【ライダー】負けたら陵辱される変身ヒロインものエロゲーの世界の竿役モブに憑依した挙句、忍者の仮面ライダーになっていた【助けて!】   作:ヌオー来訪者

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 ナリカ、スバル、ハルカの姿を見ていると、セイバーのED曲の途中で差し込まれる炎、水、雷のアレを思い出すのです(病気)


キノコ狩りの女……?⑤

 時は数日ほど遡る。

 そう、真太郎が術を使えなくて森の中で苦心していた頃までだ。

 

「いいかい? シノビ殿」

 

 その時は人気のない森の中、()()()()()()真太郎が正座をして眼前の虚無僧の話を神妙に耳を傾けていた。

 多分これまでの学校の授業や講義よりもきっと真剣だった。

 それに虚無僧はどこからか引っ張り出してきたホワイトボード(本当にどこから持って来たんだ)。

 そこにマジックペンできゅっきゅっと殴り書きをしていく。

 

 シノビのようなナニカが何故かボディービルのポーズをしている絵だ。

 その次に描いたのは隣に自然パゥワー! と書いた大きな文字を丸で囲ったもの。

 

 自然パゥワー! からシノビのようなナニカの絵に向かって矢印を描く。

 

 

 この虚無僧……もしかして画伯*1なのか? 

 そんな真太郎のツッコミをよそに虚無僧は至極真剣な声色で言葉を紡ぎ始めた。

 

「君の使う忍術は、2022年仮面ライダーシノビの歴史において、自然エネルギーを生み出す忍者の使うチカラだ。自然環境の破壊に対しての希望でもあったんだ。……なお、チャクラとかカラテとかは関係ない、余計に混乱するからね」

 

 滔々と語る彼に真太郎は確信した。

 

 ──こいつは、おれと同じなんだ

 

 まるで外部から俯瞰したような()()()気取りの言い回し。

 この世界に生きるものの喋り方じゃない。それゆえか明光院ゲイツを救世主の道へと唆した()()()を思い出してしまうのだ。

 

「君はどうも仮面ライダーについて少々知識を持っているようだが、これは知っているかな? 源流たる初代仮面ライダーは何と呼ばれたか」

 

 1号? 

 否、これは文脈には合わない。

 正義の戦士? 

 否。これもなんか違う。

 

「……大自然が遣わした使者?」

 

 ふと思い浮かんだブレーズを口にする。かつて読んだ漫画の一節だ。

 しかしながらほぼ当てずっぽうだった。それこそ橘さんに「当てずっぽうで答えるな」と怒られるくらいには特に理由はない。なんとなく出てきたものだ。

 すると虚無僧の笠に覆われた頭が少しだけ前に傾いた。頷いているらしい。

 

「そう、正解。その系譜だ。五行思想に基づく木・火・土・金・水。そこから力を精製しマシーンで加速させるという人とマシーン、そして胡散臭……いや、オカルトの融合な訳だが……君の場合力をひり出すことしか考えていないようだ。そんな野蛮さではシノビはコントロールは出来ない」

 

「は?」

 

 言い方も言い方なせいで不思議と喉奥からキレ気味の声が出た。

 そんな真太郎の意も介することなくそのままシノビの絵に五感のうちの四つを殴り書きしていく。酷い絵のせいで比較的まともな文字が達筆に見えて来た。

 

「視覚、聴覚、嗅覚、触覚。全感覚を使うんだ。自然を支配するな、自然を恐れるな。そして、自然と共にあれ」

 

 自然パゥワーと書いてある絵とシノビの絵を一気に丸で囲み、添えるように『なまか!』と書いていた。

 

 ──いや、そのネタは流石にふりーよ

 

 いつの話だそれ、と2022年人基準で思いかけたが、よくよく考えたらこの世界(2008年)基準だとあの番組は去年と一昨年。

 実のところそこまで古くはなかった。

 

 

「シノビの力は君の拙く素人同然のどうしようもない忍術をブーストするだけの力がある。既に()()()()()()()()()()()()()()。細かいコントロールは困難かもしれないが、発動することだけならば容易いはずだ」

 

 曰く。本来の持ち主はその忍術すらも得意であり使いこなすことができていたのだと言う。

 本来のシノビ。神蔵蓮太郎のことだろうが、彼の場合変わり身だろうが火遁だろうが影分身を平気で使いこなせる男なのだとか。

 無論それは自らの高度な忍術を、更にシノビの力でブーストアップ出来ているからだ。

 両方が十全に出来ない真太郎がまずやるべきことは虚無僧の言う通り、まずシノビの力を理解することだ。そして頼るだけの知識とノウハウを持つこと。

 今の真太郎は性能に頼る以前の問題だ。

 

「失礼」

 

 虚無僧が有無も言わせず、真太郎の頭に手を翳す。すると──眩暈がした。

 一瞬。ほんの一瞬ながら世界がぐるりと回ったような気さえするほどに強い眩暈だ。ふらりと、倒れかけたシノビは辛うじて生きていた意識で倒れずに持ち堪える。

 眩暈は間も無くして止み、抗議の目も込みで虚無僧に問いかけた。

 

「なっ……何をしたんです?」

 

「なに、テコ入れだよ」

 

 テコ入れ……? 

 真太郎の目が点になった。脳裏に浮かんだものは所謂()()に何かを突っ込む意味でのテコ入れだ。路線変更やら新キャラやら新要素やら。

 だいたいそういうものというのは結果が振るわなかった時によく使われるもので。

 真太郎としては少しばかり癪だった。が、何も言い返せやしなかった。

 

「さて。実演、やってみようか! まずは変わり身の術からだ!」

 

「えっちょ……待っ……!」

 

 突然懐からクナイを取り出す。そしてそれをシノビの頭目掛けて勢いよく──投げつける! 

 何も説明せずにそんなことをするのか。こいつを信じて話を聞いた自分が馬鹿だったらしい。シノビは心底後悔しながら尻もちついて後ずさるがもう遅い。

 真っ直ぐ迫るクナイはそのままシノビの頭に──

 

「あ……ぎゃああああああああああああああああああああッ!!!!!」

 

 

 ◆◆◆◆◆

 

 

 思い返しても地獄だった。

 確かにシノビのシステムは真太郎の拙い能力をカバー出来るだけの力を持っていた。今回の変わり身の術だってそうだ。

 今の真太郎に必要なのはシノビの性能に頼るだけの知識を持つことに他ならない。

 

 変わり身の術は一種の幻術のようなものだ。

 相手に(デコイ)を本物と誤認させることが出来る。そして自身はその隙に相手の意識外に退避するのが正しい使い方である。

 

 但し変わり身の術はゲームでいうジャストガードのようなシビアな猶予時間しか与えられておらず、常時発動などという高度なことは真太郎には出来ない。

 

 こんな無茶を狙えたのはハルカが事前にタカマルに敢えて負けたふりをして敵の巣の中に潜入するという狙いを耳にしたからだ。

 じゃあ最初から隠れて様子を見てろという話だが、これは性分だ。

 

「随分と味な真似をしてくれたモノですねェ……深紫の忍びさんよ」

 

 立ち上がる茸群道人の視線がこれまで以上に鋭くなった気がした。余裕というものが消え、確実にシノビを手玉に取るのではなく殺す。そんな意志が乗っていた。

 油断している隙に必殺技でも叩き込もうと思ったが、現実は甘くないようだ。と真太郎は仮面の下で少しげんなりとした。

 

「安心しろ。前回は仕損じたが、今度は確実に死んでもらう」

 

 と、シノビが淡々と言うがこれは()()()()だ。その実真太郎のメンタルはガタガタである。

 先ほどの動きに対処できるのか? 

 そしてあの謎の力や胞子をなんとかできるのか? 

 敗北の記憶から生まれる不安は新たなる不安を呼び、真太郎の体を蝕みその意志を戦いから遠ざけようとする。

 だから──今は考えない。

 

 不安も振り払いどんな手段を使ってでも勝つことだけを、考える。そして──

 

「……上弦衆」

 

「どうしました?」

 

 シノビの呼びかけに隣のハルカは応じる。

 素顔の時と、シノビになっている時とで反応が違うのは正直複雑ではある。

 しかしシノビへの信用度が高い現状に内心真太郎は安堵した。

 

「ここには捕らえられた人がたくさんいるはずだ。しばらくはこいつを抑えられるからその隙に皆を頼む」

 

「しかしっ!」

 

 反駁するハルカ。

 当然ではある。一人で何とかなるならとっくに町中の戦闘でシノビは茸群道人を始末している。それに真太郎は知らないが、似たような状況に幾度となく陥っているのだ。

 

「何くっちゃべってるんで? あっしは無視されるのもきらいでねェ!」

 

 痺れを切らした茸群道人がその指のような菌糸でパチンと鳴らし、無数の壁際に生えていたキノコが束となり二人に迫った。

 もはや猶予はない。シノビは前に出て得物で受け流す。今度のキノコは硬質らしく切り捨てることは出来ず、火花が散りシノビの体は大きくよろめく。

 まともに受ければ無事ではいられないそれに、仮面の下で真太郎は身震いしながらも無機質な仮面で感情を殺しながら彼女の背中を押した。

 

「ほら、行った」

 

「……すぐ、戻りますっ!」

 

 そんな彼を他所に、梃子でも譲らなかったシノビに折れたハルカは養分にされた者たちに向かって走り出す。当然それを見ていた茸群道人は触手のようなキノコをハルカに向かわせるがシノビはいずれも切り払い、時には引きちぎった。

 今はハルカの邪魔をされては都合が悪い。

 

「おい、邪魔はさせないぞキノコ野郎……! このまま焼いてタレに漬けて食わずに捨ててやる」

 

 焼かれたあげく食わずに廃棄される。

 彼にとってこれ以上にない尊厳を破壊する言葉であった。真太郎は咄嗟に出た自らの悪党のようなボキャブラリーに自己嫌悪しながら、茸群道人の憎悪を一身に受ける。

 

「キノコを焼いた上に食わずに捨てるですってェ? 仏の顔も三度までって言葉……知らないとは言わせませんぜ、この唐変木が……!」

 

 装甲を通じて、ピリリと殺気が真太郎の肌を突き刺す。

 このまま負ければ確実に八つ裂きにされることだろう。当然、そんなことを考えれば真太郎の闘志は折れる。

 死を想うな。それは──恐怖となる。

 

 先に仕掛けたのは茸群道人であった。背中の布をはためかせ、瞬時にシノビの眼前に迫り、小太刀を抜き放つ。

 有無も言わさぬ電光石火に真太郎は息を詰まらせる。咄嗟にシノビの手は茸群道人の腕まで伸びた。

 無事つかめた所で斬撃を封じそのままその腕を力づくで引きちぎろうとしたものの、当然蹴り剥がされる。

 

 あとずさる両者。

 そのさなかに攻撃を行えたのは茸群道人であった。黒い瘴気が籠った楊枝をどこからか引き抜き投げつける。

 

 命中精度は狙いが定まらないまま放たれたものだ。

 しかし下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。数発はシノビの装甲に当たり火花を散らした。

 

「がふっ……!」

 

 強烈な衝撃がシノビを襲う。

 貫通こそしなかったが、まるでボクサーに胸を殴られたような衝撃が真太郎を襲う。一瞬心臓が止まりかけるような感覚がし、意識が飛びかける。

 我に返った所で身震いする。あれ以上受けていればシノビでも耐えられない。

 あまり当たってやれる攻撃ではない──真太郎は確信した。

 

「変わり身をまた使うと思っていましたが……へへっ、七色の霧を使うまでもねえや。おたく……もしかして素人ですかい?」

 

 挑発は無視してシノビは大腿部のプロテクターに手を伸ばす。すると2本のクナイが具現化し、シノビの手に収まりそれをそのまま投げつけた。

 

 付け焼刃の攻撃は当然、小太刀で全て叩き落される。

 そんなことは織り込み済みだ。背後に回り込もうとシノビはその隙に走り出すと、先ほど弾いた硬質なキノコがシノビを吹き飛ばそうとその木の幹のように太いそれをぶん、と横なぎにその身を振るう。

 

 こんなものが受けきれるはずがない。ジャンプして躱すと、床から次の一撃が飛んでくる。

 足元のキノコはどうも軟質のもののようだ。シノビブレードで斬り祓い着地する。

 

 シノビの力ならば、隠れ家ごと忍法で焼き尽くすことは出来る。

 だがそんなことをすれば、ここにいる人々はどうなる? 諸共焼き尽くしては意味がない。ここまで来た意味がないのだ。

 ふと、周囲を見渡す。

 ハルカはちょうどこのフロアにいる人々をやっとこさ菌糸から引きずり出すことが出来たようで既に養分にされた人々の姿は既に消え失せていた。

 後は屋敷の奥を探し切れば終わりだ。

 

「ん? 手早いこって。ま、このまま放っておいても新しく新鮮な養分を増やすだけでさァ。慌てるこたァない」

 

 ハルカに養分を奪い取られていることに気づいたものの、キノコに翻弄されるシノビを見て余裕を取り戻し、滔々と語る茸群道人。

 余裕綽々な態度に仮面の下で真太郎は歯噛みする。けれどもここで敗北を想うことは許されない。

 止まるな、前だけを見ろ。

 

「それとですねェ、おたくがいくら斬ったところで無駄ってモンですよ。ここのキノコ衆は性欲もさることながら暴力性もピカイチでしてね……ここは四方八方そんなキノコの住処。逃げ場なんてありやせん」

 

 そんな必死で抵抗するシノビの心を折ろうと茸群道人は今暴れているキノコの性能を見せびらかすように語りながら楊枝を片手間にシノビ目掛けて投げつける。

 

「はあッ!」

 

 それに対してシノビは胸部に手を当て、手裏剣を生成し茸群道人の放つ楊枝をそれで撃ち落とす。

 その最中、茸群道人が合図を送ると、天井、壁、床、ありとあらゆる場所からキノコがシノビ目掛けて伸び始めた。

 

 ──うげえぇ……気持ち悪ッ! 

 

 にゅるにゅると、湿った音を立てて迫るその姿は最早キノコという領域から外れた触手同然のソレは正直触れることはおろか近づくことすら厭だと真太郎の本音が叫ぶ。

 しかも先端が明らかにR-18なソレだ。

 さっさとディケイド修正もとい黒塗り修正かモザイク修正をしてもらいたいものである。普通のアレならばまだしもグロテスクな改造を施されたものを誰が好んで見るものか。

 

 四方八方、そして足元からも迫るソレから逃げられないと悟った所で真太郎は──目を閉じた。

 

 ──心を乱すな。

 

 ──イメージしろ。全てを切り裂く風の刃を。

 

 ──吹けよ、風よ、嵐よ。

 

 シノビは無造作に地面に逆手持ちにしたシノビブレードを突き立てる。

 すると、刃が紫色の光りを放ちはじめ最大限にまで輝きを放った瞬間に床から引き抜く。

 まるで独楽のように回転しながらその刃を振るうと──

 

 

 

 瞬時にしてシノビにまとわり付こうとしていたキノコたちがバラバラの塵となり果てた。足元の柔らかめのキノコも、そして壁際から迫る鋼鉄よりも硬いキノコすらも──塵へと変えた。

 その余波があちこちの壁や階段に大きな切れ込みを入れシノビの半径3mほどの足元も綺麗さっぱり消し飛んでいた。

 ハルカがこの場にいたら諸共消し飛ばしていたであろうそれは、巻き添えこそ受けなかったが茸群道人を戦慄させるには充分過ぎるものであった。

 

 あの通常のシノビブレードですら切り捨てることが叶わなかった硬いキノコすら消し飛ばしたのだ。異常と言っても過言ではない。

 

「なん……ですってィ……」

 

 グロンギを吹き飛ばしたクウガ*2めいた光景を見せつけ、ゆらりと茸群道人へと歩くシノビに、茸群道人の動きに動揺がありありと見えた。

 

()()()()()()()の分際でよくもまァ……!」

 

「……すぅ」

 

 息を──深く吸い込み、それを吐く。

 眼前の茸群道人とは視線を合わせず、シノビブレードを構えなおす。恐らく同じ手は通用しないだろう。

 ここから先どう立ち回るべきか。そんなことを考える暇もなく迫る茸群道人にシノビは咄嗟に得物を閃かせた。

 

 

 ◆◆◆◆◆

 

 

 シノビに促されて捕らえられた人々の救出に向かうことになったハルカは、広間に居た者を隠れ家の外まで救い出してから、薄暗い空間をひたすら走り続けた。

 元々誰かが所有していた洋館が、何かしらの形で空き家となりそれを茸群道人が住処としたのだろう。空いている部屋を虱潰しで探っていく。

 キノコたちが慌てて行く手を阻むがこれらはクナイで切り捨てた。

 

 ここでまごついていれば深紫の忍び(シノビ)が危ない。

 片っ端から()()()のドアを開けて、中を探る。次第に奥へ奥へと進んでいく。その道中で生ける屍となり果てた者たちも警戒していた。

 一応予め用意した縄で四肢を封じれば無力化できるはずだ。

 このまま上弦衆の技術で元に戻ることが出来るかは分からないが一人たりとも犠牲は出させない。

 

 

 ……と思っていたのだが。

 

「……ぅ……ぅう……」

 

 うめき声を出しながらそれは動かずに上体をぶんぶんと揺らすだけであった。ハルカに組み付くなりするだろうそれは廊下の真ん中で一歩も進もうとせず、彼女の前でうめき声を上げるだけであった。

 

「……これは」

 

 足元から冷気を感じたハルカはゾンビの足元を見る。その足は完全に凍り付いていた。氷の塊として両足の動きを封じられ床と一体化させられている。

 

「氷の……術?」

 

 これはどう見ても茸群道人の仕業ではない。

 ふと、ハルカの脳裏にかつての戦友の姿が過る。青みがかった黒く長い髪を後ろに束ね、刀を携えた忍者装束の女。

 時渡りの際、戦国時代に残した、姉のような存在であり、そして──見殺しにしてしまった大切な、仲間。

 ハルカの知る『彼女』もまた、氷の術を得意としていた。

 

 ──スバル? 

 

 もしや、と淡い希望が生まれる。

 もしかして自分と同じように時渡りをしてここに来たんじゃないか、と。同じように足を凍らされたり、氷で磔にされたゾンビを掻い潜り最後のドアを潜る。

 

 すると──

 

 

 

 まさにこの世の地獄と言っても過言ではない光景が繰り広げられていた。

 見たこともないような色とりどりのキノコに、無秩序に散らばった菌糸たち。そしてそれに捕らえられた──人々。

 

 男は既にゾンビにさせられ、女に至っては最早言葉にするのも憚られる状態にいた。身ぐるみ剥がされ全身からキノコを生やされ体液を啜られる。

 苦悶の中出していたうめき声はハルカを見つけるや否やか細い声で言の葉を紡ぐ。

 

 た・す・け・て

 

 

 と。

 クナイを握る手が強くなる。

 そのまま何としてでも救おうと歩みを進めようとしたその時だった。

 

「丁度いいタイミングだ。たかも……上弦衆」

 

 背後から声がした。不意打ちで飛んできた声で咄嗟に振り向くとそこには──頭からつま先まで全身を覆う装甲に、腕や太ももに布のようなものが巻き付かれている。そして頭部には三方手裏剣を思わせる仮面を被った戦士。

 

 深紫の忍びか──否、違う。何かが違う。

 細部どころか諸々が違う。暗闇のせいで色ははっきりとは見えないが何か根本的な何かが違う。深紫の忍びは存外シリアスな雰囲気を醸し出していたが、今目の前にいる忍びはヘラヘラしたような態度でハルカのすぐ横を通り過ぎ、苗床にされている者たちを一瞥してからハルカの方を向き直った。

 

「……ちょうどいい、行方不明になってる()()()を救出してついでにこの悪趣味な部屋ァ台無しにしてやってる真っ最中だったのさ。だからちょっと俺様を手伝って貰うぜマドモアゼル?」

 

 明らかに深紫の忍びとは到底思えないような気障ったらしい喋り方で指差しながら勝手に迫ってくる言動にハルカは少し反感を覚え警戒を解かないまま問い掛ける。

 

「──あなたは、一体」

 

 深紫の忍びの仲間か。それとも。

 その男はこう名乗った──

 

 

 

 

 

「あ? 俺様か? 俺様は────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()。全ての女の味方さ」

 

 そう言って、どこからか取り出した扇子をバッと片手で開きパタパタと扇ぐ。扇子には【俺様!】とデカデカと書いてあった。

 

 ……変なのがきた。

 

 明らかにおかしい男な気がしたハルカは少しばかり眩暈を覚えた。

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 結局何かが解決した訳でもない。

 茸群道人の剣術を上回ったり封じたわけでもない。シノビの剣戟は拙く忍法も制御が困難な代物だ。

 

「へへっ──性能に頼った忍びなんぞ恐れるに足らんでさァ!」

 

「はぁっ……はぁっ……はぁっ……チッ」

 

 パワーを見せつけたとはいえ、完全にこっちの能力が拙いことは看破されていた。

 この館ごと吹っ飛ばしてもいいというのなら、炎系の忍術でその辺に生えているキノコごと諸共、とっくに焼き払っている。

 

 茸群道人が既に多くの人間を養分にしていることと何かの力が働いていることから、単純な斬りあいは泥仕合に、必殺技で殴り飛ばそうにも避けられるだけで決定打には持ち込めない。しかもキノコが邪魔をするせいで十分に動けないときた。

 

 どれだけの時間が経っただろう。薄暗いキノコだらけの洋館の中、古ぼけた時計はとっくに動きを止めておりアテにはならない。

 もしハルカがしくじってゾンビに捕まっていたら。そんな可能性が脳裏を掠めるが、茸群道人が思うほど彼女は弱くはない。

 戦闘のプロが先にゾンビを見て何の対策も練っていないはずがないし、そもそも事前に捕縛用のワイヤーを持ち込んでいるのでまず、後れを取ることはないはずだ。

 

「ここのキノコ衆はあっしに力を与えてくれる。おたくらはあっしを出し抜いたつもりで自分から養分になりに行ったも同然だったんでさァ」

 

 茸群道人は再び小太刀を持ち構えを取る。

 悍ましい瘴気をキノコたちから吸い上げ、刃は黒々とした邪悪な光りを放つ。全身からは明らかにこの世のものとは思えないもやを放ち始めている。

 おそらくあの攻撃を受ければ、一撃でアウトだ。

 

 勝負をつけにきたのだ、ヤツは。

 シノビは確実にその攻撃を避けようと、身構える。本能が警戒したせいか、心臓がうるさく鳴り始める。

 

 ──来るっ! 

 

 茸群道人の足がシノビに向かって僅かに傾くと、即座に動こうとした矢先だった。

 数本のクナイたちが上から茸群道人目掛けて降り注いだ。

 

「むっ!?」

 

 咄嗟に反応して前に出かけた足を後ろに引き下げ、バックステップをする。

 標的を失ったクナイたちはカカカッと、音を立てて床に突き刺さる。それを見たシノビは上──階段から上がって2階の手すりの上に──彼女はいた。

 

「忍びさん! 無事ここに攫われた人は救い出せました!」

 

「んナイッスぅ!」

 

 閃忍ハルカ。吉報を携え再び見参。

 そんな彼女に感激のあまりシノビは思いっきり彼女に向けて親指を立てる。……勢いの余り腕が吊りそうになった。

 

 ──いてて……

 

「上弦衆!? あの短時間で全員を救出でもしたってのですかい!?」

 

 茸群道人のリアクションに真太郎は眼を見開く。

 実際にかかっていた時間はそこまで長時間ではなかったのか、それとも攫われた人間の数が尋常ではなかったのか。まぁそんなことは今はどうだっていい。

 結局のところ想定を上回る活躍をしたということだ。そんな事実だけでも全力で彼女を褒めたかった。どんぶらピーチパフェか芋羊羹を気が済むまで奢りたいぐらいだ。

 ……普段の態度から察するにすごく嫌がられそうだが。

 

 ハルカがシノビの隣に降り立つと、そんなシノビのリアクションに首を横に振って否定した。

 

「わたしの力だけではありません。忍びさんのような人の協力もありました」

 

「え?」

 

 自分のような人。そう言われたシノビは自分のことを指さすとハルカは首を縦に振った。

 

「全身を覆う鎧で忍術を使っていました。……ちょっと……軽薄そうでしたけど。かめんらいだあ? と名乗っていました」

 

 ──仮面ライダー……だって!?

 

 全く知らない存在に一見無反応に見えるシノビの仮面の下で真太郎は焦りに焦っていた。立場が奪われるなどというそんなしょぼい理由ではない。

 単純に()()()()のだ。

 

 一応ハルカの手助けをしてくれたのならば、ノロイの敵であることには違いない。もしかしてあの虚無僧が変身したのか。まず前提条件としてこの世界における仮面ライダーは1号しか存在せず、知る人ぞ知る存在だ。ゆえにそんなものをわざわざ自ら名乗る人間は相当限られる。

 そのため現状真太郎の知る人間に限定して言えば仮面ライダーという概念を知っているのはあの虚無僧しかいない。

 確かに言われてみればあの虚無僧は軽薄そうな気もしなくもない。

 

 あの虚無僧の目的はいまいち分からないが、ここまで協力してくれるのは至れり尽くせりだ。

 しかし一体何処に行ったのだろう、そんな疑問にハルカは首を横に振った。

 

「あの後何処かへ行ってしまいました……」

 

 そもそも最初から全部アテにする方がおかしな話だ。シノビは気を取り直してハルカ共々構えを取る。

 それから先に仕掛けたのはハルカだった。

 

 茸群道人の投げた楊枝をクナイで弾きながら距離を詰め、クナイで斬りかかる。茸群道人もまた瘴気を持った得物を振るうが、寸前の所でハルカは避けてみせる。

 そして両手に握られた2本の大きなクナイから、山吹色に輝く雷のエネルギーを放ち始めハルカはその現象の名を口にしながらそのまま彼に振るった。

 

「雷針撃ッ!」

 

「ぬぅッ!?」

 

 蝶のように舞い、蜂のように刺すとはこのことか。

 茸群道人が横なぎに放った一閃を飛び除け空中から放った斬撃は胴体に直撃。──そう、先日シノビが与えた古傷目掛けて放たれた一撃であった。

 

 直撃をもらった茸群道人がよろめきながら苦し紛れに、触手のようなキノコたちをけしかけるがハルカは後退しながら切り捨てていく。無造作に触手みたいなキノコをバッサバッサと狩る姿はまさしくキノコ狩りの女であった。

 直感のスピードで状況を一気に変える力を自在に操るような手際のいい動きに、シノビは思わず「すげぇ」と感嘆の声を漏らす。

 

 定位置に戻ったハルカに遅れまいとシノビブレードを持ち直し、前に出ようとした矢先だった。

 

「随分と味なマネをしてくれますねェ……だったら纏めて苦しんで貰いましょうかねェ!」

 

 ──まさか。

 

 茸群道人がその顔をくいっと上へと向ける。

 見覚えのある光景に真太郎は息をのんだ。奴はあの胞子を出すつもりだ。その時真太郎は先日の特訓を思い返した。

 

『茸群道人ってヤツの切り札はあの胞子をまき散らす攻撃だ。閃忍の力を吸い取り、シノビの場合は装甲を喰らおうとする。一見すれば凶悪無比な攻撃だがアレには2つ弱点がある』

 

「ここは閉所! そう簡単には外には出られやせん! このまま七色の霧に喰らいつくされてしまいなせぇ!」

 

 虎の子を放ったとなると、それ相応に追い詰められたのと同義だ。

 だが一発逆転の切り札でもあるそれは適切に処理をしなくてはならない。

 

「くっ……!」

 

 ハルカにはそれを防ぐ手立てはない。加えてここは閉所。

 外に出ようにも出る前に胞子の餌食だ。キノコたちの邪魔を加味すればほぼ絶望的と言っても過言ではない。

 しかし。だがしかし。虚無僧はそれを見越してある術をシノビに授けた。

 

 どばっ、と音を立てて茸群道人を中心に七色に怪しく光る胞子が放たれる。貯めるに溜め込んだ瘴気もあってか先日のものとは比べ物にならないくらいの量のそれがじわじわと迫る光景にハルカはシノビに後退を促す。

 

「忍びさん! 一度後退を!」

 

 至極真っ当な判断だ。このまま無理して戦うよりは後退した方がまだ勝機はあるはずだ。そんな彼女の判断に対しシノビは手で制し逆に後退するどころか前に出るとハルカは驚愕のあまり目を見開いた。

 

「後ろにいてくれ……!」

 

 仮面の下の真太郎は眼を閉じ、そしてガワであるシノビは印を結び水を意識する。

 地中に流れる地下水、キノコたちが吸収した水分。洋館の中にあるであろう水道管の水たち。

 そして、外にあるであろう川の水たちが集っていくようなイメージを。そして集まったそれを全てを洗い流すような浄化の力へと変換する。

 

 ──整った! 

 

「ふんッ!!」

 

 カッ! と真太郎が眼を見開いた瞬間、シノビは勢いよく。その床に手のひらを叩きつけた。するとすぐ目の前から水が吹きあがり巨大な水の壁が立ち、そのままじわじわと押し寄せてくる七色の霧とその後ろにいる茸群道人目掛けて壁が倒れるように崩れ、雪崩を起こした。

 

 これぞ忍法

 

【ナイアガラ・忍POW!】

 

 茸群道人相手には効果は薄いだろう。というより怪忍相手にはけん制が関の山だ。

 しかし胞子程度の重さを持つものは全て洗い流す。そう、それだけで十分であった。

 

『まずはあの胞子。見ての通りかなり軽いもので出来ている。まぁキノコだからね。そこの対処方法としては強烈な風であらぬ方向に吹き飛ばすこと。ただこの方法では色々不十分だ、いろんな意味でね。で、今回適切なのは水遁の術でその胞子を吸い尽くして床に流してしまうことだ。……で、もう一つの弱点はヤツのその技は大技、つまり連射は出来ない。ぶっ放したそれが無力化された時点で手詰まりという訳だ』

 

 まるで最初からこうなることを見越したような教えだった。

 怖いほどに的確な修行の結果、怖いぐらいに茸群道人を追い詰めている。

 大量の水を浴びせられた茸群道人は水を払いながら、苦虫を3000匹くらい噛み潰したような唸り声を上げた。あの胞子は使う側にも負担が来るらしい。その唸り声には苦悶と果てしない怒りが込められていた。

 

「ぐぅぅ……! なんなんだおたくは。おたくは一体、なんなんでぇ!」

 

 それはシノビの名前を聞いているようなニュアンスではなかった。強いて言うなら、お前は何処からきて何処へ向かおうとしているのか。そんな問いであった。

 通りすがりの仮面ライダーは名乗らない。というか通りすがっていない。

 

「俺に聞くな! 俺が知るかそんなこと!」

 

「へぇっ!?」

 

 ──ぶっちゃけ俺が一番知りたいわ! 

 

 溜まっていく謎と疑問に対する不満が無意識のうちに相当溜まっていたのだろう、爆発と同時に出たせいで逆ギレ気味になった身もふたもない返事に茸群道人は意外に思ったのか素っ頓狂な声を上げた。

 ハルカも声には出さないが、首を思いっきり傾げている。

 自分のことがわかりませんだなんてシラフで言う奴が居るか。自分探しの旅とかしたがる人生のお悩みについて語っているわけでもないのだ。

 

「……忍びさん。トドメを刺しましょう」

 

「あはい」

 

 緊張感のかけらもない空気感にシノビは、取り敢えず気を取り直したハルカに促されるままにベルトの手裏剣を勢いよく回した。

 

【フィニッシュ・忍POW!】

 

「へへっ、力は使いましたがその程度の技避けてみせやすぜぇ!」

 

 あれだけ消耗してもまだ抵抗できるのか。茸群道人の反応に仮面の下の真太郎は早過ぎたと後悔する。しかしながらハルカは至って冷静であった。クナイを仕舞い、印を結ぶ。それから右手を帯電させ水浸しとなった床に目がけて叩き込んだ。

 

「雷光衝!」

 

 ハルカの放った電撃を纏った掌底は水浸しの床を伝って茸群道人の身体に瞬時に迸る。

 その攻撃はガード不能。水浸しの床の上にいたのが運の尽きであった。

 

「しびびびびびびびびびびびびびびびびびっ!!?」

 

 感電して動きを封じられた彼にはもう、シノビの必殺技を防ぐ手立ては無かった。

 空高く飛び上がったシノビは右脚を突き出し、そのまま行動不能になった茸群道人の胴体目掛けて突っ込んだ。無論、その時にはハルカも雷光衝を止めていた。

 

「ごふぁっ!?」

 

 深々と蹴りが刺さる。そして刺さったと同時に何か致命的なナニカが砕け散る音が茸群道人から聞こえてきたような気がした。次にキックの反動でシノビと茸群道人が離れた瞬間、再びハルカが追い討ちの雷光衝を流し込む。

 泣きっ面に蜂とはこのことか。

 反動でハルカのもとへと戻るように着地したシノビは「……お前の負けだ」と茸群道人に向けて呟いた。

 

「こりゃあおかしいんじゃあないですかねぇ? あっしが……負ける?」

 

 たしかにホームグラウンド同然のところにホイホイ来たと思ったら人質は全て助け出された挙句、シノビの規格外の力で色々台無しにされ、とどめに感電させられた挙句必殺技をぶち込まれたのだ。

 閃忍ハルカとシノビ。この二人の力が完全に彼の勝ち筋もへし折ったのだ。

 

「へへっ……すいやせんねキノコの仲間衆……この願いはまたいつかの機会……キノコとノロイに……勝利あれ」

 

 ぐらり、とよろめく。

 もはや彼に立ち上がるだけの気力も体力も尽きたようであった。自嘲気味に笑いながら倒れた茸群道人は二度と立ち上がることもなく爆発四散。

 この世から消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

「忍務完了。怪忍・茸群道人……成敗せり」

 

 ハルカの全ての終わりを告げる宣言にシノビは全身から力を抜いた。

 あのもう一人のシノビについて聞きたいことはあったが、ここで悠長に待ってれば上弦衆がわらわらやってくるのは目に見えている。

 まぁ──もう隠し通すには無理がある気もするが。よしんばバレなかったとしても今回ばかりは始末書だろう。

 お前何処をほっつき歩いていたんだとか言われそうだ。もし泳がされているのなら笑うしかない。

 

「忍びさん……自分のことが分からないようなことを言っていましたが、一体どういう……」

 

「…………」

 

 先程シノビが茸群道人にかました逆ギレが気になったのか、ハルカに問われたものの問答していてはボロが出るのは明白だ。

 取り敢えず煙玉を足下に投げつけこの場を離脱することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 そんな彼と彼女を見ていた者がいた。

 それは上弦衆の忍びというにはあまりにも重装備で、全身を覆う装甲は果たして人であるかすらも定かではない。橙色の鎧を纏ったそれはハルカが出会したもう一人の忍び。

 彼らの死角の壁にもたれていたものの壁から背を離した。

 

「俺様が出るまでもなかったな。あの紫野郎……だいたい35点と言ったところだな」

 

 どこからか扇子を取り出し、バッと片手で開く。【未熟!】と書かれていたそれをパタパタと扇ぎながら踵を返し、暗夜に消えた。

 扇子の裏には【忍務完了!】と書かれていたとか。

 

 

 

*1
皮肉

*2
ゴ集団と呼ばれる上級怪人に対し、金(ライジング)の力を行使したクウガの必殺キックで倒された場合半径3㎞が焼失する現象のことを指す




 
 得体のしれないナニカに侵食されていく、世界。
 不可解な強化が成されたノロイ党、化身忍者、血車党、そして、時代に取り残され消えたはずの『仮面ライダー』という存在、そしてーー採り過ぎたキノコのあとしまつ。

「お前は本当に斉藤真太郎なのか?」

 次回『オマエハダレダ』

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・仮面ライダーを名乗る男について。
 言わずもがなアイツです。三方手裏剣という時点で……ね?
 あくまで今回は顔見せ程度なのでもうしばらくお待ちください。

・スバルは?
 そろそろ出てきます。原作をやってる人なら強さとか察しはつくかも
 真太郎にはそろそろ地獄を見てもらいます。エッチはエッチでもHellの方です。
 負けても地獄、勝っても地獄です。ナリカはもうちょい待たれよ。

・虚無僧
 ヒントを出すならスーパー戦隊に出てきた忍者先輩とはまったく関係ないです。一応。
 TV本編や映画、小説、などなど幅広く『平成』をキメてる人なら何となくどういうカテゴリの存在なのかは察しはつくかも(余計に混乱させに来るな)。




 追記
 『ミナヅキの事件簿(仮称)』も同時に執筆してますので完成次第ここに落とします。
 原作だと怪忍としてハルカの前に立ちはだかった名護度高めの少女ミナヅキと、今回登場したちゃらんぽらんなあいつが主役になります。
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