氷のレイコム   作:虚無野郎

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原作も参考にしながら書いています。
ガッシュの小説少ないのでもっと増えてほしいです。


3話:初陣

涼介とレイコムはショッピングセンターに来ていた。

 

「子供用の衣服売り場に来てみたが中々種類があるな」

 

「俺は動きやすい服が良い。いざって時に戦えるためにな」

 

「動きやすさか…。これなんてどうだ?」

 

そういって涼介が手に取ったのは白のTシャツに水色のジャケット、黒のカーゴパンツだった。

 

「シンプルで動きやすそうだ。これにしてくれ!」

 

その後何着か購入して併設されているスーパーに向かった。

 

「レイコム、お前の好物は何だ?今日の夕飯用に買っていこうと思うんだが」

 

「魚だぜ。あとは冷たい食べ物全般が好きだな」

 

「そうか。とりあえずブリでも買ってみるとしよう。後アイスも買っておくか」

 

こうして買い物を終え、支払いの時にはセルフレジを使い、レイコムにお金の種類と使い方について教えた。

 

「このかき氷上手いな!ブルーハワイ?っていうシロップが爽やかで良いな!」

 

ショッピングセンターでの昼食も終え、出店で来ていたかき氷の屋台からかき氷を買い、歩きながら食べる。

 

「そろそろいい時間だ。一旦家に戻って荷物を置いてから、山の方へ行こうと思う」

 

「よしっ!やっと術が撃てるな!」

 

「あぁ、今は分からないことが多い。数をこなしておこう」

 

こうして家に戻り、少し急ぎながら山へ向かった。

 

 

 

 

 

 

「まずは本を開くんだ。文字の色が変わっている部分があるだろ?」

 

「読める。まだ読み上げないがこの状態で唱えれば良いんだな?」

 

「そうだぜ。さっそく唱えてみようぜ!心を込めて唱えろ!」

 

「……」

 

青い本の光が強くなる。

 

「ギコル!」

 

レイコムの口から5個の氷の塊が発射される。

 

ヒュゥゥゥゥゥン…ズドドンッ!!!

 

「昨日より数も多いし威力も高いな。何が違ったんだ?」

 

「込める心の力によって術の強さや効果がある程度変わるんだ」

 

「なるほど。込める力によって強弱をつけられるんだな」

 

「そういことだ。ただし心の力は有限だぜ。無くなったら回復させないと術は撃てないんだ」

 

「むやみやたらに撃ち続けることも出来ないか。ペース配分が重要だな」

 

「どれだけ撃てるか試してみようぜ!」

 

「分かった」

 

「ギコル!」「ギコル!」「ギコル!!」「ギコル」

「ギコル…」「ギコル!!!」「ギコル!」

 

辺りが氷塊だらけになったところで本の輝きが消えた。

 

「連続で8回くらいか。良いのか悪いのか分からないな」

 

「俺も他のやつらがどれだけ撃てるか分からないから、何とも言えない…」

 

「強弱のつけかたが難しいが、同じ威力で出すことができるなら10回は唱えられそうだ」

 

「10回も撃てるなら十分だろ?」

 

「とりあえずは戦えそうだ。今後の課題が分かった。今日はこれで切り上げるぞ」

 

「それもそうだな。明日も練習するのか?」

 

「あぁ、アルバイトがあるから夕方からだな」

 

「分かった。あー腹減ったぜ…」

 

「帰ったらすぐに晩御飯を作ろう。風呂でも入ってゆっくりしていてくれ」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

次の日の夕方、夕飯を終え山に向かうと不可解な跡を見つけた。

 

「木や土がえぐれている…?木は巻き付くように跡が付いている」

 

「もしかすると俺たち以外に魔物が…」

 

レイコムが言い切ろうとしたその時、

 

「ジュロン!」

 

ズァァァァッ!!

 

突然、植物の根のようなものが飛んできた。

 

「くっ、涼介!」

 

涼介を突き飛ばしながら転がるレイコム。

 

「チッ!外したか。中々コントロールが難しいぜ…」

 

「すまないレイコム!助かった!」

 

「いきなりだから仕方がない。涼介!あいつらから目を離すなよ!」

 

「あぁ、分かっている。お前たち、王を決める戦いの参加者だな」

 

「そうだ!術を試すためにここに来てみりゃ、まさかいきなり魔物と出会うなんてな!」 

 

「春彦、おしゃべりはそこまでだ。奴らを倒すぞ」

 

「はいはい分かってるって!会ったからには容赦しねぇぞ!」

 

「来るぞ涼介!」

 

「あぁ!ギコル!!」

 

「ジュロン!」

 

植物の根と氷がぶつかる。術が相殺されたかに見えたが、相殺されたもの以外の氷が春彦たちに向かって飛んでいく。

 

「威力が弱すぎたか!だったらもう一発だ。次で決める!」

 

「ジュロン!!!」

 

今度は5本の根が勢いよく向かっていく。ギコルを砕きそのまま涼介たちを拘束しようとする。

 

「速い!」

 

「レイコム、地面の方を見ろ!ギコル!」

 

氷が地面に突き刺さり、砂煙をあげる。目標が見えなくなったジュロンは真っ直ぐ進み氷を砕くが、涼介達はすばやく横へ移動していた。

 

「こっちの番だな。ギコルッ!!」

 

戦いの中で一番大きいギコルを繰り出すレイコム。

氷の大きさは3m程もあり、数も通常より多い5個。

 

「くそっ!避けられねぇ!」

 

「春彦、まだ試してない術がある!唱えろ!」

 

「忘れてたぜ…!第二の術、ジュシルド!」

 

ズォォォォォ!

 

春彦達の前に植物の根の盾が現れる。植物同士が絡み付き強固な盾がなんなく氷を受け止める。

 

「かなり力を込めたのに受け止められた…?」

 

「ハハッ、こいつは良い術だ!」

 

「涼介、もう一度ギコルだ!もっと力を込めろ!」

 

「あぁ!ギコルッ!!!」

 

「何度やっても受け止めてやるぜ!ジュシルド!」

 

先程と同じようにギコルが止められてしまう。

そして、緑色の本が輝き出す。

 

「これは…!スギナ!新しい術だ!」

 

「その術でとどめを刺すぞ」

 

涼介達に術を放つ準備をする春彦。

 

「クソッ!何かいい方法はねぇのか!?」

 

(また力不足で失うのか、俺は…)

 

俯いてしまう涼介。

 

「涼介!諦めるな!まだ数日しか過ごしてないけど、お前の料理はおいしいし俺のことを助けてくれた!こんなところで負けてたまるかっ!俺を王にしてくれるんだろ!?」

 

「レイコム…」

 

青色の本の光が強くなる。

レイコムの思いに呼応し新たな術が発現する。

 

「別れの挨拶は済んだか?これでトドメだ!」

 

「第三の術、ジュガロ!!」

 

「頼む!レイコムに力を!!」

 

「第二の術、グラセルク!!」

 

涼介に向かって花の種が放たれる。ジュロンより速く涼介は避けることが出来ない。

 

「涼介っ!!」

 

レイコムは涼介の前に出て庇う。

 

ズドドドドドッ!

 

「レイコム!!」

 

「先に魔物の方を倒しちまったか…。まぁいいさ。あいつの本を燃やして終わりだ!本を渡せ!」

 

「レイコム…お前」

 

「術のおかげで助かったぜ…」

 

「何!?直撃したはずだぞ!!」

 

「普通の俺ならやられてたかもな。どうやら術で身体が強くなってるぜ!」

 

「良かった…本当に良かった…!」

 

涙目になりながら安堵する涼介。

 

「何泣いてるんだよ!油断しすぎだぜ?」

 

「あぁ、すまない。もう油断はしないし諦めることもしない」

 

「それでこそ俺のパートナーだ!」

 

拳を合わせ、戦闘態勢に入る二人。

 

「春彦!もう一回呪文を…」

 

「どこ見てるんだ?」

 

「なっ!?」

 

スギナの後ろに回り込むレイコム。

 

「さっきのお返しだっ!そらっ!!」

 

ドカッ!!

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

蹴り飛ばされ森の奥に飛んでいくスギナ。

 

「チクショウ、覚えてろ!次は必ず倒してやるからな!スギナぁぁぁぁぁぁ!」

 

森の奥へ走り出す春彦。

 

「逃がすか!あれ?スピードが出ねぇ」

 

「術が切れたみたいだな。大体30秒くらいだな」

 

「仕方ないか。はぁぁぁぁ疲れたぜ…」

 

「初陣にしてはまずまずだな」

 

「魔界に帰されなかっただけマシかぁ」

 

「レイコム」

 

「ん?」

 

「俺は強くなる。必ずお前を王にしてみせる」

 

「俺達で、だろ?」

 

「あぁ、そうだな!」

 

こうして涼介とレイコムの初陣は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

「おーい!スギナぁ!どこ行っちまったんだよぉ!」

 

「春彦…どこだ…」

 

結局、春彦とスギナは2日間山をさまよった。

 




時間かかりましたがなんとか書きました。
見にくかったかもしれません。
術の詳細はまた別にまとめます。
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