眞妃さんメインの話をずっと待ってました
次回はつばめ先輩来るかな?
ところで映画 五等分の花嫁の続報はもう来ないのかな?
「……と、言うわけで…今日は上杉の代わりに俺達が勉強会を開く事になった」
「よろしくお願いしますね、皆さん」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
勉強会!!
週に3回行われる上杉風太郎による家庭教師
夏休みに入ってもそれは変わらず、上杉は夏季強化週間!という名目を立てその開始日に至ったが、その初日
「……すまん白銀、今日は腹痛であっちに行けそうにないんだ…スマンがお前があいつらに授業をしてやってくれ」
上杉は先日食べた三玖の大量のコロッケで腹痛を起こし、動けなくなってしまった!
結果、夏休みは基本的に暇な白銀とかぐやが、今回の講師を務めることになった
「上杉はいつもどんな風に授業するんだ?」
「……いつもは学校の課題の復習と、フータローが作ったプリントをやってる」
「プリントか……だがあいにく俺はプリントを作ってきてはいない」
「ではどうしますか?今からでも作りますか?」
「今から作るとなると、午後になってしまう。それじゃあせっかくの家庭教師の日が台無しだ」
「では課題の復習ですか?」
「おいおい、今日は夏休み初日だぞ?俺でも手をつけてないのに、こいつらがそんな野暮なことする筈がないだろ」
「ちょっとそこ!失礼よ!」
「……そうですね…ではどうしたら…」
「簡単だ。中野達に最善の勉強方法がある!」
「な、なんですかそれは!?」
「ふふふ…それはな……遊びながら学ぶ!これだ!」
「遊びながら学ぶ?」
遊びながら学ぶ作戦!
これは幼児教育にも適用される手法であり、それは大人でも通用する!
堅苦しい雰囲気のまま淡々と勉強するより、勉強の中に楽しみを見出し学力向上を目指すというものである!
要領の悪い中野達にと考えた白銀独自の手法である!
「四宮、なんでもいい。このメモ用紙に武将の名前を書いてくれ」
「これにですか?……書けました」
「…よし、俺はそれを、このように掲げる。頭の前に掲げる事で、俺は四宮が何を書いたのか分からない。ヒント無しではな」
「……まさか!」
「そうだ、君たちがこの武将の名前から導き出し、俺にヒントを出す。三玖、ヒントをくれ」
「……う、うん…えっと……かつて天下統一を目指したけど、家臣に謀反を起こされて1582年に殺された」
「簡単だな、織田信長」
「正解です」
「…と、このように声に出せば君たちの記憶にも残りやすく、オリエンテーション的な楽しみもある。やってみないか?」
「いいね〜カイチョー君にしてはやるね〜」
「良いんじゃない?まぁあたしはアイツに習わなきゃそれでいいしね」
「……やる」
「賛成でーす!やりましょー!」
「これなら皆さんで楽しみながら行えますね」
「…よし、それじゃあ…逆NGワードゲーム、開始!」
逆NGワードゲーム!!
以前藤原千花主催で行われたNGワードゲーム、白銀はその知識と形式を応用。勉学にも使えると踏んだ
ルールは簡単、出題者が出したお題を回答者は見えないように掲げる。次に、他のメンバーはお題をが分かるようにヒントを与える。回答者がお題を答える事が出来たら、その答えを言わせた者と回答者と出題者にポイントが加算。一番多くのポイントが取れたものが勝利となる
尚、今回は白銀と四宮は審判を務め、公平なジャッジを下す。IQの差を補う為である。その為、回答者が1人、出題者が1人、ヒントを与える者が3人、順番に交代していきなるべくお題が尽きるまで行う。尚、出題者はヒントを言う事を禁じられる。更に、直接的なヒントになるものは審判がジャッジする
「それじゃあ私から行くね〜」ペラッ
回答者 中野一花 お題『マンモス』
出題者 中野四葉
他のメンバー 中野二乃、中野三玖、中野五月
「あ、あれよ!茶色い角の大きい…!」
「……牙ね」
「大きな体に長い鼻、大きい牙とこぶ。大昔に生きていた生き物です!」
「長い鼻に牙……大昔……わかった!マンモス!」
「正解でーすっ!」
(そんなもんテストに出ないだろ…)
〈流石は四葉さんね…でもこのゲームの流れを作ってくれたわ〉
中野一花 中野四葉 中野五月 1ポイント
「次はあたしね」ペラッ
回答者 中野二乃 お題『上杉謙信』
出題者 中野三玖
他のメンバー 中野一花、中野四葉、中野五月
「……フータロー君の親戚?」
「…上杉さんの兄弟でしょうか…?」
「ですが、上杉君の兄妹はらいはちゃんだけのはず…」
(こいつらマジか)
〈これは長い戦いになりそうですね…〉
〔……そんなに難しかったかな…〕
正解者、無し
ゲームは順調に進んでいき
5人とも順調にポイントを──
中野一花 3ポイント
中野二乃 2ポイント
中野三玖 5ポイント
中野四葉 2ポイント
中野五月 4ポイント
──取れていなかった!
(おかしい…10問以上出てるのに…正解者がここまで出ないとは…)
〈……〉
「……よし…では形式を変えてみようか。今度は出題者を俺、回答者を四宮にしてみよう」
「何が変わるんですか?」
「君たちはヒントを四宮に出すだけでいい、こうすればもっと効率よく、効果も上がるだろう」
「…では、始めましょうか」
「ビシバシ行くからな、覚悟しておけ!」
「わかったよ!カイチョー君!」
「上等じゃない!」
「……頑張る」
「いっぱい勉強して、上杉さんにギャフンと言わせましょー!」
「頑張ります!」
かくして、白銀と中野達による勉強会が閉じられた
「…よく頑張ったな、上出来だ」
「一日でだいぶ勉強出来ましたね」
「うん〜、それに楽しかったしね〜」
「でももう懲り懲りよー…」
「……疲れた」
「上杉さん…なんて言うかな…?」
「……きっと彼なら…」
「これくらいやってもらわなきゃ困る!」
「…と言うんじゃないでしょうか…?」
「わかる〜…そういうの言いそうだよね、フータロー君」
「ほんと、デリカシーないんだから…」
「……でも…」
「それが上杉さんだからね!」
「……ふっ」
「……どうしました?白銀君」
「…いや、君たちもなんだかんだ言って、上杉の事を気にしてるんだなってな…」
「……そ、そんなわけないでしょ!」
「そそそそうです!心外です!」
「あははー素直じゃないな〜」
「……フータロー…大丈夫かな」
「上杉さんなら大丈夫だよ!きっと明日には!」
「……」
『……そうか、無事に終わったか』
「あぁ、特に問題はなかったぞ」
『……ありがとな、白銀』
「……どうした…?」
『…い、いや…!なんでもない…!』
「……ふっ」
『……な、なんだよ…』
「……似てるな、お前たち」
『……は…?』
「…気にするな、こっちの話だ」
五つ子豆知識!
五月の最近の楽しみはラーメン屋巡りだぞ!
「中野五月は超食べたい」
「……」
俺の名は
しがない中間管理職だ
趣味はラーメン屋巡り、今日は家の近くにあるラーメン屋に足を運んだ
注文は勿論1番人気の豚骨……などではない
隅にひっそりと貼られた…
「醤油とんこつ、薄め」
「麺な硬さは?」
「カタメで」
これがこの店の最適解
「……」カララ…
「らっしゃい……」
「はぁぁ…!いい匂いです…!」
おやおや、可愛いお客さんだ
ケーキ屋と間違えて入ったんじゃないか?
「ご注文は?」
「…そうですね……醤油とんこつ──薄めでお願いします!」
「……っ!!」
馬鹿な!
この店に於ける最適解をこんな小娘が弾き出しただと!?
偶然か?いやしかし考えてみればこの店はこんな夜遅くに女一人で入れるような店構えではない
まさかこの女──
『
「麺な硬さは……?」
「ん〜…バリカタで!」
「……」プーッ!
バリカタ……!?
そんな流行りに乗ったお遊戯用の硬さを選ぶとは……やはり只の小娘、とんだ杞憂……!
買いかぶりだったか
さっきの注文も只のビギナーズラック
少女に向けられた女神の気まぐれな微笑み!
仕方ねぇ、小娘に本当のラーメンの喰い方ってのを教えてやる
「……」スゥゥゥ
まずは香り
スープ元来の香りを探る
香りの強い紅生姜の対角線から順に香りを楽しむのがセオリーだ
無論店長もそれは重々理解しているからだろう、紅生姜を一番遠くに差し出して来た店長の気配りが嬉しい
こういった細かい部分が本物たる所以か
「……」ズズッ
次にスープ
空気と混ぜながらテイスティング
脳を上から使っていくつもりで嗅覚、味覚を研ぎ澄ます
そして麺だ、少量を確かめる程度に噛み喉で楽しむ
最後に
繊細な味わいを愉しむ為に舌上に残った油分と塩分を水で流しリセット
単純な工程だがこれをするしないでは雲泥の差
「……フゥゥゥ…」
これで1セット
これを繰り返す事を「水廻し」と我々は読んでいる
さて、お嬢ちゃんはどうやって……
「…!!」
ミニラーメン!!
やはり只の子供!
ちまちまと面倒な事は恥ずかしくて大人には出来ない!
子供の特権だな
「……ん〜♪」パァァァ
美味そうに食いやがる
まぁ一概に馬鹿にも出来ないんだがな
ラーメンを食すという概念上一口で全てを食せるミニラーメンは一であり全
究極の形でもある……
だが前提が間違っている
そんなちまちま食っていたら麺は伸びてふやけ……
ふやける……?
「……っ!?」
だからこそのバリカタ!!
予めバリカタで注文し、ちまちまとミニラーメンを作ってるうちに麺な硬さはベストな状態へと達する!!
この娘……そこまで計算して!?
馬鹿な…!?これが全て計算だとしたら、
だがまだだ……悲しいかな、それは性差
彼女が女であるが故に超えられない壁──
それはニンニク!
味の強いにんにく投入を邪道と呼ぶ者も多い……
だがそれは二流のラーメンしか食べた事が無い者の哀れな言い分だ
本物のラーメンはニンニクの味に負けず高め合う
ラーメンを語る上で切っても切れない暴力的旨味
だが引き換えに翌日まで残る強烈な臭い!
それを受け止める事が出来ないのが女という生き物!
その臭いから逃げるようでは残念ながら偽物……
フェイカーなのだよ……
具を消費しきったみたいだな……どうする!?
もうミニラーメンは使えない!!
「……」ガリィッ!
行った──!!
こいつ!超えやがった!女の壁を!!
こうなれば認めざるを得ない、敬意を払おう!
もうこいつを女として見ることは無い!
こいつは一人の喰う側!
ラーメン喰いだ!!
「う〜っ!」
丼を持った!
まさかスープまで!?
塩分過多だ!ニンニクも入ってるんだぞ!!
「……」グビッ グビッ
あああ──!!
──だが
俺にもあったな……そんな時代が
食い足りなければ替え玉を頼み、塩分も気にせずスープを飲み干す
今までは血圧と血糖値を気にして出来やしない……
──俺は
俺はどうしておっさんになっちまったんだ
「……」グビッ グビッ
そうだ走れ!振り向かなくていい!
その若さは俺が失った輝き!
走り抜けェ!!
「…ぷはぁぁ〜…!」
完 飲
「ごちそうさまでした…!」
「君……」グッ
「……?」
本日のラーメン戦
五月の勝利
「……あ」
「五月、奇遇だな」
「白銀君に石上君!半月ぶりですね!お二人でお出かけですか?」
「あぁ、石上がVR買ったって言うからちょっと触らせてもらってな」
「……」
「んでメシってきたところ」
「この辺は美味しいお店が多いですからね」
「五月もこんな時間だし、寄り道しないで帰れよ」
「はい!それでは」
「……あ、五月先輩…一応……その……」
「……っ」
「これ、どうぞ」
「……」
〔……イキ……ケア…?〕
「……あ、ありがと…ございます…っ…」ダッ!
「……なんなんだ?」
「…まぁ、気にせず行きましょ」
「……?」
「……はぁ…」
「……かぐや様、箸が止まっていますよ?」
「…これはナイフとフォークよ」
本日の勝敗
なし
(かぐやと白銀は出会わなかった為)
次回
第13話「花火の音は聞こえない:改 前編」