英雄と饅頭とアカデミア   作:パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ..

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英雄は学級委員にふさわしいと思いませんか?僕は思います。

エクス達の戦闘訓練が終わり、講評の時間、

 

 

「さて今回のベストはエクス少年だ!何故なら___」

 

「ビル全体が凍らされるという予想外の自体に陥った際の冷静な判断と、迅速且つ適切な作戦の組み立て、あとは純粋な戦闘力でしょうか、アルスさんは轟さんへの電撃が弱く拘束が不十分でした。轟さんは個性による制圧力が素晴らしかったものの、相手が対応していた場合を想定していなかったこと、障子さんは気の緩みが挙げられます。ただ、エクスさんの戦闘の際の真剣さのなさは気になりますわ」

 

 

(今回は聞く前に言われた...)

 

 

「ま..まあ、八百万少女の言ったように、アルス少女は適切な火力の調整を!轟少年と障子少年は不足の事態への想定が今回から学べる課題となるね!エクス少年は...もうちょっと真面目に戦おうか。それじゃあ次の試合に行こうか!」

 

 

そのまま授業は第3試合へと移った。第3試合のチームの準備時間中、エクスの元へアルスが近づいてきた

 

 

「...お疲れ、エビ先輩。」

 

「あ、お疲れ様です師匠、どうしたんですか?」

 

「思ったんだけどさ、エビ先輩僕より強いよね」

 

「当たり前じゃないですか、何言ってるんです?」

 

 

この発言にアルスはとても腹が立ったが、グッと怒りを抑えた

 

 

「だからさ、僕に戦い方を教えて欲しいんだよね」

 

「戦い方..ですか?師匠と俺じゃあ戦い方が違いすぎません?」

 

「確かに僕は中距離で戦うのが得意だけどさ、近接もできた方がいいと思うし、近寄られたら何もできないのは困るんだよね」

 

「なるほど...じゃあ明日の昼にでも訓練場みたいなのないか聞きに行きますか。俺にできることならなんでも手伝いますし」

 

「ありがと、エビ先輩」

 

 

いつもよりもしおらしいアルス。どうやら今回轟にやられてしまったのが、堪えているようだ

 

だがそこで腐らずに自分から行動できるのがアルスの良さだとエクスは思った

 

「...冷やしまんじゅう(ボソッ)」

 

「あ゛?」

 

それはそれとして煽るのは忘れない

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

「お疲れさん!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!初めての訓練にしちゃ、皆上出来だったぜ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせなくてはならないから!皆着替えて教室にお戻り!」

 

 

そう早口に告げると、オールマイトは走って行ってしまった。

 

 

 

更衣室にて、

 

「てかエビオ凄かったな!戦い方はあれだったけど、まじで強いじゃん!」

 

「俺もわけの分からないうちにやられてしまった。あの高さから落ちてきて無傷なところといい、一体どうなってるんだ?」

 

「てかアルスさんも凄かったよな!火出したり電気出したり、あと瞬間移動してたな!」

 

 

切島や上鳴、訓練で戦った障子などから口々に感想を告げられる。ここまで面と向かって褒められるとさすがのエクスでも少し恥ずかくなってくる。だが、そんなことよりも聞き捨てのならないワードがあった。

 

 

「ちょっと待って、今エビオって言いました?」

 

「ああ、アルスさんが言ってたの聞いてな!エクスより言いやすかったけど、まずかったか?」

 

「いや....別にいいですけど」

 

 

エクスは決めた。明日以降の訓練はとてもハードなものにすると。

 

 

その後はクラスへと戻り、訓練の反省会を行った。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

その晩、夜遅くにオールマイト自宅にて、オールマイトの数少ない友達である塚内から電話がかかってきた。

 

 

「塚内くん!どうしたんだいこんな時間に電話なんて!....もしかしてなにかあったのかい?」

 

「あぁ...嫌なお知らせというか..君の意見を聞きたいんだ。...ここ最近、刑務所に囚われているヴィランの個性が無くなる事件が多発しているんだ」

 

「んなっ!?」

 

「初めのうちは看守も相手にしていなかったんだけど、ある異形型個性のヴィランの見た目がただの人間になっていてね、調査したら、各地でヴィランの個性がなくなっていたんだ。それも凶悪な個性を中心にね....俺はこれをオールフォーワン絡みの事件として考えているんだけど、どう思う」

 

 

その知らせはオールマイトにとって、想定していた何倍も嫌な知らせだった。オールフォーワンは他人の個性を奪うことができる、個性が無くなった被害が出ているのならば、奴の犯行で間違いは無いはずだ...だが、

 

 

「奴の犯行である可能性は高い...だが、奴が今更そんな大々的に個性を集めるとは考えづらと思う、自ら目立つような行動は避けるはずだ....考えたくはないが、オールフォーワンと同じような、個性を奪うことができる存在がいることを考えた方がいいかもしれない..」

 

「はぁ、できることなら考えたくなかったな。急に電話してすまなかった、また進展があったら逐一連絡する」

 

 

彼はそう告げると電話を切ってしまった。

 

 

「警戒を...強めなくては...」

 

 

その日、オールマイトは寝付くことができなかった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

「...エビ先輩、あの人混みはなんだろ」

 

 

朝、エクスとアルスが登校していると、雄英高校の校門に、人だかりができていた。

 

 

「マスコミとかですかね、カメラ持ってるし」

 

 

見れば、クラスメイトの何名かがマスコミに捕まっていた。

 

 

「えぇー...めんどくせぇなぁ...」

 

「よし、師匠がまず前に行ってマスコミを引き付けて下さい、俺はその隙に行くので」

 

「お前が先いけよぉー、弟子は師匠を守るものだろうがよぉ」

 

「いやいや、師匠が弟子を守らないと、てか時間なくなってきたんで行きましょ」

 

 

仕方なく人混みを突っ切ることにした。

 

 

「あの!オールマイトの授業はどんな感じですか?」

 

 

マスコミのひとりがアルスにマイクを向ける

 

 

「うぇっ、えっと、あの..えっ!?」「まだオールマイトの授業を受けてないのでわかんないです。急いでるので避けてもらっていいですか」

 

 

マイクを向けられているアルスの前に体を入れ、適当な嘘をついて質問を終わらせた。

エクスはアルスの腕を掴み、マスコミの群れを多少無理やりつき進んで中へと入っていった

 

 

「あ、ありがと..」

 

 

アルスは少し顔を赤くしながらエクスへと感謝の言葉を告げた

 

 

「別にいいですよ、今度焼肉でも奢ってください」

 

「嫌に決まってるだろ、対価に見合ってねぇよ」

 

 

クラスに入ると、皆校門前のマスコミについて和気あいあいと話していた。爆豪だけは不機嫌そうにしていたが。

 

 

朝のホームルームの時間になり、相澤が昨日の戦闘訓練について、緑谷と爆豪に小言を挟んだ。

 

 

「さてHRの本題だが..今日は君たちに...

学級委員長を決めてもらう

 

 

「「「学校っぽいの来た━━━━━━━━!!!」」」

 

「委員長やりたいっす!!」

「リーダー!!やるやる!!」

「オイラのマニュフェスとは女子全員膝上30cm!!」

「ウチもやりたいス」

「僕のためにあるやつ☆」

 

 

相澤の発言に、クラスは大いに盛り上がる。普通、学級委員は、雑務を押し付けられ、みな嫌がることが多いが、ここはヒーロー科、集団を導く素質を鍛えられるため、やりたがる生徒が非常に多い。当然エクスとアルスも例外ではない。

 

 

「僕もやりたい!」

「みんな落ち着いて!オールイン!!」

 

 

「静粛にしたまえ!!」

 

 

しかしそんな中、飯田天哉が浮ついた場の空気を制するように発言した

 

 

「多を牽引する責任重大な仕事だ..!やりたいものがやれるものではないだろう!民主主義に乗っ取り、真のリーダーをみんなで決めるというのなら..これは投票で決めるべき議案!!」

 

 

正論を述べる飯田にみんなの目は集まっていた。

いや、正しく言うのなら飯田の頭の少し上。彼から突き出ているその手に。

 

 

「「「そびえ立ってんじゃねーか!!」」」

 

 

 

 

投票の結果、緑谷3票、八百万2票で、それぞれ委員長、副委員長が決まった。

 

エクスとアルスは当然のように自分に入れた。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「ほら、師匠行きますよ」

 

「えっ?何?食堂?」

 

 

昼休みになり、弁当派以外のクラスメイトが食堂に移動している時、エクスがアルスに話しかけた。

 

 

「いや、昨日言ったじゃないですか、訓練できる場所聞きに行くって」

 

「あぁ!そうだったね。行こ行こ」

 

 

ようやくアルスも思い出し、職員室へと移動を始めた

 

 

「それにしてもマスコミまだいるね」

 

「彼らもあれが仕事なのは分かりますけど、他にもっとやることがあるんじゃないですかね。」

 

 

廊下の窓から外を見ると、朝のマスコミがまだ張っていた。なんとしてでもオールマイトの話を聞きたいようだ。

 

 

 

 

そのまま職員室へ向かっていると、いきなり警報が鳴り響いた。

 

 

『セキュリティ3が突破されました!生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください』

 

 

「うえぇっ!?エビ先輩!セキュリティ3って何!?」

 

「いやいや知りませんって!とにかく早く避難しないと!」

 

 

突然のことに驚き、慌てていると、正面から先生方が沢山走ってきた。その中には当然相澤先生もおり、

 

 

「エクスとアルスか!この警報は今朝のマスコミが入って来ただけだ。このことをみんなに伝えてくれ!」

 

 

と言い残し、外へと走って行ってしまった。

 

 

「え..えーと、僕達は戻ればいいのかな?」

 

 

アルスが落ち着きを取り戻し、エクスに訪ねるが、反応はない、エクスを見てみると、顎に手を当て何やら考え込んでいる。

 

 

「...エビ先輩?」

 

「師匠、ただのマスコミが、雄英に侵入って出来ますかね?ここの警備システムはオールマイトでも壊せないが売りだったはず.....師匠!訓練の時の、探知魔法を使って下さい!」

 

「えぇ!?わ、わかったよ!『サーチエネミー』!!」

 

 

「...どうですか?変なとこはありますか?」

 

「職員室に2人いる。先生たちはさっきみんな出ていったよね?」

 

「っ!師匠は先生を呼んできて下さい!俺が時間を稼ぎます!」

 

「エビ先輩!!?」

 

 

アルスに先生を呼ぶのを任せ、エクスは個性を使い走り出した。

 

 

 

 

 

職員室のドアを開けると、中には、全身手だらけの男と、黒いモヤのような男が何かを見ていた。

 

 

「...どうゆうことだ黒霧、なぜ生徒がここにいる?」

 

「なぜ避難していないのでしょう...困りましたね」

 

 

あからさまに主犯の二人を前に、エクスは躊躇なく個性を発動させ、2人に肉迫し、殴り掛かる。

 

 

「こいつ本当に生徒か?なんの躊躇もなく襲いかかってきやがった」

 

 

手の男は悪態をつきながら、エクスへ手を向ける。その手を見た途端エクスは全身に寒気が走り、殴り掛かる手を止め、近くの椅子を投げつけた。手の男はそれを躱して、突き出した手を下げた

 

 

「チッ勘のいいやつだ。黒霧、今日は帰るぞ。目的は達成した」

 

「よろしいので?」

 

「あぁ、今日じゃなくていい」

 

「分かりました」

 

 

モヤの男がつぶやくと、黒いモヤは大きくなり、2人を包み込みその姿を消した。

エクスが全身に嫌な汗を感じていると、廊下から慌ただしい足音が聞こえてきた。

 

 

「エクス!!無事か!!」

「エビ先輩!!」

 

 

担任である相澤と、アルスが息を切らしながら戻ってきた。エクスは今遭遇した2人の見た目と、話していた内容を相澤に告げた

 

このことはまだ内密にするよう告げられ、この日は終わった。

 

 

 




多機能フォームとやらに触ってみた。今後増えるかも
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