【ライダー】負けたら陵辱される変身ヒロインものエロゲーの世界の竿役モブに憑依した挙句、忍者の仮面ライダーになっていた【助けて!】 作:ヌオー来訪者
「よう、頭領殿。鷹守さん連れ帰ってきたよ」
かつて散々体を鍛えてきた道場で一人戦部タカマルは正座してまっていた。精神統一でもしていたのだろうか。服をちゃんとしたものに着替えたハルカと共に道場に入ってきたことに気付くと立ち上がり口を開いた。
「……内藤さん!」
「斉藤です」
開口一番名前を間違えられる芸はブランクあれど衰えず。
どうしてこんなにも名前を間違えられるのか理由は分からずじまいだ。知っていそうな虚無僧はもういないし、これまで知識を授けてくれたスレ民との接触も出来なくなっている。
スレも落ち、新しく立てても1レスも付かないありさまでいつしか真太郎は諦めていた。
「どうだ。上弦衆は」
「アキラ先生もスズモリもいなくなって、工藤さん「斉藤です」もお尋ね者になって……色々変わってしまったよ。司令部も完全に強硬派が握っているから俺が最後に司令室入ったの去年くらいになるんじゃないかな……」
完全にタカマルはお飾りの頭領と化していた。
ハルカに力を与えるだけの装置のような状態だ。それを自覚していたのか「お手上げだ」と言わんばかりに体を放り投げるように硬い木製の床に寝そべった。
「市民に石を投げられ、ハルカさんは慰み者にされて……勝ち筋がまるで見えないし……一体何のために戦ってるんだろうな……」
「…………」
頭領というポジションでそんな弱気な言葉は許されないが。それを咎める者はもうどこにもいなかった。
「ハルカさん?」
そんな中、ハルカは一人俯いて拳を作っていた。その拳からわずかに血がにじみ出ている。それに気づいたタカマルは声をかける。
「…………私は、おかしいのでしょうか?」
まるで縋るように。
親を見失った子供のようにハルカは問いかける。
「最近、怒りを感じるのです。ノロイ党ではなく、人々に対して」
真太郎としても人間サイドに思う事はある。けれども慣れた話だ。
人間という生き物はそこまで上等な生き物なんかじゃない。よくある話だ。縋られたタカマルの表情は下を向いたままでうかがい知れないが言の葉を紡ぐ。
「人々に怒り? 話してみてよ、ハルカさん」
「はい……私たちはノロイ党と戦っています。誰かに頼まれたからではなく、それは自分自身の意志です。スバル、ナリカさん……この世の平和のために犠牲をいとわず戦いました」
スバル、ナリカ。これまでの戦いで倒れていった仲間たち。その名を耳にしてもうあぁして皆が集まる事はもう未来永劫ないのだろう。その事実だけが真太郎の心を苛む。
「それなのに人々はまるで私たちが戦う事を当然であるかのように……自分たちではなに一つせず、負ければ罵り、勝てば当然のように文句を言い、私を犯す事に罪悪感の欠片もみせず、あんな番組まで作って……」
その声は酷く震えていた。
哀しみ、苦しみ、そして憎しみが籠っている。もう限界だ。
もう一人で戦うしかないのだろう。真太郎は大きく息を吐く。一人でも戦う、それはとっくの昔に決めていたことなのに。どうしてここまで悲しくなるのだろう。
真太郎の脳裏で桐生戦兎の声が木霊する。
──見返りを期待したら、それは正義とは言わねえぞ。
置かれた状況は違えど、一般市民が協力してくれるだのそんなものは期待の一つもしていなかった。
昔からそうやってきた。だからこれからもそうしていくだけのことだと。
「私が守るべきものと倒すべきものに……一体何の差があるのでしょうか。仁藤さ「斉藤です」んもこうして必死に一人になっていても戦って色んな人を救っているのにも関わらずそれを当然のことのようにして……ノロイが数百年前より力を増していたのは……この世界が」
ハルカの言う通り、数百年前より瘴気が強まっていたのはデータ上明らかになっているという。
だがここで汚れ切った汚い人類は滅びるべきだ、とは言えなかった。言うつもりもなかった。
「ハルカさん、それ本気で言っているの?」
「すみません……上弦閃忍にあるまじきことを。今の言葉は迷いです。捨てますから……忘れてください」
タカマルの反応に咎められたと思ったのかハルカは首を横に振って有耶無耶にしようとする。だが今の状態で戦ってももう救えるものは無い。真太郎にはそんな気がした。
「あとは任せろよ。俺がなんとかするから」
なんとかなる、ならない。ではなく、するのだ。
たった一人、頼れるものもないのならば自分を信じるしかない。パラダイス・ロストのファイズのように上手く行くかは分からないが、それでも。それでもと叫び続けるしかない。
「一体、何のために」
ハルカの問いに道場から出ようと歩を進めた真太郎は振り向いてから悪ガキのような笑みを浮かべながらピースサインを出した。
「ラブアンドピースだ」
02
「はぁっ……はぁっ……256体目」
倒しても倒しても、湯水のように怪忍とゲニンが湧いてくる。
シノビは一人、抵抗を続ける。ハルカとタカマルはあのやりとりから完全に姿を消してしまった。もう戻ることは無いだろう。どれくらい日が経ったのかもう考えるのも馬鹿らしい。
振り続けていた腕がまだついているのか手元を見る。振り回し過ぎて感覚が無くなってきてもこうしてみればまだちゃんと使える実感が湧く。
「おいしっかりしろよ! シノビ!」
「あんたがしっかりしないからこうなるんでしょ!」
そして呪詛を吐く市民の石が生卵が、ゴミが、背後から飛んでくる。
大量の敵を掻っ捌いてる光景を目の当たりにしても石を投げるのは沢芽市民もびっくりだ。呆れながらも次のゲニンを両断する。
バトライドウォーだったら200人程度など何の訳もないが、ところがどっこいこれは現実だ。
各地に現れるノロイを数日ぶっ通しで狩り続けている。
瞼は重い。全身も重い。けれども──
「まだ……死ねない! うおおおおおおおああああああああああああだぁッ!!!」
雄たけびを上げ、シノビブレードを構え直す。
次の敵はどこだ。
「へろへろじゃーん、もうこいつ死んじゃうんじゃない?」
「何が正義のヒーローだ! 無能が!」
「へばってんじゃねえぞ! きゅぶっ!?」
罵声は聞き飽きた。
無視してそのまま次の怪忍を探そうとした次の瞬間──急に静かになった。
その代わり、ごろんと音を立てて何かが落ちる音がした。
「──ッ」
音のした方を咄嗟に向くと顔のない市民がそこにいた。いや、正確に言えば顔はあった。但し──地面に転がっているが。
先ほどまで呪詛を投げながら物を投げつけてきていた市民だったものは力なくバタバタと倒れていく。そんな中一人だけ首をつながった人影があった。
「な……に……」
それは──見慣れた顔だった。
「ふふふ……うふふふふっ」
まるで無邪気に花を摘む少女のような笑い声。花びらの代わりに血が飛び交っている。
流れるような金色の髪、忘れるはずもない。だがその信念と誇りに満ちた瞳は見る影もなく、爛々としていて、それでいて昏い瞳だった。
首が飛んで血の華を咲かせる人々を見ながら恍惚に満ちた表情を見せる変わりようにシノビはただただ絶句していた。
鷹守ハルカがそこにいた。忍者装束もまるで禍々しい黒を基調にしたものになっているが紛れもなく彼女だった。
「こんにちはァ、
「なに……してんだ」
「何って……お花摘み?」
すっとぼける彼女にシノビは「は……」と絶望と失望、様々な感情が綯交ぜになったまま声が出る。
必死に現実逃避をしようとする頭と理解しようとする頭が脳裏でぶつかり合っている。
嫌な夢でも見ているに違いないと叫ぶ己と、今起きている現実が全てだと受け入れようとする己が。
「人の首を刎ねるのってまるでお花を摘むようだわ……ふふふっ、斉藤さん、あなたもやらない?」
そこに居るのは──邪悪そのものだった。蠱惑的に微笑みながら手を差し伸べる彼女にシノビは「違う」と吐き捨てた。
違う。そこに込められたものは、今への否定か。
「こんな事……アイツが望むわけが!」
「タカマル様ぁ? わたしと一緒よ」
絶望的な現実をただただ無慈悲に叩きつける。そしてハルカの周囲にゲニンたちが群がり、それら全員シノビの方に目を向けている。ノロイ党に下ったのだ。
それも──自分の意志で。
「あっ……もうひとり人間みーつけた」
そして、逃げ遅れた人間を一瞥するや否や──まるで3時のおやつを心待ちにしていた子供のような笑顔で瞬時に人間の首を──
「よせっ!」
刎ねた。
赤い花を咲かせる肉塊を背にハルカだったナニカが言葉を紡ぐ。受け入れがたい現実を滔々と。
「タカマル様も同じ気持ちよ。そのつよーい力で闇雲に人に手を差し伸べる事が真の救世ではないって」
二人とも人類に絶望をした。それはいい。そこまではいい。
けれどもこんな殺戮を始めたことをタカマルは是としたのか。追い打ちをかけるように証拠の如く──ビルの上にはタカマルのような男が屋上から見下ろしていた。
ノロイ党の幻術だ。そう否定しようにも直感が告げている。あれは──本物だ、と。
「貴方の仮面ライダーの力もそのはずよ」
「それは──違う。二人とも、力の使い方を誤っている……!」
目を覚ましてくれ。そう願っても真太郎の声は届くことは無い。空虚な叫びとなるだけだ。
ハルカの身体は瞬時にシノビのすぐ目の前まで迫る。
速い。知覚した時にはハルカの放ったクナイによる一閃がシノビの装甲に炸裂していた。
「あぐっ……!」
これまで見てきた中で比べ物にはならないほどのスピードとパワーだった。意識が飛びそうなほどの衝撃がシノビの装甲の下で真太郎を襲う。
「それを決めたのは誰? 正義面したお馬鹿さん? えらーい先生? 貴方も自分の頭で考えなくっちゃ」
「余計なお世話だ……!」
咄嗟に切り返すとハルカはひらりと後退してよけてみせる。
シノビブレードの先端をゆらりとハルカに向ける。
向けたくはなかった。彼女のひたむきさには憧れた。TVで見たライダーもあんなふうだったに違いない、と。今は違う。今目の前にいるのは魑魅魍魎の、一人。
「本気、なんだな?」
「本気よ? さぁ、貴方も一緒に気持ちよくなりましょう?」
これまでのハルカから想像もつかないような、誘惑だった。だが──
「断る」
今この瞬間は下ることがかしこい選択ならば、馬鹿でいたかった。馬鹿は死んでも治らないと相場は決まっている。
虚空から太刀を呼び出す。シノビブレードではない。だが、これを使うのは負担はデカいがここで出し惜しみは出来ない。
今は目の前の『敵』を。
【妖刀・ハヤカゼブレード】
そして太刀を差し出すように突き出し、わずかに鞘から抜いてから再び勢いよく鞘に叩きつけるように収めるとちゃりん、と鍔が鳴った。ちゃりん、ちゃりん、ちゃりん、と音がリフレインする。それに合わせてシノビは厳かに呪文を唱えるのだ。
「吹けよ──嵐、嵐、嵐ッ!」
【誰じゃ? 俺じゃ? 忍者ッ! シノビ・ストオオオオオオオオオム! 見参!!】
その時、シノビの周囲に無数の羽根とそれを巻き上げる竜巻が生まれた。妨害しようと躍り出たゲニンたちを悉く微塵切りにしその中心でシノビの装甲が
陣羽織を模したアーマーを纏うシノビの新たな姿へと。
「あらぁ、変身忍者の力ね」
それに構わずハルカは竜巻をクナイで切り裂き、中心に立っていたシノビの強化形態に再び斬りかかる。それをただシノビはハヤカゼブレードで受けた。その瞬間突風がありとあらゆるものを吹き飛ばす。
車を石ころのように吹き飛ばし、ガードレールをへし折るような衝撃がこの場のすべてを襲う。
「お前を……止める!」
殺す。そんな判断をすぐできなかったのは──きっと俺自身が甘すぎるからだろう。きっと目が覚めてまた一緒に在りし日の姿を取り戻してくれるに違いない。そんな甘いことを考えていた。
そう思ったのは、気絶したハルカを見下ろしていた時だった。
◆◆◆◆◆◆◆
「来たか……仮面ライダー・シノビ」
「……」
タカマルのようなナニカは──逃げなかった。
ビルの上で一人、ずっと下でハルカとシノビの戦闘を見ていた。ハルカが倒され、力を使い果たし変身解除された真太郎が這うようにしてビルを駆け上がっていてもずっとただ待ち続けていた。
「
「分かっていたのか」
月明かりの下、タカマルだったものはゆっくりと駆け上がってきた真太郎を一瞥する。
赤みがかった髪は真っ白となり、瞳は琥珀色に染まっていた。この世のものとは思えないような冷気を出し、その瞳に収めた常人は恐らく身動き一つ取れなくなっていたであろう。
最早人の出す気迫などではない。
「本当に、お前なんだな」
「そうさ。俺たちの本当の使命。それはただ無意味に抗い続けることじゃなかった。この世のくだらない人間たちを粛正する事だ。そのために龍の者も閃忍も生まれたんだ。だからここにいる」
「……それを決めたのは、誰だ」
「…………」
先ほどハルカに問われた言葉だった。それをそのまま打ち返した形となったが、タカマルだったものには何か思う事があったのか無言がこの場を支配した。
今斬りかかれば恐らく2秒で間合いに入る距離だ。だがこの場の凍てつく空気がそれを許さない。だが──その重く閉じられたタカマルだったものの口は意外にも開かれた。
「俺の中の
「声?」
「そう。声。ノロイの力は俺の力と根源は同じなのさ。だが途中で心の向きが変わってバラバラになっただけ。元は一つだったんだ」
その概念は遡れば1971年のすべての始まりからあったものだ。同じ根源から生まれて分かたれた炎の十字架。それがタカマルらも持っているとすればかなり大雑把かつ乱暴だが、シノビや仮面ライダーたちがノロイ党に対抗できたのも何もおかしな話ではない。
あくまでこれは、真太郎の推測だが。
「だから俺は……闇の根源たるノロイと一つになることにした。俺は……ノロイとなる」
「何をバカなことを!?」
「何故ノロイが力を取り戻したのか、何故謝罪奉仕などというふざけた提案が通ったのか。全てはこの声が教えてくれたことなのさ」
「…………」
この状況が全てタカマルが仕込んでいたことだ。そう奴は言っているのか。
真太郎の脳が理解を必死に拒んでいる。だが同時に受け入れろと言わんばかりにそのタカマルだったものの言葉がリフレインするのだ。
ハルカが苦しんだのも、この男のせいだと。そう言いたいのか。
「ある男が教えてくれたよ。あんたたち仮面ライダーもまた、敵味方双方
もう諦めろ。足掻くな。斉藤真太郎、お前のその行為は無意味だ。
真太郎の足元に見えない手がぞぞぞと地の底に引きずり込もうとしているような、そんな気がした。一生終わりもしなければ勝ち筋が見えないならば──もう楽になっちゃえよ、と。
だが、否だ。
「ノロイに下ってやるつもりもない。ショッカーやら財団Xに類する連中の蛮行にも付き合ってやるつもりもない。それが、この力を預かったものの責任でもある。それにな、例え同じ根源からしても人は絶望を希望に変えられる。その人の『魂』を俺は信じている。だから俺は……お前にはならない」
自分の胸を叩く。
まだ心の臓は鳴っている。まだ生きている、まだ戦える。
人は馬鹿な生き物だ、愚かで、弱くて、過ちをなんども繰り返す。けれども立ち上がることだって出来る。変わっていけることだって。
本郷猛が、一文字隼人が、風見志郎が──そのほか多くの『彼ら』が、そして自分自身がそうであったように。
「まだ安い正義のために戦う気なのかい?」
吐き捨てるように。
おまえがここまで馬鹿だとは思いもしなかったと失望したような物言い。だが生憎こちらは死ぬまで馬鹿野郎でいることを決めた。今決めた。
「正義、それは違う」
「じゃあ──なんだって言うんだ?」
ぞろぞろとゲニンたちが真太郎の周囲に迫る。夜空を見れば大量の空飛ぶ魑魅魍魎が月を、星を、埋め尽くしている。ビルの下は最早考えたくもない。
「言ったろ。ラブアンドピースだってな!」
夜天にピースサインを、掲げる。
それは、約束。
ノロイを潰して世界を元に戻す。ハルカもタカマルも纏めて殴って目を覚まさせる。そんな約束だ。
それは、決意。
決して諦めない。そんな決意。
「寝言を言うのはやめろ」
「へっ──夢追い人、舐めんな!」
吠えるタカマルだったものに真太郎は笑顔で返す。涙はもうとっくに枯れ果てた。
変身瓢箪を取り出し、栓を抜くとベルトが真太郎の腹に巻き付く。そして手にしたメンキョカイデンプレートを叩きつけるようにセットし、中心部の手裏剣を回した。
「──変身!」
66:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
という夢を見た
70:名無しの観測者 ID:UlNXBjhJq
は? (迫真)
73:名無しの観測者 ID:uFEWqpTIJ
くそが
もうフェイントするな
そして死ね
74:名無しの観測者 ID:TXf93e8Mc
先行最終回(詐欺)じゃねえかよおめーよォ!
なんで鬼畜ルートの夢そのものを見てるんだよお前……
78:名無しの観測者 ID:W4Dq8tRTI
>>66
予知夢……?
81:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
>>78
え、嫌だぞそんなパラロスと劇場版龍騎みたいな絶望Wパンチみてーなの
85:名無しの観測者 ID:1OFRS/XoW
でもさ、イッチってハルカの話知らないわけじゃん?
なんで見てんの?
86:名無しの観測者 ID:b/B/3gZKp
たし蟹
91:名無しの観測者 ID:6y7Ssc9Pu
やっぱこれ予知夢なんじゃ……
夏みかんとか、魔王の見た夢とかみたいに
94:名無しの観測者 ID:eFq3NgWEV
強化フォームまでついてるのはイッチの願望もありそうだけど
95:名無しの観測者 ID:QgwERsqHM
シャンゼリオンみたいに夢の方が現実だったりするかもよ?
97:一般エロゲ竿役忍者 ID:20sNB2kmn2
>>95
えっ