4月に入り新入社員研修が始まった為、不定期更新となります。楽しみにしてくださっている皆さま、ご了承くださいませ。
正直、1日に2話分は頭おかしい
秀知院生徒会
第4のメンバー
会計
そして、第6のメンバー
会計監査 中野三玖!!
彼らが今まさに満を持して──
「はい、「生徒会を辞めたい」んです」
生徒会を辞めようとしていた!!
「…なるほど、生徒会を辞める……」
「……」
「……」
「勘弁してくれ!お前らがいなくなるとマジで破綻する!このとーり!」ガンッ
石上優!
彼はデータ処理のエキスパートである!
彼は入学間もない1年生にも関わらず白銀のスカウトにより生徒会に加入した優秀な人材である!
普段は仕事は家に持ち帰り、生徒会には打ち合わせ程度しか顔を出さないが、れっきとした生徒会のメンバー
紛れもない、秀知院生徒会会計である!
そして、中野三玖!
彼女は最初は仕事は上手くこなせていなかったが…
四宮や白銀の教育により生徒会に入り数週間で中野五月以上の功績を残すようになった!白銀にとっては今ではなくてはならない存在なのである!!
「しかし…どうして急に辞めるだなんて…?」
「……会長…いつの間にか生徒会の人増やしたじゃないですか」
「…あ、あぁ…中野達の事か」
「……正直あれ、キツいんです」
「そうなの!?」
「……先週──」
「……」ガチャ
「…あー!石上くん!」
「え!この方が石上さんですか!」
「四葉、はしゃぎすぎだよ」
「……っ」
(だれ…?)
「石上くん!この間生徒会に入った四葉さんと一花さん!よろしくね!」
「石上さん!よろしくお願いしますね!」
「君が石上くんだね〜、よろしくっ」
「……ど、どうも」
(巨乳が3人も!!)
「藤原先輩何してんですか?」
「今は書記の仕事を教えてるんです!」
「えっ…藤原先輩に出来んですか?」
「バカにしないでください!私だって立派な生徒会の一員なんですから!」
「でもこの間藤原先輩「果肉」っていう字間違えてましたよね?」
「え!?そうだったんですか!?」
「……」
(自覚なしか……)
「……」カタカタカタ
「…へ〜君ってタイピング早いんだ〜」
「…まぁ、パソコン好きなので」
(近っ…いい匂い…!)
「…君って三玖に似てるね、ヘッドホン付けて、前髪で目が隠れてて、ちょっと暗そうなとことか…」
「一花?あんまりそういう事を言うもんじゃないですよ」
「……五月先輩」
(そういえば五月先輩の顔、2人にそっくりだ……)
「……?」
(…いや違う!同じだ!3つ子だ!なんだよこれ!ラブコメかよ!?)
ラブコメである
「…あ!私ペスの散歩があるのを忘れてました!」
「…え?」
「四葉さん!あとはよろしくお願いしますね!」スタスタスタ
(……嘘っしょ…?)
「それじゃ、私たちは皆さんが来るのを待ちますか」
「……皆さん…?」
(…あぁ…四宮先輩と会長の事か)
「戻ったわよー」ガチャ
「……ただいま」
「……」
(いや…だれぇ…?しかもこの5人…同じ顔だ!)
「…あら、あんた誰?」
「こちら会計の石上くんですっ」
「……よろしく」
「…あ、あぁ…どうもっす」
(五つ子だ!初めて見た!)
石上は大分興奮していた
「…そこまでは良かったんです。普段見かけることの無い五つ子をまじかで見ることが出来たし……でも…」
「……でも…?」
「……耐えきれないんです…五人の巨乳美女に囲まれるのが…」
「何故!?普通嬉しいものではないのか!?」
「そうですよ!美女ですよ!巨乳ですよ!それも五人ですよ!?嬉しいに決まってますよ!……でも…」
「……」
「……なんだか僕が入ってはいけない領域の気がして…なんというか…男子禁制みたいな……」
「…っ」
「…おかげで生徒会室に行きずらくなりました……あのハーレムには耐えられません…」
ハーレム!!
別名、一夫多妻制
ハーレムとはそれに至るまでの状況のことも言う
1人の男性を多数の女性が取り合う、または取り囲むことを言う。ラブコメでは大道の手法であり男であれば、誰しもが憧れるシチュエーションである!
沢山いるヒロインの中で最推しを決め、ガチ恋をする者もいる!ヒロインの中で推しが定まらず、箱推しのまま結末を迎える者もいる!
それが、ハーレムが生み出す可能性なのである!
「…でもハーレムの主人公ってだいたい幸せにならないんですよ」
「…え?」
「沢山いる内の1人と結ばれても、別のキャラを推してる人からすると「なんで?」ってなるんですよ。しかもそれを回避しようと全員とハッピーエンドを迎えると炎上するんです。どちらにせよ主人公は世間から叩かれるんです」
「…そ、そうなのか…」
「だいたいラブコメの主人公はイケメンで運動神経も良くて人当たりもいい。僕とは真反対な存在なんです。それだから周りの人は主人公の深みにだんだんハマっていって次第にズキュンです。主人公も主人公で誰を選んでいいのか分からず女友達に相談なんかしたらそれが修羅場になったり、大きな波乱を作り出すんですよ。それもこれも全部女が周りにいるから成立することであって今まで女子と関わりを持たなかった僕からしたら外道ですよ外道」
(すっげ、一瞬でスイッチ入った)
「…だが、男ならば1度は憧れるシチュエーションなのでは無いのか?」
「それはイケメンに限ります。僕みたいな陰キャが陥っていい場面じゃないんですよ」
ハーレムは男であれば1度は憧れるシチュエーション!
しかし!
石上のような陰キャにはハードルが高いものなのである!
「分かってるんです。僕がハーレムの中心じゃないくらい……でも──」
「石上くんおつかれ〜」
「石上、紅茶淹れたわよ」
「……おつかれ」
「石上さん!お疲れ様です!」
「石上くん、いつもお仕事ご苦労さまです」
「みんな優し過ぎんですよ!ちょっとだけ意識しちゃうんです!……あと…」
「……」
「中野さん達が、僕と関わる事で…何か言われないか心配で……」
(…石上会計の言う事も少しは分かる……しかし、それは石上会計の過去に由来するもの…中野の5人はその事を知らないからな……だが…)
「…石上会計、君はいつも被害妄想が過ぎる。石上会計が中野達に優しくしてもらってるのは、君が中野達に優しくしてるからじゃ無いのか?」
「…っ」
「中野達は律儀だからな、借りた恩は必ず返す」
「……そういうもんですか」
「…あぁ」
(これは石上会計が人と触れ合うチャンスだ。いつまでも過去の事を引きずる石上にとって、中野達の生徒会への加入はいいキッカケだったのかもしれないな…)
「…分かりました、僕もうちょっと頑張ってみます」
生徒会豆知識!
石上優は現在、ラブコメ漫画「モモちゃんは考えない」
略して「桃缶」にハマっているぞ!
「石上優と中野三玖は生き延びたい②」
「…石上会計の辞めたい理由は分かった。だが三玖!何故だ!?」
「……私……」
「……」
「……命の危機を感じる」
「…えっ」
「……なんか…四宮さんとお話すると、すごく視線が痛くて…視線と言うより、殺意?に近いと思う」
「しのっ!?」
「あっそれ僕も分かります!」
「……うん、この間ね──」
「……」ガチャ
〔……あっ…今日は誰もいないんだ〕
放課後一人で来た三玖
ソファに座り、本日を振り返り…
「……ふぅ」
〔フータローと知り合ってどのくらい経つんだろう……てか私……なんでフータローの事……ん?〕
「……なんだろこれ」
〔喫茶店の割引券…?〕
ふと机の下を探ると
チケットが1枚机の裏に貼ってあった
「喫茶店はなかなか行かないな、結構高くつくだろ、あれ」ガチャ
「そうですねー」
〔あっ…カイチョーと四宮さん…〕
「どこかに割引券があれば話は別なのですが…」スカスカ
スカスカ
「…ッ!」バッ
「…ッ」
〔……えっ…?〕
「そのチケットについては…他言しないでおく事ね」
〔……〕
「…何があったかは…脅されてて言えない…」
「おどっ!?」
「……それだけじゃない……先週──」
「……四宮副会長…カイチョーの事好きなの?」
「ブーーッ!」
「……」
「な、何を言ってるの……」カタカタカタ
「……いえ…何となく…」
「私が会長をっ!?馬鹿な事言わないで頂戴!そんな訳ないでしょ!」
「……恋愛対象として見てないんですか」
「え……えぇ勿論……!」カタカタカタ
「……ほんとに?」
「むしろそんな噂されて迷惑な位です!」
〔そんなんだ……2人はお似合いだと思ったのに……やっぱり私には…恋愛が分からない…〕
「……わかりました」
「……今の話、誰かに言うつもりですか?」
「……えっ?」
「……絶対に……誰にも…言わないでくださいね…?」
「……は、はい…!」
「……やっぱり言えない…!」
「何があった!?四宮!三玖に何をしたんだ!?」
三玖は四宮にトラウマを埋めつけられた!
「でも、三玖先輩の言いたいこと、少し分かる気がします」
「……ほんと?」
「はい、この間なんかソファの角で首絞めてきましたから!」ニコッ
「……」
(まずい…石上会計はもう手遅れかもしれん…!)
「……」
「……でも、優しいんですよ、なんだかんだ言って」
「……」
「あの人のいい所は、悲しんでたり、苦しんでたりする人を見ると、声をかけてくれるところですかね」
「……っ」
「三玖さん、紅茶が入りましたよ」
「……」
「僕はまだ1年で四宮先輩達とは知り合ったばっかりですけど……あの人がいい人なのは分かります」
「…いい事言うな、石上」
「僕も四宮先輩に色々と指導してもらったり、生徒会の一員として僕を育ててくれましたし……まぁ、それなりに尊敬してるんで」
「…そうか」
「……」
「…三玖、俺は四宮がお前をどうこうするとは思えん。それに、その厳しさが、四宮なりの優しさだ」
「……カイチョー…」
「…もっと仲間を信じてみろよ、な?」
「……」
〔仲間を……信じる…〕
「……」コクッ
「…よし。これで万事解決だな!」
「……あ」
「あら三玖さん、お疲れ様です」
「…四宮さん…あの…」
「そういえば、昨日は生徒会室で何を話していたんですか?」
「……え?」
「……」
「……」
「……それより…あの件、黙っててもらって嬉しいです。口が固いのは美徳ですよね」
「……」
「……もし喋ってたら……」
「……」ゴクッ
「……なーんてね、冗談ですよ」
「……ハァ」
〔なんだ…びっくりした…〕
「仲間を信じてみろよ、な?」
「自分が好きになったものを信じろよ!」
〔……仲間を…信じる…〕
「……そうだ、それと…」
「……」
「…会長を困らせてはいけませんよ?生徒会、もう辞めるなんて言わないでくださいね?」
「……」
〔……もしかしてこの人…〕
「……ふふっ」
〔……昨日全部聞いてたんじゃ…?〕
「……さ、生徒会室に行きましょう?」
「……は、はい…」
〔…いや、信じなきゃ……このままじゃ…何も分からないまま…!〕
本日の勝敗結果
三玖の敗北
(かぐやが怖いから辞めたいけど、かぐやが怖いから辞められないため)
次回
第8話「中野四葉は交換させたい」