戦姫絶唱シンフォギアFS   作:ケントxv

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第4話です

今回は二課でのお話

どうぞ


第4話

Innocent Aroundight(純白の激槍)

 

無想三刃

 

 僕と風鳴翼の一撃がぶつかり合う。ここは《特異災害対策機動部二課》...いわゆる対ノイズの特殊部隊との事だ。そのトレーニングルームにて僕はあの風鳴翼と何故か戦っている?練習試合?違います。真剣勝負なんです!どうしてこうなったのかは数時間前まで遡る。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「う、うーん...えーと、ここ何所?」

 

 沈んでいた意識が浮上していく。そうして目覚めた場所は最後にいた公園ではなく一面真っ白な空間だった。ここは何所なのか?いつの間に移動したのかが解らない。

 

 次に自分の身体を確認する。

 

「やっぱり、女性の体...いや、妖精に変質してるんだな」

 

 先の戦闘の際はそこまで気にしている状況ではなかったが、改めて自分の体を見て実感する。身長は150cm程まで縮んでいる。髪も白髪へ、そして腰まで伸びている。そしてあるべきものがなく、なかった膨らみが少しだが感じられる。つまり間違いなく男性だった僕の体は女性になっていた。

 

「あ、あー、うん、声もなんていうか声変わりする前の声に近い感じだな」

 

 声帯も女性になったのだと感じる高い物になっている。戻り方が解らない以上これからはこの姿で過ごさなければならない。そして思い出すの公園での光景と約束。

 

「桐花...ごめん、ごめんなさい」

 

 僕は桐花を目の前で失った。そして約束したのだ。怒りでは戦わないと...だが僕は相手を殺してしまった。その結果は間違いなく約束を違える結果だろう。力をうまく扱えなかった?ならば何故あの時必殺となる一撃を放った?それは間違いなく相手を屠るにたるのだから、やはり僕は怒りで力を使ったのだ。

 

「そう考えると元に戻れない事が僕への罰なのかな?」

 

 そう考えていると、白い空間に四角い穴が開く。いや扉が開いたのだろう?こちらからは開けれないようになっていたようだ。

 

「どうやら目を覚ましたようだな」

 

 その扉から現れたのは赤い髪、赤いシャツ、筋骨隆々の大男、その纏う雰囲気はとても落ち着いたもの。まさしくオトナだ。

 

「えっと、貴方は?」

 

「俺は《風鳴弦十郎》、君をここに連れて来た責任者だ。さて、君の名前を教えてくれないか?」

 

「僕は先導朔弥です」

 

 そう答えると相手は数秒耳についてインカムだろうか?の声を聴く。

 

「確かに先導朔弥という人物は存在している。そしてそれは君の倒れていた公園に君が現れる前までいた事が監視カメラからも確認できている。だが強い光でカメラの映像が途切れた後映し出された映像には君が倒れているだけだった」

 

「そんな!桐花は?彼女もそこにいたはずなんだ!」

 

「落ち着き給え、カメラが途切れている間に我々が現場に向かったがその際にも君以外はいなかった」

 

「あ、あーーーーーーーー、桐花ーーーーー」

 

 それから僕は生死不明となった桐花を思い涙を流した。風鳴弦十郎さんはそれを黙って見守ってくれていた。

 

 それから少しして落ち着いた僕は弦十郎さんと話をする。

 

「なるほど、つまり君はそのフェアリーシールダーという異端技術によってその姿となり戻り方が解らないと?」

 

「はい、簡単に説明するとそんな感じですね」

 

「うむ。少し困った事態になったな。君の親御さんに説明するにしてもそのまま伝えるわけにもいかない」

 

「少なくとも義母は喜ぶでしょう。邪魔な僕はいなくなったんだし...」

 

「だとしても、君のお父君は悲しむだろう」

 

「それは...ですがこの姿で父に会いたくないです。この姿は僕の罪そのものだから」

 

「それは、いや何も言うまい。ならばこちらで今の姿に合わせた戸籍を用意しよう」

 

「そんな事が出来るのですか?」

 

 目の前の男は僕の話を聞いた上でこの姿を容認し、戸籍まで用意するといったのだ。

 

「貴方は何者ですか?」

 

「ああ、言っていなかったな。ここは《特異災害対策機動部二課》ノイズと戦うための組織さ」

 

 

 

 

 そうして僕は特異災害対策機動二課の施設を案内されていた。戸籍の容易に際して出された条件は

 

 ”異端技術に対する情報を口外しない事”

 

 ”二課の職員として働く事”

 

 である。つまり僕はこの組織の飼い犬というわけだ。だが元に戻れない以上仕方がない。そうして僕はこの組織所属となった。

 

「そしてここがブリーフィングルームだ。今ここに主な主要メンバーを集めている。ここで自己紹介何かをしてもらうからそのつもりでな」

 

「わかりました」

 

 少し緊張しながら中に入っていく。

 

「みんな集まっているな?今日から二課所属となった”風鳴”朔弥だ!」

 

「へ?」

 

 素っ頓狂な返事をしてしまう。聞いていない。姓が”風鳴”に変更になるなど聞いていないのだ!

 

「どうした朔弥君?さっき言ったように自己紹介をしてくれ?」

 

 この人解ってやってるのか?真面目になのか?正直顔を見ただけでは解らない。そのため、仕方なく言われたように自己紹介する。

 

「風鳴朔弥です。今日から二課でお世話になることとなりました。よろしくを願いします」

 

「この子は該当する戸籍もなくてな。とりあえず俺の養子とすることとなった、よろしく頼む」

 

 そう弦十郎さんが話すと皆拍手で迎えてくれた。一人を除いて

 

「ではこちらの紹介といこう。まず改めて俺は二課の司令を務めている風鳴弦十郎だ、よろしく朔弥君。さて次は”緒川”」

 

 弦十郎さんに呼ばれ前に出てくるのはスーツの男性

 

「《緒川 慎次》です。主に調査部をまとめるエージェントです。よろしく朔弥さん」

 

「よろしくお願いします。緒川さん」

 

 そうして握手すると次の人が現れる。

 

「《藤尭 朔也》漢字は一文字違うけど君と同じ名前だ。よろしくね。僕はここのオペレーターの一人だから困ったことがあったら相談してくれ。」

 

「よろしくです。藤尭さん」

 

「次は私ね。《友里 あおい》です。藤尭君と同じくオペレーターを務めてます。よろしくね」

 

「はい、お願いします。友里さん」

 

 そうして一人一人紹介されていく。そんな中一人の女性がカメラ片手に近づいてくる。

 

「よろしく朔弥ちゃん。”天才”考古学者にして”櫻井理論”の提唱者こと《櫻井 了子》とは私の事よ!貴方の纏う力、ぜひとも研究させてほしいわ?さあ記念写真撮りましょう。私たちの出会いにはいチーズ!」

 

 そうしてまくし立て写真まで撮る良子さん

 

「よ、よろしくお願いします。」

 

 苦笑いしながら答える。そして最後の一人となった。

 

「......」

 

「えっと、風鳴翼さんですよね?アイドルの」

 

「ここではただの防人だ。朔弥と言ったか?私はお前を認めない!」

 

 そう一方的に突き放される。僕は彼女に何かしただろうか?

 

「トレーニングルームに来なさい。そこで貴方は不要という事を教えてあげる」

 

 そういって出ていく翼さん。どうしたものだろうか?

 

「朔弥君、翼の相手をして貰えないだろうか?」

 

「へ?」

 

 弦十郎さんからの申し出に驚く。この人はむやみやたらに争わせる人ではないと思っていたからだ。

 

「翼は大事な相棒を失って一人何とかしようと無茶を繰り返している。君自身もその力を罰ととらえているだろう?まずは二人のわだかまりをどうにかする、それが二人ともが前に進むのに必要だと思ってな。頼めないか?」

 

 この人はどこまで考えているのだろうか?この人の話を聞いて了承するように僕はトレーニングルームに向かう。

 

「待っていたわ。さあ始めましょう?」

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

「わかった」

 

Changeling Aroundight(疾走せよ 妖精の槍)

 

 そうしてお互いに鎧をまとう。

 

「私が纏うは”シンフォギア”《天羽々斬》我が刃の錆となれ」

 

「僕が纏うは”フェアリーシールダー”《アロンダイト》僕に付いて来られるかな?」

 

 そうして二人は駆け出し、激突する!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「やるわね。朔弥!だけど私はもう何も失わない!そのために強くならなければならないの!」

 

「一人では強くなれない!僕はそれを友に、そして愛した子に教わった!僕の力はそんな人との約束を破った物だ!だからこそ!貴方には進ませない!!一人になるのが強さなんて言わせない!」

 

 剣と槍が激突していく、二人はお互いの思いをその刃に乗せぶつけていく。

 

「私は弱い、だから周りに守れれて!大切な人がいなくなる。もう奏のように失いたくないんだーーー!!」

 

「僕は約束を違えた!でももう間違えない。その為に貴方にこの一撃を届かせる!!」

 

 翼は上へと飛び上がり、剣を巨大化させていく。

 

「喰らえ!朔弥!!」

 

「天ノ逆鱗」

 

 それに対して僕は槍の先端にエネルギーを集め、螺旋状に回転させていく。

 

「貫け!」

 

Spiral Aroundight(螺旋の撃槍)

 

二人の一撃が炸裂する。そのエネルギーの余波により爆発が発生し、周囲が煙で見えなくなる。その光景を弦十郎たちは見ていた。

 

「朔弥君!翼!」

 

 心配の為声をかける。だが返事はなく煙が晴れると、二人共が鎧が解除され倒れていた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「う、うーん。ここは?」

 

「ここは二課の医療室よ」

 

「翼さん」

 

 先に目覚めていたのだろう翼が説明してくれる。

 

「朔弥、すまなかった。私の独りよがりな思いをただ貴方にぶつけてしまった」

 

「いいんですよ。僕の方こそ強くぶつかってしまって...まだ二回目だからなのか自分が未熟だからなのか力加減が解らなくて」

 

「なら、また私と手合わせしましょう?今度は貴方の力加減の調整の為にね」

 

 と優しい笑顔で笑いかける翼

 

「ありがとうございます。翼さん」

 

「翼で良いわ。同い年だし、私はすでに呼び捨てにしてしまってるしね。あとはその...書類上は一応従姉妹になるわけだしね」

 

「...そうで...いや、そうだね。よろしく翼!!」

 

 こうして僕と翼に確かな絆が生まれた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「フェアリーシールダー......私の知らない異端技術、使用者の肉体を強制的に女性...彼女曰く妖精へと作り変える」

 

「本当に興味深いわ。今後も研究させてね?朔弥ちゃん?」

 

 研究機材が並ぶ部屋、そこで部屋の主は恍惚とした表情でつぶやく。次の実験材料(おもちゃ)に向けて




後書きです。

今回の話によって翼さんの本編の響に対する接し方が若干変わります。

さて、次回からはついに本編に突入しますよ?

ではお楽しみに!
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