え!!1対空中騎士団でドッグファイトを!?出来らぁっ! 作:シーブック マクロスを生涯推す
入院中暇なので、日記を書くことにした。
思い返してみれば、あっという間に、月日が過ぎていった。
アラド隊長は素人同然の俺がテロリストからバルキリーを奪い、さらに撃墜までしたという報告書が来たもんだから、いてもたってもいられずスカウトに来たらしい。
そのため毎日病室に来ていては、面会時間ギリギリまで勧誘を続けていた。あんた軍人だろ仕事はどうしたんだ。仕事は。
もう時期辞めるからいい?今は有給消化中?
そっかぁ...なら仕方ないな!
アラド隊長は戸籍もない、身分を証明できる物もない俺の話を驚愕と怒り半分で聞いていた。
久しぶりにゆっくり人と話すことが出来たためか、俺はかなり饒舌になっていた。転生して来たことなどは話していないが、気がついたら戦場にいたこと、そして初めて人を殺したことを話した。
あまりの怒りっぷりになにか怒らせることを言ってしまったのか、不安になっていたが、なぜか突然アラド隊長が身元保証人になってくれた。
後でなんでここまでしてくれるのか聞いてみたら、俺がこの年でバルキリーに乗れることや、銃を所持していたことから、少年兵であると勘違いしたらしい。
ただ否定しようにも全く動かない口のせいで、否定することが出来なかった。そのためアラド隊長には、今でも不運な目に遭った元少年兵として扱われてる。
後はなぜか分からんが、カナメさんが毎日来た。
友達と無事再会出来たことを嬉しそうに話していた。
あなた学生ですよね?学校はどうしてるんです?
テロのせいで廃校?友達もみんな引越しちゃって、ほとんど残ってない?そっかぁ...
じゃあ仕方ないな!
俺自身から話すことはなく、カナメさんからの質問に答えていくという、酷い有様だったがそれでも楽しかった。
毎日病室を訪れるカナメさんに、アラド隊長も居て病室はいつも賑やかだった。
しかし楽しい時間はあっという間だった。
異能生存体によって俺の体の治癒能力は常人のそれとは比べ物にならないほどに早い。
医者も思わず「君人間かい?」と疑問を掛けてくるレベルだった。
問題なく退院できるレベルまでに回復した俺は、アラド隊長に着いて行くことを決めた。
もちろんカナメさんにもお別れの挨拶はした。連絡先の書かれた紙を渡された時は、意識が飛ぶかと思った。
だが俺はその連絡先にメッセージを送ることが出来なかった。気まずさと、それによって起こりうるバタフライエフェクトに耐えられそうになかったからだ。
その代わり匿名でのファンメールは沢山送らせてもらった。匿名だったら相手の推測は出来ない上に、沢山来るはずだと考えたからだ。ただ後にその事で墓穴を掘ることになるとは、思いもしなかったがその話はまた後でしたいと思う。