【ライダー】負けたら陵辱される変身ヒロインものエロゲーの世界の竿役モブに憑依した挙句、忍者の仮面ライダーになっていた【助けて!】 作:ヌオー来訪者
600:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
やばい、こいつ強い。
【大蛇丸変身体が自在鎌をぶん回している画像】
603:名無しの観測者 ID:+rM2SZPrT
こいつ見たことあるわ。シノビのラストに出てきた緑のやつそっくりだわ
【シノビのラストに登場した緑のライダーの画像。細部が違うようだ】
608:名無しの観測者 ID:XzWAGNaKe
似てるけど……似てるけどなんか違う気がするわ
611:名無しの観測者 ID:cQhs5PbEm
同一存在かは分からんし、元々あのシノビに出てきた緑のライダーの名前はわからんから一旦便宜上仮面ライダーオロチ(仮称)としようか
613:名無しの観測者 ID:Ma3e+XFbe
イッチの世界だとシノビは正史なんやろ? なんか知らんのか
615:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
>>613
無理無理無理のカタツムリ
まだメインキャスト発表しかされてねえし、2号ライダーすら知らねえのに無茶言うな
そもそも皆の歴史では2019年にもう映像化されてたなんて最近知ったんだぞ
622:名無しの観測者 ID:FfK0dkdsm
同じライダーだってんなら勝てるやろ
知識は曲がりなりにもイッチの方が上やろ
627:名無しの観測者 ID:+49VnXeW6
待て。
(ノロイ+ライダー)−(TDN人間+ライダー)で比較したら差し引きライダー成分が消えて、ノロイと人間がやり合ってることになるから……
631:名無しの観測者 ID:saTWwrzS+
あっ……(察し)
632:名無しの観測者 ID:8c2Svq8gV
彼はもう終わりですね……
635:名無しの観測者 ID:tbxyCUq3D
ハルカさんに助けて貰え
637:名無しの観測者 ID:ymVPf4gSW
ハルカの物語にあんなものは存在しない
となればライダーのことはライダーが始末をつけるのが筋だろ
それが出来なきゃさっさと死ね竿役。お前に生きる価値ない
642:名無しの観測者 ID:27A3wq1U6
鬼畜すぎて草
649:名無しの観測者 ID:lvLuKY0jI
異物が無駄に状況を荒らして結果的に現地民がカタをつける。そんな情けない話があるか
ライダーのことは、ライダーでカタをつけないとな
652:名無しの観測者 ID:khMLcdV17
アカンこのままじゃイッチが死ぬゥ!
653:名無しの観測者 ID:cCSgdDHS3
【悲報】イッチ、死亡!
657:名無しの観測者 ID:bV/vurf6w
ノロイの力が邪魔ならばその力を排除してしまえばええんやで(ニッコリ)
そいつ、印籠持っとるか?
664:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
>>657
印籠? 水戸黄門のアレ?
腰にぶら下がってるやつか
【仮面ライダーオロチ(仮称)の腰に黒い印籠がぶら下がっている画像。ノロイ党の紋章が刻まれている】
669:名無しの観測者 ID:uWud3BLtM
あ、コミカライズか……!
そういやハルカさんそれ狙って勝ってたわ!
676:名無しの観測者 ID:GMZO0yBSs
印籠を狙え。
奴から印籠を取り上げてしまえば奴は弱体化して戦いどころではなくなる
677:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
>>676
……オーライ!
大蛇丸が変身した時の衝撃もさることながら、パワーも段違いであった。
先ほどと同じように助走をつけて、勢いよく蹴りつけようが殴りつけようが、大蛇丸にはまるで通用しない。ヤケクソに放った拳は片手で受け止められ捻り上げられた挙句、自在鎌で切り付けられシノビの装甲から派手に火花が上がった。
仮面ライダー同士の力が同じくらいならば残るものは人間としての力とノロイとしての力だけ。
その事実を突きつけられたその時、じわじわと絶望が真太郎の心を蝕み始めていた。
素人が介入すべきじゃなかった、と。真太郎の内側が叫ぶ。
だとしても、と。真太郎の異なる内側も叫ぶ。
うるさい、うるさい、うるさい。
真太郎は二つの絶望も希望も跳ね退け、ただなすべき事を思う。
あの仮面ライダーオロチ。
厄介なのが(おそらく)仮面ライダーの力と、ノロイの力が両立していることだ。
本来ノロイの力を強く受けた者は、上弦衆が数百年の時を経てこの閂市内に張り巡らせた結界に対して反応して強烈な苦痛を与える。
アギトの力を持つ存在がデバフを食らって身体能力は電王初期の良太郎にまで落ちると言うわけだ。
だというのにあの腰に下げている印籠がどうもそれをキャンセルしているらしい。なんというインチキアイテム。
ノロイの力と仮面ライダーが合わさればそれは強大な悪意となる。
悪意からの力と悪意からの力。合わさって弱いはずがない。
「……くっ」
ふざけやがって。
今更ながらこのようなふざけた状況に対して腹が立ってきた。
悪の仮面ライダーなるものはこの長い仮面ライダーの歴史においてそれなりに存在する。これが本来仮面ライダーの物語であるならば大蛇丸が変身したとしてもおかしくはない。だが待って欲しい。
この世界は仮面ライダーの物語ではない。仮面ライダーはこの世界にとって侵食する異物なのだ。
シンケンジャーの世界でチノマナコがディエンドに変身した時のように。
存在してはいけないのだ、本来この世界に仮面ライダーは。
大蛇丸も変身する存在じゃない。
そして斉藤真太郎自身に至っては『外側』の存在なのだ。
──誰だ、仮面ライダーをこの世界にぶち込んだ奴は
この世界に蠢く何かの存在が脳裏を過ぎる。
悪意からか。
それとも善意からか。
それとも──
「大丈夫ですか! 忍びさん!」
「……閃忍か」
ふと我に返るとハルカがシノビの横に立っていた。思ったより早く業岡一全を始末したらしい。
「へっ、やっと来たかよ上弦衆。テメェらとも決着を付けようと思っていたんだ。良いんだぜ? 2人がかりでもなァ!」
だがシノビを圧倒したことにより自信を付けたのか、自在鎌を振り回しながら余裕綽々だ。
「もう大丈夫です。後は私が……!」
装甲に多くの傷を作ったシノビの状況を察したハルカならそう言うと思った。だがしかし。
こちらにも譲れない一線があった。この世界に仮面ライダーをばら撒いた者が居るのだとしたらそいつをつきとめる必要がある。
それは元の世界の人間のやることではない。
目には目を。
歯には歯を。
仮面ライダーには仮面ライダーを。
そして、
大蛇丸と交戦しようとするハルカを手で制し、シノビブレードを構え直す。
尚も譲らないシノビに思うことがあったのかハルカが声を上げようとする。それよりも先にシノビが──真太郎が先回りした。
「今回ばかりは譲れない。こいつとは俺の手で決着をつけなくっちゃあいけない、そんな気がするんだ。……仮面ライダーのことは仮面ライダーがケリをつける」
「かめん……らいだあ?」
──しまった。
シノビは慌てて口を噤む。
この世界における仮面ライダー。
それはほぼ存在しない。歴史の影に消えた存在の名前だ。
吐いた唾は飲めない。
どっちにしても大蛇丸が変身した以上遅かれ早かれな部分もあるが。
それはさておいて、再び立ち上がるシノビに大蛇丸が仮面の下で獰猛な笑みを浮かべたような気がした。
再び一触即発の空気になる中で、シノビは立ち回りを思考する。
取り敢えずまずあの印籠を取り上げるしかない。その為にはフェイントを駆使する必要がある。
ハルカの力を借りるか?
駄目だ。今回ばかりは『なし』だ。
ハルカを一瞥せずにシノビは一歩前に出る。……が。
「ヌンジャ! ヌンジャ! ヌンジャ!」
そんな空気に水を差すように黒ずくめ……ゲニンたちが下層からぞろぞろだかだかとこの天守に階段から登り瞬く間にシノビとハルカを取り囲み始める。
ゲニン、1体みかけたら30体いると思えとはこのことか。
あれだけ倒したのにまだ残りがいることにシノビは酷く辟易した。
「ゲニンども! 邪魔だ引っ込んでろ!」
「ヌーンジャ!」
大蛇丸の怒声に対しどこ吹く風。
ゲニンたちがハルカとシノビに飛びかかる。あのゲニンはどうも大蛇丸の指示で動いてはいないらしい。
片手間にカウンター気味にキリステ忍法で真っ二つにしながらシノビは再び一直線に大蛇丸に向かって走り出した。
ハルカはゲニンを対処しないといけない状況下、介入は出来ない。だがあの軍勢程度ハルカなら簡単に処理できる筈だ。
「来やがれ!」
「……!」
大蛇丸が自在鎌を振るい、先端の手裏剣のような刃がシノビに迫る。それをパルクールの要領で軽く跳躍することで避け、着地すると再び走り出す。
シノビブレードの間合いに入ったところで、大蛇丸の首目掛けて一閃。
しかし当然大蛇丸は自在鎌の持ち手で防ぎ切り、シノビを殴り飛ばす。
「まだだっ!」
殴り飛ばされたシノビは脳が揺れ、意識が剥がされるような感覚に襲われながらも『飛び掛かった目的』を忘れないように朦朧とした意識にしがみつく。
必死に両足でブレーキをし、ガリガリと床を削るように滑りながら印を結ぶ。
滑り終わった途端、シノビの体が増えた。
いわゆる分身の術だ。
増殖したシノビの身体は本物を隠すように取り囲みシャッフルする様に動き回り再び四方八方から大蛇丸に飛びかかる。
「ハッ! いくら増えようが分身ごと薙ぎ払うまでよっ!」
そうだ。これで真正面から飛び掛かっても勝てないから不意打ちで首を狙う。ならば全員吹っ飛ばす。パワーならこんなヒョロい紫野郎に負けやしない。
──と奴は考えている筈だ。
戦って見えたものがいくつかある。
奴は
故に欺きやすい。
外法印をシノビが知っていることをおそらく大蛇丸は知らない。何せそんなことを知ったのは一種の外法のようなものだ。
スレッド民なる珍妙不可思議かつ正体不明の存在。おあつらえ向きに用意された環境たちによる入れ知恵。
とはいえ大蛇丸も学習しない愚か者ではない。
一度し損じればもうチャンスはない。
フェイント狙いで真正面から飛び掛かる者や、ぐるぐる回って混乱させるもの。いずれも脅かし目的だ。
いずれも実体は持たずこれらが攻撃しても無意味。逆に攻撃されれば簡単に霞となって消え失せる程に脆いものだ。
「えぇい! まどろっこしいんだよッ!」
苛立った大蛇丸は次々と分身体を消しとばしていく。
──あったまってきたな!
時々対戦相手から灰皿を投げられるらしい(投げられたことはないが)格ゲーをやっていたのでわかる。
コケにされた時、イライラした所で戦況度外視で格闘戦に持ち込みたくなる気持ちが。
「トドメだぁぁぁぁぁ!!」
シノビが吠えながらブレード片手に心臓めがけて飛び掛かる。それを大蛇丸が自在鎌で両断するも、それもまた霞となって消えた。
そして──
「もらったァ!」
「何ッ!?」
その隙に気配を消して背後に回っていたシノビが無造作に大蛇丸目掛けて手を伸ばす。
「てめぇっ──」
大蛇丸は咄嗟にシノビを持ち手で薙ぎ払うとモロに入ったシノビは紙切れのように派手に吹き飛んだ。
床の上を転がり、壁際にその身を叩きつけられる。
「忍びさんッ!」
ハルカの叫びが天守にこだまする。
しかしハルカは現在進行形でゲニンに行く手を阻まれており横槍を入れる余地はなかった。
無理して介入しようなら大蛇丸+ゲニン軍団という地獄の戦局を生み出してしまうのだ。
となれば介入する前にゲニン軍団を片付けてしまった方が正しいのだ。
「全く、油断も隙もねぇな……」
倒れたシノビに歩きながら大蛇丸は呆れ混じりに呟く。確かにあれだけフェイントをかまされて呆れないはずがない。しかも全て失敗しているときた。
もはや勝敗は決したも同然だろう。
大蛇丸の敗北という形で。
「ぐぅっ!? なんだ……とッ!?」
突如として大蛇丸の身体が頽れた。
ライダーの装甲がガチャリと音を立てて、膝をつくその様は単にダメージを受けたからではなかった。
「体が……言う事を聞かねえッ!」
その身の内側から何かが蝕まれている。
原因は言わずもがな封印によるものだ。だが──その時、大蛇丸はきっとギョッとしたに違いない。
腰を見ると引きちぎられた紐がぶらりと垂れ落ちているのだから。
転がっていたシノビがゆらりと立ち上がり、仮面の下で真太郎はほくそ笑む。そして固められた拳をおもむろに、そして見せつけるように開いた。
「……ヘッ」
「外法印を……ッ!」
黒々とした印籠がシノビの掌にあった。
返せと言わんばかりに大蛇丸が奪われた外法印に手を伸ばす。
「返しやがれッ!」
「返さんッ!」
ふらふらとした足取りでシノビに向かって飛び掛かる大蛇丸にカウンター気味に掌底を叩き込む。やはり大蛇丸の変身体の装甲は尋常ではない。
掌底を放った掌から強烈な衝撃となって体に響く。このライダーは元々硬いのだ。例えるならガイとか、マスクドフォームのカブト勢のように。
しかしダメージを与えるには十分だったらしく、大蛇丸の重装甲が3m程度宙を舞った。
ハルカが討ち漏らしたゲニンをシノビは片手間に切り捨てつつ、ベルトのメンキョカイデンプレートの手裏剣を勢いよく回転させる。
「封印が無けりゃ、テメェなんぞに!」
吠える大蛇丸のその表情からは鬼気迫るものを感じた。この男の何が突き動かしているのか。何がノロイに加担させたのか。
そんなことは今はどうだっていい。
大蛇丸をダウンさせるのが先決だ。
「だったら──ノロイとかいう外法抜きで出直して来やがれ! このッ!」
シノビは数歩後退りし、助走をつけてから天井ギリギリまで飛び上がる。そして紫色のオーラを放つ右足を突き出し落下の勢いのまま大蛇丸の胸部装甲にその足を叩き込んだ。
「タコ助ェェェェェェッ!!」
絶叫と共に放たれるその一撃は大蛇丸が咄嗟にガードの姿勢を取ると、両腕の装甲に刺さる。
力と装甲が拮抗し合い火花を激しく散らす。
そうそう簡単に破壊は仕切れないその頑強さにシノビは舌打ちしながら再び、メンキョカイデンプレートを回す。ただ押すだけで駄目ならば限界点ギリギリまで押し込むまでだ。
シノビの紫色のオーラがさらに強まり、足が悲鳴をあげる。それに気付いた大蛇丸が血を吐き出すように叫ぶ。
「たかが蹴り如きでこの俺を貫けると思ってんのかァ!」
「あぁそうだ! たかがキック如きで負けるんだ! その辺のサラリーマンのキックに、お前はッ!」
その全てを拒絶する装甲と、全てを貫く蹴り。
勝敗は──決した。その腕がシノビのキックに耐えきれず小さい爆発を起こすと同時に大蛇丸の両腕が放り出され、ノーガードの姿勢となる。あとは刺さるだけだ。胸部の装甲に叩き込まれたそれはいとも容易く彼を押し出し、ガリガリと床を削り、その辺をうろついていたゲニンを跳ね飛ばし果てに壁際まで叩きつけていた。
「俺が……負ける……?」
ダメージ過多で耐えきれなくなった大蛇丸の装甲が消え失せ、素顔が露わになる。
額を切ったのか眼帯から血が滲み出ている。それがまるで血の涙のように思えた。無情にもシノビブレードの先端を突きつけたシノビを苦々しげに睨みつけながら大蛇丸は口を開いた。
「チッ……外法印が無けりゃどうしようもねえ。……俺の負けだ」
先程のガードは火事場の馬鹿力か、ノロイとしてではなくただの人間としての力か。
瞬発的に出た力に持続性などあるはずもなく、赤子同然にまで弱った大蛇丸には既に抵抗する力は失われていた。
「ゲニンが……忍びさん!」
ゲニンたちもすでに城の主が敗北したことに気付き大蛇丸を見限って足速に逃げ去っていく。闘う相手がいなくなった所ですぐさまシノビを呼ぶがすでに何もかもが終わった後だった。
その時──世界が揺らいだ気がした。
「……ん?」
気のせいか。と城の周りから大蛇丸の方を一瞥するがまた再び世界が揺らいだ。
まるで角砂糖が水に溶けるように城が消えていく。
「四道城が形を喪うのさ。城主の俺の心が負けを認めちまったからな」
「……ってことはこのまま消えたら数十メートル上から真っ逆さまじゃねえか!」
それは流石にまずい。いくらなんでもシノビでもここからの階層から落ちればただでは済まない。そのことに気づいたシノビは大慌てで声を上げる。
轟音を立てて崩壊していくしていく城にシノビは大蛇丸を抱えてハルカ共々抜け出した。
禍々しいこの世とは思えない城だったものが、本来の閂市の街へと形を取り戻していく。
気付けば最早平穏同然の街並みの中にシノビは大蛇丸を地面に転がし、ぜぇぜぇと息を上げた。
「インディジョーンズじゃねえんだぞ……おえっ、吐きそ……」
「大丈夫ですか?」
無理な走り方と雑な呼吸をすると気持ち悪くなるが今がその時だった。その一方でハルカはけろっとした状態でシノビの背中をさする。……やはり鍛え方の問題か。そんな中で地面を転がされていた大蛇丸は這い上がるかのように立ち上がった。
「おい、何処へ行……おぇっ」
「体力ねえな……現代っ子かお前は。出直しだ。城は失ったが俺はまだまだ強くなる。コイツを使いこなしてな……強くなって今度会う時はお前らまとめて倒してやる」
シノビの緊張感の無い声に大蛇丸は大きな主語で呆れながらも、自らの腰のドライバーに手を掛ける。
このまま逃せば再び外法印を持って現れるだろう。その時は同じ戦法が通用しないのは明白だ。それに気付いた瞬間、シノビはサッと血の気が引くのを感じた。
ハルカも同様で各々得物を握り直し逃げようとする大蛇丸に迫る。
「逃すと思ってんのか……生憎こっちにゃ武士の情けとかは無ェぞ」
「それにあなたには訊きたいことがあります」
「……訊きたいこと? ノロイのことか?」
良くも悪くも正直なのか。大蛇丸は振り返ってハルカに問い返した。
確かにノロイ党については不明点が多い。単なる世界征服が目当てとは正直思えなかったのだ。さらにその力の根源は一体。しかしハルカが一番訊きたかったことはそれではなかった。
「それもありますが、先日上弦衆の人達が行方不明になりました。清玄先生……四方堂清玄。その名は知っているはずです」
そうだ。あのノロイが閂市を襲った時から端を発して上弦衆の人間たちが立て続けに行方不明になっている。清玄なる人物はナリカの父親だ。どうやらそれに聞き覚えがあるらしく、大蛇丸の眉がピクリと動いた。
「連中か……ジジイ共々生きてるぜ。理由は知らんが、殺されちゃいない」
そんなことがあるか。と思いもしたが、確かに殺す事前提ならとっくの昔に死体が上がっているはずだ。となれば考えられる可能性としては茸群道人の時のように養分にされているか、それともいざという時の人質か。
何はともあれまともな扱いはされていない気がして、握り締められたシノビブレードがカタカタと音を鳴らしていた。
「……スバルは、生きていますか」
縋るように。搾り出すようなハルカの問い掛けに今度は大蛇丸の眉に皺が寄った。
スバルは生死不明、十中八九死んでいるとアキラが言っていたはずだ。ハルカも承知の上であろう。だが──
「スバルだと? あのくノ一なら……」
チリン、と鈴の音が耳朶を打った。
それはやたらこの街の猥雑さに掻き消されないほどに鮮明に聴こえる。
──今思えば気付くべきだった。
──それが、はじまりの合図であるということを。
「──ッがぁぁぁぁぁ!!」
夜空を割かんばかりの悲鳴がこの街に木霊する。悲鳴は大蛇丸のものだ。シノビとハルカの眼前で苦悶の表情を浮かべて悲鳴を上げ始める状況に二人とも目を見開く。
何が起こったのか。その答えは大蛇丸の背中が全てを物語っていた。
前のめりにぐらりと倒れ伏して露わになった背中には3枚程の見慣れない手裏剣が刺さっている。背後からやられたらしい。
敵か、味方か。
どちらにせよ余計なことをしてくれたものだ。仮面の下で真太郎が歯軋りしていると、ハルカが口を開いた。
「この手裏剣……旧上弦衆のものです!」
「……ッ!」
旧上弦衆の手裏剣。
現在の上弦衆が使う手裏剣とは異なるそれを愛用する人間は数少ない。ハルカ、そして──
「久しぶりだな、ハルカ」
「……スバルッ!?」
目のやり場に困るほどに四肢が剥き出しな布地の少ない赤い忍者装束を纏い、艶のある長い黒髪を後ろに一つに束ねた。現代で言うポニーテールの女。それは──ハルカのかつての戦友であり閃忍、スバルであった。
しかし、その瞳は大凡味方とは思えないほどに蛇のような獲物を値踏みするかのような鋭い瞳に、シノビは身震いする。
なんだ、この寒気は。なんだ、この威圧感は。
恐怖心がそうさせたのか、不信感がそうさせたのか。
気付けばいつでも斬りかかることが出来る様にシノビブレードを強く握りしめていた。
かめんらいだあ? なんじゃそりゃ!