・男主視点。
・キャラ崩壊注意。
――空条承太郎だって、予想外の人物の予想外な行動を目の当たりにすれば、咄嗟に動けなくなるはず。
「……そういえば、」
「ん?」
「徐倫達がお前を養子にするだの何だのって騒いでた時、様子がおかしくなったのは何でだ?それに、司書にならないのかって聞いた時も。
お前の祖母の命日が近くて、不安定になってたんだろう、って事はなんとなく分かるんだが」
「…………あー」
承太郎に過去を明かし、最終的に大泣きした俺が泣き止んだ後。俺は拒否したんだが、承太郎に引きずられて、今夜もジョースター家の食卓にお邪魔する事になった。
確かに、今日は元から夕食を共にする予定だったが、こんな泣き腫らした顔で行きたくないと拒否したのに、承太郎は聞いてくれず……結局、俺の方が根負けした。
で、今は2人でジョースター邸に向かっている最中だ。
「…………ジョルノに言った通りだよ。どの家族も暖かそうで、俺なんかには勿体ない。……母の事を思い出したり、暖かい家庭がつい羨ましくなって……悲しくなった。上手く隠せたはずなのに、お前にはバレちまったけどな」
「……そう、か。…………うちの夕食に付き合わせるのは、辛いか?」
「いや、そうは思ってない。悲しくなったのは祖母の命日が近くて母さんの事を思い出したせいだし、もう"墓参り"を済ませた後だから、今は問題ねぇよ」
「なら良いが……無理はするな」
「てめぇ、俺を強制的に連れ出しといて今さら何言ってやがる」
「…………すまない」
「あ"ー、分かった分かった、そんな悲しげな顔をするな!無理はしてねぇ!こんな酷い顔のまま行きたくなくて拒否してただけだって!」
「どこが酷い顔だ?泣いた後でも変わらず整った顔立ちだぞ」
「彫刻みたいな美形の承太郎に言われてもな……」
「それで。司書にならないのかと聞いた時に様子がおかしくなった理由は?」
……こいつの話が急に飛ぶところにも、大分慣れてきたな。
「……あれは、だな。……高校卒業したら、本格的に逃げるための計画を立てようかと考えてたんだ。だから、大学に入学する気は全くなかった」
「……父親から、逃げるため?」
「そう。……大学に通うとなると、そこに数年は縛られる。奴がもしも俺を探していたとしたら、その間に見つかるのが怖くてな……でも、」
「……でも?」
「今は、迷ってるんだ。……お前に話を聞いてもらったおかげで、いろいろマシになったんだろう。――あのクソ野郎との縁を切るために、立ち向かう必要があるんじゃないかと……そう、思っている」
承太郎の足が止まった。俺も、足を止める。彼は振り返り、俺を見た。そして目を見開くと、困った顔になる。
「……無理はするなって言っただろうが。また泣きそうになってるぜ」
「……悪い」
「謝るな。……お前のせいじゃないだろ」
「…………」
「……シド。結論を出すには、まだ早いと思うぜ。これからゆっくり考えろ。いつでも相談に乗るし、辛くなったら話も聞いてやる」
「あぁ……ありがとう、承太郎」
「ん」
こういう時、さすがは元父親だなぁ、と思う。さっき大泣きした時も黙って受け止めてくれたし。
俺は前々世で恋人がいた事もあったが、結局最期まで独身だった。元は子を持つ親だった承太郎には、いろいろ負けている。
まぁ、承太郎の言う通り、クソ野郎との関係についてはこれからゆっくり考えるか……
――しかしその後。ジョースター邸にお邪魔した俺は、そんな呑気な事を考えた自分を、思い切りぶん殴りたくなった。
―――
――――――
―――――――――
ジョースター邸に到着すると、玄関には何故かジョジョ主人公ズとディオが勢揃いしていた。何事だ?
「……おい。何があった?」
訝しげに彼らに問い掛ける承太郎には誰も応えず、代わりにジョセフが険しい表情で俺を見た。
「園原。お前、虹村兄弟と初めて会った時。自分の家族の事もちょっと話してたよなァ?母親が亡くなって、残った父親は酷い野郎だって」
「……はい。そう、ですけど」
何で、今。その話を……?
「……俺は、志人さんを信じるっスよ!良い人そうだけど、そう見せかけてるだけじゃねえのか?」
「僕もそう思いますよ。あれはどう見ても、無駄に人が好い。胡散臭いですね」
「まァ、そうだろうなァ。あいつからは人を騙そうとしてる臭いがプンプンするぜ」
「……どうしよう。今面会している父さんの事も心配だけど……志人君と会わせない方がいいのかな?」
「そこは志人さん次第じゃない?」
「ちょっと待て。……まさか――シドの父親が、来てるのか?今、ここに?」
「……はい。今応接室にいて、ジョージさんと話しています」
悲鳴が出そうになって、思わず口元を押さえた。血の気が引く中、俺の背を撫でてくれる承太郎のおかげで、少しずつ落ち着いていく。
「……志人、さん?真っ青じゃないっスか!?」
「ちょっと、大丈夫!?」
「あー、こいつは……本人の意思は関係なく、会わせない方が正解か?」
「……いや。もう手遅れのようだぞ」
「あァ?」
今まで黙っていたディオのそんな発言を聞き、全員の目がそちらに向けられた。……それと同時に、すぐ近くの応接室の扉が、開く。
「――志人?」
「あ、」
「……志人。志人じゃないか!あぁ、会えて良かった!」
「……っ、!!」
ジョージ・ジョースターと共に出て来た男……今世の父親が俺の名前を呼び、わざとらしく喜色満面といった様子で俺に近づこうとする。
俺が悲鳴を呑み込んで後退りすると、承太郎が俺の前に出た。さらに、その前にジョセフ達も立ち塞がる。
「……おや?すまないが君達、そこを退いてもらえないか?私は大事な息子と話がしたいんだ」
「……ジョージさん」
「な、何かな?承太郎」
「あんたはその人と、どんな話をした?ちょっと教えてくれ」
父親は、自分が無視された事に一瞬顔をしかめたが、すぐに笑顔を貼り付けた。
「ああ……志人くんのお父上は、志人くんが突然自宅から姿を消してしまい、全く連絡が取れなくなった事を心配して、ずっと探していたそうだ。
もしかしたら、自分が知らないうちに彼に何かしてしまったのかもしれない。本当にそうなら、ちゃんと話し合って仲直りがしたいと言っていた。
ここに来たのは、優秀な探偵を雇って志人くんの居場所を突き止めたから、だそうだよ。
彼が何度か我が家に出入りしている事が分かったので、息子が迷惑を掛けている事への謝罪と、もし良ければ、息子との仲直りに協力してもらえないかと頼まれて……」
「なるほど――よく、分かった」
常よりも低い声。そして下で強く握られた拳……承太郎は、怒っている。だが、こいつはその怒りを深く息を吐く事で抑え、落ち着いた様子で俺に小声で話し掛けてきた。
「……志人。俺達が側にいれば、奴に立ち向かう事ができるか?」
「……俺、達?」
「俺とジョルノ、徐倫に仗助、ジョセフとジョナサン、ついでにディオ。――俺達、ジョースター家がお前の味方になれば、奴と戦えるか?」
「――――」
…………正直に言えば、怖い。だが、ジョースター家の人間の強さを、俺は原作を見て知っている。
さっきはクソ野郎との関係を、これからゆっくり考えればいいと、先伸ばしにしようとしたが……今はそんな呑気な事を言ってる場合じゃねぇ。……この場で、立ち向かうべきだ。
大丈夫。……大丈夫。ジョースター家もそうだが――俺には、最も頼りになる親友が、承太郎がついている。
「どうする?志人」
「……戦える。……いや、戦う。だから――お前達の力を、俺に貸してくれ……!」
「――上等」
顔だけ振り向いて、ニヤリと笑った承太郎は、次いでクソ野郎に声を掛ける。
「……仲直りがしたい、と言ったな。じゃあ協力してやるよ」
「おお……それはありがたい」
「承太郎さん!?」
「兄さん、何言ってるのよ!」
ニコニコと胡散臭い笑顔を見せる父親と、承太郎を止めようとする仗助達。それに動揺する事なく、承太郎はこう言った。
「ただし――この場にいる人間全員を、立ち会わせる事。……これが守れねえなら、1人でさっさと出て行け」
「……何だと?」
「俺達ジョースター家の人間にとって、定期的に食卓を共にしているこいつ……園原志人は、もはや身内のようなものだ。
そんな身内が、あんたと顔を合わせただけでこんなにも震えているんだぜ?心配になって当然だろ。なあ?」
「……ははーん?そういう事ネ?確かに承太郎の言う通りだ!俺の可愛い後輩でもある園原がこんな状態じゃあ、そりゃあ心配になるぜ!なァ、お前ら!」
「全くですね」
「そうね。異議なし」
「承太郎さんに、さんせーい!」
ニヤリと悪い顔をしたジョセフが承太郎に同意し、さらに仗助達に同意を求めると、その意図が分かったのだろう。彼らもそれに賛成した。
「……い、いや、しかし……他人にそんな迷惑を掛けるわけには、」
「いいえ!遠慮しなくてもいいですよ。僕達としても、志人君がお父上と仲違いしたままというのは心苦しいので、ぜひ協力させてください!ねえ?父さん。父さんもそう思うだろう?」
「あ、あぁ。そうだな。ジョナサンの言う通りだ。どうぞ、応接室を使ってください」
「で、ですが、」
「それとも……あんたには、何か疚しい事でもあるのか?」
「それは……その……」
「何も無いなら、俺達の前でも話せるはずだ。……それができないなら、
――本気で子供と仲直りしたい父親なら、俺達の目の前で、やれるよなあ?」
……このように、ジョースター家の連携と、承太郎が止めを刺した事で、俺達は全員で応接室に入る事になった。
「……ジョルノ」
「何ですか?承太郎さん」
「お前に、頼みたい事がある――」
―――
――――――
―――――――――
豪華なローテーブルを挟むように設置されている、これまた豪華なソファー2台の片方に父親、もう片方に俺とジョージさんが座った。
俺の隣には承太郎が立っていて、その側にジョルノ、徐倫が立っており、父親の背後にはジョセフ、仗助、ジョナサンが立っていた。ディオは、俺達の中間あたりの壁に寄り掛かっている。
「では……ここからはどうぞ、親子で話し合ってください」
「ありがとうございます、ジョースターさん。……志人。お父さんは、お前に何かしたかな?どうして急に家を出て行ってしまったんだい?私には何も心当たりが無い……私は、お前に何もしていない。そうだろう?」
畳み掛けるようにそう言った父親は、口元は笑みを作りながらも、目は俺を睨んでいる。
これは幼い頃から、周りに家族以外の誰かがいた時によく見た目だ。"余計な事を言えば、家に帰ってから殴るぞ"と、俺を脅すための目。
俺が奴と一緒に外出した時は、いつもこの目に怯えていた。
「もちろん、私が悪いとすれば謝るよ。だがそれと同じくらい、私にもお前に言いたい事があるんだ。ちゃんと話し合って、お前が自分の間違いを認めれば私だって悪いようにはしない。必要なら、私も謝罪しよう」
「…………」
「志人。お父さんがお前の話を聞いてやるから、一緒に家に帰ろう?お母さんもいないし、1人じゃ寂しいだろう?お父さんがまた一緒にいてやるからさ。なぁ?」
「…………」
「……さっきから黙ったままだな。お前からも何か言いなさい。……それとも、やはり他人の前では話しにくいか?そうか、そうだな。やっぱり別の場所で2人きりで話そう。家族水入らず、ゆっくり、話し合おうじゃないか」
「…………」
「早くここを出よう。お前の事だ、どうせジョースター家の皆さんに散々迷惑を掛けているんだろう?これ以上迷惑を掛けてはいけない。これはお前と、私の、親子の問題だ。部外者が介入すべきではない。……分かっているね、志人」
「――さっきから、」
「……あ?」
「さっきから、何を焦っているんですか?……そんなに他人の目を気にするなんて……自分側に疚しい事があると見られても、文句は言えないですよ」
やけに饒舌なクソ野郎に向かって俺がそう言うと、奴の目付きがさらに鋭くなった。……昔なら、それだけで萎縮して何も言えなかっただろう。
だが、今は違う。……途中から、承太郎が俺の肩に手を置いてくれた。その手が、俺に勇気をくれる。
「……何を言ってるんだ、志人。私は焦ってなんか、」
「じゃあ、もう少しゆっくり、ここで話しましょう。疚しい事が何も無いなら、それができますよね?」
「っ、」
「ところで、俺が家出をした理由について、本当に心当たりが無いんですか?……少しも、考えなかったんですか?」
「…………お母さんが、亡くなったせいか?」
「それはきっかけに過ぎません。……もっと大本の原因がある。あなたは、それを知っているはずだ」
「何が言いたい」
徐々に、クソ野郎の化けの皮が剥がれつつある。この男は沸点が低い。昔はすぐにカッとなって、母を殴っていた。
「あなたが幼少期の俺や、母さんに日常的にやっていた事ですよ。分かるでしょう?俺が、何を言いたいのか」
「……確かに、私はお前と妻に厳しい事をしていたかもしれない。だが、あれはお前達のためを思ってやった事だ」
「へぇ?俺達のため?はぁそうですか、へぇ――日常的に暴力振るうわ、暴言吐くわ、その上、他人の前では仲の良い家族を演じろ、誰かに話せば半殺しにする、と言って脅すわ、母が必死になって稼いだ金のほとんどをぶん取るわ……それら全てが、俺達のために、やった事だって?」
「なっ……!?」
「あ"ぁ!?」
「何、それ……!」
「暴力?暴言?脅す?稼いだ金をぶん取る?……志人さんとその母親に?――はぁ?」
主人公ズやジョージさんが、それぞれ驚きの声を上げたり、威嚇したり。……あ、ちょっとそこのクソ野郎の後ろにいる黒柴くん?人を殺しそうな目をしないで?落ち着け?
「なっ、でっ、デタラメを言うな!何て事を言うんだ、志人!!皆さんを誤解させてはいけない!今すぐに謝罪しなさい!!」
「……謝る必要がありますか?俺は事実を言っているだけです。
俺と母さんはずっとあなたから虐待を受けていた。だからあなたから逃げるために金を稼いでいた。逃げた先で部屋を借りて、俺と母さんの2人で住むためにな。
しかし、それさえもあんたにむしり取られ、虐待もエスカレートしていく日々に耐えきれず、母さんは自殺した!てめぇのせいで母さんが死んだ!!」
「黙れ黙れ黙れ黙れぇ!!」
そしてついに、クソ野郎の化けの皮が剥がれた。
「お前は俺の息子だ!俺の所有物だ!!物風情が俺に逆らうんじゃねぇ!!」
「所有物だと?ふざけるな!!俺は物じゃねぇ!母さんもそうだ!あの人はてめぇの物じゃない!それに――あの人の遺品も……!!」
母さんの事を自分の所有物だと言い、遺品すらも自分の物だと言い、嬉々として母の遺品を薄汚い手で漁り、金にしようとする、クソ野郎の醜い姿。
あの姿を忘れた事は、一度も無い!!
「――母さんの遺品のほとんどを勝手に売り払いやがって!!このクソ野郎!俺はてめぇを一生赦さない!!」
「――っ、」
「赦さない?赦さないだって!?この俺に向かって!偉そうな口を利くんじゃねぇ!!」
その時。クソ野郎が立ち上がり、ローテーブルを足蹴にして俺に掴み掛かろうとした。隣から腕を強く引かれ、承太郎に庇われ、仗助達の怒号と悲鳴が聞こえて――
――瞬きをする間に、クソ野郎が目の前から消えていた。…………えっ?
「ぎゃあっ!?」
そんな悲鳴が聞こえた方向を見ると、何故かクソ野郎が壁に叩き付けられている。
――魔王の手によって。
「あっ、これはまずい――じゃなくて、父さん!ちょっと外に出ようか!」
「な、何?」
「僕も一緒に行くから!ね?さあさあさあ、行くよ!!」
「ま、待ってくれ、ジョナサン!?何をするんだ!」
と、それと同時にジョナサンがジョージさんを応接室の外に連れ出す。……な、何だ?何が起ころうとしている?
「おっとそうだ、ディオ!」
「あ"?」
「ほどほどにね!!」
「…………」
「ディオ!返事!!」
「…………分かった」
「うん、じゃあ後は任せたよ!」
そして、ジョナサンとジョージさんが出て行くと、ディオはクソ野郎の胸ぐらを掴んで持ち上げた。奴の足が浮いてる……!
俺と、残された主人公ズの誰もが……あの承太郎さえも声を出せずに、固唾を呑む。
「……実の息子と妻を、己の所有物として扱う、か。その支配欲――あまりにも矮小、そして醜い!!」
「う、ぐ……っ!?」
「これ以上貴様の言い分を聞けば耳が腐る。不愉快だ」
そう言って、クソ野郎を床に投げ捨てたディオは、床に仰向けに倒れる奴の顔の横に向かって、長い足を思い切り振り下ろした!
ガァン!!と、物凄い音の後に、クソ野郎の情けない悲鳴が響く。
「……今すぐ、失せるがいい」
「は、はひ、」
「ジョースター家と――園原志人には、二度と関わろうとするな。もしもまた余計な手出しをしてみろ……次は無いぞ、人間」
「あ……あ、ああ……っ!」
「――――失せろぉっ!!」
「ひ、ひぃっ!?うわ、ああぁぁぁ!!」
まるで人智の及ばない化け物にあったかのような、そんな悲鳴を上げながら、奴は逃げて行った。
「…………おい、日本人共」
「へっ!?」
「は、はい!!」
「…………何だ」
「こんな時、日本では確か"塩を撒く"という文化がなかったか?」
「――仗助、徐倫!お袋達からありったけの塩もらって来い!!」
承太郎のその言葉を聞いた瞬間。仗助と徐倫がバタバタと出て行き、遠くで"塩ください!!"と叫ぶ声が聞こえた。
※主人公ズ&ディオによる塩撒きラッシュ(キャラ崩壊あり。良い子は真似してはいけません)
「――オラァ!!……あのクズ、もしも次も来たらぶん殴る。いや、殴らせろ!」
「俺も殴りたかったのにさっさと逃げやがってクソ野郎!!ドラララララァ!!」
「よォし、撒け!どんどん塩撒けェ!!」
「オラオラァ!!……それにしても息子の志人さんとの差があり過ぎるわ、あの男。きっとお母様の教育が良かったのね!」
「確かに。志人さんのお母様には、志人さんを産んで育ててくれた事に感謝ですね。――無駄無駄無駄無駄ァ!!」
「…………」(無言&真顔で大量の塩を撒くディオ)
「あれ?志人君はもういいの?」
「はい。2、3回撒けば、もう充分です。……ジョナサンは?」
「僕も、それぐらいで充分だなぁ」
「ですよねぇ」
「……あれ、さ。今は夜だから暗くて周りがよく見えないけど……朝になった時の事を考えると……」
「あっ。あー……掃除、手伝います」
「いやいや、大丈夫だよ。掃除は明日の朝、彼らを叩き起こして自分達でやらせるからさ……」
「……お疲れ様です」