え!!1対空中騎士団でドッグファイトを!?出来らぁっ! 作:シーブック マクロスを生涯推す
小鳥の囀りと心地よい日差しに照らされながら、その男は眠っていた。全身に巻かれている包帯に目をつぶれば、ただ安眠を貪っているように見えるだろう。しかしその安眠は1人の来訪者によって妨害されるのであった。
「キリコ君!大丈夫!?」
突然勢い良く開いた扉の音とその声は、寝ている俺を起こすのに十分な音量だった。あの夢のことは気になるが、今は突然の来訪者と話すことが最優先事項だ。
「大丈夫だ。(嘘です!寝起きのせいかめちゃくちゃ頭痛いです!!)」
「大丈夫じゃないでしょう!!3日も寝ていたのよ!」
アカン、よく分からんがカナメさんが怒ってる!!しかも無意識なのかめっちゃ顔近い!しかもまつ毛なっが!好き!!
(フォー!!もっと叱ってー!!)
神様まで変な事口走ってるし、ヤバいこれ以上は俺も神さまも耐えられへん!!
「...スマナイ(おい!散々心配かけといてなんでそれしか言えへんのや!俺の口!もっと動けや!)」
「聞こえないわよ!!」
「スイマセン..デシタ...(ひぇ!許してください!)」
「本当に反省してるの!?」
(そーだそーだ、反省しろー)
「ハイ...(神様あんたは何言ってんだ!さっきまで俺と一緒にはしゃいでたろあんた!)」
(あーあー聞こえませーん!初飛行でEXギア無しで、バレルロールとかやっちゃう人の言うことなんか聞こえませーん!!)
(子供か!あの時は無我夢中だったからしょうがないでしょうが!)
どうやら俺はカナメさん、ましてや神様にまで、めちゃくちゃ心配をかけてしまったようだ。ちゃんと謝りたいのに、全然口は動かないし、どうしたらええんや!
「もう!バッカニアさん!廊下は走らないでって...起きてるー!!先生ー!!患者さんが目を覚ましましたー!!」
めちゃくちゃ騒がしい看護婦、目の前のカナメさん、頭の中の神様の声を聞きながらも、俺には不安しか浮かばなかった。今回の俺自身の介入は、これから始まる原作や劇場版のストーリーに影響は全くないのだろうか?現状掘り下げられていない、ワルキューレ達のバックストーリーに俺が介入していくことは果たして大丈夫なのか?
またそれ以外にも俺自身が異能生存体であること、先程まで見ていた夢の内容や、転生への何物かの干渉など、不安の材料になるものが多すぎる。
このままでは、カナメさんやワルキューレ達に危害を与えるだけでなく、原作ブレイカーが起こる可能性がある。
この怪我が治り次第、この星を離れ原作に関わらないようにするしかない。せっかく転生してカナメさんにも会えたのになぁ...
「あんたがキリコ・キュービーか?初めて乗ったバルキリーで敵を堕とすなんて大したもんだな!」
あっあなたは!少し若いけど間違いない!!
「俺はアラド。アラド・メルダースだ。」
アラド隊長だぁぁ!!!!