英雄と饅頭とアカデミア   作:パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ..

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番外編:お花畑な日常

 

 

 

 

ここはとある都市のとある飲み屋を曲がり、とある路地を進んだ先にある店である。

え?詳しい場所を教えろって?自分で考えろ馬鹿野郎!何でもかんでもなあ、人に聞くようになるとろくな大人にならんぞ?

話が脱線しちまったじゃねえか、えーと...

 

この店は昼は喫茶店、夜はバーを営業しており、まさに知る人ぞ知る名店と言っても過言では...

あ?知名度がねえだけだろだって?さっきからうるせえよてめえはよお!!てか誰なんだよ!!どうやって私の脳内プロローグに割り込んできてんだ!?

 

...さては作者かてめえ!!黙って本編の続き書いてろよ!!続き気になってんだよ!なんでこのタイミングで番外編なんだよ!今いいとこだったろ!あ?あまりメタいことを言うのは控えろだ?先にしかけてきたのはてめえだろうがぁ!

....ああもう、わあったよ。今後はあんたをいない物として話を進めてくし、あまりメタいこともいわない。だからあんたも私のプロローグに割り込むのをやめろ。これは契約だ...よし、いなくなったな。

 

ゴホンッ、この『喫茶花bartake』はふだn「チャイカさん!さっきからひとりでなにしてんの!オレンジジュースひとつ!」

 

....どいつもこいつも私の邪魔をしやがってぇ!!いいのか!?私がその気になれば作者のメモ帳から設定集をコピーしてめちゃくちゃなネタバレを「いい加減にしろや!せっかくこのクソみたいな立地の店の数少ない常連客であるあてぃしが顔だしてんねんから!」

 

「....いいか椎名、客っていうのはな、金を払って飲み物を飲むやつのことを言うんだ。お前みたいに何ヶ月もツケでジュース飲んでく奴のことを客とはいわない!」

 

「ええやんか別に、払わへんとは一言も言ってないんやから」

 

 

こいつは椎名唯華。半年ほど前からこの店に入り浸り、支払いを踏み倒し続けるクソガキだ。聞いた話によると普段は副業で探偵紛いのことをしてるんだとか。

...てかそんなことしてんなら毎回ジュース代くらい払ってけよ!

 

 

「てかお前なんでうちの店通ってんの?毎回ジュース飲んですぐ寝るよな?」

 

 

そう。この女うちに来て閉店近くまでずっと寝ているのである。それも週に何回も。もう最近は端の方で持参した寝袋に入ってホットアイマスクまで付けてしっかり寝ている

 

 

「そりゃ、あてぃしが生物部だかですよ」

 

「....は?それとこれに一体なんの関係が..」

 

「こんな耳長ゴリラおったらほっとけないですよ。観察しなきゃ」

 

「てめえこのやろう..」

 

「まああてぃしは帰宅部なんですけど」

 

 

そう言って椎名は寝袋に入ってしまった。私はあいつについて考えるのをやめた。人間諦めが肝心って言うしな。私はエルフだけど

 

 

 

 

✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤

 

 

 

 

「おーいチャイカ!やってるー?」

「おっ社じゃーん、久しぶりだな。表の看板にOPENってかいてあったろ」

 

 

この普段から二徹明けのような隈をこさえてる男は社築。ヒーロー事務所ド葛本社に所属するプロヒーローやしきずとはこいつのこと。学生時代あと一歩でヒーロー名が『オタク君』になるとこだったという彼のエピソードはあまりにも有名である

 

 

「てか椎名はまた寝てんのかよ」

 

 

そう、実は椎名と社は知り合いであるらしい。何でも1度一緒に仕事をしたのだとか。内容に関しては守秘義務がどーたらで聞けなかったが、あんまり興味はない

 

 

「んで、注文は?」

 

「あー、ウイスキーとツマミを適当にくれ」

 

「あいよ。今日は非番なのか?」

 

「まあな、今はドーラが事務所にいて、葛葉がパトロール中だな」

 

「奥さんと息子に働かせて、父親は酒を飲んでるのか..」

 

「人聞きの悪いこというな!それに何度も言うが奥さんでも息子でもねえから!ただのビジネスパートナーだよ!」

 

 

ただのビジネスパートナーは一緒の家で暮らしたり、全員で遊びに行ったりしないと思うが...

 

 

「それで、今日はただ酒を飲みに来ただけか?」

 

「あー、頼みって程でもないんだがな...虚空教って聞いたことあるか?」

 

「虚空教?...初耳だね」

 

「10年くらい昔から存在してるらしい新興宗教なんだが、何でもここ最近になって規模が大きくなってるんだとか」

 

「それがなんかヤバいヴィランとでもつながってたりすんの?」

 

「いや....ヤバいかもしれないのはこの宗教そのものだ」

 

「ほーん」

 

「この宗教は、0への回帰を掲げているんだ。そして調べてるうちにある噂を聞いたんだ。長年自分の個性に苦しまされてきた男が、教祖に個性を消して貰ったと」

 

「..ほう?」

 

「チャイカから昔聞いた話と被らないか?お前からあの話を聞いた時は、本気にしてなかったがこれを調べてから悪い予感しかしないんだよ。..もし気になるんだったら調べてみてくれないか?」

 

「あいつがそんな遠回しな事するとは思えんが..まあ片手間に調べといてやるよ。何か分かったら連絡する」

 

「まじか!話してみるもんだな!今度なんか高い店で奢ってやるよ!」

 

 

その後は当たり障りのない話をして社は帰ってった。虚空教の支部がありそうな場所は何ヶ所か聞いたのでそのうちいてみようか

......椎名!お前はいつまで寝てんだっ!

 

 

 

 

✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤

 

 

 

泣く子も眠る丑三つ時、全身を黒い布でおおい、目出し帽を被る私は、誰がどう見てもヴィランだろう。

ただ重要なのは今の私がどう見えるかではない。

私が花畑チャイカだとバレないことが大事なのだ。たとえ騒ぎになってヒーローに追いかけられようと、まして黒ずくめの男がヒーローをぶっ飛ばそうと関係ない。

なぜなら世間的からしたらそれをやったのは花畑チャイカでは無

く、黒ずくめの男だからである

 

社から聞いた場所を順に回ってきたが、今のとこ全てハズレだった。さすがに運が悪すぎる気もしなくない。まさかほんとにただの噂だったなんてことないよな?さすがにそれは私も怒るぞ?

....おっと、誰かいるな...

 

 

「ほ、本当に私の個性を消すことが可能なんですか?!」

 

「本当だって言ってんだろ!いいからあんま大きい声をだすな!」

 

 

いかにもチンピラ風の男が、異形系個性の男を連れて歩いていた。

.....これはハズレだな。あの男のまとっている雰囲気からして、本当にただのチンピラのようだ。なんだよ、こんだけ頑張って探し回ってこれかよ

 

 

「さて、着いたぜにいちゃん」

 

「着いたって...こ、この人達は?」

 

建物の中から複数人の男達が出てきた。展開がテンプレすぎてちょっと笑いそう

 

 

「ギャハハ、個性が消せるなんてそんなこと出来るわけねーだろ!」

 

「ちょっと冷静になりゃ分かんだろうが!」

 

「おいにいちゃん、悪いこと言わねーから、金目のもん全部置いてさっさと帰りな」

 

 

100点。100点満点のモブチンピラだ。これが物語1話だったらここでヒーローが駆けつけんだろうね。まあこんなとこに都合よくヒーローが来るわけもないしな。仕方ねえからさっさと助けてやりますか.....ん?

 

 

「あなた達ですか。虚空教の名を騙ってカツアゲしてるって言うチンピラは」

 

 

深くフードを被った男が立っていた。初めからそこにいたように、なんの前触れもなく突如現れたように見えた。まとっている雰囲気もチンピラとは比べ物にならない得体の知れなさを放っていた。

そしてチンピラ!次に貴様は、な、なんだてめえ!見せもんじゃあねえぞ!と言う!

 

 

「な、なんだテメェ!見せもんじゃねえぞ!」

 

「ステレオタイプが過ぎませんか?きょうびそんなコッテコテのチンピラいませんよ?」

 

 

あいつ思ってること全部言ってくれるなワンチャンただのツッコミが上手い実力者だったりしない?...多分本物の虚空教関連のやつだろーけど。

 

 

「もういい!やっちまえ!」

 

「はあ...面倒なので終わらせちゃいますね」

 

 

フードの男が片手をあげると、チンピラ達は体から白い何かを落としながら気絶した。な〇う主人公みてえだな

 

 

「この個性な〇う主人公みたいでちょっと嫌なんだよな」

 

 

私あいつと仲良くなれるかもしれない。ちょっと声掛けて見ようかな

 

 

「あ、あの!」

 

「どうかしましたか?」

 

「あ、あなたは、虚空教の人ですか?」

 

「えぇ...ああ。もしかして個性を消したい人ですか?」

 

「っ!!はい!俺、昔からこの見た目のせいでいじめられて..」

 

「大丈夫ですよ。辛かったですね。でももう大丈夫です。虚空は全てを受け入れます。さあ、目を瞑って..」

 

 

フードの男が異形個性の男の頭に手を当てた。異形個性の体がビクンと震えたかと思うと、異形の体がみるみる縮み出し、肌が普通の人の物へと変わっていき、完全に人間の物になると、また体から白い何かが落ちた

 

....これ以上ここにいるのは不味いか、勘づかれる前に逃げちまおう

 

私は音を立てずにその場から離れた。離れていく際に誰かの視線を感じたのは気の所為だろう

 

 

 

 

✤✤✤✤✤✤✤

 

 

 

私が自分の店に帰ると中に椎名が居た

....なんでぇ!?鍵はしっかりとかけたはず...

 

 

「チャイカさん。虚空教、見ちゃいましたか」

 

 

椎名は私の前で初めて真剣な顔をし、問いかけてきた

 

 

「あ?なんのことだ?私はただ散歩してきただけだ。それよりお前、不法侵入だぞ。今なら見逃してやるから、さっさと帰りなさい」

 

「あてぃしも個性をつかって、あれを見てました。離れた所で目出し帽被った黒い男がいたのも」

 

「....椎名、お前は一体何がしたいんだ?お前の目的を教えろ、私の敵かどうかも」

 

 

誤魔化すことは諦めた。それよりも今はこいつだ。普段のおちゃらけた雰囲気がまったくない。虚空教関係者か?

 

 

「....あてぃしの目的は虚空教を潰すことです。だから、味方ですよ。そして、やしきずに今日見たことを報告するのはやめてください」

 

 

あの会話も聞かれてたか....あいつが寝てるとこまで届かないくらいの声量だったんだがな..

 

 

「なぜだ?味方は多い方がいいだろ」

 

「まだ少数で動きたいんです。どこに虚空教徒がいるか分からない。情報が集まるまで話を広げたくないんです」

 

「...わかった。ただ今度詳しく話を聞かせろ。協力するか決めるのはそのときだ」

 

「....わかりやした。なるべく早く話に来ます」

 

 

嘘をついているようには見えなかったが、まだ信用したわけではない。場合によってはこいつと戦うことも考慮した方が良さそうか...

 

 

「まだ何かあるのか?」

 

「チーム名どうしようかなと」

 

「んなもん後でいいだろ!」

 

椎名はわかりやしたぁと、いつもの気の抜けた感じで返事をすると、目の前から消えてしまった

 

「何もんなんだあいつは....はぁ..面倒くさいことに巻き込まれちゃったな..」

 

 

 

忙しくなりそうな臭いがプンプンしていた..やだなぁ...

 

 

 




________花畑チャイカ、椎名唯華参戦!!



ということで、突然の閑話でしたg「絶対このタイミングじゃなくて良かったろ」
な、何故ここに!?契約はどうした!?
「フハハハ!私はメタい話はやめた...だが、後書きの欄ならばメタくないのだ!!」
...今後も出張られると面倒なのでブロックしますね。
「なっ!?貴様それはひきょ───」

ということで花畑チャイカ登場回でした。本編も絶賛執筆中ですのでしばしお待ちください
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