【ライダー】負けたら陵辱される変身ヒロインものエロゲーの世界の竿役モブに憑依した挙句、忍者の仮面ライダーになっていた【助けて!】 作:ヌオー来訪者
124:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
あぁ……来る日も来る日もキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコキノコ
125:名無しの観測者 ID:MHO6qJzgY
えっ、怖っ
どうした急に
127:名無しの観測者 ID:1kVFrFUIl
イッチが壊れた……
130:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
いやね、茸群道人倒したんはよかったんだが、囮作戦で閂山から採りまくったキノコが余りすぎて
どうしようかつって上弦衆が悩んでる
ハルカさん、ノリノリでやたら採ってたっぽくてまぁ皆頑張った訳だから捨てるわけにもいかんし、連日キノコで死にそう助けt
133:名無しの観測者 ID:kCG47gYUy
野生のキノコは犠牲になったのだ……古くから続く上弦衆とノロイの因縁、その犠牲にな……
ハルカさんめ……野郎のtntnだけではなくキノコも狩るのか……
136:名無しの観測者 ID:t4Ck+Q7ym
たけのこ派としては
( ゚∀゚) アハハハハノヽノヽノ \ / \ / \
ざまぁないぜ!
139:名無しの観測者 ID:TCM7b5B4M
>>136
カミーユくん! 精神病院に戻ろう!
141:名無しの観測者 ID:7CTSsT6sa
たけのこを食ってなければ許す
きのこだけを食え
たけのこ派は吊るせ
143:名無しの観測者 ID:MG/Ktle5F
きりかぶ派ワイ、高みの見物
144:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
どうしてきのこたけのこ戦争が始まってるんですかね? (困惑)
146:名無しの観測者 ID:xTzUQihmp
>>144
平成のライダーバトル並みに軽率に起こるものを気にしてはいけない
148:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
えぇ……(困惑)
ナリカちゃんが頑張って料理作ってるけどナリカちゃん当人もげんなりしてるし、果てはきのこ餅とか出始めたし
あーもうめちゃくちゃだよ
(´・ω・`)コマッタナァ……
152:名無しの観測者 ID:vbcl6glUR
ナリカは料理もできるからな
そういやナリカの話あんま聞かんかったけど、まだ閃忍になっとらんのか?
原作だともうなってるんじゃなかったか
156:名無しの観測者 ID:CrGbjCnuX
ナリカって誰?
おしえてエロ(ゲに詳し)い人!
158:名無しの観測者 ID: lpXAQz5Tk
原作エロゲに出てくるツインテールの淫乱ピンクゾ
特撮が好きなホモに表現を合わせるなら2号ライダーや
一時期流行った暴力系ヒロイン入ってる貧乳ツインテツンデレ娘だけど、そこまで酷くないし割と献身的で料理もできてヤンデレのケもちょっとある
純愛ルートのデレデレっぷりもクソかわいいけど、陵辱鬼畜方面のふたなりとかもおすすめゾ
二人目の閃忍として茸群道人戦の前に参戦するはずの娘だったんだが……
162:名無しの観測者 ID:G/9mKkIKd
本来オーバーワークでハルカさんぶっ倒れて、人手が足りないからってナリカ参戦だったはずなのに、イッチが介入したせいでナリカが参戦する理由がひとつ潰れた訳か……うーん、この
163:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
あとわからんことがあるんだが、前日から皆に確認してたけど
ワイにニンポ教えてくれた虚無僧、アイツまじでなんなんだ?
ゲームとか派生作にあんなんいたん?
166:名無しの観測者 ID:qP6lBM8rR
>>163
全然わからん(ジャ並感)
キカイダー01に虚無僧ロボが居たくらいで知らん
あとキンタロスがさらばで虚無僧バージョンしてたり、エグゼイドのカイデンバグスターくらいじゃねえ?
戦隊は虚無八とか……ハチョウチンとか?
いやイッチを導くキャラとしちゃ変過ぎるわ
167:名無しの観測者 ID:9uByQ6uqH
虚無僧ロボとかいうパワーワード
というか大半知らんのだが
ウォズくせえけど、士の可能性もあるやろな。そういう役割として出てきたーとか
168:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
ウォズってあいつか……ワイごときのところに来るとは思えんのだが
ワイ一般人やぞ、救世主にはなれんて
もやしも考えたけどあの可能性はない気がする
あいつだったら普通に変身してしゃしゃり出てたろうし、言動は海東寄りな気もする
169:名無しの観測者 ID:MWPo63UOE
もやし居たらこのゲーム普通に終わってそう
本来滅ぶべき世界救うようなやつだし
173:名無しの観測者 ID:YfHAowEH5
もやし参戦はもう禁止カードやん……
おのれディケイド
177:名無しの観測者 ID:JwjTnGnxl
もし仮に虚無僧が海東だったらめんどくさいな
あいつ碌なことしねえぞ
179:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
海東はもやし絡んでなければ比較的まともだし……それでも泥棒というか強盗するけど
181:名無しの観測者 ID:IZG8d6twY
虚無僧はもうええやろ
特撮勢もエロゲ勢も心当たりがないんやから流れに身を任せてくしかないわ
そろそろ中ボスが出る頃やろ
183:名無しの観測者 ID:GT2JlaaPi
中ボス?
そんなんおるんか
185:名無しの観測者 ID:lpXAQz5Tk
解説しよう!
187:名無しの観測者 ID:K/sujzErJ
うわでたエロゲ博識ニキ
188:名無しの観測者 ID: lpXAQz5Tk
超昂閃忍ハルカの世界には四道封者と呼ばれる存在がおるんや
一種の四天王でそいつらが中ボスって訳や
こいつらは常人には見えない城の管理をしとる
城はノロイ党を弱体化させて閂市に封じ込めてる結界を弱体化させようとしとるんやがそいつを壊すために四道封者と戦う必要があるってワケだ
ちなみに大蛇丸、スバル、桔梗太夫、鋼一刀、骸居炎斎がそれにあたる
192:名無しの観測者 ID:BIiNmDmOq
四天王って嘘じゃねえか! 5人居るじゃねえか!
196:名無しの観測者 ID:+qpxLgt6I
四天王(大嘘)
199:名無しの観測者 ID:obHZ3uz3n
龍造寺四天王も5人だから……(諸説あり)
なんの問題もないね♂
203:名無しの観測者 ID:wTAzrh3hi
まぁゆーて処理ミスらなければ、桔梗太夫は城攻める前に殺せるやろ
シノビならやってみせろや
なんとでもなるやろ
204:名無しの観測者 ID:JUbUuhBbv
話を戻すか
おそらくこれから大蛇丸が出てくるはずだから、こいつなんとかせんとな
205:名無しの観測者 ID:LuXRfTDIv
つったってどー説明するよ?
資料ろくすっぽ無いってのにウィンキースパロボ程度の情報量でどう説明せえと
208:名無しの観測者 ID:K/IaIvQMS
鎖鎌を使う好戦的な男というか、なんというか色んな意味で阿散井恋次
209:名無しの観測者 ID:J0p2q+xz3
大蛇丸って
ビールと料理で優勝するってコト……!?
213:名無しの観測者 ID:wlJlwTBBy
いやしねえから
某一般人男性関係ないから
214:名無しの観測者 ID:Wjxm8L2jg
潜 影 蛇 手
215:名無しの観測者 ID:LlJv9+Bfl
なんかエロゲから急にジャンプ漫画度高まってきたな……BLEACHかNARUTOかはっきりしろ
217:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
一応城攻めの案は出てる
その四道封者って奴を始末するって話も
でも人数多いなぁ……
ソードマスターヤマトみたいにスパッとやりてえな
218:名無しの観測者 ID:RYYKq1W0g
>>217
そんなイッチに朗報だ
ワンチャン一気に3人殺れるで
219:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
なんだって、それは本当かい!?
221:名無しの観測者 ID:4vTE3OcNz
普通に負けバトルのスバルに殺されかねんからやめやめろ!
224:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
おい待てや負けバトルってなんだアタシキイテナイ!
懸念事項がまた別口であるのに俺の胃に穴を開けるな
228:名無しの観測者 ID:Gx/3+CufS
>>224
なんやねんRTA路線行くかなって面白くなってきたところで
232:名無しの観測者 ID:fdkTVW0mE
>>224
負けバトルは負けバトルだ
その前に大蛇丸に勝て
イッチの胃がそろそろやばいな?
233:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
胃はもうダメだよ。最近ちょっときりきりするから病院でお薬もらってきた
それになんかシノビの正体バレてる気がするわこれ(´;ω;`)
237:名無しの観測者 ID:uMA0lc5I4
>>233
あっ……(察し)
241:名無しの観測者 ID:3viNuLzzT
>>233
あーあ……
◆◆◆◆◆◆
「ある日、とある男の尾行任務に向かっていた時のことだ。上弦衆の忍び、ベテラン数名が彼を追跡していた。彼はどうもその追跡に気付いていない様子だった。何せ彼らは指折りの実力を持つ男だからな」
「しかし、森に差し掛かった所でふと、見上げると赤い魔法陣のようなものが浮いていたんだ。そして次の瞬間、彼らを飲み込んだ! あたり一面が強烈な光に包まれ……気付いた時には既に彼らは自宅のテレビの前にいた」
からかっているようには見えなかった。
黒塗りの高級車の中、後部座席の隣に座ったアキラのシリアスな表情で語られたその珍妙奇怪不可思議な話に戦部鷹丸、改めタカマルは心底困惑した。
何故こんな話を聞かされているのだろうか。振り返ってみたが、ついさっき一人で自販機の缶コーヒー呷ってたら急にアキラが乗った車に乗せられたので何もかもがわからない。
「どう思う?」
「どうって……?」
それとその急に振られた話にどう反応すればいいのかわからない。
笑えばいいのか、悲しめばいいのか。そもそもどうしてそんな話を突然こっちに放り投げてきたのか。
そんなタカマルの反応にまぁそうだろうなとため息をついてからアキラは口を開いた。
「これが一連の
「……え」
「まだ確証も無かったので鷹守には伝えていないが、奴の動きに不審な部分があってな。水面下で調査を進めていた。それからやっとある程度纏まったので伝えておく。この世界の異変と共に、な」
「世界の異変?」
世界の異変。
そもそもこんな風にノロイ党やら怪忍やら深紫の忍びやらハルカの存在やら、そしてハルカが見たと言うもう一人の忍びやらでとっくに異変しかないし、異変こそが日常になりかけている。
今更何をと言いかけた所でアキラは遮るように言葉を続けた。
「率直な感想を聞かせてくれ。斉藤真太郎、アイツについてどう思う」
「急に何を……」
言われても別になんともない。
答える必要あるか? と思ったものの、アキラからすれば何かしらの言葉が欲しいらしく大人しく答えることにした。
強いていうなら──
「独特のペース持ってて面白い人だなーって……最近の流行りも把握してるのか話しやすいし。まぁ、なんか
「まぁ、そうなるな」
小学生並の感想しか浮かばなかったせいで若干言葉が尻すぼみになったが、アキラの反応は予想斜め下のものだった。
予想通りと言わんばかりのあっさりとした反応に肩透かしを食らったタカマルは肩をストンと落としながら目を丸くした。
「そうなるってどういう」
「なに、私も同じ感想だ。新人としてはそこそこ優秀なだけでどこにでもいるような、少し幼い面を持つしからかい甲斐のある男。そんな奴だ……だが、元々そのような人間ではなかった。私の知る限りでは、な」
「なかった?」
まさか突然キャラが変化したとかそんなはずはあるまいな。
一瞬タカマルの脳裏に『多重人格』『ジキル博士とハイド氏』という単語がよぎる。
身近にいた人間がそんな物騒なことに陥っているというのも中々不思議な気分だったし、心がざわついてくる。
「まぁお前の好きな人間ではないのは確かだ。少なくとも私は嫌いだった」
焼肉に連れて行ってここまで言うか。
ボロカスな言われようにタカマルは少し引いていると、アキラは座席に置いていたブリーフケースから何かを取り出した。
それはホッチキスで止められた数枚の紙。
やたら長い文章と写真で構成された報告書だ。その写真に写っているものは間違いなく真太郎だった。
報告書を受け取ったタカマルがパラパラとページをめくる中、アキラは言葉を続けた。
「斉藤真太郎、23歳独身。想破上弦衆の出資者である叔父を持つ。出資者の名は斉藤儀助。資金の何割かを提供しており彼の機嫌を伺う必要がある訳だな。両親を亡くした斉藤真太郎を跡取りとして引き取った訳だが……」
権力に溺れたということか。
よくある話ではあるかも知れない。けれども今の真太郎がそのようになるとは到底思えなかった。あの焼肉が大好きで時々抜けたところのあるあの男がそうなることが想像できなかった。
「なにぶん資金と人手がタイトな上弦衆だ。奴は才能はあった、閃忍ではないが新入りの忍びとしては上々。喉から手が出る程欲しい人材ではあった。ただ性格が最悪と言っても過言ではなかった。ナリカとは別の場所ではあったが、上弦衆入りする前の修行中の時点で格下と見做した者には陰湿に追い詰め、女は金と権力を使い手篭めにする。そんな男だった」
「……人違いじゃないですかね?」
淡々と語る真太郎の本性のようなナニカに、タカマルから素で出てきた言葉がそれだった。
そもそも当人はタカマルにやっかみの言葉を投げつけることはあった。
彼女いない歴=年齢で女性歴はまるでないまま社会人になったからお前の情事はうらやま……けしからんとか。
エロゲで言う割を食いがちな主人公の親友ポジみたいな男である。
「まじめに鍛錬していなければこっちも願い下げだったが、なまじ奴は修行だけは真面目にやっていた。まともな動機じゃなかったろうがサボりはせず、上層部ウケも良かったので追い出すに追い出せん事情があった」
話を聞けば聞くほどタチが悪い人物に思えてくるがタカマルの知る真太郎とアキラの語る真太郎からの乖離が激しくなっていく。
何か化かされている気分で。
「……そんな彼がこちらに参入すると聞いた時は頭を悩ませたさ。最悪ノロイ打倒の宿願がおかしな形で失敗に終わりかねんからな」
もし真太郎……タカマルの知る真太郎とは違うので便宜上真太郎typeAと呼ぶことにしよう。もし真太郎typeAの機嫌を損ねさせたとしよう。
その結果、連鎖的に儀助の機嫌を損ねさせて出資を止められたら?
上弦衆は機能不全に陥る可能性もあるのだ。それを考えるとアキラが気の毒に思えた。
「だが、ある日を境に奴は──抜け殻のようになった。それからまるで示し合わせたように身分不相応なアパートへと最低限の荷物と家具を持って本家を出た。見聞を広げるという名目でな。……ちょうど戦部がハルカと出会って間もない頃だったはずだ」
身分不相応というとどんなんだと、思いながら報告書を見るとそこには真太郎の家と思しきアパートの写真があった。
閂市の住宅街にある家賃安めのアパートのようだ。これだけ見るなら少し前のハルカに出会う前の自分の生活の延長線のようにしか見えない。
少なくとも上弦衆のvipが棲まうような環境とは程遠い。
「しばらく生ける屍と化していた奴に再び自我が戻った……いや、変わったのはその後だ。あとは知っての通り、各部署のヘルプや龍輪功の護衛など奔走している斉藤真太郎だ。その時期からだろうな、深紫の忍びが出現したのは」
「……まさか」
斉藤真太郎=深紫の忍び
アキラはそう言いたいのだろう。たしかにタイミングとしてはおかしくはないどころか、納得がいってしまうぐらいだ。それが本当ならば最初の意味不明な報告も合点がいく。
あの焼肉もおそらくアキラが真太郎の性格を確認するために行ったのだろう。
「最初こそノロイの手によるものかと疑念があった。しかし監視を重ねてもノロイに通じる素振りはほぼ無くノロイの力を受けた様子もない」
「だったら敵じゃないってことじゃないですか」
ノロイという敵と戦い、ハルカを助けた。
ならば敵と考えるには無理があり過ぎる。なんてことを思うもアキラは無言で首を横に振った。
「そうはいかないさ。敵の敵は味方、という言葉もある。不審な部分も相変わらずある。尾行が
「……これですか?」
促されるままに最後のページまで行くとそこには鉛筆で描いたのであろう黒いローブを纏ったヒト型が描かれていた。
全身をすっぽりと覆う黒いローブに、まるで宝石をそのままお面にしたような頭部。
そして大きな指輪を両中指に付けている。
腰には大きなベルトをつけており、バックル部分には手形が付いていた。
「怪忍?」
まず思い浮かぶのはそれだ。
だが同時に自ら言った言葉に自信が持てなかった。何せこの世のものとは思えない形状ながらも綺麗だとも思えたのだ。
何処かで見た覚えがあるような気さえしてくる。
「こいつは尾行をしていた忍びたちの証言を元にしたモンタージュだ。……瘴気は検知されなかったため怪忍ではないだろうが、設計思想だけでいえば深紫の忍びに似ているとも言える。奴もベルトの力を使っていたのだ」
既視感の正体はすぐにアキラの口から告げられた。そうだ、深紫の忍びにどこか似ているのだ。
たしかにぱっと見まるで違うが、全身を覆う装甲に不思議なベルト。
設計思想は確かに似てはいる。
「そして奴はベルトの力で転移術を使い瞬時に忍びたちをあらぬ場所に転送させた。まるでこれ以上追わせないと言わんばかりにな」
上弦衆の転移術も大概トンデモな技術だが、この指輪の男はその上をいくトンデモであった。
任意に思う場所にほいほいと飛ばす事ができる。それだけを考えると厄介極まりない。
仮に敵対しても最悪こちらから手出しができない事も意味しているのだから。それに──
「……無事なんですか」
何よりそれがタカマルにとって一番心配だった。
まさか木の中とか壁の中に転送なんてされたんじゃないかと思いもした。しかし
「あぁ、傷ひとつなかった。尾行は無駄骨に終わったがな」
その答えにタカマルはひどく安堵した。
きっと真太郎や深紫の忍びが悪人であると思いたくない自分がいる。
こんな大変な思いをしてノロイを倒そうとしているのはハルカと同じ正義を持っているからなんだ、と。
都合のいい願望で綺麗事かも知れないがタカマルにとって綺麗事で済むならそれで済ませたい所であった。
「話を戻そう。斉藤真太郎という存在に加え、橙色の忍びが鷹守の前に現れた。いずれもノロイの力とはおそらく無縁の存在だ。前例*1がないことはないが間違いなく違う。そして上弦衆の資料室にも異変が起きている」
「資料室ってあの地下の」
上弦衆の司令室から通路をまっすぐ進んでエレベーターで更に下の階に降りて行くと資料室がある。
タカマルも元々ハルカへの理解を深めようと資料を漁っていたので存在はちゃんと把握している。
「……
「血車党って確か上弦衆に似た忍者軍団のことでしたっけ。改造人間による忍者、化身忍者を投入しておかしくなってしまってハルカさんやノロイ党が戦国時代から時渡りで消えた後、時の政府の江戸幕府を転覆しようとし始めたっていう」
タカマルが知っている情報はそれくらいだ。
何せその時それらに関する情報は全然見つからず、信憑性に欠けていたので与太話として切り捨てた。
深紫の忍びについて知ろうとして文献を漁ったが記述内容が中途半端で無駄に終わったのはよく覚えている。あれは元々あったものじゃなかったのか。
「そうだ。だが上弦衆は最近までそれらの存在を認知していなかった。おかしいと思わないか?」
だが改造人間を使って江戸幕府転覆なんて派手なことを上弦衆が放置するはずがないのだ。
何せ上弦衆は影から世界の均衡を守り続けた存在。それを乱すなんて真似をする存在は上弦衆の敵なのだ。
それがノーマークだったなんて間抜けな話があるか。
何かしらの形で伝わるはずなのだ、この手のものは。
「それが世界の異変だ。斉藤真太郎の豹変、深紫の忍び、橙色の忍び。化身忍者に血車党、そしてノロイ党怪忍の強化。まるでこの世界に侵食して行く得体の知れないナニカの一部に思えてな。いずれも斉藤真太郎の豹変を皮切りに起き始めていることだ。もちろん杞憂で済むならそれが一番なのだがな」
「直接聞くしかない、か」
「いや、一旦泳がせた方がいいかもしれない。何せ現状、深紫の忍びがいることでハルカの負担は減っているのは事実であり、後ろから撃つような動きは現状見せてないからな。それにあまり手段を選べるような状況ではないのは確かだ。だが……」
「だったら俺が目を光らせておきます。ハルカさんもあの深紫の忍びのことは信用してるみたいだし」
彼、というのは深紫の忍び=斉藤真太郎であることを前提としてのことだ。
アキラから聞いた斉藤真太郎typeAは論外だ。ハルカが妙に彼を避けたがっている理由もなんとなく察せられた。
「斉藤真太郎……」
噛み砕くようにタカマルは呟く。
「……お前は本当に斉藤真太郎なのか?」
分からなくなるのだ。彼が。
世界の異変が彼を狂わせたのか、彼が世界を狂わせたのか。
今は分からない。
資料に映るよく知る彼が得体の知れないナニカに見えて仕方がなかった。
息苦しかった。この息苦しさは誰かを信じきれないことに対する苦しみか、それとも。澱んだ空気を入れ替えようと、アキラと運転手に断ってドアガラスを開ける。するとぶわっ、と音を立てて風が入り込んできた。
風が心地よかったがそれでも心は晴れず。
空を見上げると、曇り空が心なしか揺らめいているように見えた。
『斉藤真太郎』 23歳 独身
仕事はまじめでそつなくこなすが今ひとつ情熱のない男……なんか男子校生っぽさただよう言動をしているため
女子職員には大してもてないわ、上弦衆からは配達とかヘルプとか護衛とか便利屋みたいなことばかりさせられているんだぜ
悪いやつじゃあないんだが、これといって特徴のない……影のうすい男さ
と、アキラが言いかけたので没にした