ランボー / 怒りのメスガキわからせ 作:エロスはせがわ
「――――いらっしゃいませ、
半ば強引に連れられて来たジョン・ランボー。
彼が店に入って最初にかけられた言葉が、これである。
いま眼前にいるのは、ピンクのフリフリスカートが可愛らしい、小さな小さなウェイトレスさん。
だが彼女は赤いランドセルを背負っており、何故か上半身には
とてもマニアックというか……背徳的なコスチューム。なんか見てはいけない物のような気がする。
「お席にご案内します、ちんぽのお客さま。
キツエン席もございますが、いかがなさいますか?」
ちなみにここは、メスガキシティにあるファミレスちっくな店だ。
ローティーンの女の子向けファンシーショップを彷彿とさせる、カラフルで夢いっぱいな装飾がなされている。
いたる所に星だの、ハートマークだの、クマさんだのが散りばめられ、壁紙などはその大部分がピンク色。
なにらやキラキラしすぎてて目が痛いし、おっさんであるランボーには、非常に居心地が悪い。
「ねぇ、あれちんぽじゃない……?」ヒソヒソ
「わぁ……! わたしはじめて見たっ! ちんぽジヅザイしたんだぁ~♥」ヒソヒソ
そして、周りから絶え間なく聞こえてくるひそひそ声が、さらにランボーを責め立てる。
今この店にいるメスガキ達(客)は、もう食事もそっちのけでランボーに夢中。ちらちらとこちらに視線を送ることに忙しいようだ。
関係ないが、何故かメスガキ達はみんな、彼のことを“ちんぽ”呼ばわりしている模様。
別にランボーが丸出しなのではなく、男の人=ちんぽという認識らしい。
「すごい……ちんぽすごいね♥ おっきぃね♥」(※身体が)
「うわぁ、モジャモジャだぁ~!
ちんぽモジャモジャしてる♥ ひっぱって遊びたい♥」(※髪の事)
「ちんぽ入ってきた! 奥まで来てるよぉ! ちんぽ入るぅ♥」(※入店の事)
やめろ――――娘さんがなんて事を。
そうランボーは叫びたくなったが、とてもシャイな男なので、ただただ席で黙り込んでいるばかり。
よっぽど男の人に興味津々なのか、みんなにガン見されてるのが、とても恥ずかしかった。
「お待たせしました、ちんぽのお客さま。
こちらホットドッグとコーヒーになります」
なんとか身を隠そうと、ひたすら身を縮こまらせていたランボーのもとに、ようやく注文していた物が届けられた。
彼はこれ幸いとばかりに顔を上げ、速攻で片付けて退店すべく、食事に取り掛かろうとする。
……でも、なにやら様子がおかしい。
確かにウェイトレスさんは来たのに、何故かテーブルに料理が置かれていないようのだ。
不思議に思ったランボーは、思わず傍らに立つウェイトレスさん(メスガキ)に目をやるが、彼女はじっとこちらの顔を見つめるばかり。
持っているトレイにある料理を、いつまで経ってもランボーの前に置こうとしないのだ。
「――――ひざまづきなさいよ(真顔)」
豹変。
氷をイメージさせる、冷たくて鋭い目。
彼女はおもむろに、
「――――たべなさいよ(真顔)」
食え、犬のように。
私が見ててやるから、これ食べてよ――――
今このメスガキウェイトレスは、彼にそう言っているらしい。
カッと目を見開き、じぃ~っとランボーの顔を見続けている。
まるで動物の躾けをするように、身体中から威圧感を漂わせながら。
私の目の前で、犬のように哀れな姿で、食べなさいと。
「はやくしなさいよ、この犬ちんぽ――――たべてよ(威圧)」
ここは、
その在り方は、アメリカにある他の50州とは、大きく異なるのだ。
住人は全てメスガキで、店員もメスガキ……。ならばその接客態度や、店内のルールなどが違うのは、至極当然の事と言えよう。
「……ッ!」
“郷に入らずんば郷に従え”
兵士として様々な国を巡ってきたランボーは、それがとても大切な事だというのを、身に染みて理解している。
彼は身体の震えを押さえ込みながら、ゆっくりと席から立ち上がる。そして床に置かれている皿の前に、跪いてみせた。
普通に考えたら、客に対する扱いではない。でもここはメスガキシティなのだ!
ランボーはごはんを食べるべく、彼女の目の前に座る。主人にエサを貰う犬、そのものの姿で。
「――――ねぇ、おいしい? こんな犬みたく扱われても、私のおいしい?」
床に正座したまま、モグモグとホットドッグを頬張る。ただひたすらに食べる。
もうなにも考える事無く、冷や汗をかきつつ、白目で、食事を進める。
今こちらを見下ろしているメスガキウェイトレスは、時折「ねぇねぇ?」と問いを投げ掛けながら、グイッとこちらに腰を突き出してくる。胸を張るみたいにして。
正座という、とても低い姿勢でいるランボーの顔面に、彼女の下腹部が当たってしまいそうになるくらい、とても近い距離だ。
超の付くほど短いスカートから、チラチラとピンクの縞パンが見える。だが彼女には一向に気にした様子が無く、むしろ「見せてやるわ(威風堂々)」という感じ。
これぞメスガキの心意気――――大人をからかってナンボなのだ。
彼女はパンツを見せつけながら「ニッタァ~♪」と良い笑顔。ランボーを見下ろし続ける。
たまにゾクゾクゥ~♡ っと身を震わせており、とても満足気だ。
「わぁ♪ 食べてる食べてるっ! ちんぽモグモグって♥」
「ほんとに食べちゃうんだぁ……♥ ちんぽ情けないねぇ♥」
今こちらをチラチラ覗っているメスガキ達も、「ちんぽひれ伏してる」とか「ちんぽ屈した」とか、口々に囁き合っていた。地獄だ。
「ありがとうございました、ちんぽのお客さま。
またおこしくださいね♡ うふっ♪」
いや、この町を出ようと思う――――二度と来ることは無いよ。
やがて食事を終えたランボーは、「ほうっ……♡」と恍惚の表情をするメスガキウェイトレスに見送られながら、カランコロンと店から出て行くのだった。
♥ ♥ ♥
「いやーごめんねぇ~☆
みんなちんぽ初めt……じゃなかった、男の人って初めてだからさ?
まい上がってたんじゃないかなー♥」
死んだ目で助手席に座るランボーを他所に、メスガキ
とにもかくにもお腹は膨れたし、それでいーじゃない♪ って感じだ。まったく悪びれてなかった。
食事を終えた二人は、いま再びパトカーに乗って、メスガキシティを走っている。
いくらメスガキ刑事が「ごめーんね♪」と話しかけようとも、ランボーはろくに返事をせずに、ただただシートに身体を沈ませて、グッタリとしている。
これは店にいる時、なんか妙にメスガキ刑事が喋らず、あのウェイトレスの暴挙もケラケラ笑って傍観していた事に対する、無言の抗議なのかもしれない。
「まっ! アタシばっかりあんたを独り占め~ってゆーのも、なんかアレじゃない?
しんじられないかもだけど、この町に男の人が来るのって、ほんとーに初めてなのよ。
だから、みんなの好きにさせてあげたくってね♪」
「……」
「ほらほらぁ~、キゲンなおしてよぉ~♪
おじさんだって、パンツ見れてうれしかったでしょ♥
あ、ちゃんとクンカクンカした?
ぜったいあの子
「……」
もともと寡黙な男だが、それに輪をかけて無言。
まぁ優しい人なのは知っているし、そんなに怒っていないというのも、空気で感じている。
ゆえにメスガキ刑事は、気楽にのほほんとお喋りを続ける。
こうして二人でドライブしてるだけで、彼女はとても幸せな気持ちになった。
「ここはちっちゃな女の子しかいないし、なーんにもない田舎町よ。
きっと、あなたのようにエネルギッシュな人には、たいくつな所かもしれない……。
でもアタシは気に入ってるわ。このしずけさを守るのが、仕事よ♪」
静けさ、か……。
そうランボーは、ボソリと呟く。
彼女の強い意思のこもった声と、真っすぐ前を向いている瞳を、眩しく感じる。
この子はとても良い子だと、掛け値なしに思った。本当に天使なんじゃないかと。
「あ、ゼンゼンかんけー無いんだけどぉ~。
おじさんのホットドッグの食べ方って、アタシ達とちがうんだねぇ?
ふつーにモグモグするんだぁ~って、ちょっとふしぎだったの。
おもわずガン見しちゃった♥」
「ん、そうなのか? どこか変だったかな」
「う~んと。この町にも、みんなでホットドッグを食べる~っていう大会があるんだけどね?
それのサイテンキジュンは、
ぺろぺろしたり、クポクポしたり、ちゅっちゅしたりするの。
かわいく上目づかいするのがポイントよ♥
おじさんみたく、ちゃちゃっと食べちゃう人って、めずらしい気がするわ♪」
「……」
「あれっ、どうしたのぉ~? つかれちゃった?
ごはん食べたし、ねむくなっちゃったとか♥」
「いや、問題ないさ……。
パトロールをするんだろう? このまま続けてくれ」
ちなみに今、ランボーは彼女に付き合い、町を見て周っている所だ。
なぜ民間人である自分が、パトカーに乗ってパトロールをしてるのかと思わない事も無いが、メスガキ刑事の「男手があると助かる」という言葉や、このメスガキシティという町の事情を鑑みて、付き合ってやる事としたのだ。
いろいろ困惑する事はあったが、この少女は曲がりなりにも親切にしてくれた。
流れ者の自分など、どこへ行っても変な目で見られ、疎外されるのが常であるというのにだ。
この子には恩義を感じているし、出来ることはしてあげたい。
「別にムリしなくていいよぉ♪
ちょうどそこに、いい感じの店もあるし、ちょっとキューケーしていっこっか♥」
「おい待て……!
メスガキ刑事が「ヒャッハー!」とハンドルを切り、ラブホに向けてグゥアーっと車を走らせる。
それを必死で押し留めるランボー。
「何故ラブホがあるッ! ここは女の子しか居ないんじゃないのかッ!」
「そなえあれば、うれいなし、ってゆーでしょうっ!!??(迫真)
いっぱい町のお金つぎ込んで、りっぱなラブホたてたのよっ!
メスガキシティの新しい名所になるわっ!」
いつ町に男の人が来てもいいように、イソイソと準備しておいたのだ。
これはまさに、メスガキシティの威信をかけた、一大プロジェクトであったそうな。
この田舎町には似つかわしくない、ドン引きする位に立派な建物だった。いくらかけたんだって感じの。
「いま使わなきゃ、いつ使うってのよぉ!
みんなでがんばって建てたのよ?! あんたそれムダにするつもり!? ふざけんじゃないわよぉ!」
「知らん! 俺のせいじゃないッ!
アクセルから足を離すんだッ!」
「あそこにはねぇ! 女の子の夢がたくさん詰まっているのよっ!
みんなであーだこーだ言い合って、世界一のすばらし~いラブホを作り上げたんだから!
でもっ……あいてが居ないからっ!! みんな一度も使ったことないのよっ!!!!
いつも遠くから眺めるだけっ……!
みんなあのラブホを見る時、なんか悲しそうな目をしているわっ!」
「悲しみの象徴になっているッ!?
なぜそんな物を作ってしまったんだ!」
この町の子達にとって、シンデレラのお城は、あまりにも遠かった――――
その事実をはっきり突き付けられる~というのが、このラブホを作った効果だった。切ない。
その後も暫く、メスガキ刑事の『ちょとだけ! ちょっとだけだから! 先っちょだけだから! とりあえず入って話しよ? 店まで行こ? ここ路駐ダメだし! ねーいいじゃんせっかくですし! 何もしないから! ぜったい押し倒したりしないから! ちょっと休憩するだけだし! ホントホント! アタシ今あばら折れてるから!(必死)』という奮闘はあったものの、ランボーはなんとか彼女を押え、この場から離れる事に成功。
バックミラーに映るラブホが、どんどん小さくなっていき、やがて見えなくなった。
「しんじらんないわ! この役立たずぅ!
何のためにちんぽが付いているのよ! おしっこするのみがちんぽに非ず也!
生きるよろこびを知りなさいよぉーっ!」
「落ち着け……落ち着くんだ。
君はいま興奮している。一度冷静になり……」
「るっさいのよ! このザコザコ童貞ダメちんぽ!
いつまでも未使用のままで、かわいそかわいそなのです♪ ってやかましいのよ!
ふぁっきゅめぇぇーーん!!」
「話を聞いてくれ……。
俺は別に、君を傷つけるつもりh
「なによぉ! あんたにこの気持ちが分かるのぉ!?
ようやくエッチできる~♪ あざーす☆ ヒャッホォォーーイ!!!! ……とか思ってたら、その幸せな幻は儚くもアタシの手から零れ、闇の彼方へと消え去っていったのよ!
とんだマッチ売りの少女だわホント! 凍死したろかアホ!」
もうぷんぷん怒り狂っている。手が付けられない程に。
さっきまではあんなに良い子だったのに、もう見る影も無い。
いったいどうしたんだ彼女はと、ランボーはその理由が分からずに、オロオロするばかり。
「あーもう、やってられませぇ~ん!
アタシ今さげぽよだから、うんてんとかできませぇ~ん♪
おじさんかわって下さぁーい♪」
「いや、それはッ……。
民間人の俺がパトカーを運転するのは、問題があるだろう……?」
「そんなのカンケーないですぅ~! アタシがこの町の法ですぅ~!
誰かさんのせいで“キューケェ”できなかったんだから、せきにん取ってくださぁーい♥」
プリプリする女の子に、ペシペシと追い立てられ、ランボーが左側の運転席に移る。
別に車の運転くらいはどうって事ないのだが、でもこれは特別な車両だ。『本当に良いんだろうか?』と戸惑う。
「はいしゅっぱーつ!
やっぱドライブデートするんなら、男の人にうんてんしてもらわなきゃね♥ ゴーゴー♪」
「あ、ああ……。分かったよ」
助手席で足をパタパタ動かし、機嫌良さげなメスガキ刑事。
さっきは怒られてしまったけれど、今はニコニコ笑ってくれているのを見て、ランボーは内心ほっとする。
思えば、自分はずっと過酷な戦場にいたのだし、帰ってからも人々に冷遇されて来た。
自分にとっての“他者”とは、ただ敵か味方かで分けられているだけの、とても冷たいイメージの物だ。
でも今隣にいる女の子の表情は豊かで、この上ない温かさがある。
この鬱屈した暗い心でさえも、光で照らして消し去ってしまう元気さがある。
一緒にいる人に向けて、全身で好意を表しているかのような、活発さを持っている。
彼の人生において、このような人は、一人も居なかったのだ。
不思議な事だけど、ランボーはそれを「好ましい」と思っている自分に気が付いた。
久しく感じてこなかった「楽しい」という感情を、いま確かに、彼女から受け取っているのだと。
彼は自分でも気が付かないうちに、本当に薄くだけど、笑みを浮かべる。
そして女の子の元気な声に応えるように、しっかりとハンドルを握り、アクセルを踏み込んでいった。
(――――ふっ、かかったわねおじさん!
大人って言ったって、しょせん童貞! ちょろいもんよ♥)
だがその時、ランボーが前を向いているのをいい事に、少女が「にんまぁ~!」と悪い顔。
(よくもまぁ、ホイホイついて来たものよねぇ~。
何のけいかいもせず、メスガキの車にのるだなんてぇ……♪
素直なのはすてきだけど、ちょ~っとキキカンリノーリョクが足りてないんじゃない?
ここを何だと思ってるのよおじさん。
あんたは、蜘蛛の巣にかかった蝶――――
メスガキ刑事が「~♪」とわざとらしく口笛を吹きながら、イソイソとランボーの方へ擦り寄って行く。
「あ~らおじさま、きったないジーパンだこと♥
これどこで買ったのぉ~? ユ〇クロぉ~?」
「……ッ!」
おもむろに手をやり、ランボーのふとももをサスサス。
優しく……いやどこか“いやらしい”手つきで、撫でまわしていく。
「最後にせんたくしたのっていつぅ~?
こぉ~んな汚いジーパンで、はずかしくないのぉ~?
アタシ洗ってあげよっかぁ~♥」
「いや、なぜ俺の脚を……。やめてくれn
「おーっと! ちゃんと前を見なきゃダメだよぉ~?
パトカーがじこなんて起こしたら、しめしが付かないでしょ~?
あんたセキニンとれんのぉ~♥」
猫なで声を出しながら、セクハラを敢行。
ランボーが運転中で抵抗出来ないのをいい事に、男の人の身体を堪能する。
そろそろ女の子の小さな手が、かなりふとももの上の方というか……きわどい部分まで来ているのだが、素知らぬ顔で触りまくっている。
「あっれぇ~、なんでクネクネしてるのぉ~?
あたしズボンさわってるだけなんだけどぉ~? どうしたのかなぁ~♥」
「く、くすぐったいんだが……。
危ないからやめろ……。ハンドルの操作が乱r
「えーっ! へーきでしょ~?
おじさんつよつよだし、ぜんぜんへっちゃらだよねー♪
ベトナム帰りだもんね~♥」
女の子はクスクスと笑う。いくらランボーが困った顔をしようとも、一向に止める気配が無い。
それどころか、彼女は「よいしょっと♪」と身体を移動し、ランボーの膝の上に座り始めてしまった。
大きくてガタイの良い彼の胸に、女の子の身体がすっぽり収まる。
「えへへ♪ ちゃんとうんてんしてね、おじさん♥
アタシそのあいだ遊んでるから、気にしなくていーよ☆」
「……ッ!」
「わぁ♪ やっぱムキムキじゃん! すごくゴツゴツしてるぅ~!
すてきよ、おじさま♥」
彼の膝にまたがり、ペタペタと遠慮なく身体を触る。キャッキャと声を上げる。
興味深そうに胸だのお腹だのをさすられるが、今ハンドルを離すワケにはいかない。事故を起こしたら大変だ。
「ねーねーおじさぁ~ん♥ このたいせーってぇ~、何てゆーか知ってるぅ~?」
ランボーの胸の中、小悪魔めいた妖艶な顔で、女の子が上目遣いをする――――
「タ・イ・メ・ン・ザ・イ ♥♥♥」
女の子の薄い胸が、ランボーの胸板に密着。
耳元で色っぽくささやいた後、彼女はランボーの首に腕をまわし、そのままギューッと抱きしめる。
胸元に伝わってきたその感触から、この子がまだブラを付けていない年齢である事を、ふと思い出した。
「おじさん大人だもんねー♥
こーんなちっちゃな女の子で、こーふんしたりしないよねー♥
いまアタシに当たってるヤツ、おっきくしたりしないよねー♥ ふふっ♪」
……まぁぶっちゃけた話、
今もランボーは微塵も表情を崩さず、普通に運転をしていた。
いま彼の胸にあるのは、「自分だけでなく、この子も乗っているのだから、出来るだけ安全運転をしよう」という使命感。
真面目かッ! ってほどの誠実さであった。
(あったかいな……子供の体温ってのは)
ふと、そんな事を思う。
いま自身の胸の中、嬉しそうにスリスリと頬を擦り付けている女の子のぬくもりを、心地よいと感じた。
それと共に、愛しさを。
守ってやりたくなるような……、この子が大切だという愛情のような物を覚える。
彼は独身だし、人を愛した経験は無いけれど……。
でももし、周りの連中のように自分にも子供がいたらならば、
それはとても幸せで、優しい時間。
誰かと一緒にいるという、とても人間らしい喜びを、ランボーは今つよく実感していたのだった。
このメスガキの思惑など、まったく意に介す事もなく。
(――――どんだけ良い匂いなのよもうっ!!
なによ!? ふざけてんのアンタ!? おちつくじゃないっ! いやされるじゃないのよぉ!
こんなちっちゃい子のおまたビッチョンコにさせて、いったいどーいうつもりなのよアンタ! このへんたいッ! ド変態ッ! グリーン・ドスケベレー!
くそッ……! バカにしてッ! バカにしてッ! 未使用クソザコちんぽのくせにぃぃっ!!
ぜったい許さないんだからね! くんかくんか! およめさんにしてよ!!)
彼女の方はもう、