ダイワスカーレットはこんなキャラじゃないのは理解してる、理解してるけど、やりたかった、以上
尚、このキスをすると言う悪知恵は、デジタルからふっかけられた結果ですたい(今後書きます
本来だったらスペスズ辺りでやりたかったんだけど、パッと思いついたネタがこれだったんですよね……(オイ
トレセン学園の一角にある薄暗い部屋。
室内には壁際に置かれたタンスが四つと入り口の反対側の壁に沿うようにして机が置かれ、床には所狭しと研究の案と研究結果が記された紙束が転がっていた。
側から見たら人、いや、ウマ娘が住むような場所ではないと断言できる程に汚い部屋ではある。しかし、そこで研究している彼女にとってその汚さが逆に居心地の良い、それこそ、天国みたいな場所でもあった。
「ふふ、できた」
椅子に座り手に持ったフラスコの中身を見て少し喜んでいる様子の彼女の名はアグネスタキオン。
この学園の中でも天才でありながらも問題児に分類されるウマ娘であり、生粋のマッドサイエンティスト。過去には彼女の後輩に当たるスカーレットを幼女にしたり素直にさせたりと問題ばかり起こし、その都度彼女達のトレーナーに怒られる事が多い。それでも知的探究心に負けて様々な実験をしてしまっている。
「これでまた新たな実験ができる」
新しく作った薬(おもちゃ)にタキオンは楽しそうに振る。その表情は何処か子供っぽさがあり普段の彼女からは見えないものだった。
唐突に扉が開く音が聞こえ光が差し込んでくる。
「ん?モルモット君かって……」
椅子を回転させて振り返った彼女は笑みを浮かべる。
入り口付近に立っていたのは彼女のトレーナーではなくツインテールに髪を結い赤い瞳を持ったウマ娘ーーダイワスカーレットだった。
彼女はタキオンの後輩であり毎度の如くタキオンの薬の被害者でもある。
「あぁ、スカーレット君か、こんな朝早くにどうしたんだい?」
無言のままズカズカと入ってきたスカーレットはタキオンの目の前に立つ。
一言も口にせずに不服そうな表情を浮かべて見下ろしてきた彼女にタキオンは首を傾げる。
「スカーレット君?」
不思議がっている彼女の顎にスカーレットは手を回しクイッと顎を上げる。
赤く意志の篭った瞳に射抜かれて見をタキオンは訝しむように少し仰け反る。
「なんだい、なにをっ!?」
有無も言わさずスカーレットはタキオンに口づけをする。
タキオンが驚いたのも束の間、乱暴に彼女の物ではない未知の舌が口経由で侵入してくる。
「んっ!?」
未知の舌の侵入された事に反射的に歯を食いしばる。
「んぐっ!!」
頑丈に食いしばった筈の歯をこじ開けてスカーレットの舌が侵入してくる。
舌とタキオン自身の舌が触れ合いビリッと体が強張り背筋に電撃が走る。
それは彼女が今まで生きていた中で感じたことのない刺激で力が一気に抜けていく。
「んぐんんー!!」
「はむ、んっ」
少し力が抜けた事で蹂躙される口内。
丁寧に解される歯茎。
まるで蛇の様に動くその舌はどんなに予測しても動きの予測できずに翻弄される。
自分がとてつもない事になっているという感覚さえも彼女の中の思考の中から奪っていく。
「んんっ!」
逃げようと抵抗するするタキオンの頭を後ろから押さえつけて逃げ出せないようにする。
スカーレットから来る未知の快楽に逃れようと暴れようと動こうにも椅子に座っているタキオンは動けなかった。
「んーー!!」
舌がスカーレットの舌に触れる度に体の芯から何か熱い物が生まれては体の中を支配し、徐々にそれは下腹部に溜まる。
「ん、んっ」
それが限界にまで達し無意識にタキオンは股を擦る。
「んふふ」
限界が近くなったのを察したのか妖艶な笑みをスカーレットは浮かべる。
ーーぐちゅっ
一気にスカーレットが舌を絡ませ、下腹部に集中していた逃げ場のない熱が暴発する。
「!?っ〜〜♡」
背筋を何かが駆け上がり脳天まで貫くような刺激。快楽の渦と言う今だに慣れない感覚。
その感覚自体がイクと言うものですら理解していない彼女にとって突然の出来事で混乱し更に力が抜ける。
「……んく」
力を失ったタキオンからスカーレットは離れ二人の間に淫靡な銀色の橋が垂れる。
「……な、なにを、するんだ、いきなり」
ぐったりと椅子に寄りかかったタキオンが抗議の声を上げる。
顔を上気させたスカーレットは少し恥ずかしそうにそっぽを向く。
「ふん、い、いつもの仕返しよ」
「いつもって、なんの話だ?」
「ほら、あれよ、素直になる薬や小さくなる薬の件よ」
タキオンは何処か納得したような表情を浮かべ視線を逸らす。
その件全てにタキオン自身関わっており、元凶になったのも彼女自身。それで復讐されたと言う事は理解できた。それでも、彼女的には腑に落ちない点があった。
「それはわかった、けど、それと今の口づけする理由がわからないんだ」
「そうね、タキオンさんはいつも私の大切なものを奪い続けたからタキオンさんの大切なものを奪っただけよ」
確かにスカーレットの言い分は筋は通っている。今まで、タキオンの薬を飲まされたスカーレットは恥ずかしい体験ばかりしてきた。だが、今、彼女がした行為は、奪うと同時に同時に奪われてしまったと言っても過言ではない。
「奪ったって、いいのかい、スカーレット君だってファーストキスだったんだろ?」
「いいのよっと言うか、これはノーカン、あくまでウマ娘同士の戯れなの、そう、ただの戯れ」
何処か自分に言い聞かせるようスカーレットはそう言ってフンッと鼻を鳴らす。
「いや、それだと、奪った事にはならないだろ」
「いいのよ、少しはお返しできたんだから!」
タキオンの指摘に慌てたようにそう返してスカーレットは背を向ける。
「それに私の一番はアイツにあげるって決めているの、だから、それじゃまた、タキオンさん!」
耳まで真っ赤にしたスカーレットは駆け足で出ていってしまう。
再び一人になったタキオンはドアの先を眺める。
「……行っちゃったか」
タキオンは自身の唇に手を添える。
開けっ放しのドアの前を偶然通っていた一般ウマ娘達が走り去ったスカーレットに視線を向けていた。
「全く、そんなこと言われても困るんだよ、スカーレット君」
一人残された彼女は少しばかり恥ずかしそうにその頰と耳を赤く染めるのだった。