アンケートありがとうございました
失踪しない程度に頑張って書きたいと思います
それではどうぞ
「最近学校周辺で不審者が目撃されているので皆気を付けて帰ってね」
善先生の話を終えて私とハナは教室を後にした
「でさ~みこ饅頭だと思って拾ったら石だったの」
「……それが饅頭だったらまさか食べる気だったの?」
ハナと他愛ない会話をしているとふとあの鈴の音が聞こえた気がした……
「みこ?どうしたの?」
「ううん……何でもない」
(2回目が終わってから徐々になり始めたけど……大丈夫かな)
私は近頃から聞こえだしたこの鈴の音に少し怯えながらも、割と平穏な日常を送れている。黒死牟さんが作ってくれたこの御守りの効力が働いているのか、最近私の傍から何かが自分から遠ざかっているような気がしてきた。
これに関して黒死牟さんから
『……その護符……機能しているようだな……ならば……良し……』
『……それは……私が……不在の時に……みこを守るために……造ったもの……もしものことが……あってはならないからな……』
この御守りのお蔭でよっぽどやばい奴じゃない限り近寄ってくることは減った。それこそそのやばい何かは黒死牟さんが対処することになるけど……
(これで黒死牟さんも少しは休まるのかな……?)
いつも私を守るためにほぼ休み無しで祓ってくれていた黒死牟さん。最近は大分余裕が出てきたのか目を閉じて休むことも殆ど無くなったらしい
だけど唯一の懸念事項があの神社とのこと。黒死牟さん曰く、不確定要素しかなく奴らがどう動くかが読みにくいとのこと
やっぱりあの鈴の音と関係があるのかなぁ……?
そんなことを思い返しながら私はハナに連れられてウサギ?のグッズを買いに行くことになった。
「じゃあ、サッと買ってくるから待ってて!」
「うん、座って待ってる」
私はベンチに座ってハナを待つことにした。黒死牟さんはちょっと席を外すらしい……すぐに戻るらしいからあまり心配はしていないけど……
「となり失礼しますよ」
私の隣に男の人が座ってきた……
(……すっごい見て来る……人間……だよね?)
風貌も相まってとても怪しいその男の人は私を変わらず凝視してくる。……黒死牟さん早く来てくれないかな……
「あ、そうだ こんにちわ」
(もしかしてこの人が先生の言っていた不審者?)
「お嬢さん、石いります?」
(絶対そうだ、この人が不審者で間違いない……)
やばい人に遭遇してしまったなぁと内心思いつつハナと黒死牟さんの帰りを切に願う私だった。
「みこ……目の前で売り切れた……」
ハナが泣きながら目的のものを手に入れられなかったことを教えてくれたけど、一刻も早くここから立ち去りたい……
「お悩みかな?」
あのやばい人が話しかけてきた……ハナに身内出ないことを伝えると突然周囲の人たちのスマホが鳴り出した
……私のスマホには何も来ていないけど
ハナのスマホを見せてもらうとそこには
(神童ロムの……館?)
「神童ロム おや私ですね」
「……ハナ、早く行こう、また入荷したら買いにいけばいいし」
私はハナを連れてその場から立ち去ろうとすると目の前の男ロムがカバンからハナの目的の物を取り出した
……ハナにそれを上げるついでに石を渡そうとしているけど、やり手が完全に詐欺のそれなんだけど……
ふと私の視界にやばい何かが近寄ってくるのが見えた
(タイミングが悪すぎる……今日は厄日なの!?)
黒死牟さんが居ない時に限って次々と押し寄せる出来事の数々にうんざりしていたけど……あれ、どうしようかな……
「……おっと石が」
彼の手から石が零れ落ちた……ハナが拾いに行ったけど、その方向が何かがいる所だと気づいて私はハナの手伝いをすることにした
(早く拾わなきゃ……)
そう思いながら石を拾っているけど、ふとその何かの足が止まった。
(あれ……?止まった……?)
かと思えば何かの口から変なものがでた。……正直気持ち悪い
だけど石を睨みつけたと思いきやその場を立ち去って行った
(今のは……?いったい……)
「ホラ、いい石でしょう?ご覧の通り効果てきめん」
私はロムも何かが見える人だと気づいた……とすればこの石は本物……!
そう思っていたけどふと彼の後ろにまた大きい何かがいた……!
「おっと予想外」
(ひっ、いつの間に!?)
石は……何かとは距離があるし……何より黒死牟さんの御守りに怯まない……!?
やばいと思っていたらふと黒死牟さんのお守りから何かが割れる音が聞こえたかと思うと目の前の何かが突然苦しみ出した……?
『オ、オオオオオオオオオオオ!!!』
「……へぇ」
「ひいッ!?」
突然何かの内側から突き破るように無数の刃が次々と飛び出してきた
……その刃が黒死牟さんの物だと気づいた時には既に何かの全身は刃で覆われて、すぐに消滅していった
(今の……この御守りのお蔭……?)
そしてふと黒死牟さんの言葉を思い出した
『……仮に私が……不在の時……その護符が……通用しない……奴が来ても……一度切りだが……そいつを祓うだろう……』
確かにその通りだったけど……いくら何でもこの光景は心臓に悪い……
それから彼は何かを考える素振りを見せた後私に石を渡そうとしていたけど、ハナが割り込んで私を連れだした。
「あのっ、これ」
私が石を握ったままにしていたことを忘れて思わず彼に伝えたけど彼は
「差し上げますよ……なかなか面白いものを見せてもらったので……」
そういって私とハナは近くのミスドに行くことにした。
神童ロムのサイトを見てみたけど……確かに効力があるのは分かる……けど
(正直、滅茶苦茶胡散臭い……)
サイトの説明文からも漂う怪しさ全開の雰囲気、もうちょっとどうにかならなかったのかなぁ……
……そういえば黒死牟さんどうしたんだろう?
「やれやれ、面白いものを見せてもらいましたよ……」
さっきの少女とあの御守りのことを思い返す
(あの少女があの場所にいった子であることは確認できた……問題はあの侍だけど)
はじめて対面したとき、あの子の首にかかっていた御守りの異常さに気づいた
(まさか、あそこまで強い力が込められているとはね……)
(それに襲ってきたあいつも中々の奴だったけど……あれを力の一端だけでやっつけるなんてね)
あれに比べればこの石はなんてことは無い物だろうけど……と考えていると後ろにあの御守りに似た気配を感じた
どうやらお出ましのようだ
『……ふむ……やはり……お主か……』
「……いやいや、ボクは何もしてませんてば」
振り返ると案の定あの六つ目の侍がいた
おおよそあの御守りが壊れた辺りからボクの事を感知していたんだろう
「ひとつよろしくて……?」
『……なんだ』
あの侍の「やはり」の意味を問いただしたくて質問することにした
「やはりとは、どういうことです?」
その侍の口からは思いもよらぬ返事が返ってきた
『……お主……あの神社に……訪れたことが……あるだろう……』
「!?」
どうやってそれを!?この疑問を予想していたかのようにその侍は
『……あの神社にいた……奴らの……血を得て……記憶を覗いた……その中に……お主とあの老婆が……いたからな……』
「……なるほど」
目の前の規格外にもほどがある存在にひやひやした。まさか自分のことを知られていたとは……
老婆とは多分ミツエさんのことだろう
「それで……ボクに何か用で……?」
ボクは恐る恐る尋ねてみることにした。正直ボクが勝てるわけがないのは目に見えているけど……
『……いや……なんてことは無い……ただの顔合わせだ……』
……拍子抜けした答えにボクは
「……さいですか」
『……迷惑をかけたな……さらば……』
そう言って帰っていった……たぶんあの子の元に行ったんだろうけど
そうして姿が完全に見えなくなってからボクは
「あー、緊張したなぁ……」
思わず近くにあったベンチに座って独り言を放つ
「いやー、まさかあそこまで強いとは」
あの侍の異常性について考える。
恐らくあの侍に理性が無かったらそれこそ大怨霊として甚大な被害をもたらしていたに違いない。そしてあのオーラ……周囲が真っ黒に染まるほどのモノだった。
なにより気になったのはその中にかすかではあるけど全く真逆のオーラが感じられたことにある。察するに恐らくあれがあの侍を人の形に押しとどめている要因の1つだろう
さらにあの御守り……あの中身は恐らく侍の一部それも、目や肉片ぐらいの大きさの物だと考えられる。あの一回で割れたみたいだけどそれでもあの威力……本体はさぞ強いんだろうなぁ
色々考えた末
「ミツエさんに会いに行くとするか」
もう一つの目的である師匠に会いに行くことにした。あの写真のことと……六つ目の侍のことについて話そうと考えている
閲覧ありがとうございました
御守りの効果としてみこちゃんに何かあったら一回だけ割れて対象の内側から無数の神去が飛び出すようになっております