-玉狛支部-
そこでは三雲が全集中の呼吸の会得を行なっていた。
三雲「スゥゥゥゥ!スゥゥゥゥ!」
三雲の様子を見て心配になる雨取
雨取「修君大丈夫かな?」
木崎「心配するな。他苑が言うには全集中の呼吸とやらの習得はかなり時間がかかる。それにこの呼吸の音がすると言う事は順調に進んでいるって事だ。」
心配そうな雨取を安心させる木崎。
空閑「ふむっつまりオサムの修行は大丈夫と言う事だな。レイジさん」
木崎「あぁ。よし、そろそろ午後の訓練を始めるぞ雨取」
雨取「はい!よろしくお願いします。」
空閑も小南に訓練に行こうぜと言う。
空閑「今日こそは小南先輩に勝ち越せる気がする」
小南「はあ?千年早いから」
烏丸「…………」チラッ
烏丸は三雲の様子を見る。
烏丸「宇佐美先輩」
宇佐美「うん?どうした、京介」
烏丸「他苑の時も思ってたんすけど、人間ってあんな呼吸音出せるんすね」
宇佐美「だよね〜。私も初めて聞いた時驚いたもん」
宇佐美も他苑から出てくる呼吸音を聞いていた。
烏丸「あの2人何しに出て行ったんすかね?」
宇佐美「あ〜迅さんって偶に分かんない行動取るからね〜」
迅の行動を思い出して苦笑いしか出てこない宇佐美だった。
烏丸「さて俺は三雲の様子を見ておくか」
宇佐美「は〜い」
ー警戒区域ー
遠征部隊と三輪隊は黒トリガー確保の為玉狛支部に向かっていた
『目標地点まで残り1000』
太刀川「おいおい三輪、もっとゆっくり走ってくれよ。疲れちゃうぜ」
三輪(…………やっぱりこの人は苦手だ……)
『目標地点まで残り500』
太刀川「…‼︎止まれ‼︎」
ザザザッ
遠征部隊が止まった先には
迅と他苑がいた…。
三輪「迅……‼︎」
太刀川「なるほどそう来るか」
迅「太刀川さん久しぶり。皆お揃いでどちらまで?」
-玉狛支部-
空閑「うーむ…今日も3勝7敗が最高か……4勝の壁があるな」
そう言って爆発アフロでブースから出てきた空閑と小南(小南は普通)
小南「腕が上がってるのはあんただけじゃないのよ」
空閑「ほう」
烏丸「小南先輩から3本取れたら大したもんだろ」
3本取れただけでも上等だと答える烏丸。
空閑「とりまる先輩も一勝負どう?」
烏丸「また今度な」
小南「何でとりまるは最初から先輩呼びなの⁉︎」
-河川敷-
ここでは木崎と雨取がランニングをしていた。
木崎「トリオン体での戦闘に生身の筋力は関係ないが、トリオン体の操縦は生身の体を動かす時の「感覚」が元になっている。生身で「動ける感覚」を掴めばトリオン体ではその何倍も動けるようなる。生身の鍛錬を甘く見ない事だ」
生身の鍛錬の大切さを説明する木崎。
雨取「はい!」
-玉狛支部-
空閑「そういえば、最近迅さんと雅師がいないね」
烏丸「なんかやることがあるって言ってたな」
烏丸の言葉に続けて小南が答える。
小南「どうせまたなにかコソコソとやってんでしょ。あいつの趣味「暗躍」だから」
-警戒区域-
当真「うおっ迅さんじゃん。なんで?」
迅「よう当真。冬島さんはどうした?」
他苑(いや敵が言うわけないでしょ迅さん)
言うわけ無いと他苑は思っていたが…
当真「うちの隊長は船酔いでダウンしてるよ」
あっさり言った
他苑「いや、言うんかい‼︎」
思わず声を出して突っ込んだ他苑最近キャラがブレブレである。
当真「おっ面白れー奴がいんじゃねーか。」
風間「余計な事を言うな当真。ところで迅、誰だそいつは」
三輪「お前は…‼︎」
太刀川「おっ三輪知ってんのか?」
他苑「どうも玉狛支部所属でS級の他苑雅師と言います。よろしくお願いします」
太刀川「はっ?」
当真「へ?」
風間「なんだと⁉︎」
S級と言う言葉に驚愕する遠征部隊メンバー
太刀川「へーっお前S級だったのか。ところで迅、お前らこんな所で待ち構えてたって事は俺達の目的も分かってるわけだな」
他苑「僕の先輩に用があるんですよね?太刀川さん?」
迅「そうだな。最近うちの後輩達はかなりいい感じだからジャマしないで欲しいんだけど」
太刀川「そりゃ無理だ……と言ったら?」
他苑「その首吹っ飛ばして本部に送り帰しますけど?」持ち手を握る
さも当然のように言う他苑に太刀川は笑った。
太刀川「はっはっはっ‼︎おもしれーなお前!。他苑つったか。強気なのはいいが、俺達相手に勝算あんのか?」
他苑「あぁ大丈夫です。忍田本部長ぶった斬るぐらいの実力はありますんで僕は」
太刀川「はい⁉︎」
出水「はっ⁉︎」
当真「はぁ⁉︎」
風間「な⁉︎⁉︎」
歌川「えっ‼︎?」
菊地原「嘘でしょ‼︎」
他苑の言葉に唖然とする太刀川隊と風間隊と当真
太刀川「おい迅‼︎今のコイツの話本当か!?」
迅「あー太刀川さん、信じられないだろうけどマジマジ。コイツ忍田さん相手に9ー1で勝ってる。しかも2戦目に一本取られてから後はストレート勝ちしてるし初戦に至っては試合開始と同時に後ろに回り込んで首刎ねてるよ」
太刀川「嘘だろ…」
唖然とする太刀川
迅「まぁそんな訳で引かないってんなら実力派エリートとして可愛い後輩を守んなきゃいけないな」
三輪「…………」
太刀川「何だ迅いつになくやる気だな」
当真「おいおいどーなってんだ?迅さんと戦う流れ?」
動揺する当真に風間はボーダーの規定違反だと話す。曰く模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる…と。
風間「隊務規定違反で厳罰を受ける覚悟はあるんだろうな?迅」
それに対して迅は
迅「それを言うならうちの後輩だって立派なボーダー隊員だよ。あんたらがやろうとしてる事もルール違反だろ。風間さん。」
っと反論
風間「……!」
三輪「「立派なボーダー隊員」だと……⁉︎ふざけるな!近界民を匿ってるだけだろうが‼︎(怒)」
だがそれに激怒して言い返す三輪。
だがそれでも迅は続けて
迅「近界民を入隊させちゃダメっていうルールは無い。正式な手続きで入隊した正真正銘のボーダー隊員だ誰にも文句は言わせないよ」
とっ言い切った。
三輪「なん……」
三輪が何か言おうとする前に太刀川が
太刀川「いや迅、お前の後輩はまだ正式な隊員じゃないぞ。玉狛での入隊手続きが済んでても正式入隊日を迎えるまでは本部ではボーダー隊員と認めてない。俺達にとってお前の後輩は1月8日まではただの野良近界民だ。」
太刀川「仕留めるのになんの問題もないな」
そう言いながらバッグワームを解除する太刀川
三輪「………」
他苑「っ‼︎くそ‼︎」
思わず悪態をつく他苑
迅「へぇ……」
三輪(今分かった…。俺が太刀川さんを苦手な理由。どことなくやり口が似てるんだ。この人と迅は)
風間「邪魔をするな迅。お前と戦っても仕方がない。俺達は任務を遂行する。本部と支部のパワーバランスが崩れる事を別としても、黒トリガーを持った近界民が野放しにされている状況は、ボーダーとして許す訳には行かない。城戸司令はどんな手をつかってでも黒トリガーを本部の管理下に置くだろう玉狛が抵抗しても遅いか早いかの違いでしかない。」
風間はそう言って渡した方が身のためだと話した。
風間「……それとも黒トリガーの力を使って本部と戦争でもするつもりか?」
迅「城戸さんの事情は色々あるだろうがこっちにだって事情がある。あんた達にとっては単なる黒トリガーでも」
他苑「持ってる本人にとっては命より大切なものなんですよ」
迅「別に戦争するつもりは無いが、大人しく渡す訳にはいかないな」
それに対して風間は冷静に
風間「あくまで抵抗を選ぶか……お前も当然知ってるだろうが遠征部隊に選ばれるのは『黒トリガーに対抗できると判断された部隊』だけだ。他の連中相手なら兎も角、俺達の部隊を相手にお前達2人で勝てるつもりか?」
と言い放った
迅「あーうん俺と他苑の2人だったら良くて5分だろうな。
俺達だけだったらって話だけど」
風間「……⁉︎なに⁉︎」
だんっ‼︎
太刀川「‼︎」
嵐山「嵐山隊現着した‼︎忍田本部長の命により、玉狛支部に加勢する!」
屋根の上に嵐山隊が姿を現した
風間「嵐山……!」
三輪「嵐山隊!」
太刀川「忍田本部長派と手を組んだのか……‼︎」
迅の周りに着地する嵐山隊
嵐山「遅くなったな迅」
迅「いいタイミングだ嵐山、助かるぜ。」
嵐山「三雲君の隊の為と聞いたからな。彼には大きな恩がある。」
他苑「ありがとうございます嵐山さん」
嵐山「他苑君⁉︎君も来てたのか⁉︎」
他苑がいる事に驚く嵐山隊の面々
木虎「他苑君⁉︎何故貴方がここに。」
他苑「ちょ〜っと目の前の連中を叩きtb…追い返そうかと」
そう話す他苑だったが…
嵐山隊(今叩き潰すって言いかけ(たわね)(たよね)なかったか⁉︎)
内心ツッコむ嵐山隊の面々
迅「他苑に加えて嵐山達がいれば、はっきり言ってこっちが勝つよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる。俺だって別に本部と喧嘩したい訳じゃない。引いてくれると嬉しいんだけどな、太刀川さん。」
太刀川「成程…「未来視」のサイドエフェクトか。面白い…お前の予知を…覆したくなった」
その言葉と同時に戦闘体制に入る三輪隊と風間隊。
ザザッ‼︎
嵐山隊、迅、他苑も戦闘体制に入る。
ザッ‼︎
迅「やれやれ、そう言うだろうなと思ったよ」
他苑「ホオオォォォ‼︎ホオオォォォォ‼︎」
黒トリガー争奪戦の火蓋が切って落とされた
おはこんばんちは天沙残月です。
いよいよ黒トリガー争奪戦開幕。果たして勝つのは…
それではまた次回