–迅・他苑side–
迅「ふっ‼︎」
カッ‼︎
ギュンッ‼︎
ズバッ‼︎
他苑「月の呼吸陸の型常世孤月・無間!」
風間「ぐっ‼︎」
ズババッ‼︎
ズバァン‼︎
ドドッ
タン
トッ
ドドッ
他苑「勝負あり…ですね」
.
風間と太刀川を見てそう呟く他苑。
迅「そうだな」
他苑に同意する迅
風間「成程な……いずれ来る実戦に備えて手の内を隠していたというわけか」
迅を見上げながら風間は言う。迅はニヤりと笑いながら同意する。
太刀川「だが、風刃と他苑の実力は把握した…。後三週間……正式入隊日までに、必ずお前らを倒して黒トリガーを回収する」
迅「残念だけど…」
他苑•迅「それは(そりゃ)無理ですね(無理だ)」
そう言うと同時に他苑と迅は刃を振った。
ズババババァァァァァン!!!!
–迅・他苑–side out
–嵐山side–
嵐山「‼︎」
三輪「‼︎」
別の場所で上がる光に驚く嵐山隊と三輪、その直後三輪に通信が入る。
『三輪君、作戦終了よ。太刀川君と風間さんが緊急離脱(ベイルアウト)したわ。奈良坂君と章平君も撤退中よ』
三輪「……‼︎」
オペレーターの報告に驚愕する三輪。
出水「くああ〜、負けたか〜〜。つーか迅さんと他苑6対2で勝ったの?
太刀川さん達相手に?黒トリガー半端ね〜な!」
負けると思ってなかったのか驚きの声を上げる出水。そこに木虎、佐鳥が嵐山と合流する。
木虎「任務完了ですね」
佐鳥「嵐山さん見ました?俺の必殺ツイン狙撃(スナイプ)」
嵐山「ああ。木虎、賢、よくやってくれた。充と綾辻もよくやってくれた」
木虎と佐鳥、そして隊室にいる時枝と綾辻に労いの言葉をかける嵐山。
綾辻「お疲れ様です」
時枝「どうも」
出水「作戦失敗か〜〜〜」
負けてしまい、頭を掻きながら天を仰ぐ出水。5位の部隊に負けて腹立つと出水が言うと、
木虎「うちの隊はテレビや広報の仕事をこなした上での5位なんです。普通の5位と一緒にしないでもらえます。」
木虎の言い返しに
出水「相変わらずくそ生意気だな木虎……」
少し喧嘩口調でそう返す出水。佐鳥がその後狙撃はどうだったか聞いてきたが軽く受け流していた。すると三輪が
三輪「嵐山さん……近界民を庇った事をいずれ後悔する時が来るぞ。あんた達は分かってないんだ。家族や友人を殺された人間でなければ、近界民の本当の恐ろしさは理解できない」
三輪は続けて近界民を甘く見ている迅と他苑はいつか必ず痛い目を見る。そしてその時には手遅れだと…だが嵐山は
嵐山「甘く見ているなんて事は無いだろ。迅も母親を近界民に殺されてるぞ?」
.
三輪「……⁉︎」
嵐山の言葉に驚きを隠せない三輪嵐山は続けて…
嵐山「5年前には師匠の最上さんも亡くなっている。親しい人を失う辛さはよく分かってる筈だ」
三輪「……!」
嵐山「近界民の危険さも、大事な人を失う辛さも分かった上で、迅には迅の考えがあるんだと俺は思うぞ」
嵐山の言葉を聞いて三輪は迅の言葉が頭によぎった。
迅(俺はただ単に、お前らを心配しているのさ)
三輪「…………」
嵐山「……さて帰る前に、この重りを外してもらえるとありがたいんだが…」
三輪「…………」
三輪「くそっ‼︎」
三輪は街灯を殴りつけた行き場のない怒りを吐き出すように…。
–他苑•迅side–
その頃迅はというと
他苑「さぁ〜って本部に行きますか(黒笑)」
満面の笑み(但し真っ黒+額に青筋)を浮かべている他苑と共に本部に向かっていた。
迅「………(汗)」
迅(城戸さん、鬼怒田さん、根付さん、ご愁傷様…(合掌))
この後起きるであろう出来事に内心震えていた…。(何を見た迅(汗)by作者)
ーボーダー本部ー
会議室では鬼怒田がキレていた。
鬼怒田「いったいどうなっとるんだ‼︎(怒)迅と他苑の妨害‼︎精鋭部隊の潰走!だが問題はなによりも……忍田本部長‼︎何故玉狛側についた⁉︎何故近界民を庇おうとする‼︎ボーダーを裏切るつもりか‼︎」
激怒する鬼怒田の物言いに忍田本部長は冷静に返す。
忍田「裏切る……?論議を差し置いて強奪を強行したのはどちらだ」.
鬼怒田「……!」
忍田の言葉に驚く鬼怒田。
忍田「もう一度はっきり言っておくが、私は黒トリガーの強奪には反対だ。ましてや相手は有吾さんの子……。これ以上刺客を差し向けるつもりなら…、次は嵐山隊ではなく……この私が相手になるぞ‼︎城戸派一党‼︎」
鬼怒田「……」
根付「…………‼︎」
城戸「……」
忍田の気迫に慄く鬼怒田と根付。
唐沢「……」,
唐沢(忍田本部長は、A級1位太刀川慶に剣を教えた師匠。ボーダー本部に置いてノーマルトリガー最強の男。怒らせるのは不味かったかな。)
唐沢(やはり強硬策より懐柔策を……)
唐沢が策を練る間に城戸は…
城戸「成程……ならば仕方ない
.
次の刺客には
天羽を使う」
忍田「‼︎?」
城戸の言葉に全員が戦慄する。
鬼怒田「なっ……」
根付「天羽君を……⁉︎」
唐沢(S級隊員「天羽月彦」……!他苑雅師、迅悠一と並ぶもう一人のS級隊員。素行に色々と問題があるが、単純な戦闘力では迅悠一をも凌ぐという)
唐沢(城戸司令はとことん喧嘩をするつもりだな)
しかし城戸の言葉に根付が異を唱える。
根付「い……いやしかしですねぇ城戸司令……彼を表に出すとボーダーのイメージが……なんと言いますか天羽くんの戦う姿は少々人間離れしておりますからねぇ……。万が一市民に目撃されると非常に不味い」
だが城戸は気にせず
城戸「A級トップを二人がかりとは言え簡単に蹴散らす他苑と迅、それに忍田君が加わるとなれば、こちらも手段も選んでおれまい」
城戸の言葉にキレかける忍田。
忍田「城戸さん……街を破壊するつもりか……‼︎」
その直後…
迅「失礼します」
会議室の扉が開いた…。
「……⁉︎」
入ってきたのは
迅だった。
迅「どうも皆さんお揃いで…会議中にすみませんね」
忍田「!」
鬼怒田・根付「なっ……⁉︎」
城戸「迅……‼︎」
迅の登場に会議室に緊張が走る!。
鬼怒田「きっさまぁ〜〜‼︎よくものうのうと顔を出せたな‼︎ ⁉︎⁉︎」
鬼怒田が迅を怒鳴りつけた瞬間。
空気が凍った。
他苑「失礼します。」
他苑が入室した事によって…。
城・忍・林・鬼・根・唐「‼︎」ぞわっ‼︎
会議室に居た全員が(迅除く)戦慄した。
迅(うわ〜お完全にブチキレてるよこれ。つーか殺気が会議室(へや)に充満してるんだけど…(汗))
他苑の殺気のデカさに冷や汗をかく迅。
忍田「他…苑…君…?」
林藤(なんつー殺気出しやがるんだよ。ホントに13かコイツ(汗))
城戸「なんのようだ迅・他苑」
冷静を装いながらも言葉を出す城戸。だがその言葉は今目の前にいる相手にはあまりにも悪手だった。
他苑「何の用?
・・
お前本気で言ってんのか?」
ゴオ‼︎
城戸「‼︎」ゾワ‼︎
根付「ひえ‼︎」,
鬼怒田「あ…が…!」
忍田「……‼︎」
林藤「‼︎」
林藤(わ〜お完全にキレてるわ(汗))
瞬時に殺気を城戸・根付・鬼怒田にぶつける他苑。ぶつけられていない忍田や林藤も他苑が発する殺気を感じ取っており、冷や汗をかいていた。
他苑「「俺」はあの時妙な事するなって意味で三輪隊を通して言ったつもりなんですがねぇ。それと次の刺客送り込む話してたみたいだが…
送れるもんなら送ってみろ。そいつ諸共ここら一帯灰塵にしてやる。」
城戸「なっ‼︎」
根付「ひいい‼︎」
鬼怒田「な…なんだと‼︎」
他苑の言葉に目を見開く城戸・根付・鬼怒田。だが、その場にいる全員が冗談だと思えなかった。
唐沢(不味い…もし彼が本気で暴れでもしたらボーダーが間違いなく消えかねない…)
唐沢はどうにか穏便に済ませようと策を練るが…。
迅「はい、そこまでだ他苑。落ち着けって。なっ。」頭ポン
迅が間に入りなんとか他苑を宥める。
他苑「迅さん」
迅が他苑の頭に手を置き落ち着かせる。
他苑「…すいません。冷静じゃありませんでした」
迅と上層部に頭を下げる他苑
城戸「何の用件だ迅・他苑。」
宣戦布告かと尋ねる城戸。それに対して迅は…。
迅「違うよ城戸さん。俺達は交渉に来たんだ」
と答えた。
鬼怒田「交渉だと⁉︎……裏切っておきながら」
鬼怒田がキレるが唐沢は本部の精鋭を撃破して本部長はと手を組み、戦力で優位にたった今が交渉のタイミングではベストだと答えた。
他苑「僕達の要求はひとつ」
迅「うちの後輩空閑遊真のボーダー入隊を認めていただきたい」
迅と他苑の言葉に疑問を覚える鬼怒田。
鬼怒田「どういう事だ⁉︎」
他苑「太刀川って人の話じゃあ、本部が認めないと入隊した事にならないらしいですね」
唐沢「成程…「模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる」か」
これに対し根付はボーダーの規則を盾に近界民を庇うのかと責める。だが城戸は
城戸「私が、そんな要求を飲むと思うか……?」
迅「もちろん、タダでとは言わないよ」
迅はそう言うと
風刃をテーブルの上に置いた。
迅「代わりにこっちは風刃を出す」
城戸「……⁉︎」
忍田「‼︎」
鬼怒田・根付「な‼︎?」
迅の言葉に全員が驚愕する。
迅「うちの後輩の入隊と引き換えに、「風刃」を本部に返すよ」
鬼怒田「本気か⁉︎迅!」
根付「なんと……‼︎」
唐沢(そうくるか……)
迅「そっちにとっても悪くない取引だと思うけど?」
迅の言葉に根付と鬼怒田がほくそ笑む。
根付(悪くない所の話じゃないねえ……‼︎使えるかどうか分からない未確認な玉狛の黒トリガーよりも、A級トップ部隊の力に匹敵してなおかつ使える人間が多い「風刃」の方がはるかに価値がある……!)
鬼怒田(交換条件で入隊させた近界民がもし問題を起こしたとしても、「天羽」と「風刃」で問題なく対応できる…実質リスク無しで風刃を手に入れるようなもんだ…)
城戸「…………取引だと……?そんな事をせずとも私は、太刀川達との規定外戦闘を理由にお前達のトリガーを取り上げる事もできるぞ」
他苑「その場合は僕達と戦った遠征部隊のトリガーも没収ですよねぇ」
他苑の言葉に僅かに反応する城戸。
迅「他苑の言う通りそれはそれで好都合。平和に正式入隊を迎えられるならどっちだっていい。」
城戸「没収するのはお前と他苑のトリガーだけだと言ったら?」
他苑「やってみろよ。そんな話が通じるか」
緊張した面持ちで成り行きを見る根付・鬼怒田・忍田
鬼怒田「城戸司令」
根付「城戸司令」
最後通告と言わんばかりに他苑と迅が
迅・他苑「「さあ?どうする?城戸さん(司令)」
城戸「…………」
ーボーダー本部・通路ー
他苑「迅さん一枚いただきます」
迅「おう。食え食え(笑)」ボリボリ
他苑が迅からぼんち揚げを貰い通路を歩いていると…。
迅「ん?」
曲がり角付近に太刀川と風間が待っていた。
他苑「……。」
迅「ようお二人さん。…ぼんち揚げ食う」
おはこんばんちは天沙残月です。1ヶ月も更新せず申し訳ありませんでした。これからも早く上げられるか分かりませんが、見捨てずにこれからも応援していただくと嬉しいです。それではまた次回。