転生先はヘイト買いまくりのバンドリ世界でした 作:クローズ
そしてなんだかんだ気に入ってもらえてる、嬉しい限りです
さて、なぜか知らんが氷川先輩に屋上まで呼び出されたので、今現在向かっている途中。
俺の身に起こった数々のラッキースケ......失礼、
考えられる主な原因はあの紙。
あの紙に書かれた内容が変わったことによる影響だろう。
......いや、ありえないことではないが、俺が市ヶ谷さんの録音をしたことによることが原因か?
それだったら納得がいく。
もし、書かれた内容が変わるトリガーが、
しかし、それだけですべてのネームドキャラの好感度が上がるだろうか?
「ま、考えても仕方ないか」
とにかく、屋上に急ごう。
妙に甘ったるく囁かれたから、少しだけ期待している俺がいることは内緒だ。
「ふぅ......お待たせしました、氷川先輩」
「あぁ、やっと来ましたね。息切れするほど急いだのですか?」
「先輩からの呼び出しとか、間に合ってても急ぐものじゃないですか?」
「呼び出されたことはないので、わかりませんが」
柔らかな笑みを浮かべながら会話する先輩。
冷徹な真顔があまり見えないことから、この時間軸は同じく氷川姓の妹と仲直りした後なんだろう。
「さて、早速本題なのですが」
「はい」
氷川先輩は俺にスっと近づき、そして。
......
「......え?」
「ふふ......やっと、やっと捕まえました。未来さん」
そうやって呟く氷川先輩の声は、ひどく甘ったるく、そして粘つくような気味が悪かった。
ネームドキャラにこうやってくっつかれるのは嬉しい、が。
俺はヤンデレ、メンヘラは好みじゃない。
ちなみに自分主義がメンヘラ、他人主義じゃヤンデレな、ここテストに出るぞ。
とりあえず抱擁から抜け出すと、俺が一番よく知ってる目になった。
「......どうして、逃げるんです?」
「俺は自分の愛情だけ押し付ける人間は苦手なんです。それじゃ」
そう言ってダッシュで屋上から脱出を図る。
相手は運動部とはいえ、男女の差もあって、容易に振りきれた。
......のだが。
「......なんだ?雰囲気が変わって......?」
世界が俺に牙を向いてるような、常にどこからか粘つく視線を向けられているような感覚。
例えるなら対人ゲームでずっとターゲットを向けられているような感覚。
「とりあえず......逃げるほかねぇ!!」
正門から飛び出し、ダッシュで家に帰る。
そして、自分の部屋に閉じこもり、すぐさまスマホケースに挟んである紙を見た。
そこには。
『縺翫∪縺医?縺薙?荳也阜縺ォ蟄伜惠縺励※縺ッいけない』
「いけない......?いけないって、なんだ......?」
さらによく目を凝らす。
『莉翫☆縺先ュサ縺ュ』
「......なんで、だ?」
......
一体何を間違えたんですかね