英雄と饅頭とアカデミア 作:パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ..
モチベーションに直で繋がります!
「うぉい、亜人!あんま勝手なまねすんな!」
「アァ、ごめんなさいデビ様、デモ危険が危ない気がしテ」
先程まで誰もいなかった場所に、雄英高校では見た事のない2人が現れた。緑谷を助けてくれた少女は、頭に螺旋状の角を2本生やし、首と足に同じひし形の並んだ刺青のようなものが入っている
そして彼女の後ろから、コアラに角と羽が生えたような生き物が飛んできた
「おいおいおい、もうヒーローの増援が来たのか?」
「死柄木、この学校とこの地域にあんなヒーローはいません」
「おい亜人、いれいざーへっどってやつはどこにいるんだ?」
「えぇーっと...アレェ?さっきまで戦ってたらしいんですケド...」
死柄木と黒霧は、いきなり現れた2人を警戒するが、2人はまるで気にしていない。死柄木と黒霧を無視して、相澤を探しているようだった
「アァー!?あんなところ二!踏まれちゃってますヨ!?」
「血だらけだけど...むしろ好都合かぁ?...よし、ボクが時間稼ぐから、亜人は回収してきて」
「まあいい、先生からも何も聞いてないんだ。おい脳無、あいつら殺せ」
死柄木に命じられた脳無が、ものすごい勢いで、色白の少女に襲いかかった。
「うぉ?!危ネェ!」
少女はすんでのところで、体制を低くし攻撃をかわした。焦りの言葉を吐いていたが、少女は獰猛な笑顔を浮かべていた
すると横にいたコアラっぽいヴィランが、上昇していき...
「異界の扉が〜開かれた〜」
コアラっぽいヴィランが宙を混ぜながら唱えると、空間がグニャリとねじ曲がり、重厚感のある扉が作られた。扉が開くと、中からこの世のものでは無い生き物達が現れ、黒霧と死柄木に襲いかかる
「おぉっ!じゃあボクも頑張っちゃうゾ〜!」
それを見た少女は楽しげに叫ぶと、メキメキという音と共に、脳無と同じくらいのサイズに巨大化した
「そぉい!!」
そして今度は逆に、少女から脳無へと襲いかかり、組合の形となる。ミチミチと肉が潰れる音が鈍く響き、彼女らの足下が陥没し始めた。
しばらく経つと、ドスンと、膝を着く音が聞こえた。
なんと、見れば膝をついたのは脳無の方であった。
死柄木がと黒霧が、ありえないと言いたげな顔で少女を見る。続けて少女は膝をついた脳無に何発も膝蹴りを入れた
「ガアアアアアアアアアアア!!」
すると脳無は叫びながら体を後ろへ逸らし、少女を投げ飛ばし、その方向へと走り始めた。そして壁に激突した少女にラッシュを叩き込む。
そのラッシュは少女を壁ごと破壊し続け、その揺れは離れた水辺にいる緑谷たちまで届いていた。
「ははっ、ざまあみやがれ」
死柄木はほくそ笑みながら殴られている少女を見た
しかし、あるタイミングで脳無のラッシュが止まった.....いや、止められていた。
脳無の拳は、白い手に掴まれている。
脳無を押し出しながら、少女は頭から垂れてきた血をぺろっとなめ、楽しげに笑う。
「そんじゃア、こっちのターン...ネ''!!!」
少女は掴んでいた手と反対の手を振りかぶり、脳無の顔面に叩き込んだ。肉と肉がぶつかる音がまるで太鼓のように辺りに響き渡り、脳無の頭は潰れていた
「んな!?」
「アァ!?やっちまっタ!?」
貫いた本人であるはずの少女は、咄嗟に手を引き抜き、後ろに下がった
「ヤバい、殺すのはダメなの二....」
倒れた脳無の腹を見て少女がうろたえていると、脳無の顔がグチュリと音を立て再生していく
「エェ?!」
「...そいつはなぁ、対オールマイトの特別兵器なんだよ、
オールマイトと同等の力に、超再生とショック吸収を併せ持っているんだ。そう簡単にやられるかよ、」
死柄木が、魔獣を塵にしながら説明した。しかしその声に余裕はなく、焦りの感情が窺えた
「超再生にショック吸収!?....めちゃくちゃ強イ!!デビ様!あれはどうせ悪いやつです!回収しましょウ!!」
「勝手にしたらぁ〜?」
目を輝かせる少女に対し、コアラっぽいヴィランはやる気なく返した。返事を聞いた少女は、ポケットから
「何をする気だ?」
固形物を飲み込んだ少女は脳無を押し倒し、大きな手で脳無の顔を押さえつけた。
脳無は初めのうちは少女を殴るなどの激しい抵抗をしていたが、数秒もしないうちに動きが鈍くなり、10秒を数える頃にはもう動かなくなっていた。
気絶した脳無の体がビクッと震えると、脳無の体から白い固形物が何個か落ち、少女はそれを回収した
「....は?おい、なんで脳無がやられてるんだよ!あれは対オールマイト用の特別製じゃなかったのか!!?なんでどこも馬の骨かもわかんねえやつにやられてるんだよ!!!」
「フッフッフ、僕が使ったのは加熱の個性だヨ」
癇癪を起こし始めた死柄木に対し、少女は得意気に話し始めた
「この個性は触れた箇所の温度がどんどん上がっていくものでね、触れ続けたら一瞬で温度が上がるんダ!こいつは脳の温度を上げられて血管が広がり、血圧が下がって気絶したのサ!!ちゃんとお風呂でのぼせるくらいに調整したから安心してネ!」
幼い少女が自慢するように、楽しそうに説明を終えた少女は相澤がいた場所へ向かう
「....アレェ!?またいなくなってる?ナンデ!!?」
しかしそこには血溜まりのみが残り、相澤の姿はなかった
緑谷たちが戦いの隙に相澤を回収し、入口まで逃げていたのである
「ンー...まあいいカ、これさえあれば問題ないし.....デビ様!回収終わりましたヨ!」
「ん!んじゃもう早く帰ろう。急に駆り出したあいつに文句言ってやんなきゃないし、おい!終わったよ!早くしろ!
....よし。ではな〜」
コアラっぽいヴィランはそう言い残すと、突如現れた真っ黒な四角形に入って消えてしまった。少女たちを飲み込んだ黒い四角形が消えると、死柄木たちを襲っていた魔獣も消えてしまった
「.....くそがくそがくそが!!脳無がやられた!俺達も何もできなかった!なんなんだよあいつらは!!」
「死柄木、1度脳無を回収して帰りましょう、このままでは_____」
突然、USJの入口の扉が開き、頼もしい声が響き渡った
「もう大丈夫、私が来た!!!!」
生徒たちにとっては最高の、ヴィランにとっては最悪の形でオールマイトが到着した
「......帰るぞ。脳無を回収する時間も無さそうだ」
「.....わかりました」
主犯である死柄木と黒霧はオールマイトを見てすぐに帰って行った。
「あれぇ?!校長先生を振り切って、急いで来たんだけど...」
「オールマイト!まだ向こうにヴィランと皆が!」
「わ、わかった!今行こう!」
肩透かしをくらった気分のオールマイトは、すぐに気持ちを切り替え、USJに残っているヴィランを倒し、生徒を救助した
◆◆◆◆◆◆
「おい、話が違うぞ先生」
どこかのバーにて、死柄木は小さな画面に文句をつけていた。
『違わないさ。にしても早かったね。オールマイトはそんなに強かったかい?』
「違う、オールマイトじゃない、わけのわからないやつらに横槍をさされたんだ!脳無もそいつらにやられた!」
『横槍...確かなのかい?黒霧』
「確かです。角を生やした異形1人に脳無は負けました」
『なんと!?オールマイト以外にやられたのか!?そんなばかな?!あれは最高傑作じゃぞ!?』
『まあ悔やんでたってしかないさ、今回だって無駄じゃない!精鋭を集めよう!我々は自由に動けない、だから!君のようなシンボルが必要なんだ 。死柄木弔、次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!』
画面先の男はそう言い残し、通信が切れた。
「にしても、あの脳無を倒せるものがいるなんて...」
「はぁ...十中八九、忌々しい彼が束ねている
虚空教だろう」
「虚空教?なんですかそれは?」
「ドクターには話してなかったっけ?今から十数年ほど前にできた宗教団体だよ。最近は動きを見せてなかったけど、ここに来て動き出すとはね....」
◆◆◆◆◆◆◆
「おらぁ!帰ったぞ教祖!!任務明けに駆り出しやがってぇ!さっさと貢ぎ物をもってこい!!」
「教祖に対する態度じゃねえんだよなあ、まあおつかれ、例のものは回収できた?」
「ハイ!ここにありまス!」
少女が手を挙げ、ポケットから小瓶を取り出す。その中には、相澤の血液が入ってた
「そんでその場にいたヴィランの1人から個性も回収できましタ!」
少女が別のポケットからも白い固形物を取り出し、教祖に渡す
「おぉっ!大手柄じゃん、あれ?でびるは何してたの?レヴィちゃんが全部やってない?」
「い、いやぁ??僕だって足止めとかちゃんとしたよ?」
「でも足止めしたのってでびるの魔獣でしょ?でびる本人は何もしてないの?」
「う、うるせえよ!おめぇだってなんもしてねえだろうが!」
完璧な逆ギレを披露するでびるに、教祖が苦笑を浮かべていると廊下から足音が聞こえてくる
「回収成功したんですか?さすがですねぇ〜、早速研究に使わせていただきますよ!」
ドアを開け入ってきたのは、白衣を身に纏い、胸ポケットに謎の生き物を入れた青髪の男だった。手には火のついたタバコが握られている
「あれ?レオスさんがわざわざ来るなんて珍しいですね」
「ちょうどヤニ入れてたので。じゃ、これは預かりますね」
レオスは相澤の血液をポケットに入れ、さっさと部屋から出ていった。
「それじゃ2人にはしばらく休みをあげようかな。なにか要望とかはある?」
「アイスか酒」
「いっつもそれだな。レヴィちゃんは?」
「エェっとボクはねぇ...アッ!
雄英体育祭を見に行きタイ!」
レヴィ・エリファ
個性:亜人
人の数倍の身体能力に加え、体を巨大化させることができる。
でびでび・でびる
個性:悪魔
悪魔っぽいことが出来る。闇をモチーフにしたエネルギー弾を飛ばしたり、異界の扉から魔獣を呼び出せたりする
レオス・ヴィンセント
個性:???