かぐや様は告らせたい ✕ 五等分の花嫁   作:キャメル16世

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第5話「五つ子ちゃんは生徒会に入りたい」

その日、生徒会室には異様な空気が流れていた…

 

「……」ゴゴ…

「……」ゴゴ…

「……」ゴゴゴゴゴ…

「……」ゴゴゴゴゴ…

ゴゴゴゴゴ……

 

白銀と上杉!!

学年模試では不動の1位の白銀!それに並ぶ四宮かぐや、そして上杉は四宮に次ぐ第3位!

前回の学年模試では3位の上杉だが…総合的に考えれば四宮と同等!力の差はほぼ無い!

白銀の永遠のライバルである四宮と同等の天才

それは四宮同様に白銀のライバルの1人であった…!

 

「……久しぶりだな…上杉」ゴゴゴゴゴ…

「……あぁ…1年の春ぶりか…?」ゴゴゴゴゴ…

 

そんな二人の仲は──

 

「妹は元気か!?」

「あぁ!らいはは絶好調だ!そっちは!?」

「圭ちゃんは最近反抗期に入り始めてな…」

「あぁ…いつかは来ると思っていたが……」

 

──意外と良かった!!

 

白銀と上杉は両者とも秀知院には外部生として入学した!

その為、1年の春はお互いに仲の良い友人は現れなかったが……

貧乏!妹!父子家庭!勉強好き!

様々な共通点を持つ彼らはいつしか意気投合!

1年の一学期は共に学校生活を楽しむ仲となっていた!

 

「お久しぶりです、上杉さん」

「あぁ、久しぶりだな、四宮。以前より大分まるくなったな」

「太ったって意味ですか?」

「違ぇよ、内面的な話だ」

「……冗談ですよっ」ニコッ

 

四宮も同様、白銀が生徒会に入ってから上杉とは知り合いとなった

 

「上杉…あんた友達いたのね…」

「うるせぇ、お前こそちゃっかり生徒会の庶務だな」

「これであんたの勉強会とやらにも参加出来ないから!ざまぁ見なさい!」

「……それなら…生徒会室(ここ)勉強会したらいい」

「三玖」

「…え?今あんたなんて言った…?」

「……だから、ここで勉強会を…」

「冗談でしょ!?それだと生徒会(ここ)に入った意味無いじゃない!」

「……ん?生徒会に入ったのは四宮の事を…」

「…ん"〜?」ゴゴ…

「……いや、なんでもない」

 

(図星じゃねぇか……)

 

「…だが、それだと生徒会(こいつら)に迷惑が掛かる。生徒会の仕事を邪魔するのは癪に障る」

「そうよ!分かったらさっさと……」

「……じゃあ…私も生徒会に入る」

「…え?」

「それじゃあ!私もぉ!」

「四葉!?」

「お姉さんも入っちゃおうかな〜?」

「一花!?あんた達……!?」

「いいんじゃないでしょうか?それなら生徒会の仕事も早く済ませることができ、空いた時間に勉強が出来ます」

「五月!?」

「……だが、そんなに沢山…一気に入れるのか?白銀」

「……まぁ、入れない事も無い。会計監査、庶務、書記を1人ずつ増やせばな」

「それでは…会長と私は変わらず、書記を藤原さんと四葉さん、会計を石上くん、会計監査を五月さんと三玖さん、庶務を二乃さんと一花さん、でどうですか?」

「待て待て!ほんとにいいのか!?」

「そうよ!普通1人ずつでしょ!?」

「そんな規定はない。それに、会長である俺の権限でもある」

 

秀知院学園生徒会!

この秀知院学園は会長のみを選挙で選出され、他の役員は能力に応じて任命されるシステムである!

つまり、誰を選ぶかは生徒会長である白銀の自由!

人数も指定されていないため、臨機応変に人数を選べる!

 

「……」

「入りたいのであれば遠慮なく言ってくれ。俺は歓迎する」

「あたしは反対!」

「私は皆さんの意見に任せます」

「私も…」

「いや〜仲間が増えるのはいい事ですよね〜」

 

結果……!

 

「……お前ら本気なのか…?」

「フータローも入ればいいのに…」

「フータロー君は生徒会の仕事してる場合じゃないからねぇ」

「上杉さん!ファイトです!」

「四葉!一花!お前らは流されただけだろ!そして三玖!勉強会はどうするんだ!?」

「……だから、ここでしたらいい。さっきの五月が言ったみたいに、仕事が終わればすぐに勉強会に移れる」

「…それもそうだが……」

「まぁ1度試して見たらどうだ?上杉」

「……白銀…」

「俺は何人受け持とうが最後まで面倒見るつもりだぞ?」

「……分かった、五人をよろしく頼む。白銀」

「あぁ、任せろ」

 

「……」ムムム

「…二乃、いいじゃないですか…?」

「なにがよ」

「これでまた、五人でいられるんですから」

「……まぁ、それもそうね…」

 

生徒会メンバー、3名獲得

 


 

生徒会豆知識!

 

世間知らずのお嬢様、四宮かぐやは

初体験の事をキッスだと思い込んでいるぞ!

 


 

「中野二乃には分からない」

 

「「恋愛相談?」」

その日、白銀と二乃はとある男子生徒に呼び止められた

 

「はい…もうぼく…どうしたらいいのかわからなくて…恋愛において百戦錬磨との呼び名の高いお二人なら、何かいいアドバイス頂けるのでは無いかと思って!」

「……」

「…判った、生徒の悩みを解決するのも、生徒会長たる俺の役目だ」

「任せないさい!」

「会長!中野さん!」

 

(恋愛百戦錬磨ってなに!?俺いつの間にそんなイメージ付いてたの?)

 

白銀 御行 (16) 交際経験 無し

 

〔何よそのイメージ!恋愛はしたいけど…した事なんて無いのに!〕

 

中野 二乃 (17) 交際経験 無し

 

(え?なに?じゃあこの相談でボロ出してしまえば…)

 

「会長、童貞だった」

「えー!童貞!?」

「マジー!幻滅ー!」

 

「…し、四宮…!」

「お可愛いこと……」クス

 

(乗り切るしかない!)

 

「恋愛の事なら、俺に任せろ!」

「……」

「俺は今まで1度も振られた事がない!」

 

〔…お?〕

 

なお告ったことも無いので、嘘ではない

 

2人はその男子生徒を生徒会室に招き入れ、ソファに座らせる

 

「一度もですか……流石は会長…」

「…だ、だろう」

「……?」

「…それで相談と言うのは…?」

「クラスメイトに柏木(かしわぎ)さんという子がいるのですが……彼女に…告白をしようと思うんです!」

 

(ふむ)

 

〔あら〕

 

「でも断られたらと思うと……色々考えてしまって…」

「ちなみにその子と接点はあるのかしら?」

「バレンタインにチョコを貰いました!」

「お……どんなチョコなの?」

 

〔最近だと手作りの生チョコなんかよね…〕

 

「チョコボール…3粒です」

 

〔えーー!!〕

 

「これって義理ですかね?」

 

〔義理以外の何物でもない無いわよ!〕

 

「あーうん、それは…もう…」

 

〔ほら!言ってやってよ!白銀!〕

 

「間違いなく惚れてるな」

 

〔!?〕

 

「いいか!女ってのは素直じゃない生き物なんだ!常に真逆の行動をとるものだと考えろ!」

 

〔!?〕

 

「つまり!その一見義理のチョコも──」

「逆に本命……!?」

 

〔逆に本命ってなに!?〕

 

(よし……!なんとかそれっぽい事言えた)

 

「でも、彼女にそんな気はないと思います。この間も──」

 

「ねー君って彼女とかいるのー?」

「え……居ないけど…」

「やっぱり!彼女居ないってー!」

「居そうにないもんねー」

「超ウケる!」

「ふふっ」

どっ

 

「っていう事がありまして、からかわれてるだけなのかなと」

 

〔それは……残念ながらからかわれてるわね…〕

 

「お前……モテ期来てるな」

 

〔ええええ!〕

 

「なぜそんなに女を疑ってかかる!女だってお前と同じ人間だ!」

 

〔さっきと言ってる事違うわよ!?〕

 

「その状況を分かりやすくするとこうだ!」

 

「ねー君って彼女とかいるのー?」(いないなら付き合って欲しいなー)

「え……居ないけど…」

「やっぱり!彼女居ないってー!」(ホッとしたー)

「居そうにないもんねー」(だって高貴すぎるもの……)

「超ウケる!」(フリーなんだ!超ウレシー!)

「ふふっ」(彼に相応しいのはこの私)

どっ(きどき)

 

〔ポジティブ過ぎない!?〕

 

「そんな…バカな…」

 

〔そうよ!その通りよ!〕

 

「彼女たちの中からたった1人を選ばないと行けないなんて……!」

 

〔あんたもバカなの!?〕

 

「彼女たちの関係にヒビが入ったりしませんか?」

「有り得るだろうな、最悪イジメに発展するかもしれん。女の友情というのはそういうものだ……」

 

〔なにこの上から目線な会話〕

 

「僕告白なんて初めてで…どういうふうにしたらいいのか……」

「いいアイデアがある」

白銀は立ち上がり扉の前に立った

何故か扉は半開きになっていた

 

〔……扉?〕

 

「ここに(くだん)の女がいるとするだろう」

「はい」

「それを…こう!」ダァン!

 

〔!?〕

 

「俺と付き合え……」

 

〔ビックリした〜…〕

 

「……と、突然壁に追い詰められ女性は不安になるが、耳元で愛を囁いた途端、不安はトキメキへと変わる」

「……」

「俺はこの技を『壁ダァン』と名付けた」

 

〔それ壁ドン!もうあるやつ!〕

 

「天…才…?」

 

〔無知ばっか!?〕

 

「ありがとうございます!会長達のおかげで勇気出ました!」バタンッ

満足した男子生徒は生徒会室を後にした

 

〔あたしなんもやってないけど…〕

 

「……ふぅ」

「……」

「…どうだ二乃?これが生徒会だ」

「え?」

「内容はどうであれ、生徒達が気軽に相談に来れる場所。俺はこの空気の生徒会を守りたい」

「……」

「生徒会での初仕事だったな、おつかれ」

「…あんたさ、四宮さんの事どう思ってるの?」

「……え?」

「……あんた達傍から見たらいい感じに見えるけど?」

「……いや、むしろ逆だ」

「…えっ」

「最近…嫌われてるんじゃないかと…興味すらないんじゃないかと」

「……白銀…あんたはどう思ってるの?」

「……俺が四宮をどう思ってるか、か…」

「……」

「…まぁ正直、金持ちで天才とか、癪な部分もあるな……案外抜けてるし、内面怖そうだし、あと胸も……」

「……?」

「でも、そこが良いっていうかな!可愛いよ、実際!美人だし!お淑やかで気品もあるし!それでいて賢いとか、完璧すぎんだろ!」

「……??」

「四宮!マジ最高の女ァ!」

 

(っぶねええええ本人めっちゃいるし!!!!!気付けて良かったあああぁぁ!!)

 

「…貧乳が好きなの?」

 

後日

 

この後彼は柏木さんに告白し、何故か付き合えたという

 

本日の勝敗結果

白銀の1人負け

(大分無駄骨を折ったうえ、要らぬ誤解を生んだ為)




次回

第6話「白銀御行は遊ばせたい」
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