え!!1対空中騎士団でドッグファイトを!?出来らぁっ! 作:シーブック マクロスを生涯推す
アラド隊長と共に行くことにした俺は、アラド隊長の預かりで統合軍のお世話になることになった。民間人の扱いだが、アラド隊長が気を使ってくれたのか、特別に格納庫に立ち入ることが許されていた。
俺も最初は何を言ってるのか分からなかったが、整備長が言うには、その類稀な才能ある若者と話がしたかったのことだ。「好きなバルキリーはあるか?」とか、「好きな歌手はいるか?」他愛の話を気が済むまで俺たちは続けていた。
途中で「面白いものがあるからついて来なよ」と言われ、格納庫の奥に案内してもらった。
軍の格納庫というだけあって、至る所にバルキリーやデストロイドが鎮座している。
整備長曰く「少しの時間くれれば動かせる」とのことだ。どうやら整備長が趣味でジャンクから組み上げたり、型落ち品を安く買い上げたりして魔改造してるらしい。実際に近くにあったスパルタンのスペックを見たところ倍以上の出力にまでチューンがされているようだった。チートもいいところだろう。
俺にとっては周り全てが宝の山にしか見えなかった。さらに奥へと進んだ俺を待っていたのは、
夥しい数のスクラップだった。運用年数が終わったもの、破損が著しいもの、明らかにコックピットが潰されているものなど多種多様にある。
「ここはね墓場なんだよ。バルキリー達の。
いやパイロット達のでもあるかもしれないね...」
整備長は悲痛な顔で、そう言った。数々のバルキリーの死、パイロットの死を目の前で見てきた整備長であるから言える言葉だった。
改めてこの世界における生命の重さを考えさせられる。軍人にとって命令は絶対、絶対にNOが言えない中で、何人何十人いや何百人何千人もの生命が失われて来た筈だ。
そして最深部にソイツはいた。
何者にも染まらない、まるで天使の翼の様な白と銀に染められたその体。
マクロス7では、エースパイロットが搭乗し凄まじい戦果を上げ、数々のバリエーションを生み出した傑作機である
「VF19 エクスカリバー」が主人の帰りを待ち侘びていたのだった。
「どうだい?驚いたかい?コイツを手に入れるのは結構苦労したんだ」
「コイツは見てのとおり19。ただ曰く付きでね..
色んな所をたらい回しにされてる所を僕が引き取ってんだ」
「何かあるのか?」(見た感じは何もないがな)
「それがね...起動しないんだよ...完璧に整備してあるのにね〜不思議だろう?」
「起動しない?」(まるで怪奇現象に近いな)
「それに加えて操縦席に座ると何か声が聞こえると言っていたかなぁ」
「.....」(少し気になるな...)
「乗ってもいいか?」(乗せてもらってもいいですかね?)
「えっ!?怖くないのかい?いいけど何かあったらすぐ言うんだよ!」
コイツの周りではかなり色々な事が起きたらしい。整備長が慌てるのも無理もないだろう。
だが不思議と俺には恐怖心など無かった。
あるのは乗ると何が起きるのかという好奇心、そしてそれが何を起こすのかという探究心だけ
そして俺がコックピットに座り、エンジンを始動させようとした次の瞬間にそれは起きた。
「....ぼ.....て......」
突然機械音声にも似た物が聞こえ始めた。
「.........ぼ.....て.....ま......」
何かしらを伝えてたいのか?まだはっきりしない
「 ....ぼ.....て.....ま......か...」
だんだんとだが聞き取れる様になって来た。
「お....ぼ.....て.....ま......か...」
もしかしてこれは歌?
そして最後にそれは先程の機械音声とは違う、まるで本当の人が歌っているかの流暢さでこう歌ったのだった。
「おぼえていますか」と
気づいたら19000UAを超えていてすごく驚いております。