月の剣士のボーダー生活   作:天沙残月

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おはこんばんちは天沙残月です。それでは最新話。どうぞ


空閑有吾

ー神社跡地ー

・・・

雨取「そういえば、遊真君はどうしてこっちの世界に来たの?」

 

空閑「親父が死んだから」

 

雨取「えっ」

 

雨取「ご……ごめん」

 

空閑「いいよそんな別に」

 

空閑「ちっちゃい頃から親父と二人であちこちの国回ってて確か俺が11の時親父が死んだ」

 

空閑「『もし俺が死んだら日本に行け』『知り合いがボーダーっていう組織にいるはずだ』親父がよくそう言ってたから日本に来たんだ。親父はボーダーの事を、こっちの世界と近界民を繋ぐ橋になる組織だって言ってたけど、実際こっちに来てみたら近界民はこっちの人間を派手に襲ってるしボーダーは近界民を目の敵にしてるし親父に聞いてた話とはだいぶ違うな」

 

雨取「そうなんだ……お父さんってどんな人だったの?」

 

空閑「変な人だったよ…例えば俺が6歳の時に聞かされた親父の「3つの教え」ってのがあるんだけど」

 

雨取「「3つの教え」?」 

 

空閑「そう」

 

空閑「その1『自分の事は自分で守れ、親はいつでもお前を守れる訳じゃ無い。自分を鍛えるなり頭を捻るなり自分でどうにかしろ。自分じゃどうにか出来ないものには近づくな、想像力を働かせて危険を避けろ』」

 

空閑「その2『正解は1つじゃない、物事にはいろんな解決法がある、逆に解決法がない時もある、1つのやり方に囚われるな』」 

 

空閑「そして、その3『親の言う事が正しいと思うな』」

 

雨取「……⁉︎」

 

空閑「……な?」

 

雨取「確かに変わったお父さんだね」

 

空閑「だろ?」

 

空閑「まぁそういう親だったから、()()()の世界が親父の話と違っててもそんなにびっくりはしなかったよ」

 

空閑「問題は……「親父の知り合い」がまだボーダーにいるかどうかだな」

 

ーボーダー本部会議室ー

 

城戸「「空閑」……「空閑有吾」か……⁉︎」

 

林藤 「‼︎」

 

忍田 「‼︎」

 

三雲(城戸司令・忍田本部長・林藤支部長…この3人が、空閑の親父さんの知り合い……!)

 

鬼怒田「クガ……?何者ですかなそのクガとやらは?」

 

根付「我々にもご説明願いたいですねぇ」

 

 

忍田「空閑有吾……有吾さんは……4年半前からボーダーの存在が公になる以前から活動していた、言わば旧ボーダーの創設に関わった人間、ボーダー最初期のメンバーの一人だ。私と林藤にとっては先輩に当たり城戸さんにとっては同輩にあたる」

 

三雲「…………」

 

三雲(空閑の親父さんがボーダー創設期のメンバー…?)

 

他苑「…遊真先輩そんなすごい人の息子さんだったんだ」

 

三雲(空閑『親父はボーダーの人間じゃないよ』あいつ適当な事を……いや単に知らなかっただけか?)

 

忍田「有吾さんは……その子の親は今 どこに?君は聞いてないか?」 

 

三雲「…空閑の親父さんは…亡くなったと聞いています」

 

忍田「⁉︎」

 

城戸「!」 

 

林藤「……!」

 

忍田「…………」

 

忍田「そうか…………」

 

忍田「……しかし、そういう事ならこれ以上部隊を繰り出す必要はないな、有吾さんの子と争う理由など無い」

 

城戸「……まだ空閑の子と確認できたわけではない、名を騙って居る可能性もある」

 

忍田「それは後で調べればわかることだ。迅、三雲君、他苑君、つなぎをよろしく頼むぞ」

 

三雲「……はい!」

 

他苑「分かりました(城戸司令がこのまま引き下がるとは思えないな…)」

 

迅「そのつもりです忍田さん」 

 

城戸「…………では解散とする。進展があれば報告する様に」

 

 

鬼怒田「…………」

 

鬼怒田「……このままで良いのですかな城戸司令、クガとやらの事はよう分からんが……」

 

根付「そうですねぇ、このまま玉狛が黒トリガーと手を結べはボーダー内のバランスが……」

 

城戸「わかっている。空閑の息子かどうかは別問題として……」

 

城戸「黒トリガーは必ず我々が手に入れる」

 

 

他苑(こりゃ近々襲撃してくるかも知れないなぁしかも時期的にそろそろだし)壁に耳当て

 

迅「他苑、どした?壁に耳当てて」

 

他苑「うわ迅さん!しーっ!」

 

迅「何盗み聞きしてたんだ?」へら

 

他苑「……後で話します(小声)」

 

迅「!…分かった」

 

三雲「空閑の親父さんが上層部の人達と知り合いなら、空閑ももう大丈夫ですよね?」

 

迅「うーんどうかな」

 

三雲「えっ……いやだって……さっき忍田本部長が……」

 

迅「うんまぁそうなんだけど、メガネ君もなんとなく気付いてると思うけど、今ボーダーは大きく分けて3つの派閥に割れてんだよね」

 

三雲「派閥……?」 

 

迅「そう、近界民に恨みのある人間が多く集まった「近界民は絶対許さないぞ主義」の城戸さん派」

 

迅「「近界民に恨みは無いけど街を守るために戦う「街の平和が第一だよね主義」の忍田さん派」

 

迅「そして……「近界民にもいいヤツいるから仲良くしようぜ主義」の我らが玉狛支部」

 

三雲「……‼︎」

 

他苑「あっ僕も玉狛ですよ三雲先輩」

 

三雲「えっ他苑も…?」

 

迅「まぁその話は追々するよ。まぁ続きを話すと玉狛と城戸さんとこは考えが正反対だから、あんまり仲がよろしく無いわけ」

 

三雲(三輪「裏切り者の玉狛支部が……」)「成る程……」

                     ウチ

迅「まぁ城戸さん派は一番でかい派閥だから、玉狛(ウチ)が何やっても王者の余裕で見逃してもらえてたけど…もし遊真と玉狛が手を組んだら、多分そのパワーバランスがぶっ壊れる」

 

三雲「……⁉︎空閑一人でそこまで……⁉︎」

 

迅「黒トリガーってのはそういうもんなの。城戸さん的にはそれは避けたいだろうから、どうにかして黒トリガーを横取りしようとするだろうな。」

 

他苑『迅さん』

 

迅『(秘匿通信?)おっどうした、お前そういえば壁に耳当ててたな!何聞いてたんだ?』

 

他苑『…多分城戸司令次の刺客に遠征部隊送り込んできますよ。時期的に』

 

迅『!…なるほど…そろそろか…城戸さんならあり得るな。』

 

他苑『懲りないですねあの人帰ってくるタイミングで1度潰します?』

 

迅『いや、大丈夫まだ襲ってこないよ。それにその数時間後に襲撃かけてくる可能性が高いよ』

 

他苑『未来予知で視ました?』

        

迅『あぁ。だから今は大丈夫だ』

 

他苑『わかりました』

 

ーボーダー本部会議室ー

 

鬼怒田「問題はどうやって捕らえるかだ。迅や他苑より……玉狛より早く黒トリガーを確保せにゃならん、やはり正隊員を総動員するしかあるまい」

 

根付「うーん……それはどうでしょうねぇ、あの三輪隊がやられる程の相手ですよ?いくら人数がいたとしてもB級で歯が立ちますかねぇ?」

 

鬼怒田「それは……しかし……」

 

鬼怒田「だからといって手を打たん訳にもいくまい!」

 

根付「大部隊を動かせば目立ちもしますし私はリスクが大きいと思いますねぇ」

 

鬼怒田「じゃあ他にどんな手がある⁉︎」

 

根付「うーんそう言われると……」

 

城戸「唐沢君、君の意見は?」

 

唐沢「私は兵隊の運用は専門外なので……」

 

城戸「構わん聞かせてくれ」

 

唐沢「そうですね……今は特に何もしなくていいのでは?」

 

鬼怒田「何ィ⁉︎」

 

唐沢「黒トリガーは玉狛支部に任せておいて問題無いでしょう、むしろ居所が分かって好都合だ、私ならまず玉狛との取引を考えますが……『奪い取る』という方向で考えた場合、今はただ条件が低い時は衝突を避けるのがセオリーです」

 

鬼怒田「『条件が整う』……?手をこまねいて何が整うというのかね」

 

城戸「……成る程」

 

 

城戸「後数日待てば遠征中のトップ部隊が帰還する」

 

鬼怒田「!」

 

根付「おぉ!」

 

城戸「……いいだろう遠征組の帰還を待ち三輪隊と合流させて…4部隊合同で黒トリガーを確保する」

 

 

空閑「おっ来た来たオサムと雅師と迅さん」

 

迅・他苑(手を上げる)

 

空閑「お〜〜〜い」

 

空閑「オサムえらい人に叱られた?」

 

三雲「いや……まぁ叱られたけど処分はひとまず保留になったよ」

 

空閑「おーそりゃよかった一安心だな」

 

他苑「まだ安心できませんよ」

 

三雲「あぁボーダーがお前のトリガーを狙ってくる可能性があるんだ」

 

空閑「ほう」

 

他苑「…これからどうすればいいですか?迅さん」

 

迅「うーんそうだな。色々考えたけどこういう場合はやっぱりシンプルなやり方が一番だな」

 

三雲「シンプルな……」

 

空閑「やり方……?」

 

 

迅「うん、遊真お前

 

 

 

ボーダーに入んない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おはこんばんちは天沙残月です。投稿が深夜になってしまった申し訳ない。次からは早く上がるよう努力します。ではまた次回。
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