え!!1対空中騎士団でドッグファイトを!?出来らぁっ! 作:シーブック マクロスを生涯推す
俺がマクロスΔの世界に転生することになったきっかけは、2022年の7月7日、23回目の誕生日だった。あいにく俺には織姫様はいないため、自分を慰めるためにマクロスΔの劇場版のBlu-rayを買ってアパートに帰る途中だった。浮かれながら横断歩道を渡っていた俺は、自分の後ろを走っていた女の子が転んでしまったことに気づいた。信号が変わり、車が発進を始めるさなか俺は女の子を助けに走り、無事助けることに成功したが、不運なことにしばらく運動をしていなかったことで、俺の足の筋肉が悲鳴を上げてしまった様だ。そのまま動けなくなってしまった俺は、自分に突っ込んでくるトラックになす術もなく引かれて23年の生涯を終えた。
「助けて...誰か...このお兄さんを助けてあげて...」
「もしもし、もしもし起きていただけますか?」
女性の声が俺の耳に響く。どうやら俺を起こそうとしているらしい。
「マクロスのBlu-ray私が先に観ちゃいますよ?」
急に意識がはっきりして来た。それだけはいけない。だがおかしい俺はトラックに轢かれて死んだはずだ。なぜ意識がある?
「確かに貴方は事故によって亡くなりました。しかし貴方が助けた人達の願いによりあなたはここにいるのです。」
それよりあなたは?ここは一体どこなんです?
「順番にお答え致します。ここは亡くなられた方々の魂の審判を行う空間です。通称「魂の間」と呼ばれています。私はこの空間を管理し審判を行う神です。」
魂の間?魂の審判?それは何なんですか?
「特に生前善行を行なっていた人間の魂を、別の世界に送る場所だと言っておきましょうか。特に貴方は生前に行った善行の数が非常に多かったため、私が直々に案内をしております。」
なるほど、それでこれから私はどうなるのですか?
「そうですね。貴方の生前の行いを考えてみますと、貴方を好きな作品に転生させたり、望むだけの特典を与えることが出来ますね。」
それってマクロスの世界に行けたりできると言うことですか?あれでもそれには魂の審判が必要なのでは?
「貴方に審判を行う必要はありません。なぜなら貴方が助けた人達の感謝の想いがこんなにも強い力を持っているからです。50万年ここにいますが、ここまで強い力は初めて感じましたよ。」
私は当たり前のことをして来ただけです。多分転生してからもそれは変わらないと思います。
「貴方ならそう言ってくれると信じていました。では転生するための手続きを致しましょうか。貴方には好きなだけ特典を得られる権利があります。幸いこの空間には時間という概念は存在しません。存分にお考え下さい。」
分かりました。ですが1人で考えるとなると、
あっそうだ神さまも一緒に考えていただけませんか?
「えっ?私も一緒に考えてよろしいのですか?全く珍しい方ですね。貴方の今後の人生を左右することなのですよ?」
良いんですよ。だって行くならマクロスの世界ですから、だったらBlu-rayでも観ながらゆっくり考えましょうよ
「それもそうですね。アニメ?というものを観るのは初めての経験ですから、いろいろ教えて下さいね?」
もちろんです!では再生しますよー!
それから俺と神様は一緒にマクロスΔの鑑賞会を行った。神様は初めてみたアニメに大興奮していた。そして俺たちは共に笑い、共に泣き、共に歌いながら鑑賞会を楽しんだ。久しぶりにこんなにはしゃぐことが出来た。
途中で神様が「こんなに人がすぐ亡くなってしまう世界に本当に行きたいんですか?」と聞いてきて、「20年間夢に見てきた事だからいいんです」と伝えたら「貴方らしいですね、でも貴方にはせっかくの新しい人生を楽しんで頂きたいので長生きが出来る特典をご用意しましょう」などと言った具合にいろいろな特典が決まっていった。そしていよいよ旅立つことを決めた。
神様、俺はそろそろ行こうと思います。お世話になりました。
「ええ。私もとても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。貴方の人生が幸多きあるように祈っています。そして私達はマクロスで繋がったもの同士、困ったことがありましたらいつでも呼びかけて下さい。」
ありがとうございます。困った時はよろしくお願いします。
「ではお行きなさい。私の初めての友よ。」
そういうと目の前に光のゲートが現れ、俺はそのゲートをくぐって神様に別れを告げた。
その先に地獄が待ち受けることなど知ることもなく...