かぐや様は告らせたい ✕ 五等分の花嫁   作:キャメル16世

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第6話「白銀御行は遊ばせたい」

「……」

白銀御行、17歳

彼の人生において、大金が目の前にある事など、滅多にない

家が貧乏な為、毎日を貧困生活で補っていた

そんな白銀の目の前にある一通の封筒

その封筒には「給与」と書かれていた

 

「5万ある、少し貰っていけ」

「いや貰えるか!」

 

給料!!

 

上杉風太郎が行う中野家の家庭教師

1日1人5000円、日給25000円である

 

これまでに上杉が中野家に入ったのは計2回

それゆえ2日分の給料が届いていた

 

「どうしてこれを俺に…?上杉が使えば良いだろう」

「俺はこの2日間何もしてねぇ。家には言ったが、1度は眠らされ、1度はセクハラ容疑をかけられた」

 

(1回目に関しては俺にも非があるな…だが2回目は知らん!)

 

「だから、この給料の使い道に困ってるんだ。だから半分でもいいから貰っておけ」

「中野に返せばいいのでは?」

「五月にも言ったが…断られた。どう使おうが俺の自由だとよ」

「……ん〜…」

 

白銀とて、金の使い方が上手い訳では無い

勉強意外趣味のない彼にとって、意外とお金を使うというのは至難の業なのかもしれない

 

(自分の為に使う事も出来る…だが、これはあくまで上杉の給料…俺が無闇に手を出してはいけない……となると、お互いにとって利害が一致する事をすれば良いのでは…)

 

「……上杉…週末は空いてるか?」

「あぁ、その日なら家庭教師もない」

「俺も珍しくオフだ…上杉…」

「なんだ?」

「妹を連れて来てくれ」

 

 

 

週末──

 

「はじめまして、私は白銀(しろがね)(けい)。白銀御行の妹です」

 

白銀圭!!

秀知院学園中等部生徒会会計を務める

白銀御行の実の妹であり、彼女もまた外部生の1人であるが、白銀御行の功績とその模範的な態度から、生徒会に抜擢された

 

「はじめまして白銀さん!私らいはです!」

「らいはちゃん、今日はよろしくね」

「はい!」

 

白銀の作戦、それは!

 

(お互いの妹仲良し大作戦!)

 

白銀と上杉は互いの妹を認知していたものの、2人を合わせたことが無い!その為、今回2人に交流の場を設けたのだ

そして白銀と上杉は影から見守る事となった!

 

「…白銀の妹とらいはがいるのは分かる…だがなぜ…」

 

「らいはさん、私は四宮かぐやです。よろしくお願いしますね?」ペコッ

「藤原千花ですっ!」

「らいはちゃん、この間はご馳走様でした!」

「四宮さん!藤原さん!はじめまして!五月さん久しぶり!」

 

「なぜあいつらまでいる…?」

「俺が呼んだんだ。2人っきりもいいが…沢山いた方が良いだろう」

「なぜらいはに……?」

「……」

 

「らいはちゃんは〜普段はどんな事してるんですか〜?」

「普段は家事とかやってるよ?うちは父子家庭だから!」

「そうなんですか〜……え?」

「上杉君のお宅のお母様は、らいはちゃんを産んですぐにお亡くなりになったそうです…」

「…そ、そうだったんですか……それはまぁ…なんというか…」

「でも大丈夫!私にはお父さんとお兄ちゃんがいるから!」

「…つ、強い!」

「頼もしいですね、らいはちゃんっ」

「……」

 

「……」

 

〈これはチャンスよ四宮かぐや!〉

 

本日の四宮の作戦、それは!

 

〈家族ぐるみ仲良し大作戦!〉

 

以前白銀圭と面識を持った四宮は、圭と家族ぐるみで仲良くなる事で白銀御行にも近付き易くなると踏んだ!

 

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ!

 

男を落とすなら、まずは周囲から籠絡すべきなのである!

 

「かぐや姉さん!」

 

〈あっ良い!良いですよこれ!〉

 

かぐやは長年妹が欲しかった

 

〈以前会った時は石上くんや四葉さんのせいで色々失敗してしまいましたから……今回は大丈夫の筈です……ただ問題が……〉

 

「圭ちゃん!らいはちゃんがお洋服買いに行きたいってさ〜!」

「ほんとー?じゃあ私も行こうかなー!()()()()はなんか買うの?」

 

〈藤原さんと仲良いのよねー!!〉

 

藤原と圭!!

藤原家の三女、藤原(ふじわら)萌葉(もえは)と親友である圭は、家族ぐるみの仲で藤原千花とも仲が良かったのだ!

 

〈おまけに姉呼びだし!何なのよもう…!〉

 

「かぐやさんも一緒に行きますよねっ?」

「行くぅ!」

 

〈でもやっぱり憎めないのよね…〉

 

 

 

「……新聞配達450軒分か…」

「新聞がどうかなさいました?」

「…あ、いえ……ええっと…」

「改めまして、私は中野五月と言います。生徒会では会計監査を務めています」

「あ、はい。私は白銀圭です……あの、おに…兄はちゃんとやっているでしょうか…?」

「はい、生徒会長として彼に出来る事を…彼にしか出来ない事をやっていますよ。私たちはあまり頭が良くないので…白銀君や四宮さんにはなかなかついていけないですけど…」

「……そう…ですか…」

「……お兄さんの事が心配ですか?」

「…いえ、そういう訳じゃないのですが…妹として…」

「分かります、私も末っ子なので」ニコッ

「……お互い、大変ですね」

「それはらいはちゃんもですよ……若くにお母様が亡くなって…母親の愛情を知らないまま育ってしまったのですから…」

「……母親の…愛情…」

「圭さんにとって、お母様はどんな存在なのですか?」

「……私たちの母は、出ていきました…家を」

「…え?」

「…父の会社の倒産がきっかけで、2人は離婚して…」

「……」

「…私にとって、母親は……」

 

「五月さーん!圭さーん!藤原さんがカフェに行こうだってさー!」

 

「……うん!いま行きます!」

「あ、あの!圭さん…!」

「……」

「…貴方のお母様は、きっとずっと貴方を想っていると思いますよ…?」

「……私はそうかもしれないけど…兄はどうでしょうね」

「……え?」

 


 

生徒会豆知識!

 

藤原千花の妹、藤原萌葉!

彼女は圭の事を徹底的に汚したくなるタイプとしてみているぞ!

 


 

「白銀御行は遊ばせたい②」

 

「……」

「……」ゴクッ

「……で、なぜ俺達は男二人でコーヒーを飲んでいる?」

「仕方ないだろ!見失ったんだからぁ!」

 

しばらく五人を尾行していた白銀と上杉だが、途中で迷い&上杉の運動不足のおかげで見失ったのだ!

 

「そもそもお前がバテるからだろ!」

「お前が迷うからだろ!」

「……」ムムッ

「……」ムムッ

「……はぁ…ここで争ったところで意味も無い。大人しく2人で休日を楽しむか」

「……そうだな…」

「……」

「……」

「……なぁ…上杉…」

「なんだ…?」

「…お前、四宮の事どう思う?」

「なんだ急に……ま、そりゃ良い奴だろ。今日もらいはの為に来てくれたしな。それに…」

「違う」

「…あ?」

「…上杉は…四宮の事……なんとも思ってないよな…?」

「……お前…まさか…っ」

「……」

「……まさかお前がそんな事言うとはな……」

「……」

「……俺はなんとも思ってねぇよ。むしろ怖いと思ってるくらいだ」

「……そうか」

「…お前でも…そんな顔をするんだな」

「…う、うるさい!」

 

 

 

「……」

 

〔…上杉君…私はどうしたら…〕

 

「五月…今度の休み、らいはと遊んでやってくれねぇか?」

「…なぜ上杉くんが私にお願いを?」

「今回の給料を効果的に使いたいんだ。そしたら白銀が妹を連れてくれと言ってきたもんでな」

「……」

「らいはには色々と面倒や苦労をかけてきた…本当はもっとやりたい事がある筈だ……あいつの望みは、全て叶えてやりたい」

「……上杉くん…」

「ついでに白銀の妹と知り合える。友達の少ないお前にとっては好都合だろ?」

「…はい……って!最後のは余計ですぅ!」

 

「……」

 

〔貴方の言った通り仲良くなろうとしましたが…〕

 

「……」

「……」

 

〔どうやら地雷を踏んでしまったようですぅ…!どうしましょう…!!〕

 

「……」

 

〈五月さん…ちゃっかり妹さんの横をキープして……私も隣を歩きたいのにぃ…!〉

 

その後も、気になる相手には積極的なアプローチが出来ないかぐやである。白銀圭の横は圭に気を全く使わない藤原と気を使う五月でガッチリ抑えられていた!

 

「……」

 

〈日用品の買い出しは全部早坂に任せてるのよね……勝手が分からない〉

 

「……ふぅ」

 

〈ここで皆さんの買い物が終わるのを待っていましょう〉

 

「……」サラッ… トッ

「……」

ベンチに座るかぐやと圭

傍から見たらそれはまるで…

 

〈横顔、会長に似てるなぁ…〉

 

「あの…」

「はい!どうかしましたか妹さん!」

「妹さん…?」

「あっなんと呼べば宜しいでしょう?白銀さんだと会長と区別がつかないし…」

「圭…でいいですよ、年上なんですから」

「じゃあ圭さん」

「圭」

「…圭ちゃん」

「圭です」

「……圭」

「はい」

 

〈人の下の名前を敬称も付けずに呼ぶなんて生まれて初めてです……でもこれはいい進展!この調子で……〉

 

「あ!四宮さん!圭さん!こんな所にいた!」

「らいはちゃん…千花姉ぇ達は?」

「千花さんと五月さんならクレープ買いに行ってるよ〜全種類制覇するんだってさ!」チョコ

「……」

「……」

ベンチに座るかぐやと圭とらいは

傍から見たらそれはまるで…

 

〈ちょっと!なんでそこに座るの!?私と圭の間よ!?〉

 

「えへへ〜」

 

〈えへへじゃないわよ!何なのこの子!〉

 

「…らいはちゃん…」

「…ん?なに〜?圭さん」

「…そこ、四宮副会長が狭そうだよ…?」

「あ、ごめんなさい!」スタッ

「……」

 

〈……〉

 

「……///」

 

〈圭〜!!〉

 

 

 

「……」

「…やっと見つけたが、どうやら上手くやれてるみたいだな」

「…あぁ、上手くいって良かった」

「……白銀…改めて思うが…」

「……」

「…お前、良い奴だな」

「……まぁ…生徒会長、だから」

 

「……」グー

「らいはのやつ…ヨダレ垂らしながら寝てやがる…」

「よっぽど楽しかったのでしょうね…私としては良かったですよ」

「ほんと!皆さんのおかげで私も楽しめましたよ〜!」

「私も楽しかったです!」

「…私も」

「……ありがとうな、圭ちゃん」

「…別に…兄さんの為じゃないから」

「…ふっ」

「…何笑ってるやがる?白銀」

「……いいや、お互いに良い妹を持ったな」

「…そうだな」

 

「…四宮先輩」

「…はい…?」

「……あの…今日は楽しかったです…出来れば今度は…」

「……」

「…ふ……ふたりき……」

「私も今日は楽しかった〜!!」ギュウ ニュゥ

 

〈…下賤…なんの躊躇いもなく男に躰を預ける性欲の化身…〉

 

そもそも圭は男ではない

 

〈男を食い物としてしか見ていない下賤の女なんだわ…ついに越えては行けない一線を越えたわね…〉

 

「ほら!四宮さんも!」

「…え?あっ……し……しかたないですね!」ギュウ

 

本日の勝敗結果

白銀(シスコン)とかぐや(下賤の女)の勝利




次回

第7話「石上優と中野三玖は生き延びたい」
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