ちなみにグラセルクはフランス語の氷の読み方から考えています。響きがかっこよかったんです。
スギナ達との戦いから一週間。
レイコムと涼介は空いている時間を使い、山での修行を行っていた。
「行くぞ、グラセルク!」
レイコムの足に氷の靴が形成される。
「じゃあ計測頼むぜ」
計測の結果、レイコムの速度は3倍程に上がっており、スギナのジュガロを無傷で耐えたことから同じレベルの術であれば体で防ぐことが出来る。
「しかし、グラセルクを使っている時はギコルを唱えても出なかった。術の併用は出来ないか。それに心の力の消費も大きい」
「その分効果は高いしな。第三の術とも相性が良さそうだ」
レイコムは一週間の修行によって新たに術を習得していた。
「第三の術、フリズド。実戦で使ったことがないから分からないが良い戦術として使えそうだな」
「涼介、そろそろバイトの時間じゃないのか?」
「あぁ、俺はこのままバイト先に向かう。鍵と小遣いを渡しておくから一旦別行動だ」
「分かった!」
練習場として使っている山から降り、交差点で別れた二人。
レイコムはコンビニで棒アイスを買い、通りかかったベンチで休憩しようとしたその時、金色の髪の子供がアイスを見つめていた。
「何だ?アイスならやらないぞ。俺のお小遣いで買ったからな」
「ヌ!?べべべべ別に興味なんてないのだぞ!アイスなんて!」
「興味あるんじゃねぇか…。はぁ、仕方ない。半分やるよ」
「ウヌ!?良いのか!?お主は優しいやつなのだ!」
「そんな物欲しそうに見られたら居心地悪いぞ。ちょうど半分に割るアイスで良かったな」
「冷たくておいしいのう!」
「暑い日に食べるアイスは最高だろ?」
「ウヌ!」
「変わった喋り方だな」
「私はきおくそうしつ?というものらしいのだ。気がついた時にはこの喋り方だったのだ」
「記憶喪失か。それは災難だな」
「そんなこともないぞ!清麿と出会えたし、母上殿のご飯もおいしいのだ!」
「今が幸せならそれで良いのか…」
「ウヌ!わたしは幸せなのだ!」
先に食べ始めたレイコムはアイスを食べ終わる。
「それは良かったな!食べ終わったから俺はそろそろ帰るぜ」
「アイスありがとうなのだ!また会ったら遊んでほしいのだ!」
「また会えたらな!じゃあな!」
「またなのだ!」
こうして家に帰ったレイコム。
「名前を聞き忘れてしまったのう…」
次の日の夕食、涼介はテレビでニュースを見ていた。
『続いてのニュースです。モチノキ町甲虫銀行に押し入った強盗が逮捕されました。逮捕に貢献したのはモチノキ第二中学校 高嶺清麿さん。強盗二人を取り押さえました。』
「勇敢な中学生もいたものだな」
テレビに映る中学生。その手には赤色の本があった。
「レイコム。この中学生、魔物のパートナーじゃないか?」
「本も持っているしそうだろうな。まさかこんな近くにいるとは…」
「このパートナーについて調べてみる必要がありそうだな」
「俺も街をまわって探してみるぜ」
金色の少年との再会はすぐに訪れることになる。
その場の勢いで考えているので矛盾するかもしれません。
矛盾してたら指摘お願いいたします。