ランボー / 怒りのメスガキわからせ   作:エロスはせがわ

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キモー♥ サイテー♥ クズー♥ ほんとムリー♥

 

 

 

 

 

 天使に触れる――――それはどれほど、恐れ多いことなのか。

 

 

「い、言ってしまった……」

 

 禁忌、罪、牢獄、天罰、責任。

 いまランボーの頭を、これらの単語が、止めどなく駆け巡っている。

 

「やるのか、俺は。……本当に」

 

 マジかと。ただただマジかと。

 ガクガク震える膝、そして愕然とする思考の中で、繰り返す。

 先ほどまで使っていた無線機を握りしめたまま、ダランと腕を降ろして。

 

「抱きに行くんだな。……小学生の女の子を」

 

 そうボソッと口に出してみた途端、衝動的に()()()()()()()()()()()

 強烈なまでに「喉かっさばいて死にてぇ!!」みたいな気分。

 今ランボーは白目を剥いてる。その目は見事にグルンと上を向き、もう何も映してはいない。

 もしこの場に【FXで有り金ぜんぶ溶かした人】がいたら、とてもいい勝負が出来ると思われる。

 

 ――――誰だッ! “わからせ”なんて言葉を作り出したヤツはッ!!

 ここへ呼んで来い! 俺そいつの顔面を、思いっきり殴ってやるぞ!

 何故こんな言葉がこの世にあるんだ! どういう事なんだ一体ッ!!(迫真)

 

 そう叫びたい気持ちで一杯だった。狂ってるだろうこの世界はと。

 そして、一体どういう状況なんだコレはと。なんでこんな事になってるんだと。

 いくら考えても、答えは出なかった。ちなみにもう3回くらい吐いている。あまりのストレスに。

 

「許されるのか……? 触れても……。

 あんな幼い子に……」

 

 いや、()()()()()()()()()

 たとえどんな屁理屈をこねようが、今から彼がやろうとしている事は、まごう事なき大罪。

 議論の余地など無いし、地獄行き一直線の所業だろう。何を言うとんねん、って感じだった。

 

 けれど――――もう後戻りは出来ない。

 約束は破れない。吐いたツバは飲めない。もう彼女を裏切れない。

 

 いわば“悪い意味でピュア”な感じの彼は、そうウンウンと葛藤し、おめめをグルグルと回す。気を抜けば弱気が顔を出しそうになり、それを必死で抑え込む。

 だが、自分のすべき事など、もう既に決まっているのだ。必ず為さなければならない。

 

 こんなにも重いのか、大人の責任ってヤツは!!(?)

 今まで知らなかったぞッ!! とんでもねぇなコレは!!

 

 だが、戦うと決めた。真っすぐ向かい合うと誓った。

 あの時、無線越しに感じた彼女の想いを、憶えている。

 今もこの胸に、しっかりと刻まれている。

 

 求めてくれた。

 想ってくれた。

 一緒にいようと、そう言ってくれた――――

 

 ならば、今は考えるよりも()()()()()

 常識や、理性や、己の事なんかより、大切な彼女の為にこそ行動する。あの子の想いにこそ、寄り添うべきなのだ。

 

 それこそが、いま一番自分がしたい事。……こんな駄目な俺が抱く、たったひとつの望みじゃないか。

 だから、もう迷いはしない。それを為しに行こう。

 

 たとえ児童性愛者(ペドフィリア)という、耐え難い汚名を被ろうとも。

 この世の全ての者達から、「このロリコン野郎!」と罵られようとも。

 性癖を拗らせた挙句、自分にM16をぶっ放すという、無惨な最後を迎える事になろうとも。

 

 

「構わん。無駄に生きるより、あの子の為に死ぬ――――」

 

 

 よく分からん血涙を流しながら、思う。

 心も、身体も、命も、全て君にやるよ。

 

 俺なんかの童貞でよければ、持っていくが良い――――俺は天使に触れよう。

 

 

 

 

 ……

 …………

 ……………………

 

 

 

 

 そんな明後日の方へ向いたクソでか誠意を、彼が胸に抱いていた頃……同時刻。

 

「 たすけて! おじさんに抱かれちゃうのっ!! 」

 

 メスガキ署の広々としたオフィスに、デカちゃんの叫び声が響いた。

 

「ここに来るのっ……! アタシを抱きに! わからせられちゃうっ!」

 

()()()()()()()()

 

「よかったねボスっ♥」

 

「おめでとうございますー☆」

 

 ――――駄目だ! 話が通じないっ! こいつらメスガキだ!

 彼女は「おーまいがっ!」と頭を抱える。

 

「おぉー、エッチするですかぁ~。ついにこの日が来たです~」

 

「なんてめでたいんでしょうっ♥ 私も嬉しいですボス♪」

 

「あんなカッコいいおじさんを、メロメロにしちゃうなんてぇー! さっすがー♥」

 

「やはり一番乗りは、ボスじゃないと♪

 いっぱいちんぽして下さいね♥ また感想おしえて♥」

 

「「「メスガキシティばんざーい! ちんぽバンザーイ!!」」」

 

「 ――――ホントどいつもこいつもぉ! ファァァアアアッック!!!! 」

 

 メスガキ職員たちは、皆のほほんと祝福。真面目に取り合ってくれない。

 Fワードをシャウトするデカちゃんとの温度差、まさにファイヤー&アイスである。イングヴェイ・マルムスティーン!

 

「バカっ! いいからポリスたちにツータツ! 大佐をたたき起こしてっ!

 すぐバリケードをこうちく! ぜったいココに近づけちゃダメっ!!」

 

「「「えっ」」」

 

 パーティの準備をすべく、おっきなクラッカーだのケーキだのを買いに行こうとしていた署員たちは、みんな「きょとん?」とした顔。

 その必死さの滲む声に、お気楽だったムードが、一気にシーンとなる。

 

「なにしてんのっ! ほらすぐに動くぅ!

 ムーブ! ゴーゴーゴー!!」 

 

「「「 Aye Aye,ma'am(かしこまです、ボス)! 」」」

 

 戸惑いながらも指示に従う。みんな慌ただしくバタバタと駆け、外や自分のデスクへと向かって行く。

 

 アレかなぁ? もしかして「わたし安い女じゃないわ」ってヤツ?

 焦らすのもテクニックだって、前にボスが言ってた気がする!

 そうだね! いっぱい困難を乗り越えて辿り着いた方が、なんか王子様って感じするし!

 

 そうメスガキ署員たちは、様々な憶測を交わし合う。キャッキャと女の子らしくはしゃぐ。

 どうやったらロマンチックだろう? どうやったら盛り上がるだろう? なんてったって、この町で初めてのちんぽ。自分たちのボスの初体験だもん! そりゃー盛大にいかないと嘘よね!

 

 ヒソヒソ、ボソボソと楽しそうに語らいながら、それでも手だけはガガガッと動く。ちゃんと仕事に従事している。

 ボスの為に、いっちょ頑張らないと! ……そんな気持ちが見て取れる光景だった。

 当の本人の心情など、知ることも無く。

 

(ヤバイ……やばいやばいやばいっ……!

 アタシえっちされちゃう! おじさんの物にされちゃう~っ!!)

 

 焦り、恐怖、興奮、緊張、得も知れぬ高揚感。

 そんな物が一緒くたになったような感情が、まるで台風の時の用水路みたく、荒れ狂っている。

 もう自分が何をやっているのかも、よく分からないくらい。まったく現実感が持てないまま、ただワチャワチャとそこら中を動き回る。

 この気持ちをなんとか誤魔化すように、必死に。

 

(ムリだって! ぜんぜん心のジュンビできてないもんっ!

 そりゃあ、アタシだってアレだけど……いきなりそんなこと言われたってぇ!)

 

 無線から音声が出る度、電話のコールが鳴る度に、デカちゃんは「ビクゥ!」と身を震わせる。もういつどんな連絡が来るか、怖くて仕方ない!

 更に言えば、なぜ自分がこんな風になっているのかが、微塵も理解できない!! 

 好きなのに! おじさんに恋してるのに! ()()()()()()()()()!!

 

 そして、これと時を同じくし、ここから遠く離れた森では……。

 再びょぅι゛ょのぱんつをグイッと装着し、\デデーン!/とばかりに決意の表情をする、歴戦の英雄の姿が。

 

 

 ――――抱かれてたまるもんか! ぜったいソシしなきゃっ!

 

 ――――必ず抱いてやるぞッ! 君をわからせるッ!!

 

 

 そんな二人の想いが交錯し、いまメスガキシティでの最後の戦いが、始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RAMBO / 怒りのメスガキわからせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………

 ………………

 ………………………………

 

 

 

 ♥ ♥ ♥

 

 

 

 

 

 その日、彼女は「ふんふーん♪」と鼻歌交じりに、機嫌良く運転していた。

 

 なんかこの世界の首都であるメスガキシティで、たいへんな騒動が起こっているらしく、隣町の住人である自分たちにも招集がかけられたりしたのだけど、その仕事もようやくひと段落が着いた。

 パートタイマーのメスガキ兵であり、後方支援の役目を担っていた彼女は、いま沢山の荷物を積み込んだトラックに乗って、地元へと引き上げている所。

 

 これでやっと帰れる。早く家に戻って、シャワーを浴びたり愛犬と遊んだりしよう。お昼は何を食べようかな?

 そう呑気に、これからの予定に思いを馳せていたのだが……。

 

「騒ぐなッ! そのまま運転しろ」

 

「ひっ!?!?」

 

 突然、自分の右側から、今まで聞いた事もなかった男の人の声。とても低くて怖い声がした。

 一瞬、熊でも車内に入り込んで来たのかとビックリしたが、どうやら相手は人であるようだ。でもそれと遜色ないくらいの大男であり、もうハッキリと生命の危機を感じる。

 

「前を見ろ。しっかり運転を……。いや俺が代ろう。

 驚かせて済まない。従ってくれるか」

 

「えっ?」

 

 ワケも分からず硬直していると、なんかとても申し訳なさそうな顔で、謝罪をされる。

 彼女はフワッとボリュームのある黒髪の、彼からしたら自分の半分もない位に小さな女の子。そんな愛らしい子に高圧的な態度を取ることに、このイカついおじさんは耐えられないようだった。

 

「こっちへ。交代しよう」

 

「で、でもさっき、運転しろって……」

 

「いいから来るんだ」

 

「わぁーっ!?」

 

 ひょいっと身体が浮く。女の子の小さな体が、まるでコンビニの袋のように持ち上げられ、そのまま彼の膝に。

 万が一にも怪我などさせないよう、強引であっても細心の注意をはらって、ポスッとお膝の上に座らせた。

 その姿は、休日にドライブをするお父さんと娘さん、そのものである。

 

 関係ないが、普通カージャックをするならば、銃やナイフなどの凶器を突き付けて脅すものだろう。言うことを聞かないなら殺すぞと。

 でも今の彼は、まったくの徒手空拳。

 一応は持っているランドセルの中に、愛用の大型ナイフも入ってはいるのだが、でもこの町で振り回すワケにはいかないので、ずっと仕舞いっぱなしだ。

 こんなにも愛らしい女の子を、ナイフで脅すなどと……、それはどんなサイコパスだという話だ。彼にとっては論外なのである。

 

 ということで、ランボーはメスガキシティに向かうべく、トラックの入手に成功(乗っていた女の子ごと)

 道路を走行中の車両を目掛けて、高い所から飛び降りるという荒行を敢行し、見事にその屋根に張り付き、車内に侵入して見せたのだ。

 もうドン引きしちゃうくらいの、ワイルドなカージャックであった。

 

「じっとしててくれ。君の名前は?」

 

「シンディよ……。隣町に住んでるの」

 

「そうか。突然ですまないが、協力して欲しい」

 

「ダメよ。七時半に、ざこ空手の稽古があるの。付き合えないわ」

 

「今日は休め」

 

 というか、()()()()()()

 なんやねん、ざこ空手って……とランボーは思う。

 

「いきなりで面食らったけど……おじさんもしかして、あの騒動の元凶?

 あたし男の人を見たのって、生まれて初めてだわ。……大人と会ったのも」

 

「……」

 

「きらいよ、大人なんて……。酷い事するもの。

 どうせ後で、あたしをぶつんでしょ? おじさん強そうだし……」

 

 不信感の滲む声。彼女がいま震えているのが、身体に伝わってくる。

 デカちゃんを始めとして、メスガキシティにいる子達は、皆ランボーに好意的だった。それぞれに個性はあれど、大なり小なり慕ってくれていたように思う。

 だがこのシンディちゃんのように、決して大人に良い印象を持っていない子だっているのだ。

 彼女は今、じっと黙り込み、ただ恐怖に耐えているようだった。

 

「いや、何もしない」

 

「ぶつだなんて、言うワケないよね……。暴れたら困るもの」

 

「しないさ、絶対に。信じろ」

 

「無理よ……。知り合ってまだ5分と経ってないのよ?

 それにおじさんにとって、あたしは敵側でしょう? 無事で済ますハズない……」

 

 子供を怯えさせている、こんな目に合わせている。

 それを思うと、もうランボーはトラックから飛び降りて死にたい気持ちだが……、それでもなんとか気力を振り絞って耐える。

 

 謝罪や償いならば、後でおもいっきりすれば良い。それこそ生涯をかけて。

 今はただ、目的を果たさなければならない。

 この子に信用して貰わなければ。

 

「分かった、ワケを話す」

 

 まっすぐ前を向き、ハンドルを握りながらではあるが、膝の上の少女に語り掛ける。

 その声に、ありったけの誠意を込めて。

 

「抱きたい子がいる。童貞を捨てたい。

 俺は小学生を相手に、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「……」

 

「その為に、このトラックで町へと向かわねばならん。

 ここは君に頼むしか無いんだ。メスガキシティまで、連れて行ってくれ」

 

「……」

 

「町の入口に着いたら、後は俺一人で行く。

 それで君は自由だ。……いいね?」

 

「嫌わよ(真顔)」

 

「――――頼む助けてくれッ!!!!

 マトモじゃないのは分かってる! 俺も分かってるんだッ!!」

 

 普通に返された! ものっすごい冷たく!

 まぁ自分で言ってても、「これは酷い」とは思ったし、当然の事かもしれないが。

 でもめげずに喰らい付いていく。もうランボーは必死だ。泣きそうな顔をしてる。

 

「死んでよ。くたばれ子供の敵。ヘンタイ。

 あたしの目に狂いは無かった。大人サイテーわよ」

 

「だよな! 昨日までは、俺もそう思ってたッ! でも必要な事なんだ!」

 

「まさか、ただのアクセサリーだった“防犯ブザー”を、使う日が来るなんて……。

 これを引っ張ったら、大きな音が鳴るらしいわ。一度やってみましょっか。

 おっと! ちゃんと前を向いて運転して。手が滑るわよ?」

 

「やめろッ! 土下座をするッ! どうか許してくれッ!!(必死)」

 

 それを鳴らされたら、人として終わる気がした。

 こんな山奥だし、効果の程は分からないのだが、精神的ダメージが凄いだろう。小学生にこれを鳴らされた日には、きっと人間やめたくなると思う。

 もうランボーはなりふり構わず、情けない声で懇願。なんか攻守が入れ替わってる気もする。

 

「奇しくも、今ので『悪い人じゃなさそう』っていうのは分かったわ……なんか気弱だし。

 でも何故こんな事をしてるの?

 チョロっと聞いたけど、メスガキシティを相手に、孤軍奮闘の大暴れだって」

 

「さぁ、なんでだろうな……? 俺にもよく分からなくなってる」

 

「もう投降したら? 別に貴方、犯罪者ってワケじゃないんでしょう?

 普通に“ごめんなさい”しましょうよ」

 

「それをしたら、()()()()()()()()()()()()

 いいから掴まっていろ、少し飛ばすぞ」

 

 気が付けば、なにやら後ろの方から、ファンファンとパトカーのサイレンが。

 ランボーが即座にグイッとアクセルを入れ、シンディちゃんが「WOW!」と声を上げる。

 

「ちょ! なんか『止まれー!』とか『アホ―!』とか言ってるけど……。

 無視しちゃっていいの?」

 

「聞こえない。もうそう思う事にしてるよ」

 

「警官なのに、銃も撃たず声をかけるだけって……。

 なんか愛されてるわねぇ、ちんぽのおじさん」

 

「……////」

 

 大勢で窓から顔を出し、ワーワー騒ぐだけ。おじさんが怪我をしたら嫌なので、車をぶつけたりもしない。本当にトラックと並走してるだけのようだ。

 軽く耳をすませてみると、なんか「ぱんつ見せたげるから!」「4Pしてあげるから!」「うっふーん☆」とかの良からぬ言葉も聞こえるし、パトカーのヤツらが皆、目を“はーと”の形にしているのも分かる。

 どこのだれ子ちゃん達かは知らないが、捕まえてちんぽする気マンマンであった。発情しててコワイ。

 

「おじさん前! 検問があるっ! めっちゃ封鎖してるわよ!?」

 

「…………(グイッ!)」

 

「無言でアクセル入れるなぁ! あーもう、そう来ると思ったわよチキショー!」

 

 トラックは大きな橋へと差し掛かり、そこに陣取っている沢山の車両を発見。

 それを目にした途端、案の定ギューンとフルスロットルにされ、シンディちゃんが彼の腕の中でぎゃー! っと悲鳴を上げる。「やめてよぉ!」とばかりに。

 

 やがてランボー達の乗るトラックが、砂煙を上げながら検問に突貫!

 道を塞いでいたパトカーをなぎ倒し、時に乗り上げてピョーンと飛び越えたりしながら、一気に突っ切っていく!

 座席は嵐のように上下し、身体に響く強い衝撃。ついでに空気が震えるほどの轟音が、ドゴンドゴン辺りに木霊する。

 

 

「――――今日は厄日だわっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 ♥ ♥ ♥

 

 

 

 

 

「いきなさいっ、メスガキプロレスのみんなっ!!

 おじさんをたおすのよぉーーっ!」

 

 デカちゃんの機嫌良さげな「うけけけけ!」という笑い声に、“しょちょー室”の窓がビリビリ振動する。

 

「町へシンニューできた事は、ほめてあげるわ……。

 でもメスガキシティをなめない事よ? お じ さ ん ♥♥♥」

 

 無線機を片手に、町の地図とにらめっこしながら、各所の仲間たちに檄を飛ばす。

 山を降り、ついにメスガキシティへと到達したランボーを捕らえるべく、この町の総大将として指揮をとっているのだ。

 

「この町にはメスガキ署の他にも、メスガキ相撲、メスガキ八極拳などのブトーカたち……、それにメスガキSEALs(シールズ)や、メスガキDelta Force(デルタフォース)なんかの特殊部隊(コマンドー)がいるんだからっ!

 絶対ちんぽなんかに負けたりしないっ!」キリッ

 

 拳を振り上げながら「ゴーゴー!」と叫び、銭形のとっつぁんもかくやという感じで、「逃がすなぁー! 追えーっ!」と声援を送る。

 その姿は心なしか、ちょっと楽しそうに見えた。こんな騒動は町はじまって以来だし、指揮官冥利に尽きるのかもしれない。

 

『司令部! メスガキレスラー達がやられましたっ!

 おじさんの逞しい筋肉(マッスル)を見た途端、全員ヒザから崩れ落ちました!!』

 

『すいませんボス! メスガキSEALsも全滅ですっ!

 わぁー本物の軍人さんだぁー♥ とばかりに、いま握手をして貰ったり、サイン貰ったりしてます!』

 

『メスガキ力士たちが無力化されましたっ!

 おじさんに「えーい!」と組み付いた途端、高い高いされて「きゃっきゃ☆」と喜んでます!』

 

「――――ふぁっきん・ぶるしっと!!」

 

 駄目だ! ぜんぜん役に立たん! 所詮は小娘かっ!! カワイイなぁチキショウ!

 次々と入ってくる「ちんぽには勝てなかったよ」的な報告に、デカちゃんはデスクをドンとやった。

 

「まっ……まだまだぁ!

 こーさく班! ざこ地雷や、ざこブービートラップのジョーキョーは!?」

 

『すいません! 全て突破されましたぁ!

 いっぱい仕掛けたのに、ぜんぜん引っかかってくれませんっ! おじさんパなーい☆』

 

「ざこ幼稚園の子たちも、ソードーインしなさいっ! ょぅι゛ょ特戦隊、しゅつどぉ!

 きっとおじさんは、ちっちゃければちっちゃいほど好きよ! 父性のバケモノだもん!」

 

『駄目ですぅ! 今ょぅι゛ょ様たちは、お昼寝中でしたぁ!

 あと1時間ほどは出動できませぇーん!』

 

「 くそったれぇ~~っ!! 」

 

 こうして見てみると、結構メスガキシティの女の子達は、ぽんこつ揃いなのかもしれない。指揮をとっている彼女を含めて。

 

 

 

「――――ふふ。えらく愉快な事になっているじゃないか、同志メスガキ刑事よ」

 

「大佐っ……!?」

 

 しょちょー室の扉が開き、ちんまいロングコート(?)を着た少女が姿を表した。

 ひとり大声を張り上げてハッスルしていたデカちゃんは、ようやく来てくれたかと、そちらに駆け寄る。

 

「町をあげてのランボーさま捕獲作戦。メスガキ共の総力戦か……。

 いやはや、胸が熱いな。“抜刀隊”の歌を思い出すよ」

 

「へ?」

 

 きょとんとした彼女を余所に、大佐ちゃんはニンマリとご機嫌の様子。

 この正に(いくさ)と言うべき状況に、高揚しているのが伺える。

 

「知っているか? 日本国の軍歌(マーチ)だよ。

 我は官軍。我が敵は、天地容れざる朝敵ぞ。

 敵の大將たる者は、古今無雙(むそう)の英雄で――――とな♪」

 

 明治維新を果たしてすぐの頃に起きた、かの西郷隆盛による日本最後の内乱、西南戦争。

 これは、そこで政府軍側として戦った部隊“抜刀隊”の雄姿を称え、100年以上も前に作られた歌だ。

 

 並ぶ者のない英雄として知られる、西郷隆盛。

 同じくベトナム戦争の英雄として名誉勲章を受けた、ジョン・ランボー。

 彼女はそんな二人の姿を、重ね合わせているのだろう。

 

皇國(みくに)の風と、武士(もののふ)の、その身を護る(たましい)の。

 維新このかた廢れたる、日本刀(やまとがたな)の今更に。

 (また)世に出づる、身の(ほまれ)

 敵も身方も諸共に、刃の下に死ぬべきぞ――――」

 

 明治維新によって、これまで日本を席巻していた“侍”という者達は、その地位を奪われた。

 富国強兵によって近代化が進む日本国において、もはや“刀”など、時代遅れの無用の長物としてなり下がっていた。

 

 そんな折、西郷隆盛の率いる反政府軍を討つべく、我ら警察隊(抜刀隊)が、また表舞台に出られる事は、身に余る光栄である。

 

 敵は武士、そして我らも武士也。

 その手にあるは、共に時代遅れの日本刀(やまとがたな)

 

 ――――ゆえに、死ぬべきぞ。

 今の世において、我ら武士など、もう消え去るべき存在だ。

 敵も味方も諸共に、刃の下に死ぬべきぞ――――

 

 これは、そんな彼ら“抜刀隊”の心を歌った曲。

 国の為に殉じていった、悲しくも儚い、勇猛な兵士たちの歌だ。

 

「報告書を読ませて貰った。

 これでメスガキシティの事情は、おおかた把握出来たよ」

 

「……」

 

「この結界の中でしか生きられず、決して現世(うつしよ)と交わることを許されぬ我らメスガキが、今かの英雄ジョン・ランボーを相手に、一世一代の大戦(おおいくさ)

 義務でなく、使命でなく、己が矜持を賭けて戦う。

 この世界に、自分達の存在を証明するが如く」

 

 これで胸が高鳴らないのは嘘だなぁ。そう大佐ちゃんは「くっく」と笑う。

 まぁ刀(ちんぽ)を携えているのは向こうで、こちらは鞘(意味深)かもしれないが……と心底楽し気に。

 

「もし仮に、あの御方が“ざこクリスタル”の破壊方法を、見い出していなかったのなら、それも良いやもしれん。

 粘膜接触による消滅。その忌まわしい呪いが、今も存在していたのなら、かの英雄はこのメスガキシティにとり、是が非でも倒すべき朝敵となろう」*1

 

 けれど……、違うだろう? そう大佐ちゃんはコテンと首を傾げ、彼女に問う。

 いくら世間に弾かれし英雄、そして霞が如き我らメスガキとはいえ、ここで無為に争うことは無いハズだ。

 敵も味方も諸共に、刃の下に死ぬべきぞ――――そんな心意気で戦い、そして散っていった“抜刀隊”の連中とは、そこが根本的に異なるのだ。

 

「ぶっちゃけ、何をヒヨッているんだ(・・・・・・・・・・)

 メスガキ署までの道に、レッドカーペットでも敷き詰め、おうじさま()を迎え入れるのが筋だろうに」

 

「――――るっさいのよ!! しゃーないじゃん恥ずかしいんだからぁ!!(やけくそ)」

 

 メスガキの長たる、お前ともあろうものが……。

 そう不思議そうな顔をする大佐に向かって、デカちゃんが「ぐぅあー!」っと吠え立てた。

 

「口を開けば『なぁ、スケベしようや……』のお前が、何たる様だ。

 持っている下着の9割が、Tバックだの、フロントチャック付きだのの、エロ下着のクセに」

 

「 かってにタンス漁らないでよっ! あと言ってないしっ!? 」

 

「お前の“パソコンの検索履歴”を見てしまった時の、わたくしの気持ちが分かるか?

 こやつは気が狂うておる。淫魔でもこんながっつかんわと、普通にドン引きしたぞ?

 わたくしでも知らぬ、ろくでもない言葉が沢山……」

 

「 なに見てんの?! それをやったらセンソーでしょうっ!? 死なすぞっ!!!! 」

 

「アレだろう?

 お前が犬でも飼う事になれば、どうせ【ちんぽ何某(なにがし)】といった名前を付けるんだろう?

 ちんぽペロだの、ちんぽラヴだの、動物を何だと思ってるんだ」

 

「付けるかっ! おこられるわ色んなトコからぁ!

 アタシ別にそんなんじゃない! ケッコーわきまえてる方よっ!」 

 

「問題。デデン!

 四十八手における技のひとつで、仰向けに横たわる男性に対し、女性が脚を開いた状態でしゃがみこんで挿入する体位のことを、何と言うか?」

 

「ぴんぽーん♪ 時雨茶臼(しぐれちゃうす)!!

 ――――って今カンケーないでしょ!? おもわず答えちゃったけどぉ!」

 

「ほれ見たことか。

 何をカマトトぶっているんだ。アルティメット・リビドー・クリーチャーめ」*2

 

 昨日デカちゃんの部屋にお泊りした大佐は、その類まれな頭脳とプロファイル能力により、彼女の性癖の全容を把握するに至っている。丸裸ってヤツだ。

 ちなみに台所の棚から、オートミールが入った箱と一緒に、加藤鷹の指(アダルトグッズ)が出てきた時は、「ほんとコイツどうしよっかな」と思った。

 いくら“永遠のょぅι゛ょ”とはいえ、小学生の持ち物ではない。興味本位で買っちゃったのだろうか。

 

「アタシだって、うれしーのよ……。きまってるじゃない。

 おじさんにしてもらえるなんて、もう夢でも見てるんじゃないかー、ってくらい」

 

「む」

 

「でもダメ……こわいの。

 あれだけ願ってたちんぽだってゆーのに、今アタシびびってる……。

 幸せになるのが、こんなにも勇気のいる事だったなんて、しらなかったのよ――――」

 

 彼女の生い立ちであったり、事情であったりは、すでに大佐ちゃんも把握している。

 親に愛されず、意図せずしてこの世界に放り込まれ、それでも仲間たちを守りながら、懸命に生きてきたのだ。

 未来や希望の見えない中、これほどまでに長い時を。

 

 そんなデカちゃんに、突然降って湧いたように訪れた、幸せ。

 今までの人生で経験したことの無かった、幸運。

 誰かに愛されるという、未知の経験。……恐怖。

 

 こんなのを「やったー!」とばかりに、受け入れられるハズが無い。

 おかしを貰うとか、スクラッチのクジが当たるとか、そんなのとはワケが違う。

 人生が一変する体験。自分の全てを捧げる行為なのだ。「はいそうですか」と動揺もなく甘受できるものか。

 

 エロさを売りとするメスガキ、その長であるハズの彼女は、長い時をこの町で生きる内に、いつしかその心に強固な“城”を築いていた。

 自分を守る為、ここで生きていく為に必要な、何人たりとも入れない要塞だ。

 

 きっと今の彼女は、魔女ではなく自らその身を幽閉する、囚われの姫なのだろう。

 これは困った事になった、作戦に大幅な修正を加えねばと、大佐ちゃんがひとつため息をつく。

 場に似つかわしくないような、とても優しい顔、とても優しい目で、デカちゃんを見つめながら。

 

「相分かった。ならば無理にとは言わんさ。

 案ずるな同志よ。事前に立てた作戦など、ただの骨子でしか無い。

 戦場においては、流動的に変化していく物だ♥」

 

 せっかくの初体験だ。状況に追われてするなどと、あまりにも風情が無いではないか。

 いま重んじるべきは、彼女の想いや心情。

 申し訳ない事だが、ランボー様にはもう少しばかり、苦労をして頂く事としよう。

 なぁに、並の英雄ならいざ知らず、他ならぬあの御方ならば、この程度はひょいっと越えてみせるさ。

 

 そう彼への信頼を瞳に宿しながら、大佐ちゃんは脳内で作戦を練り直す。

 頭脳労働は最も得意とする所。任せておけと言わんばかりに、自信満々だ。

 

 

 

「ときに、同志メスガキ刑事よ。

 わたくしは後でちんぽする、と約束したな?」

 

「そ、そうね大佐……。最初はアタシにゆずるっt

 

「――――あ れ は 嘘 だ 。

 もし心細いのなら、我らで3Pかますのも、やぶさかでは無いぞ♪」

 

「え゛っ」

 

「実はわたくし、まだちんぽ見たこと無くて……。一人じゃ不安なのら」モジモジ

 

「ちょ……まって! まってよ!?

 さすがにアタシも、はじめてくらいは一人g

 

「俺もいるぜ!」(ブルー)

 

「お前だけに、いいカッコさせるかよ☆」(イエロー)

 

「おぼこメスガキは、おまえだけじゃないんだぜ♡」(ピンク)

 

「コーホー」(ブラック)

 

「お゛まっ……!?!?」

 

 

 

 重責を背負い、これまで孤独に頑張って来た彼女だが、もう一人ではない。

 頼れる仲間達がいるのだ(竿姉妹的な意味で)

 

 

 

 

 

 

 

 ♥ ♥ ♥

 

 

 

 

 

わるい子(メスガキ)はいねぇがー! わるい子(メスガキ)はいねぇがー!」

 

 メスガキシティの空に、少女たちが「きゃっきゃ☆」と笑う声が響く。

 小さい子も、もっと小さい子も、ものすごーく小さい子も、みんな一緒になってランボーおじさんと遊ぶ。追いかけっこをして遊ぶ。

 

 

「――――Mama & Papa were Laing in bed( パパとママは、ベッドでごろごろ )!」

 

「「「ぱぱえん、ままわー、らーい、いんべっ!!」」」

 

 

「――――Mama rolled over and this is what's she said( 母さん、寝転がり、こう言った )!」

 

「「「ままろー、おばえん、でしっ、ふぁしせー!!」」」

 

 

「――――Oh, Give me some( ほしいの )!」

 

「「「おぎーびさんっ!!」」」

 

 

「――――Oh, Give me some( ちょうだい )!」

 

「「「おぎーびさんっ!!」」」

 

 

「――――P.T.(いじって)!」

 

「「「ぴーてー!!」」」

 

 

「――――P.T.(しごいて)!」

 

「「「ぴーてー!!」」」

 

 

「――――Good for you( お前に良し )!」

 

「「「ぐっほゆー!!」」」

 

 

「――――Good for me( 俺に良し )!」

 

「「「ぐっほみー!!」」」

 

 

「――――Mmm good( たまんねぇ )!」

 

「「「むー、ぐー!!」」」

 

 

 そして、わからせ完了した大勢のメスガキ達と一緒に、町をランニング。

 もうスリラーのPVもかくやという勢いで、沢山の子をゾロゾロと引き連れている。

 おじさんモテモテなのは結構だが、「子供に何を歌わせとんねん」という話しである。海兵隊か。

 

「凄い……町中のメスガキ達が、集まって来てるんじゃない?」

 

 ランボーの隣を一緒に走りながら、シンディちゃんが振り返って眺める。

 壮観な光景だ。これ全部おじさんが“わからせた”のかと思うと、なんとも言えない気分だが。

 

 ちんぽするでも、叱るでもなく、抱っこしたり一緒に遊んだりして、この子達を自分のファンにしてしまった。

 みんなニッコニコしながら、嬉しそうにランボーについて来るのだ。

 メスガキの軍勢とも言うべき集団が、戦いに赴く彼の背中を、支えるようにして。

 

「どうするの、このままメスガキ署に向かう?

 待ってる子がいるんでしょう?」

 

「いや。その前に、やる事がある」

 

「へ?」

 

 自分達が走る道路、それを取り囲むようにして、沢山のメスガキ達が「きゃー!」と声援を送っている。

 お正月に良く観る、マラソンの応援のように。もしくは盛大なパレードだろうか?

 

()()()()

 

 街頭にひしめく観客達に、大きくブンブンと手を振りながら、ランボーはニコッと柔らかく微笑む。

 シンディちゃんの方は、「買い物ぉ……?」と小首を傾げたけれど。

 

 

 

 ……

 …………

 ……………………

 

 

 

 ブルトーザーが、店のガラスを豪快に突き破りながら、ゴゴゴっと中に侵入――――

 てな事をしたら、きっと怪我人が出てしまうので、ランボーは普通に入口から入店した。

 ここはミリタリーショップとかでは無く、メスガキシティでも随一の品揃えを誇る、()()()()()()()()()である。

 

「ワーオ……。ファンタスティック」

 

 以前にも記述したが、ここメスガキシティには、「いつ男の人が来ても良いように」と、彼女達のちんぽしたさ温かなお心遣いにより、様々な男性用の設備が準備されている。

 そこには当然、男性用の衣服コーナーなども、バッチリ含まれているのだ。

 彼氏にこんな服を着て欲しい! こんなのはどうかな!? という女の子の夢が、たくさん詰まった場所だったりもする。

 

 そんな(無駄に)品揃えが充実した店内を、シンディちゃんが驚嘆しながら見渡す。

 彼女は隣町の子だが、流石は都心メスガキシティだと、女の子の情熱というものに感服せざるを得ない。

 ……つか、どんだけ広々してるんだこの店。いくらアメリカは、土地が広いとはいえ。

 

「ま、お姫様を迎えに行くんだし、身だしなみは大事よね」

 

 おじさんって、きったないシャツとGパン姿だしね……。山にでも入って来たんじゃないかーって感じの。

 これまでの事情を知らないシンディちゃんは、人知れず「うんうん」と頷く。

 何気なく、飾ってある沢山の紳士服を、珍しそうに手に取ったりしながら。

 男の人の服って、やっぱり大きいのね~。生地をたくさん使ってるわ~って感じで。

 

『――――まぁ! まぁまぁまぁっ!!

 ものすごぉぉーーくお似合いですわ、お客様っ♪♪♪』

 

 突然、ここの店員さんらしき少女の大声が、店内に木霊する。

 まるでジャニーズのファンの子達が上げるような、テンションMAXの黄色い歓声。

 

『こんな素敵な御方、いままで見たことが御座いませんっ!!

 あぁ! わたし生きてて良かったっ……!

 デザイナーやってて良かったですッ……! およよよ……!』

 

 ガン泣きだ。しかも膝から崩れ落ちている。

 いま眼前にいるおじさんの、輝かんばかりの素敵さに。「今が人生最良の時!」とばかりに泣き崩れた。

 

「え……おじさん、その服を選んだの……?」

 

「ああ。どうだ、似合うか?」

 

 ぽけーっと呆けながら、彼のもとへ。

 新しい服に身を包んだランボーは、まるで釣ってきた魚を家族に見せびらかすお父さんのように、もう絵に描いたようなドヤ顔。

 

 

「……Are you crazy?」(イカれてんの?)

 

「You flatter me」(そう褒めるな)

 

 

 

 ……

 …………

 ……………………

 

 

 

「「「 きゃああああぁぁぁぁーーーーーっっっ☆☆☆ 」」」

 

 その日――――メスガキシティに旋風が巻き起こった。

 まるで大統領でもやって来たかのような、大地が振動する嵐のような歓声。

 

「も……もうダメぇ~っ!(くらっ)」

 

「立ってらんなぁ~い……!(くらっ)」

 

「幸せぇぇぇ~っ!!(くらっ)」

 

 服屋さんの前、街頭に詰めかけたメスガキ達が、次々にバッタバッタと倒れていく。

 店から悠然と出てきたランボーを目にした途端、「キューン……♪」と気絶した。

 その凄まじいまでの魅力(チャーム)に!!

 

「――――やぁみんな! 待たせたなッ!(ニカッ☆)」

 

「「「 ランボーさまぁぁ~~ん! 素敵ぃぃぃいいいーーっっ♥♥♥ 」」」

 

「……なにコレ?」

 

 両手を振って声援に応えるランボー。きゃーきゃー言いながらジャンプしてるメスガキ達。

 そして、なにやら呆れ顔で、ひとり「どよーん」とするシンディちゃん。

 

 それもそのハズ。今ランボーが着ているのは、キラッキラに輝く白いツナギのようなスーツ。

 有り体に言えばロックスター、……いや【エルヴィス・プレスリー】が着ているのと全く同じ衣装に、身を包んでいるのだから。

 なんか、ここには無いハズの“マイクスタンド”まで幻視してしまう、そのくらいの似合いっぷりである。

 いま正に、()()()()()()()が爆誕!! Rock you!!

 

 

「――――みんなついて来い! お姫様をさらいに行くぞッ!!」

 

「「「 きゃあああーーん!! おじさんカッコいいーーっっ☆☆☆ 」」」

 

「どゆことー?」

 

 

 ラメの衣装を太陽光に反射させ、袖に付いたそうめん(装飾)をファサッと翻しつつ、ランボーは北の方角を指さす。

 目指すはメスガキ署、彼女が居る敵の本丸だ。

 

 町中のメスガキ達を背中に従え、ランボーが雄々しく歩を進める。

 もう迷いは無い。決意の表情で、堂々と歩き出す。

 

 まるでコンサート会場のような一体感。映画に出てくるワンシーンのような、見る者の胸を打つ光景。

 その姿はさながら、「お前のようなベトナム帰還兵がいるか」という感じだった。

 

 

 

 

 

 ♥ ♥ ♥

 

 

 

 

「これは……たまげたなぁ」

 

 窓の外をチラリと眺めつつ、大佐ちゃんが苦笑い。

 

「まさか、行きがけの駄賃とばかりに、町中のメスガキ共を“わからせ”て来るとは……。

 いやはや流石。感服ですランボー様♥」

 

 今ここメスガキ署は、その周囲をグルっと包囲されている。

 何千という町の女の子たちが、見渡す限りの道を埋め、所狭しとひしめいているのだ。

 その光景は、正に圧巻――――英雄ジョン・ランボーの力を、まざまざと見せつけられた気持ち。

 

「たとえメスガキシティに公安条例*3があろうとも、この数は鎮圧できんなぁ。

 なんせ、署員以外の全ての住人なんだ。何か策を練ろうにも、多勢に無勢という物だよ」

 

 外からは「出てきてー!」だの「デカちゃーん!」だのという声が、絶え間なく聴こえている。

 今メスガキ署の玄関入口、その前で仁王立ちしているランボーを首領とし、誰もが拳を振り上げて、元気よく叫んでいるのだ。

 

「こうなっては籠城戦しか無いが……どうするんだ、同志メスガキ刑事よ?」

 

「……」

 

「なんなら、この首を差し出しても良い。

 わたくしが出て行けば、多少は事を治められるやもしれん。

 一応は指揮官なのだ、これも役目さ」

 

 その間、お前は隠れていろ。

 隣で佇む女の子の肩を、ポンッと労わるように叩き、大佐がエレベーターの方へと歩き出そうとした……その時。

 

 

『 ――――かえってよっ! もうこの町から出てってっ! 』

 

 

 突然デカちゃんが、窓から身を乗り出し、眼下にいるランボーに向けて、涙声の叫びを上げた。

 

「 おじさん帰れるでしょう!? 出られるよっ!

  男の人だったら、ロリコンざこケッカイを通り抜けられるからっ!! 」

 

 辺りが騒然とする。

 メスガキ署の前に集まった女の子たちも、ただ茫然と彼女を見上げている。

 

「こんなトコに、おじさんの幸せはないよっ!

 フツーじゃないもん! ちっちゃな女の子しかいないもんっ! イジョーな世界だもんっ!」

 

「やってけるよ……! おじさんならっ!

 もうヒトミシリじゃ無いでしょう!? ちゃんと目をみて話せるでしょう!?

 なら外の世界でも、やってける! おとなの人とレンアイできるよっ!」

 

 あんなにも凛々しく、頼り甲斐があった彼女が、いま髪を振り乱して喚いている。

 イヤイヤと駄々をこね、癇癪を起した幼子のように。

 叩きつけるようにして、一方的に叫ぶ。

 

「だまそうとしてた……! ここに閉じこめちゃおうって、そう思ってたのっ!

 おじさんの意思なんかカンケーなく、無理やりいさせようとしてたっ!」

 

「でもアナタは……、こんなトコにいちゃいけないのよっ!

 フツ―の世界で、フツ―の生活して、フツーの幸せを手に入れるべきなのっ!

 メスガキシティなんかと、かかわっちゃいけなかった! 縛られちゃいけないのっ!」

 

「今はつらくても、きっとやっていける!

 アナタの力をヒツヨーとする人が、ゼッタイあらわれるからっ! ゼッタイ!!」

 

「……だからもうっ! ()()()()()()()()()()、ほっといてっ!!

 こんなの、おじさんと釣り合わないっ!! 一緒にはいられないよぉっ!!!!」

 

 なによ! そんなアホみたいなカッコしてっ! 馬鹿にしてんの!? このモミアゲ野郎!

 ついでにデカちゃんは、ランボーの服に関しても物申した。どうやらエルヴィスの服はお気に召さなかったようだ。カッコいいのに。

 

 それはともかくとして……、まさに感情の迸りだ。

 今まで胸に秘めていた感情、騙して陥れたという罪悪感、英雄たる彼を独り占め出来ないという気持ち。

 そして、自らは普通の人間ではなく、得も知れぬ“バケモノ”であるという、目を逸らすことの出来ない事実。

 

 そんな全てを、叩きつけた。

 勢いのまま、感情のままに、なりふり構わず。

 

 これは怒声であり、謝罪であり、拒絶だった。

 きっかけは恥ずかしさから、だったけれど……、彼女は葛藤や苦悩を繰り返す内に、これまでの想いがぜんぶ溢れ出てしまったのだ。

 

 キッ! と睨み付ける。

 困惑ではなく、しっかりと意思の籠った瞳で。

 

「……」

 

 だが、それを受けても彼は、この場から動こうとしなかった。

 未だ胸元で腕を組み、まっすぐメスガキ署の6階にいる彼女を見つめている。

 

「分かったでしょ、おじさん……? ハロウィンはおしまいなの。

 もうイタズラはしないから、早くこの町から出……

 

「――――聞こえん」

 

 遮る。

 ボソッと、だがハッキリとした強い声が、彼女の言葉を止める。

 

「聞こえん。君が遠いんだ。

 近くに来て欲しい」

 

「っ!」

 

「童貞だの、ペドフィリアだの、ざこだの。

 何を言っても構わないさ、俺はつまらん男だ……」

 

「……」

 

「でもな? そういう事は全部、()()()()()()

 隣に立ち、叱ってくれないか? 直す努力をするよ」

 

 離れていても分かる。今あのおじさんは、真っすぐアタシの目を見てる。アタシと向き合っている。

 怖がってたのに、ウサギみたいに逃げてたのに、もうあんなにもしっかりと立ち、アタシに言葉を投げかける事が出来ている……。意思を通してる。

 

 

「そこまでです、ジョン・ランボー様」

 

 

 だが突然、メスガキ署の入口を塞いでいたバリケードが崩され、中から大佐ちゃんが姿を表す。

 

「サリーです。直接お目にかかるのは、本当に久方ぶりですね」

 

 ニコリと、一度だけ微笑む。ずっと待ち望んだ再会を、心から喜ぶように。

 けれど彼女は、すぐに表情を変える。射貫くような厳しい瞳で、ランボーを見た。

 

「申し訳ありませんが、この場はお退き願えませんか?

 サリーの顔を立てて下さいまし」

 

 向かい合う。

 トコトコとブーツの音を響かせ、彼のすぐ目の前に立った。

 

「このように大勢で押し掛けられては、話も出来ません。

 加えて、相手はたった一人の幼子。

 いささか以上に、大人げなくはありませんか?」

 

「…………」

 

「このまま、正義は我に在りとばかりに、彼女を抱きますか?

 群衆を味方に付け、嫌がっている女の子を、無理やりに。

 それはなんとも、無惨ですこと。英雄たる御方のする事ではありません」

 

 オッドアイの左目が輝く。強い光を放つ。

 大の男、それもこれほどまでに屈強な戦士を前にしても、少しも物怖じすること無く。

 

「貴方は知らないやもしれませんが、日を改めるのもルールですよ?

 女の子に準備が出来ていない時は、気遣うことも殿方の役目。

 彼女を想うのなら、獣欲で無いのなら、ここはお退き下さいますよう」

 

 というか……サリーにお時間を下さいませ(ボソッ)

 上手い事ランボーにだけ聞こえるよう、彼女が小さく口を動かす。

 あの子の心を聞き、必ず落ち着かせてみせます。どうかいま暫しのご辛抱を――――

 そうニコッと、照れたように柔らかく笑う。私はお二人の味方ですと、彼に示すようにして。

 

 その心の籠った所作に、少しのあいだ考え込んでいた彼が、コクリと頷く。

 あの子は「出て行け」と言ったが、自分にはもう、この町から離れるつもりなど無い。ゆえにこれから、いくらでも時間はある。

 彼女の心が静まり、また落ち着いて話が出来るようになるまで、ここは待つべきなのだと。

 

 関係無いが、サリーはあの子の友になったんだな……と心があったかくなった。

 これまで滾っていた戦意が抜けていき、とても優しい気持ちになる。

 

 やがてランボーは、肩肘を張っていた身体から、力を抜いた。

 ふぅと息をつき、気分をリラックスさせる。

 

 すったもんだあったが、とりあえず今日の戦いは、これで終了。

 また近い内に、彼女のもとを訪れ、二人でのんびりと、ざこ紅茶でも飲もう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――いやダメだし? なに帰ろうとしてんのよ、このクズちんぽ」

 

 

 パコーン! と良い音が鳴った。

 有り体に言えば、スリッパで頭を叩かれた。

 

「あんた意思よわよわ! ざこ信念!!

 いったい何しに来たのよ! やる気あんのおじさん?! 情けないったらっ!!!!」

 

 ()()()()。いつの間にやら背後に立った彼女が、わざわざ〈ぴょーん!〉とジャンプしてまで、ランボーを攻撃したのだ。

 突然のことに、彼は目をパチクリさせて、ただただ彼女の方を見る。

 対してブルーちゃんは、もうプリプリと音が聞こえてこんばかりに、腰に手を当てて怒っていた。

 

「抱くぅ? 準備ぃ? ルールぅ?

 違うでしょおじさん! あんたボスを()()()()()()()()()()()!?

 なにズレたこと言ってんの!!」

 

 一度だけ大佐ちゃんの方を見て、ペコッと頭を下げる。

 片目を瞑りながら、とても申し訳なさそうな顔で。面子を潰しちゃってゴメンと。

 でもブルーは彼に向き直り、猛然と喰ってかかる。

 燃えるような怒りを瞳に宿して。「あんたバカじゃないの!?」と。

 

「わるい子を、懲らしめるんでしょーが!

 大人の凄さを、教え込むんでしょーが! ガーッと叱るんでしょーが!!

 なら何で、アンタがヒヨってんのよ! ここは行くトコだしっ!!」

 

「ねぇねぇ、次いつ来んのぉ~?www

 どーせズルズル時間空けて、来づらくなっちゃってなぁなぁ☆ とかなるんじゃな~い?

 今でしょおじさんw やるんだったら今だよwww」

 

「さらったらいいっ! ゴーインにいかなきゃダメだよっ!

 ウジウジなやんでるコは、てをひっぱってあげなきゃ♡

 わたし、しってるよ? おうじさまって、そーゆーのだもんっ♡」

 

「一度は拒んでみせるのも、女の嗜み。

 それでも求めてくれるのを、本心では願っている、面倒くさい生き物。

 我が儘は女の罪。それを許さないのは、男の罪。

 貴方はいま、試されている――――」

 

 ブルーに加え、イエロー、ピンク、ブラック。

 彼女らがランボーのズボンをギュッと掴み、上目遣いで真剣に語り掛ける。

 

「ほら、男見せて来なさいな♪ アンタのお姫様でしょ?」

 

「シンディ……」

 

「そうだよ……行ってよおじさん! デカちゃんとちんぽしてよっ!」

 

「私達の“おかーさん”なのっ! 幸せになってほしーの!!」

 

「ずっとがんばってたっ! ずっとまもってくれたのっ!

 おねがいだよおじさんっ!」

 

「みんなッ……!」

 

 気が付けば、この場の多くのメスガキ達が駆け出し、ランボーの周りに集まっていた。

 その誰もがデカちゃんの名を口にし、あの人をお願いと頼み込む。涙ながらの瞳で。

 

「……ふぅ。まだまだわたくしも、修行が足らんな。

 所詮は新参者のメスガキ、という事か……」

 

 ふいに、大佐ちゃんが呟く声がした。

 斜めに被った緑色の帽子を取り、ポリポリと頭をかいて。

 

「あー、ランボー様ランボー様? ここでサリーから、ひとつ耳よりな情報が」

 

「ん?」

 

 やれやれと気の抜けた顔をした後、大佐ちゃんが7才のょぅι゛ょ相応の、愛らしい笑顔で告げる。

 

 

「同志メスガキ刑事は、長き時を生きる存在……。

 言わば“合法ロリ”とでも申しましょうか。()()()()()()()()()()()()

 

「――――ッッ!!!???」ズガーン!

 

 

 雷に打たれる以上の衝撃が、ジョン・ランボーを襲う!

 衝撃ッ……! 人生史上最高のッ! 圧倒的、衝撃ッ……!!

 

「だ、抱いても良いのか? 罪には、問われない……?」

 

「Exactly(ご名答♥)

 きゃつはょぅι゛ょの皮を被った大人。むしろババァです」

 

「ロリコンと呼ばれる事も、倫理に触れる事も、石を投げられる事も……?」

 

「Of course(もちろん♥)

 成人男女がちちくり合うことに、何の咎がありましょうや。ご堪能あれ」

 

「童貞をやめても?」

 

「No problem(イーンダヨ!)」

 

「あの子を愛しても?」

 

「Just do It(やっちまえよ!)」

 

 キラーン☆ ごごごご……。

 ランボーの目が光り、なんかエヴァが再起動したみたいな音が鳴る。

 いま彼が、再びメスガキ署を見上げ、そこに茫然と立っているデカちゃんを見据えた。

 Time has comeとばかりに(童貞喪失的な意味で)

 

「たた大佐ぁ! アンタはぁぁぁあああーーッ!!」

 

「すまんな同志よ。サリーは空気を読む方なのら♪」

 

「ポリス達もぉぉーー!! なぁーにうらぎってんのよぉーーっっ!!!!」

 

「いえいえ滅相もないですー! あたしボス大好きー♪」

 

「ボスの為なら死ねるw マジでw 生き返るかもだけどw」

 

「またおしり、たたいてくださーい! あれけっこーすきでーす♡」

 

「観念せぃ母上、年貢の納め時。南無三」

 

「 むっきぃぃぃいいいーーーーーーっっ!!!! 」

 

 ふと見れば、この場のメスガキ達が総出で、「うんしょ! うんしょ!」とバリケードの撤去作業をしているのが見える。

 もう遮る物は無い。道は開かれた。

 今ここに、メスガキシティはひとつになったのだ!!(約1名を除いて)

 

「こっ、来ないでよぉ! 来んなぁざこちんぽ!

 ばか! ペド! へんたい! どーてー! えっち!」

 

「……」

 

 だが、まだまだ彼女は諦めない。頑張ってランボーを近付けまいとし、もうありったけの罵声を飛ばしている。健気である。

 

「なぁ、聞いておきたい事がある」

 

「……ふぇ?」

 

 そんな中、エアーリーディング能力が皆無の、彼らしいマイペースさで、声をかける。

 

「君の名はなんだ? 役職や愛称じゃなく、本当の名前を」

 

「っ!!??」

 

 ドキン! と胸が高鳴る。

 大人の男性が醸し出す、色気のある静かな声に、彼女は思わずシドロモドロになる。

 喚き散らしていた口が止まり、わちゃわちゃ手を動かす。

 

 

「……え、()()()()()()ですけど?」

 

「 なんか聞いた事あるッ!!??(迫真) 」

 

 

 知ってる気がする! すんごい既視感ある! ふしぎっ!!

 そうズッコケそうになった身体を戻し、ランボーは再び、彼女に視線を戻した。

 

「サリーが言ってくれた。ポリスの子達も、この場のみんなも」

 

「……っ」

 

「けどエイドリアン……、まだ君の口から聞いてない。

 言ってくれないか」

 

 ずっと人と関わる事なく、寡黙な男であった彼が、いま人生で初めてというくらい、目一杯に息を吸い込み……。

 

 

 

 

 

 

「――――イキたいと、言えぇッッ!!」

 

 

「 イ゛キ゛た゛ぁ゛い゛っ゛!!!!(※ちんぽで) 」

 

 

 

 

 メスガキシティ全土に響き渡る、魂の叫びだった。

 

 

「……はっ!? なんかふしぎな力がサヨーして、ホンネが出ちゃったわ!

 やんなきゃいけないような気がしたの!」

 

「言質は取った。君の負けだエイドリアン。今から行く」

 

「ちょ……! ダメだったらぁ! おじさんは元の世界に帰るのっ!

 ちっちゃい子しか愛せなくなるよ!? 対ょぅι゛ょ専用ちんぽになるよ!?」

 

「――――望む所だぁぁぁあああーーッッ!!(おめめグルグル)」

 

「 ダメだこのおじさん! 開き直っちゃったっ!! 」

 

 ゲートをくぐり、中へ侵入する。

 白いツナギに身を包んだ王子様が、袖のそうめんを無駄にユラユラしながら、威風堂々と歩く。

 

 

「ご武運を、ランボー様♥

 かの者は最強のメスガキ、用心なさいませ」

 

「ボスの次は、あたし達だから! 待ってるね……おじさん」

 

「「「頑張ってね! ボスによろしく!」」」

 

「とんだ厄日よホント……。なんて日かしら。

 でもまぁ、楽しかったわおじさん♪ 幸運を――――」

 

 

 

 

 心を通じ合わせたメスガキ達に「ヒューヒュー!」と見送られ、いま囚われのお姫様のもとへ向かった。

 

 

 

 

 

 

*1
【朝敵】 逆賊のこと。天皇や政府にあだなす敵

*2
【Ultimate Libido Creature】 究極エロ生物、という意味

*3
集会や、集団行進、デモ活動の規制に関する条例

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