思ったより好評だったので続けてみたいと思います。
それではどうぞ
久しぶりに帰ってきた平穏な帰り道を終えて私は、家にたどり着けた
何も気にしなくていい帰り道は安心できた……これも黒死牟さんのおかげだ
後で本を用意しなくちゃいけないけど、黒死牟さんって何を読むんだろう?
そう思って家にたどり着く前に聞いてみたら
『……歴史……それに関する書物……であれば……良し』
歴史に関する本……私が使ってた教科書で良いのかな?
他にもあったかな?自室にあるか見てみよっと
だけど家に着くなり幽霊のお父さんが
『き、君は、一体……?』
どうやらお父さんは黒死牟さんに驚いているらしい。
無理もないか……私だって初めて見た時は思わず竦みあがったもん
『……案ずるな……私は……みこと……契約を結び……みこを……守護する任に……就いただけの……存在……』
『……危害は……加えん……』
黒死牟さんがそう言うとお父さんは
『ほっ、なら安心したよ!……みこのことよろしくお願いします…』
『……承知した……』
……お父さん
『……みこよ……』
あの後ご飯を食べて、お風呂に入り終わって自室に戻るとお父さんと話し終わった黒死牟さんが話しかけてきた。
「は、はい」
『……この家は……みこの父親が……守護している……余程の奴でもない限り……この家に居る以上……みこと他の家族に危害が加わることは……ない……』
「!」
お父さんがこの家を、私たちを守ってくれていたんだ……そう思うとどこか涙脆くなってしまう
『……しかし……低級の……奴が……来ることも……あるらしいが……それが与える影響は微々たるもの……』
『……この家に居る間は……私は……それらと……外にいる奴らを……祓う……としよう……』
「あ、ありがとうございます……!」
本当に黒死牟さんには感謝しきれないくらい色々してもらっている……明日本屋寄ってみようかな?
黒死牟さんが読みたそうな本があればいいけど
『……では……私は……部屋の外にいるとしよう……女子の寝床に……いることは……良きことではない……』
「わ、分かりました……今日は、ありがとうございました……!」
やっぱりどこかの武家の人だったのかな?立ち振る舞いが丁寧でそう感じちゃうな
『……気にすることはない……ただ……勤めを……果たすのみ……』
そう言って黒死牟さんは、部屋から出ていった
久しぶりかもしれない……ベッドに何もいないのは、今日は良く寝れそう
みこが眠りについたところで俺は、みこから借りた歴史の教科書に目を通す
俺が知りたいのは、大正時代に関してだが……
『……やはり……この世界には……鬼も……鬼殺隊も……存在していないか……』
帰り道にみこにも『鬼殺隊』と『鬼舞辻無惨』いう単語に聞き覚えはないかと尋ねたが、聞いたことが無いと言われたな……
明日みこについていく際に図書館とやらに行ってみるか……
目ぼしい情報を得られなかった俺は、この家の敷地から外に出て、物の怪どもを祓うことにした……
『……先程から……気配は……感じていたぞ……でてこい……』
俺がそう言い放つと周囲から多くの醜い姿をした物の怪が集まってくる
そのどれらもまともな言語を解しておらず、聞こえる言葉はどれもちぐはぐであった
『……従者として……主の……周囲の安全を……守ることは……当然……』
『……さっさと……こい……』
俺の言葉を皮切りに物の怪どもが一斉に襲い掛かってきた
『……参る……』
月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮
俺の居合から繰り出される一撃を以って、俺に襲い掛かってきた奴らは全員斬り刻まれ消滅した
残っているのは、俺の危険性を認識してむやみに飛び掛からなかった奴だけだ
『……他愛のない……所詮は……物の怪……どうした……かかってこい……来なければ……私から……行くぞ……』
俺はそう言い放ち、正面にいる一際大きい物の怪を見据えて
月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月
刀から放たれた三連の斬撃が物の怪を取り囲み、斬り裂いた……
今ので奴は死んだようだ……既に死んでいる存在にこの表現は適切では、無いか……
『……残りは……お前たちか……』
あれほどいた筈の物の怪は、今やたった2体だけになった
だがそいつらも自分の身の危険を感じたのか、逃げ出そうとするが
『……逃がすとでも……?』
俺はすぐさま次の技を繰り出した
月の呼吸 陸ノ型 常夜孤月・無間
俺の繰り出す技を避けようと試みているようだが、結局見切ることはできず双方とも細切れになり消滅した
俺は刀を仕舞い、みこの家に戻ろうとしたが、ふと気配を感じた
『……』
そこに佇むは、まるで侍のような姿をした物の怪であった
この侍は、俺の戦いに釣られて出てきたらしい……そいつは待ち望んでいたと言わんばかりに既に刀を抜いていた
どうやらあちらは死合を望んでいるらしい……
『……此方も抜かねば……無作法というもの……』
俺は刀を抜刀し直し、構える……
『……』
『……』
互いの間に再び夜の静寂が訪れる……夜風が吹き終えた時に始まりは訪れた
『……!』
『……参る……!』
互いにすれ違う瞬間に決着はついた
俺の刃が侍の刀ごと斬り伏せたのだ……
刀を納めるとあの侍は、どこか満足げな表情を浮かべ、消滅していった
『……天晴れなり……見知らぬ侍よ……此度の死合……冥土の土産とするがいい……』
その侍の健闘を称えるかの如く、空には一点の曇りもない満月が浮かんでいた……
ちなみにこの後兄上は、みこのお父さんと将棋をしました
みこのお父さんは最初は怖がってましたが、兄上が危害を加えるような存在ではないことを悟り、将棋やらに誘うようになりました
あとあの侍はたまたま成仏できなかったそこそこ腕の立つ侍でしたが、兄上を一目見て戦いたいと思い、あの場に出てきました
閲覧ありがとうございました!