え!!1対空中騎士団でドッグファイトを!?出来らぁっ! 作:シーブック マクロスを生涯推す
「...(コックピットに乗り込んでみたのはいいですけど、操縦法なんて全く分かりませんよ。神様!)」
(今からバルキリーに関する特典をインストールするので大丈夫です!大丈夫!)
「...(絶対ですからね!信じますよ!)」
(大丈夫です!操縦桿を触ってみて下さい!)
神様に対する不安を感じながらも、操縦桿に触れてみた。その瞬間俺の頭には多くの情報が流れ込んで来た。
「うっ!(なんだ!急にいろんな情報が!なるほどバルキリーを動かすのにこんなに知識が必要なのか!)」
(もう少しで、インストールが完了致します!)
それから30秒程だろうか。無事にバルキリーに関する特典をインストールすることが出来た。どうやら統合軍で用いられている教本をそのまま頭に叩き込まれたと同時に、常に最善の行動が取れるようになったらしい。後半については全く分からないが、とにかく頭が痛い。
(まぁ初級者から上級者までの教本をインストールしましたから。その影響でしょうね。)
「...(ところでちなみに総ページ数は?)」
(ざっと3000ページくらいですかね?)
「...(分厚すぎぃ!そりゃ頭痛くなるわ!よく無事だったな俺の脳みそ!)」
しかしこれくらいの知識が無ければ、戦うことはおろか、生き残ることさえも出来ない。マクロス世界の恐ろしい所はどんなにベテランであったとしても、どんなに高性能な機体に乗っていたとしても、当たりどころが悪ければ一発の被弾が死に繋がる所だろう。
「音声認識による搭乗者の登録を開始します。」
突然搭乗者登録のアナウンスが流れて来た。どうやらあのパイロットは登録を行なっていなかったらしい。もしかしたらコイツは闇市で買ってそのままなのか?
「キリコ・キュービィだ。」
「キリコ・キュービィで搭乗者の登録が完了しました。キャノピー部に破損を確認。このまま搭乗を続けますか?」
「ああそのままで良い。(あるとなしでは大きく違うからな)」
「了解。」
モニターにはガンポッドの残弾や、ミサイルの残数が表示されている。しかし道中で無駄撃ちしてたせいか、かなり心許ない。逆にビーム砲などは使用していなかったためか、エネルギーはかなり有り余っている様だ。これならいけるかもしれない。
「いくぞ(これが俺の初陣だ!どんなに無様でも生き残れればそれでいい!絶対に勝ちに行く!)」
(頑張りましょう!絶対にうまくいきますよ!)
主人を失って動かなくなったコイツは今、俺の操縦によって再び動き始めた。その体に異能生存体というイレギュラーを抱えながら、緑色の悪夢は大空を駆ける。