太古から存在している未踏の地──迷宮(ダンジョン)
 未だ人の未知に溢れる神秘の場。そんな場所に唯一入ることを許され、攻略を目的とする職業こそが“冒険者”と呼ばれている。
 誰もが子供の頃に一度は憧れる英雄のような職。高峯紅蓮(たかみねぐれん)も冒険者を目指し、日本最高峰である冒険者養成学校に入学することが出来た。
 
 ──だが現実は非情。入ったクラスは学年の落ちこぼれが集まるCクラス。より上の天才を眺めることしか出来ず、幼馴染である黒髪の美少女にすら無視されてしまうという現実のみがそこにはあった。
 
 理想とかけ離れた今に嫌になるも、それでも夢を諦めきれず、友である狩屋(かりや)と自主練に励む毎日。このままなあなあで三年を過ごし、夢も諦めることになると諦めかけていた。

 だが、そんな日常の足下に現れた黒い扉が、俺たち二人を迷宮(ダンジョン)へと誘ってしまう。
 未熟な才能なしが二人。未熟にして弱者である俺たちだが、生き延びるために迷宮攻略へと進む出す。

 待ち受ける地獄。非情な死に直面し、答えを出したとき高峯(たかみね)は奇跡のような光と邂逅することになる。

『──決めた、私が託すのは君にしよう』

 一つの出会いが切っ掛けで始まるのは、いずれ世界を巻き込む大冒険。

 友と笑い、笑う周りを乗り越え、大切な少女と心をぶつけ合い、少年が突き進む。
 これは魔力なし(ノンマギ)と蔑まれた一人の少年と仲間が、世界最大の迷宮(ダンジョン)攻略を目指す、夢を追うだけの物語だ。






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