来てください」
「え?」
それだけ言うと、彼女は優雅に去っていった。
屋上?
なんかやらかしたっけなぁ......とか考えてると、前からものすごいスピードで金髪ツインテールが。
「おい、今何言われた」
「え?いや、なにも」
「嘘つくなよ、呼び出しだろ」
すごい圧を掛けながら言われた。
あれ、君俺のこと嫌いって言ってたよね?
なんでわざわざ俺の動向確認してんの?
とはいえず。
「いや、市ヶ谷さんには関係ない話でしょうよ」
「大いにある!わたしだけじゃなくてポピパメンバー全員にもな!」
そういったから後ろに見えるメンバーを見てみると、これまたすごい視線を感じる。
でもこの視線、俺じゃなくて市ヶ谷に向いてるような。
「あの、さ。市ヶ谷さん」
「何!」
「近い、から。当たってる、いろいろと」
そう言うと、顔を真っ赤にしてすごいスピードで帰ってった。
良かった。氷川先輩みたいに「当ててる」って言われなくて。
......というか俺、いきなりどうしたんだろう?
急に、好かれるようになったけど、どうして?
タイトルの数字は意味無いです、話数数えてるだけなので。