1日遅れですが、ミコちゃん&中野五姉妹誕生日おめでとうー!!
伊井野ミコも登場予定なのでお楽しみに!(第3部に登場予定)
※投稿頻度が減ってきておりますが、最近スランプで上手く執筆出来ておりません。不可解な部分があるかと思いますが、随時修正していくつもりです
今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m
「じゃあ私たちでカレー作るから、男子は飯盒炊さんよろしくね」
「うーい」
「……手馴れてますね、二乃さん」
「まぁね、料理当番は私だし」
「他の4人は…?」
「四葉はフィーリングでやるし、五月は大盛りにするし、一花は出前取ろうとするし、三玖は論外」
「大変ですね…一応私も花嫁修業は一通り済ませているので、多少は出来ますよ?」
「よろしく頼むわ、私だけじゃ手が足りないから」
「……っ」
「……お前の手を借りる、という『お願い』はどうだ?」
「…四宮さん?顔が赤いわよ?」
「…え!?な、なんでもないです!」
〈明日…私会長と踊るのよね……どうしましょう…私下手だったら…〉
「まさか四宮の人間がダンス一つ出来ないなんてなぁ……所詮は良いとこ取りのお嬢様ってワケか…?……お可愛い奴だなぁ…」
〈それだけはダメ!……って、被害妄想激しいわね…私〉
「……」
「……」
「……頼む藤原」
「…ですよね、この感じ」
「友人と踊る約束をしてな、どうしても明日までに完璧に踊れるようにしなきゃいけないんだ!」
「だからって飯盒炊さんの時間に呼びなさなくっても!私お腹ぺこぺこで来たんですよ!?」
「カレーが出来上がるまでの時間でいい!マジで頼む!」
「……わかりましたよ…でも!これが最後ですからね!」
「…藤原…!」
藤原は以前バレーの特訓に付き合わされ、白銀に酷いトラウマを植え付けられていた
「……ちなみに…どのくらい出来ないんですか?」
「……ちょっとだ…!」
「…ちょっと…!?」
藤原にとっての白銀のちょっと出来ないは、ポーカーで初手ロイヤルストレートフラッシュが出る確率よりも低い事を意味する!
そう!彼女にとってこの結果は目に見えていたのだ!
「……会長…夏が開ければ体育祭でソーラン節もあるんですよ?今からそんなんで大丈夫なんですか?」
「…わからん……だが、こんな事頼めるのはお前だけだし、それに……」
「……それに…?」
「…俺はこの林間学校で…未練は残したくない!」
「…っ!」
「…藤原…俺を、
「…分かりました!これはきっと私に課せられた試練なんです…!ママに任せて!」
「その母性の出され方には結構抵抗あるがな!」
こうして飯盒炊さんの時間、白銀と藤原はダンスの練習をみっちり行ったという…
「…会長…どこで何してるんでしょうか…?」
「そういえば見えませんね、白銀君」
「……もしや会長…他の誰かと密会してるんじゃ…?」
「大丈夫ですよ、白銀君はそんな薄情な人ではありませんから」
「…そうですね…貴方、随分と会長を理解なさってるみたいね」
「……そうでもありません…私には、分からないことが多すぎます」
「…?」
「…上杉君…貴方は一体…」
「……」
五つ子豆知識!
姉妹の合計体重は250キロ、1人50キロで換算できるぞ!
それでいい…それでいいのだ!
肝試し!
林間学校の行事のひとつ。男女か同性、いずれかペアになり夜の森を歩き目的地に向かうというもの
自由参加だが、多くの生徒が参加するという
道中にはお化け役のスタッフが忍んでおり、いつどこで脅かしてくるか分からない……
「このように!!」
「ひぃぃっ!」
「うわぁぁあ!」
「…くくく」
「絶好調ですね、上杉さん!私嬉しいです!いつも死んだ眼をした上杉さんの眼に生気を感じます!」
「そうか、蘇れて何よりだ」
「……もしかしたら、来てくれないと思っちゃったから…後悔のない林間学校にしましょうね」
「……」
「ししし」
《……四葉》
「やってやらァ!」
「食べちゃうぞー!!」
「うおっ!上杉!?四葉まで!」
「白銀…四宮…」
「…びっくりしたぞ……上手くやってるみたいだな、脅かし役」
「お前たちは…?」
「見回りついでに2人で回っていたんです」
「そうか、まぁいいが…この先は崖で危ないからな、矢印通りのルートで進めよ」
「わかった、忠告ありがとう」
「それより上杉さん?あなたの脅かし方にはまだ迷いがあります。もっと凝った登場をしないと…」
「うううう…」
「…こんなチープなおもちゃで誰が驚くのよ。はぁ…林間学校ってもっと楽しいと思ってたんだけどなぁ」
「二乃はよく平気ですね…私はもう限界です…」
「五月はビビりすぎなのよ、誰がこんな…」ギィィ
「…っ」ブラァァン
「…っ!?」
「うわぁぁぁもう嫌ですぅぅぅぅ!!」
「五月!待ちなさい!」
「四宮に言われた通りやってみたが…本当に苦手だったのかあいつ…」
「あちゃー…やりすぎちゃいましたね…」
「……あれ…?あいつら…どっちに行った?」
「三玖〜早いよ〜」
「……」
「せっかくフータロー君が脅かし役やってるのに…会わなくていいの?」
「…っ」
「せっかくの林間学校なんだよ?積極的にアプローチしないと…」
「……私、変かも」
「…?」
「……フータローはみんなの家庭教師なのに…」
「……」
「……一花は、フータローの事どう思ってる?」
「……え?うーん…」
「……」
「あれも一つの思春期かな、ほら正直かなーり偏ってるじゃん?あのまま大人になったらと思うとお姉さん心配だよ」
「…そうじゃなくて……一花はフータローを……」
「…三玖、やっぱり最終日のダンス変わろっか?心配なんでしょ?」
「……平等…一花が相手になってあげて…」
「…後悔しないようにしたよ。今がいつまでも続くとは限らないんだから…」
生徒会豆知識!
白銀はお化けなどは得意だが虫嫌いだぞ!
白銀が怯えていたのは虫なのである!
「上杉風太郎はバレたくない」
「……五月ー…どこに行ったのよー」
〔こっちで合ってんのかしら…一旦戻ろうかな…〕
「……」
「めっちゃタイプかも!誰これ!」
「…し、親戚の写真だ…」
「あんたなんかよりよっぽどイケてるわ、今度会わせなさいよ」
「……」
〔あの写真の子…一体なんて名前なんだろう…〕
「…あぁ!らしくないわ!」
ザッ!
「いやっ……最悪…」
「大丈夫か?」
「……っ」
「見つけたぞ、二──」
「嘘……キミ…写真の…」
「……え?」
「そっか、金太郎君っていうんだ」
「……」
《安直すぎたかな……二乃は俺を写真の悪ガキ、つまり「あの頃の俺」と勘違いしている……この金髪のカツラのせいでな…!》
「……っ」
《早く出てきてくれ五月!このままじゃ調子が狂う!》
「…っ」
〔金太郎君…キンタロー君かぁ………へへっ〕
《…そうだ…ならば幻滅させればいい……》
「…あー…タバコ吸いてぇ」
「…え?」
「未成年だけどタバコ吸いて〜法律犯して〜」
「……」
《どうだ…!》
「ワイルドで素敵!」
《えーっ!逆効果!》
「……」
《どうする?いっその事正体を明かすべきか?しかし弱みを握られそうで出来れば避けたいところ……》
「……ねぇ、何か声みたいなの聞こえない?」
「え……そういうのやめろよ…そ、そうだ!」
「…っ」
「俺のはこのお守りがある!どんな魔もなねのけるお守りだ!」
「…あぁぁ…」
「…っ!」ダッ!
「ちょ、ちょっと!置いてかないでよ!1人は怖いわ!」
「は?俺は怖がってないけど?」
〔……なーんだ…男らしくないなぁ…ちょっと幻滅〕
「っ…この道の方が楽そうだわ、こっちから行こうよ!」
「…向こうは確か…」
「ほら、森もすぐ抜ける!」
「おいバカ!そっちは…!!」
「……あ」
〔……崖…!?〕
「…ぐっ…!!」グイッ!
〔…っ!?〕
「……やべ…」
「手っ!」ビンッ! バタン
「…ハァ…ハァ…ハァ」
「……っ」
「…助かった」
「こちらこそ…ありがと…」トクン
「しかしお前の姉妹、見つからないな…もう帰ったんじゃないか?」
「…ごめん、ちょっと動けないかも」
「……」
「…怖いから…手、握って…」
「…は?」
「ほ、ほら!こんな所じゃまた怖い目に遭うかも!」
「…はぁ」
「って、初対面の男の子に何言ってんだろ!今のなし!」
「……」
「……」プルプル
「……わかった…」ポテ
「…え?」
「それは徳の高ーいお守りだ、持ってるだけで旅行安全、身体健康、厄除開運安産間違いなし!願いだって叶うともっぱらの噂だ!特別だぞ!」
「…キンタロー君、キミは明日もここにいるのかな?」
「…え?あぁ…」
「私たちの学校、明日キャンプファイヤーがあるんだ。その時やるフォークダンスに伝説があって、フィナーレの瞬間手を繋いでいたペアは結ばれるらしいの」
「…へ、へー初めて知ったぜ」
「結局大雑把な伝説だから手を繋いでるだけで叶うって話もあったりで、人目を気にする生徒たちは脇でこっそりやってるみたい」
「それでいいのか…?」
「ほんと、大袈裟で…子供じみてるわ…」
「……」
「…キンタロー君…私と、踊ってくれませんか?待ってるから」
「……っ、えっと…」
ガサッ!
「…!!」
「あぁああぁ…」
「さっきの…!」
「……来るっ!」
「わあぁあぁ!二乃ぉ…どこ行ったんですかぁ〜」
「五月!」
「ふぇぇ…」
「あんた紛らわしいのよ!」
「よかった〜心細かったです〜!」
「もう帰るわよ」
「二乃はよく一人で平気でしたね」
「違うわ、私は……あれ…?」
「どうしました?」
「……っ」ギュッ
〔……待ってるから〕
「……」
《どうしよう…》
本日の勝敗結果
上杉の負け
(正体はバレなかったが、新たな課題が生まれたため)
「……はぁ…」
《大変な事に…いや、面倒な事になった……変装した俺が二乃と踊ることになったいいが、既に一花との約束がある。両方無理だ》
「……どうした?上杉」
「…白銀…」
「…そうか、二乃と一花と…」
「面倒な事になっちまった……どうしたもんか…」
「…二乃と踊る事になった経緯は分かった。だが、なぜ元々一花と踊る事になったんだ?お前たちそんなに仲が良かったのか?」
「…あぁ…言ってなかったな……実は林間学校の前…」
「…一花に変装した三玖が男子生徒にダンスに誘われ、仲介に入った俺と一花(三玖)が一緒に踊ると告白。そのまま話が進み、一花とも話がついてる」
「…なるほど……」
(…いや複雑だな!俺が上杉の立場だったらどうしようもねぇわ!)
「……」
(…だがどちらの誘いも断るという考えに即決しないあたり、やはり上杉の優しさなのだろうな…)
「……」
(だがその優しさは、お前を苦しめる事になるぞ…上杉)
「……上杉、お前にとってこの林間学校とはなんだ?」
「…俺にとって林間学校…?」
「…俺はこれを機に四宮との仲を縮めようと考えている。お前はどうだ?」
「……俺は…」
「……」
「…あいつらが楽しめるようにしたい…五人で楽しい林間学校…それが俺の望むものだ」
「…本当にそれだけか?」
「……え?」
「…上杉……お前は本当はもっと…」
「あいつらと話してくる。ありがとな、白銀」
「あぁ、だが焦りも禁物だぞ?張られた糸はすぐにちぎれる」
「……あぁ…」
《……よし、まずは…》
「…あ、上杉さん!」
「…四葉、何か手伝おう」
《こいつらの好感度アップからだ!》
次回
第18話「上杉風太郎は運びたい」