ガッシュの小説少ないのでもっと増えてほしいです。
涼介とレイコムはショッピングセンターに来ていた。
「子供用の衣服売り場に来てみたが中々種類があるな」
「俺は動きやすい服が良い。いざって時に戦えるためにな」
「動きやすさか…。これなんてどうだ?」
そういって涼介が手に取ったのは白のTシャツに水色のジャケット、黒のカーゴパンツだった。
「シンプルで動きやすそうだ。これにしてくれ!」
その後何着か購入して併設されているスーパーに向かった。
「レイコム、お前の好物は何だ?今日の夕飯用に買っていこうと思うんだが」
「魚だぜ。あとは冷たい食べ物全般が好きだな」
「そうか。とりあえずブリでも買ってみるとしよう。後アイスも買っておくか」
こうして買い物を終え、支払いの時にはセルフレジを使い、レイコムにお金の種類と使い方について教えた。
「このかき氷上手いな!ブルーハワイ?っていうシロップが爽やかで良いな!」
ショッピングセンターでの昼食も終え、出店で来ていたかき氷の屋台からかき氷を買い、歩きながら食べる。
「そろそろいい時間だ。一旦家に戻って荷物を置いてから、山の方へ行こうと思う」
「よしっ!やっと術が撃てるな!」
「あぁ、今は分からないことが多い。数をこなしておこう」
こうして家に戻り、少し急ぎながら山へ向かった。
「まずは本を開くんだ。文字の色が変わっている部分があるだろ?」
「読める。まだ読み上げないがこの状態で唱えれば良いんだな?」
「そうだぜ。さっそく唱えてみようぜ!心を込めて唱えろ!」
「……」
青い本の光が強くなる。
「ギコル!」
レイコムの口から5個の氷の塊が発射される。
ヒュゥゥゥゥゥン…ズドドンッ!!!
「昨日より数も多いし威力も高いな。何が違ったんだ?」
「込める心の力によって術の強さや効果がある程度変わるんだ」
「なるほど。込める力によって強弱をつけられるんだな」
「そういことだ。ただし心の力は有限だぜ。無くなったら回復させないと術は撃てないんだ」
「むやみやたらに撃ち続けることも出来ないか。ペース配分が重要だな」
「どれだけ撃てるか試してみようぜ!」
「分かった」
「ギコル!」「ギコル!」「ギコル!!」「ギコル」
「ギコル…」「ギコル!!!」「ギコル!」
辺りが氷塊だらけになったところで本の輝きが消えた。
「連続で8回くらいか。良いのか悪いのか分からないな」
「俺も他のやつらがどれだけ撃てるか分からないから、何とも言えない…」
「強弱のつけかたが難しいが、同じ威力で出すことができるなら10回は唱えられそうだ」
「10回も撃てるなら十分だろ?」
「とりあえずは戦えそうだ。今後の課題が分かった。今日はこれで切り上げるぞ」
「それもそうだな。明日も練習するのか?」
「あぁ、アルバイトがあるから夕方からだな」
「分かった。あー腹減ったぜ…」
「帰ったらすぐに晩御飯を作ろう。風呂でも入ってゆっくりしていてくれ」
「おう!」
次の日の夕方、夕飯を終え山に向かうと不可解な跡を見つけた。
「木や土がえぐれている…?木は巻き付くように跡が付いている」
「もしかすると俺たち以外に魔物が…」
レイコムが言い切ろうとしたその時、
「ジュロン!」
ズァァァァッ!!
突然、植物の根のようなものが飛んできた。
「くっ、涼介!」
涼介を突き飛ばしながら転がるレイコム。
「チッ!外したか。中々コントロールが難しいぜ…」
「すまないレイコム!助かった!」
「いきなりだから仕方がない。涼介!あいつらから目を離すなよ!」
「あぁ、分かっている。お前たち、王を決める戦いの参加者だな」
「そうだ!術を試すためにここに来てみりゃ、まさかいきなり魔物と出会うなんてな!」
「春彦、おしゃべりはそこまでだ。奴らを倒すぞ」
「はいはい分かってるって!会ったからには容赦しねぇぞ!」
「来るぞ涼介!」
「あぁ!ギコル!!」
「ジュロン!」
植物の根と氷がぶつかる。術が相殺されたかに見えたが、相殺されたもの以外の氷が春彦たちに向かって飛んでいく。
「威力が弱すぎたか!だったらもう一発だ。次で決める!」
「ジュロン!!!」
今度は5本の根が勢いよく向かっていく。ギコルを砕きそのまま涼介たちを拘束しようとする。
「速い!」
「レイコム、地面の方を見ろ!ギコル!」
氷が地面に突き刺さり、砂煙をあげる。目標が見えなくなったジュロンは真っ直ぐ進み氷を砕くが、涼介達はすばやく横へ移動していた。
「こっちの番だな。ギコルッ!!」
戦いの中で一番大きいギコルを繰り出すレイコム。
氷の大きさは3m程もあり、数も通常より多い5個。
「くそっ!避けられねぇ!」
「春彦、まだ試してない術がある!唱えろ!」
「忘れてたぜ…!第二の術、ジュシルド!」
ズォォォォォ!
春彦達の前に植物の根の盾が現れる。植物同士が絡み付き強固な盾がなんなく氷を受け止める。
「かなり力を込めたのに受け止められた…?」
「ハハッ、こいつは良い術だ!」
「涼介、もう一度ギコルだ!もっと力を込めろ!」
「あぁ!ギコルッ!!!」
「何度やっても受け止めてやるぜ!ジュシルド!」
先程と同じようにギコルが止められてしまう。
そして、緑色の本が輝き出す。
「これは…!スギナ!新しい術だ!」
「その術でとどめを刺すぞ」
涼介達に術を放つ準備をする春彦。
「クソッ!何かいい方法はねぇのか!?」
(また力不足で失うのか、俺は…)
俯いてしまう涼介。
「涼介!諦めるな!まだ数日しか過ごしてないけど、お前の料理はおいしいし俺のことを助けてくれた!こんなところで負けてたまるかっ!俺を王にしてくれるんだろ!?」
「レイコム…」
青色の本の光が強くなる。
レイコムの思いに呼応し新たな術が発現する。
「別れの挨拶は済んだか?これでトドメだ!」
「第三の術、ジュガロ!!」
「頼む!レイコムに力を!!」
「第二の術、グラセルク!!」
涼介に向かって花の種が放たれる。ジュロンより速く涼介は避けることが出来ない。
「涼介っ!!」
レイコムは涼介の前に出て庇う。
ズドドドドドッ!
「レイコム!!」
「先に魔物の方を倒しちまったか…。まぁいいさ。あいつの本を燃やして終わりだ!本を渡せ!」
「レイコム…お前」
「術のおかげで助かったぜ…」
「何!?直撃したはずだぞ!!」
「普通の俺ならやられてたかもな。どうやら術で身体が強くなってるぜ!」
「良かった…本当に良かった…!」
涙目になりながら安堵する涼介。
「何泣いてるんだよ!油断しすぎだぜ?」
「あぁ、すまない。もう油断はしないし諦めることもしない」
「それでこそ俺のパートナーだ!」
拳を合わせ、戦闘態勢に入る二人。
「春彦!もう一回呪文を…」
「どこ見てるんだ?」
「なっ!?」
スギナの後ろに回り込むレイコム。
「さっきのお返しだっ!そらっ!!」
ドカッ!!
「うわぁぁぁぁ!!」
蹴り飛ばされ森の奥に飛んでいくスギナ。
「チクショウ、覚えてろ!次は必ず倒してやるからな!スギナぁぁぁぁぁぁ!」
森の奥へ走り出す春彦。
「逃がすか!あれ?スピードが出ねぇ」
「術が切れたみたいだな。大体30秒くらいだな」
「仕方ないか。はぁぁぁぁ疲れたぜ…」
「初陣にしてはまずまずだな」
「魔界に帰されなかっただけマシかぁ」
「レイコム」
「ん?」
「俺は強くなる。必ずお前を王にしてみせる」
「俺達で、だろ?」
「あぁ、そうだな!」
こうして涼介とレイコムの初陣は幕を閉じた。
「おーい!スギナぁ!どこ行っちまったんだよぉ!」
「春彦…どこだ…」
結局、春彦とスギナは2日間山をさまよった。
時間かかりましたがなんとか書きました。
見にくかったかもしれません。
術の詳細はまた別にまとめます。