かぐや様は告らせたい ✕ 五等分の花嫁   作:キャメル16世

24 / 30
今更ながら、登場人物の各々のイメージをまとめます

白銀御行が持っているイメージ
四宮かぐや←告らせたい
藤原千花←珍妙生命
石上優←割りと仲良し
上杉風太郎←デリカシー皆無だが良い奴
中野一花←ちょっと苦手
中野二乃←我儘なお嬢様
中野三玖←石上みたいだなぁ…
中野四葉←元気で能天気
中野五月←頑張り屋だが意地っ張り



第22話「四宮かぐやは極めたい」

「……」

 

《…林間学校が明けて、一週間が経った……もうすぐで生徒会も解散…だからこそ、この林間学校で四宮をものにしようとしたが……》

 

『し、四宮…!』

『す、すみません会長…ちょっと今日は用事がありますので、お先に失礼します』

『あ……おう』

 

《俺が生徒会室に来た途端に帰り支度を始め、顔も合わせてくれない……どうやら…避けられているようだ…》

 

「……」

 

《…このままではまずい!早急に対処しなくては!生徒会が解散した後ではもう遅い!》

 

白銀が考えを纏めている中ではあるが

一方のかぐやはそれ以上にそれどころではなかった!

 

「……で、どうして逃げ出したんですか?」

「…だ、だってぇ!会長の顔を見ると林間学校での事を思い出しちゃって頭がぐわんぐわんするのぉ!」

「あーー……」

 

林間学校で起きた事件!

白銀とかぐやは倉庫の中に閉じ込められるという、俗に言う「体育倉庫イベント」が発生!更にその中で二人はキス寸前までいくという大きな出来事となった

それに留まらず、最終日には正気を保っていたかぐやだったが、白銀と踊り、自身の手汗が気になり踊っていた白銀を背負い投げする!

動揺し、その場から逃走!

後日白銀に謝罪と告げたが、それ等の事が原因でまともに会話が出来なくなっていた!

 

「多分脳の病気よ!やっぱりセカンドオピニオンを…!」

「…絶対にやめてください…!」

かぐやの肩を思いっきり掴む早坂

 

実は、白銀達が上杉を見舞いに行った同日

その病院でかぐやは診察を受けていた

自身の髪に付いていたゴミを白銀が取り除いた事による過剰の心拍数の上昇により倒れた為、病院に運ばれたのだ

そこで告げられた病名、それは…

 

『それは恋の病でしょう』

 

恋の病!

そう診断されたかぐやは精密検査を実施!

更に恥をばらまく行為に早坂が猛反対!

セカンドオピニオンを拒否した早坂であった

 

「もうすぐ生徒会も解散…このままじゃ会長をものに出来ないわ!急がないと…!」

「…そうですね……では、「ルーティーン」を試してみましょう」

 

ルーティーン!!

スポーツ選手などが行うメンタルコントロール法の一つ!

一定の行動(ルーティーン)を行う事により精神状態をリセットしリラックス状態に持っていく方法である!

 

「その為にはまずルーティーンを何にするかを決めなければいけません」

「…でも、どうすれば良いか分からないわ…」

「……そうですね…では、他の人の意見を参考にしてみては?」

「…え?」

 

 

 

「……ルーティーン…ですか?」

「そうです!貴方は普段どんな事をしてリラックスしてるんですか?」

「…んー…そうですね…」

後日、かぐやは生徒会の仕事終わりに五月に相談しに行った

 

「私は、美味しいものを想像しています!」

「…お、美味しいもの…?」

「はい!例えば──」

 

ルーティーンが五月の場合

 

「……はぁ…段々集中力が落ちて来ました…」グゥゥ

 

〔……お腹も空きました…〕

 

「…っ!そうです!」

 

〔美味しいものを食べるイメージトレーニングをしながら勉強すれば、きっと集中力も上がる筈!〕

 

「学食も美味しいですし、肉まんも捨てがたいですね…ケーキはカロリーが…でもやめられません〜!あとやはり格別なのはらいはちゃんのカレーですね!アレなしでは生きていけません!あとは──」

 

「──というように、美味しいもの想像しながら食べれば、自然とモチベーションも上がって勉強が捗るんです!」

「……それ本当に捗ってます?食べ物に気を取られて逆に集中出来ないのでは…?」

「……っ」ギクッ

 

〈その様子だと図星のようですね…〉

 

「……はぁ…」

「五月〜帰るよ〜」

すると、生徒会室に中野姉妹が続々と入って来た

 

「おや、皆さん」

「あれ…四宮さんまだ帰ってなかったの?」

「少し…彼女に相談を……」

「相談!?私たちで良ければ聞きますよ!四宮さん!」

「あ、ありがとうございます四葉さん…」

「で、一体どんな質問なの?四宮さん」

「……それが…」

 

「…ルーティーン…?」

「はい、どうすればリラックス状態に持ってきけるのか今模索している最中で…」

「ん〜…私は──」

 

ルーティーンが一花の場合

 

「…はぁ〜疲れたよ〜フータロー君〜!」

「つべこべ言わずにペンを動かせ!まだ五ページしか進んでないぞ!」

「だって集中出来ないんだもーん…」

「……はぁ…今日は三玖も四葉もいないんだ…お前だけでも勉強を進めなきゃ……」

「じゃあさ、映画!見ていい?」

「…はぁ?」

一花はテレビ下の収納からDVDを取り出した

 

「ホラー映画に純愛系…フータロー君はどれがいい!?」

「待て待て!勉強はどうした!?」

「…私のいつものやり方なの…集中力が切れた時は、映画を見て他の女優さんの演技を学んだり、ホッコリする気持ちになって落ち着くんだ〜」

「…そ、そうなのか…?」

「だから付き合ってよ、映画鑑賞!」

 

「──ってな感じで、映画を見るっていうのかな?」

「……映画を見ている暇があったら勉強なさったらどうですか?完全に時間の無駄かと…」

「……」ギクッ

 

〔見終わった後フータロー君にも同じ事言われたんだよなぁ…〕

 

「四葉さん、貴方はどんな風にリラックスしてるんですか?」

「はい!私はですね〜──」

 

ルーティーンが四葉の場合

 

「…上杉さーん!こっちですよー!」

「…ハァ…ハァ…ま、待って…くれ……四葉……ハァ…ハァ…」

「も〜う……あ!そうです上杉さん!」

「ぁ…?」

「コレ見てください!」

「…三葉のクローバー…?」

四葉が手を広げた地面には、三葉のクローバーが沢山生えていた

 

「今から四葉のクローバーを探しましょう!」

「はぁ!?」

「休憩がてら、こうすれば上杉さんの集中力も上がりますよ〜!」

「いや、これはスタミナ切れであって集中切れでは…」

「いっぱい見つけて皆さんを驚かせましょー!」

「話聞けぇ!」

 

「──っという感じで、四葉のクローバーを探してます!」

「それこそ時間の無駄では?しかもわざわざ外に出るんですか?ルーティーンとは少し違うような……」

「……」ギクッ

 

この後、落ち込む四葉を慰める一花であった…

 

「……二乃さん、貴方はどうですか?」

「あたしは断然、料理ね」

「…まぁ」

 

ルーティーンが二乃の場合

 

「……」コンコン

「…はーい!」

「…あ、ど…どうも…」

「…いらっしゃい!…キンタロー君!」

その日、再びキンタローへと変装した上杉は二乃の所に来ていた

 

《こいつは俺がいると勉強してくれないからな…こうするしかない…!》

 

〔まさかキンタロー君に勉強教えて貰えるなんて…!幸せぇ……上杉!今回だけは褒めて遣わすわ!〕

 

「えっと…それじゃあ勉強を…」

「それよりキンタロー君…私に言う事あるでしょ」

「……」

 

《…隠し通せると思ったが……現実はそんな甘くないよな…》

 

「……悪かった…実は俺は…」

「いいよ、キャンプファイヤーをすっぽかされた件は水に流してあげます」

「……!」

「…さ、約束通り勉強教えてよね!」

「…あ…あぁそうだな…まずは英語から──」グゥゥゥ…

次の瞬間、腹の虫がなる上杉

 

「……」

 

《しまった!朝から何も食べてないんだった!》

 

「…あはは…お腹が空いてるなら言ってよぉ!」

「…す、すまん」

「ちょっと待ってて、適当に作るから」

「…え…いや、勉強は…!?」

「腹が減ってはなんとやら、って言うじゃない?すぐ済むから、座って待ってて」

「……」

 

「──っていう感じで、彼すっごく喜んでくれたの!やっぱり人の為に作る料理が1番捗るわ!」

「誰かの為に料理をするくらいなら、自分の為に勉強したらどうです?それ、結局勉強は出来たんですか?」

「……んーー…」

そっぽを向く二乃を見て全てを察した四宮だった…

 

「……」

 

〔……〕

 

ルーティーンが三玖の場合

 

「……行き詰ってきた…」

 

〔……〕

 

「……フータロー…ここ教えて」

「ここは三平方の定理を使うんだ」

「…っ」

 

〔…近いっ!〕

 

「…そしてここで…公式にあてハメて…」

 

〔……フータローが…こんな近くに…〕

 

「これで答えが出る…どうだ…気持ちイイだろ?」

「……フータロー…」

 

「──……」

 

〔……言えるわけない……私が…フータローを想像しながらモチベーションを保ってるなんて…!〕

 

「三玖さん、貴方は……」

「……な、ない!何もないっ!」

「…そ、そうですか……」

「そもそも、どうして急に私たちのルーティーンなんて知りたくなったんですか?」

「完璧な四宮さんだったらルーティーンなんて必要ないでしょ」

「…それは…ある方と仲直りをしたくてですね……私の友達の話ですけど…!」

「……」

 

〔これ四宮さんの話だ…〕

〔これ四宮さんの話だわ〕

〔……絶対四宮さんの話〕

〔一体誰の話なんだろう!?〕

〔四宮さんも誰かと喧嘩したのでしょうか…?〕

 

この中で話を理解していないのは四葉だけだった

 

「私の友達が…最近気になっている男子と顔を合わせずらくなってしまって……本人を目の前にすると逃げ出してしまって…どうすればいいのか分からなくなってしまって──しまったようなんです!」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

 

〔〔〔〔…あーー……〕〕〕〕

 

四葉以外の4人の頭の中に白銀の顔が浮かんだ

 

「大変ですね…そのお友達…!」

しかし、四葉はこの状況を全然呑み込めていなかった!

 

「そこで、ルーティーンを極めていつでも平常心になれるように試行錯誤しようとしたんですが……やはり上手くいきませんね…すみません」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……そんなことないよ」

「…え?」

「その通りよ、わざわざ自分を隠す事なんてないんだから」

「……ありのままでいい」

「まっすぐ向き合えば、きっと仲直り出来ます!って、そのお友達にお伝えください!」

「…四宮さんはきっと顔を合わせずらくても、それを見ている周りの人たちはきっと悲しみます…」

「……皆さん…」

「きっと向き合えます…私とあの上杉君が向き合えたんですから!」

「……五月さん……そうですね…なにも私が怖気付く事ないのよね…」

かぐやの言葉に首を縦に振る5人

 

「…私、しっかりと向き合ってみます!これで最後は嫌ですから!」

勢いよく扉を開けて生徒会室を後にするかぐや

 

残った5人は顔を合わせ、微笑んでいた

 

 

 

「……はぁ…」

 

(今日も四宮とちゃんと話せなかった……もう終わりだ…何もかも…)

 

『本当は普通に話がしたいのに、気恥ずかしくて出来ないなんてよくある話でしょ…もうちょっと待ってあげなよ…』

 

(圭ちゃんはあぁ言ってたけど……)

 

下駄箱で外靴に履き替える白銀

夕暮れも深くなっていたが

すると、後ろから足音がしたのに気が付いた

 

「か、会長!」

「四宮!?まだ居たのか!?」

「…あの…会長…!」

「……」ゴクッ

息を切らした四宮は息を整えてカバンを身体の前にぶら下げた

 

「……その…」

「……」

「…今日…どうやら執事の車がパンクしていたらしく、迎えの車が来ないみたいなんです…」

「……っ」

「……その…会長さえ良ければ…駅まで御一緒しても良いですか…?」

「……も…勿論!」

「…っ」

お互いの表情が晴れ、2人並んで駅を目指す

 

(普通に話せた……!)

 

〈普通に話せたわ!ありがとう、皆さん!〉

 

本日の勝敗結果

両者勝利

 

「……つまりあれは四宮さん本人の話なの?」

「まぁね〜」

「一体誰との話なんだろぉ…?」

「……さぁ〜ね〜」

 

結果、一花に話をボヤかされて話の内容が完結しない四葉であった…

 

〔ん〜…モヤモヤする……〕




次回

第23話「第67期生徒会:改」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。