戦姫絶唱シンフォギアFS   作:ケントxv

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第3話投稿です。

昨日2話投稿してからの連日投稿...厳しいですわ。
今回ちょっとだけシンフォギアの公式の設定をしっかり引っ張りましたよ。

それでは皆さん楽しいんでください。


第3話

 ツヴァイウィングのライブで起きた事故、認定特異災害《ノイズ》の大量発生は、死者、行方不明者の総数【12874人】にのぼる大惨事となった。しかしノイズによる死者全体の1/3程度であり、残りは逃走中の将棋倒しによる圧死うあ、避難路確保を争った末の暴行による傷害致死がほとんどだった。また、この事故によってツヴァイウィングの”天羽 奏”の死亡はニュースでも大きく取り上げられることなる。

 

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 僕や響が退院するころには世間でのツヴァイウィングライブの観客の扱いは酷いものだった。響は家、通学路、学校様々な所で虐めにあっていた。

 

「へいきへっちゃらだよ!私には学校なら未来や桐花先輩がいるし、通学路ならさく兄ちゃんとせい兄ちゃんが送ってくれてる。家にはお父さんもお母さんもおばあちゃんもいる。だから心配しないで」

 

 と笑う響の顔を僕は見ていられなかった。

 

 

「さっさと出て行けよ人殺し!この学校てめえみたいなやつはいらないんだよ」

 

 ”ゴン!”とそんな言葉と共にグーで殴られる。時には集団でリンチにあうこともあった。聖夜はいつも僕の味方をしてくれたが、そのせいで一緒に殴られることもあり申し訳なくなる。

 

「聖夜...僕の味方でいる必要は」

 

「それ以上言うなよ。親友の味方でいるのなんて当たり前だ。だから安心して一緒にいろよ」

 

「ありがとう...聖夜」

 

 僕には親友や幼馴染、後輩がいるからましだと考えながら帰路に就く。

 

「そんじゃ俺が今日は俺が響の護衛するから、明日は頼んだぜ!朔弥!!」

 

「おう。今日は任せた。明日は任せろ!」

 

 そうして僕は聖夜と分かれて家に帰る”ふり”をする。

 

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 僕が退院して少ししたある日。

 

「人殺しにはこの家から出て行ってもらいましょうか?」

 

 そう言い放ったのは僕の義母だ。僕の産みの母は僕を主産するとともに亡くなった。父さんはそんな僕を一人で育ててくれた。そんなあるとき、父さんが紹介してきたのが義母だ。僕は父さんが幸せになるならと思い結婚を了承した。だが結婚後義母が僕の向ける目は”邪魔者”と言っていた。そして今回の事故...義母はこれを理由にして僕を追い出したのだ。ついでに父さんは1か月ほど出張でいなくなるというタイミングである。

 

「今日はどこで寝ようかな...」

 

 その為野宿生活...銭湯に行くなどしてなるべき清潔感を保つようにし、今の所は親友たちにはバレていない。

 

「やっぱりこの公園だったんですね。先輩?」

 

「よ、よう鴉葉...奇遇だな。」

 

「奇遇だな。じゃないですよ!先輩ここ一週間毎日この公園にいるでしょ?そして家に帰ってないですよね?」

 

 と、思っているのは僕だけでバレてたようだ。

 

「家で何かあったんですか?」

 

「ああ...実は家追い出された」

 

「は!?」

 

 隠せないと悟り事情を説明する。すると突然手を引かれ歩き出す。

 

「お、おい!どこ行くんだよ!」

 

「何も言わず付いてきてください!」

 

 そう言われ付いていくと一つの一軒家、表札には「鴉葉」と書かれている。

 

「ちょっと待っててくださいね。先輩」

 

 そうして家の中に入る鴉葉を待つこと10分。

 

「先輩、入ってください。」

 

「おい!さすがに家にお邪魔するのは...」

 

「両親には事情を話したうえで了承をもらってます。なので心配いりません。」

 

「いやそういう問題じゃあ」

 

「問答無用ですよ!」

 

 と強引に招き入れられる。そうすると鴉葉家の皆さんは僕を温かく迎え入れてくれた。もう得られないと思っていたぬくもりに思わず涙した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 それから一週間がたった。その間僕は鴉葉家でご厄介になりながら、響の護衛も務めた。楽しかった。まだ虐めもある。響にも世間の目は冷たい。でも鴉葉家での生活こそ守りたいものになりつつあった。そう僕はあの日ティターニアに迫られた選択を選べていなかった。だが、このぬくもりが僕を前者へ、普通の人間に戻る選択に傾けようとしていた。

 

「先輩!何ですか?公園なんかに呼び出して?」

 

「実はな鴉葉...お前に聞いて欲しいことがあるんだ」

 

「聞いて欲しいこと?あ、もしかして告白ですか?それならもちろんOKです!先輩の彼女にしてください」

 

 まだ何も言ってないのに突然相手の気持ちを告げられ驚いてしまう。当然告白では無い為、”告白するという話の所は”否定する。そしてライブの日に起きた事を説明する。もう一人では抱え切れなかったのだ。だからこそ彼女に告げてしまう。

 

「...先輩は嘘を言う人じゃないです。だからその話信じます。そのうえで私に最初に相談してくれて嬉しいです」

 

「なんでだろうな。あの日僕を助けてくれた鴉葉だから最初に相談しようとおもったんだ。きっとさっきの話の答えでもあると思う。」

 

 そういうと鴉葉はほほを赤らめながらもしっかりとした眼差しで僕を見る。

 

「先輩...いえ、朔弥さん。改めて言わせていただきます。貴方のことがずっと好きでした。私と付き合ってください。そして相談への返答は朔弥さんには人間でいて欲しいです。身勝手と言われようとこれが私の気持ちです。」

 

「鴉葉、違うな...桐花!僕は」

 

 言葉を紡ごうとしたその時、黒い何かが彼女の胸を貫く!

 

「へ?」

 

 とそうして桐花は自分の胸を見る。その顔はどんどん恐怖へ染まっていく。

 

「桐花ーーーーー!!」

 

 急いで駆け寄ろうとするが、それを見ていたのか黒い何かは...

 

「キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

 

 と気色悪い笑い声と共に貫いていたものを引き抜く。すると桐花が垂れ込むのを何とか受け止める。

 

「あはは、おかしいな...本当はこれから朔弥さんといっぱい楽しい日々を過ごすはずだったのに......」

 

「おい!桐花!あきらめるなよ!僕の彼女になってくれるんだろ?なら生きろよ!」

 

 涙を流しながら桐花に声をかけ続ける。そうするうちにも彼女の胸から大量に血が流れ顔が青ざめていく。

 

「あああ、その子もダメだったかな~私の敬愛する《アヌンナキ》の力...適合者はまだ3人、後7人を早く集めて復活して頂かないと行けないのに~ねえ、そう思うでしょ?空の厄災君」

 

 そう話しかける黒い何か。それに僕は怒りをぶつけるしかなかった。

 

「なんでこんなことをするんだよ!」

 

「聞こえなかったのかな?アヌンナキ復活の為の10人の生贄となれる少女を探してるんだよ?君たち厄災が起こす滅びの未来を回避するためにね。」

 

「そんな事のために桐花を殺したのか」

 

「殺すつもりはなかったよ?結果として死んだだけ」

 

 黒い何かのあっけらかんとした態度に怒りを募らせる。だがそこに桐花が話かけてくる。

 

「朔弥さん...逃げて......あんな化け物には勝てない.........私の事はもう良いから生きて!普通の人間として........」

 

「化け物とは失礼だな~私には《イブ》っていうアヌンナキから頂いた素敵な名前があるんだよ?それに私より彼の方が世界にとってはよっぽど化け物だよ?」

 

 黒い何かが何を言っているのか解らない。ただやつを殺してやりたいという黒い気持ちがどんどんこみ上げてくる。そして抱えている桐花を地面に寝かそうとする。だが彼女は最後の力を振り絞って僕と唇を重ねる。

 

「ん、と、桐花?」

 

「約束して朔弥さん、怒りを行動の理由にしないで?私は貴方の優し所を...誰にでも手を差し伸べることが出来る所を好きになったんだから......お願い」

 

 その言葉を最後に鴉葉桐花の命の灯は消える。

 

「あ、ああ、ああああああああああああああああああああああああああ」

 

 泣いた。目の前に敵がいるのに見っともなく泣き叫んだ。

 

「アハハ!残念だったね。空の厄災。彼女の遺言通り普通の人間を選ぶなら多分もう会うことはないよ。それじゃ!」

 

「待てよ!」

 

 今にも姿を消そうとしていた黒い何か...《イブ》に対して静止の声をかける。

 

「何かな?」

 

「お前は僕の敵だ!」

 

「君が今のままならそうだね?でどうする?」

 

「怒りで動くなと言われた。だから僕はお前を殺さない。でもお前は僕が倒す」

 

「言ってる事めちゃくちゃだよ?頭大丈夫?」

 

「ああ、怖いぐらい冷静だ」

 

 そうして思い出すのはティターニアとの話。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

『そしてもう一つ...妖精の封印を施すことだよ?』

 

「妖精の封印?」

 

『そう、妖精の封印《フェアリーシールダー》をその身に纏うんだ。そうする事で君は空の厄災を封じる妖精になってしまう。つまり普通の人間ではなくなるね。その代わり妖精の力を行使するすることが出来る。』

 

「普通の人間じゃなくなる?」

 

 その言葉に躊躇いを覚える。

 

『答えは今じゃなくていいよ?ギャラルホルンを消滅させたいなら心の中で私を呼んで。そうしたらまた君の前に現れるから...でももし妖精の封印を施して欲しい!しかも直ぐに必要な時があるならこの呪文を唱えてね。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 僕はティターニアに教えられた呪文を唱える。目の前の敵を倒すために!

 

Changeling Aroundight(疾走せよ 妖精の槍)

 

 その呪文を唱えた時、目の前の敵の腕であろう部分が吹き飛んでいた。

 

「ぎぃやーーーーーーーーーーーー!!」

 

 そして敵は痛みにのた打ち回る。そんな敵を僕は冷ややかな目で見ていた。

 

「なんだその姿は!お前は本当に人間か?お前は一体何なんだ!?」

 

 相手が疑問に思うのも不思議ではない、自分でも驚いている。なぜなら自分の性別が明らかに女性になっていた。それだけじゃなく髪は黒から白に変色し、首に軽く掛かる程度しかなかったのに腰に届くんじゃないかというぐらいに伸びている。更に目立つのは纏う漆黒の鎧と両腕に備え付けられている槍にあった。そして体はとても軽く一歩踏み出しただけで音速を超え相手の一部を切り裂いて見せたのだ。

 

「正直僕もよくわかっていない」

 

「そんな奴に負ける私ではない!」

 

 イブはそういうが早いか手らしき物を伸ばしエネルギー弾を作り出していく。

 

「これで終わりだ!人間ーーーー!!」

 

 「遅いよ!Innocent Aroundight(純白の 撃槍)

 

 イブのエネルギー弾が打たれるよりも早く必殺の一撃を叩き込む。

 

「馬鹿な私が厄災なんかに...」

 

 そう言葉を残し《イブ》と名乗った黒い何かは消滅した。

 

「ごめん。約束守れなかった」

 

 初戦闘の疲労なのか朔弥は意識を失ってしまう。そんな彼?を囲む黒服の集団に気づかずに...

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「やるねー、空の厄災。でもおかげで親愛なるアヌンナキの欠片の適合者...その4人目が私の元に、キヒ、キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

 

「はしたない笑い声はやめて下さいまし?《イブ》」

 

「ああ、ごめんね。《ザフキエル》、でも嬉しいんだ。私の分身の一体が潰されたけど、最も適合が難しいと思ってた《サンダルフォン》の適合者が手に入ったんだから」

 

「それは良かったですわね。それにしても死の間際に厄災の覚醒に引っ張られて適合するとは...彼女は数奇な運命がありますのかしら?」

 

「理由なんていいじゃないか?歓迎しようよ?《鴉葉 桐花》ちゃん」




後書きです。
タイトル回収できました。みなさんは「fate/grand order」というアプリを知っていますか?朔弥君のFSのイメージはその中のキャラの一人「妖精騎士ランスロット」をイメージすればわかりやすいですよ。

さて、前回言った通り今回は「鴉葉 桐花」について
性別:女性
年齢:15歳
詳細:主人公の中学時代からの後輩ちゃんですね。実は主人公が中学卒業する前から恋
   心を持っていました。響、未来、聖夜とは主人公繋がりで知り合います。主人公
   との出会いはチャラ男のウザがらみから助けられたのが始まりです。
纏う力:《サンダルフォン》

この子はぎりぎりまで悩んでました。本当は今回で完全退場とか考えてたのですが、こだわり始めると退場させたくない。と考えてしまいまして!最後に出てきた敵たちは彼女生存のために考えた結果誕生した組織だったりします。

さて、次回からついにオトナたちが出てきますよ?

それでは次回をお楽しみに
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