番外編が好評だったので今、絶賛内容を構成中です。リアルの日程が合わなければ毎日投稿が途絶える可能性もあります。ご了承ください。
それではどうぞ
「ハナ……風邪ひいたんだ」
「えっ?ハナちゃんも風邪引くんだ……」
あれから暫く経ったある日、珍しくハナが学校に来ないから心配してたけど、どうやら風邪を引いたらしい。
……川に飛び込んだのが原因かもと連絡が来たときは、心配したなぁ……
「あっ、ハナからラインが…………えっ」
ハナから送られてきた自撮りの写真の後ろの水槽に顔だけの何かが写りこんでいた。黒死牟も見てみると……
『……これは……なるほど……凡そ……川に飛び込んだ際に……憑かれたか……』
ハナの後ろの水槽に人の顔のようなものが写っていたのを見て私は、ますますハナが心配になってきた。黒死牟さんの反応的にもこれは確かにハナの傍にいることが明らかになった私は、ハナの家に様子を見に行くことにした。
「わー……ハナちゃんキツそうだね……オーラも小さくなってるし」
(ハナを守っているオーラが消えたら……!)
ハナに危害が加わるかもしれない!そう考えた私はユリアちゃんを連れてハナの家に向かうことにした。
「ふたりとも来てくれたの?ありがとう~」
「体調はどう?」
「熱はだいぶ下がったけど、ちょっとフワフワしてるかな~」
ぐぎゅるる
「あっ、またお腹鳴っちゃった……取り敢えず2人ともあがってあがって」
「オーラが弱まってる……」
『……では……行ってくる……みこは……ハナに……栄養を……』
(お願いします……)
そう言って黒死牟さんは一足早く中に入っていった
「ハナちゃん、大丈夫?」
「うん、まぁ~何とか~」
『ギャアアアアアアアア』
無視無視……
「あっハナ、これ食べて」
「あ~!美味しそうな林檎~」
『……思ったより……不味いな』
部屋に入るとそこに黒死牟さんしかいなかった。……多分あの何かを食べてるよね?
『……心配は……いらない……既に……片はついた……』
話を聞く限りだと、ハナに憑いていた何かを見つけ次第すぐにバラバラにして、今食べているとのこと。
(やっぱり、不味いんだ……何かって)
かと言って美味しいと言われても反応に困るし、食べたいとも思わないけど……
それから私たちはハナにたくさん食べさせてオーラを回復させた後、家に帰ることにした。
『……背に腹は……代えられぬ……か……』
試しにどんな味なのかを聞いてみたけど
『……そうだな…………吐瀉物の匂いのついたやたら食べ応えの悪い生肉を……食べてる気分だったな……』
なにそれとんでもなく不味そう……
それから数日後
「ミツエさん、今日も居ないんだ……」
『……何か……あったか……』
神社のことについて相談しようとミツエさんの店に来たけど……今日も居なかった……
「一体どうしたんだろう……ミツエさん」
『……あの老婆は……物の怪に……容易くやられるような……者では……無いとは思うが……』
「やぁ、こんにちは
……久しぶりに不審者候補が目の前に現れた
「そうだ、お茶しません?」
こんなにうれしくないお茶の誘いは初めてかも……
「おごりです」
「……どうも(おしるこ……)」
『……』
神童ロム……この人も見える人なのは間違いない。さっきも御二方って言ってたし……
「みこさんと、黒死牟さんでしたよね。また会えて嬉しいなぁ、みこさんのご友人のハナさんはお元気で?」
「はい……まぁ……そうですね……」
『……建前は良い……要件を話せ……』
黒死牟さんが若干呆れたように話しかける。そして彼が話した内容に私は二重の意味で驚かされた
「神社の件、なにか進展ありました?」
「え?」『……やはり……それか……』「え?黒死牟さん今なんて?」『…………あ』
「……案外、抜けてるところもあるんですね」
それから私は既に黒死牟さんと彼が会っていたことをそしてミツエさんが師匠だったことを教えてもらった。
「で、かなりマズイ感じだったので心配していたんですよ」
「それは分かりましたけど……黒死牟さん?」
『……これに関しては完全に……私の落ち度だ……済まぬ……前とは違うことを失念していた……前世の弊害が……』(※1)
黒死牟さんが顔に手を覆いながらすごい後悔している……初めてかも黒死牟さんがミスをするのって……
「話を戻しまして……みこさんに黒死牟さん、どうです?ここ行ってみません?」
『……そう来たか』
数日後
私たちはあの神社の入り口に来ていた。いつになく黒死牟さんの纏う雰囲気が厳しくなっている……
「いやー絶好の登山日和ですねー!お弁当持ってくればよかったなぁ」
(空めっちゃ曇ってるけど……)
『……』
(黒死牟さん……)
「ところでみこさん、ハナさんは連れてこなかったのですか?」
……ハナを危険な目には合わせられない旨を伝えると彼は
「お友達を心配する気持ちは分かりますが、まずは神社にたどり着かなければなりません」
「ハナさんにはただの登山と伝えてそれから……「それから……なんだい?」おや」
彼の言葉を遮ったのはミツエさんだった。
「懐かしいですね、その装束」
「ロム……この子たちは関わらせないと言った筈だよ……!」
「同意しましたっけ」
「……みこ帰りなここはワシがなんとか……」
「いけるんですか?ミツエさん」
二人の間に険悪な雰囲気が流れる……その時
『……やめよ』
黒死牟さんが口を開いた
『……今日この日を……選び……ここに足を運んだのは……紛れもない……みこの意思だ……』
『……みこの意思を……決めるのは……お主らではない……』
その表情は……まさに『鬼』といった感じがした
『私の……言いたいことは……わかったか……』
黒死牟さんに続いて私の意思を伝える
「……私がハナを連れてったんです。だから……私も行きます」
「……みこ」
「尊い友情ですね」
私達は神社に入っていった。……黒死牟さんからもらった笛を握りしめながら私は階段を登っていった
※1
無惨には考えていることや視界が筒抜けだった為、一々口頭で報告する必要がなかった。(というか意図的にそうしなかった)
またその期間が長かった弊害で、口頭で報告することが頭からすっかり抜けていた模様
お労しや兄上
閲覧ありがとうございました!