ディストピア運営ゲーム (圧倒的に有利な体制派が恵まれた人材と資材を使って罠で獲物を追い込む様を眺める仕様) 作:つけ麺アイス
「緊急通報!! 緊急通報!! 区画D-3の#3排水路に侵入者発見。レジスタンスです。 繰り返します────」
世界最高の大都市アーバシリポリタン、都市警備対策室では、アナウンスと共に緊急体制が発令される。
アーバシリポリタンは、上級市民以外には自由がなく、下級市民は全てを管理された完全管理都市。
秩序に逆らう者は存在しない。
存在しては、いけない。
秩序こそ正義であり、自らの生活のためなら秩序を無視する者はアーバシリには不要。
学歴等の能力の実証と、生活水準には関連がある。
アーバシリはこの事実に対して、能力が低い者はマトモな職に就けないから何とかしようとは考えない。
マトモな職に就きたければ、高い能力を証明するのは当然だと考えた。
優秀でありながら枠に収まらず弾かれる者はいないが、優秀で無ければ多様性指定枠さえ与えられない。
救済してもアーバシリに貢献出来ない者には、救済するメリットがアーバシリにとっては存在しない。
此処に弱者を救う福祉の思考は存在しない。
此処には強者に成果を提出させる投資の考えのみが存在する。
恩返しをする能力や余裕が育たない者へは恩を着せない。
故にアーバシリは、弱き者、間違えた者を救済しない。
正しく優れた者だけが、アーバシリに住むことが許される。
優れた能力を持つ事そのものが個性であり、特別に優れた能力を一つも持たない者は、人格すら認識されない。
法を守る能力が無い者も、法を守っていては生活が出来ぬ者にも許しは与えない。
法を犯す者を徹底的に排除することで、行き詰まった貧困者による社会不安は排除する。
故に、弱者が困窮することによる、強者の不安や不自由は発生しない。
アーバシリは弱者を救う能力が無い無能な都市ではなく、弱者を救う意義が必要ない有能で無情な都市であった。
この都市の方針は、通常存在するであろう少なくはない弱者の声によって、反対されることは無かった。
何故なら、そもそもアーバシリは本来ならごく一部である富裕層達が集まって起ち上げた都市であり、その中でも更に富の才を持つ者達が独断で推し進めた計画により、究極的にはたった一つのプログラムによって独裁されている。
割合も少なく、力もない弱者の意見など通るはずもなかった。
アーバシリは住民の淘汰を進め、負債となる民を切り捨てた結果、世界屈指の大都市となった。
現在アーバシリに住む選別済の民の多くは、ほぼ全てが切り捨てられる側とは無縁であり、アーバシリの優勝劣敗体制を変えようとするのは、寧ろアーバシリの外にある集団が主だっていた。
優生思想は優秀な者の側からは否定されない。
優秀でない者に対しての否定でしかないからだ。
アーバシリの住民からすれば、アーバシリ外に住んでいる人々に、アーバシリの治安と経済を低下させる要求をされる事は到底受け容れられざるものであり、大多数の住民が現体制を支持していた────。
これは、シミュレーションゲーム『アーバシリポリタン』のオープニングだった。
うろ覚えではあるが、前世でクリアまではいった事がある。
管理都市アーバシリポリタンの防衛側と、攻略側に分かれてプレイ出来るが、圧倒的に防衛側が有利だった。
防衛側の理屈は、如何にも昭和初期のヒーローっぽい攻略側の逆張りではあるが、逆張りになるのは、上流階級と下流階級で立場が真逆になれば、意見も互いに逆張りになると納得させられた事は覚えている────
「…さ…し…補佐…室長補佐」
副官に呼び掛けられ、私は再び前世へ馳せた想い出から、現世へと引き戻される。
今の私はアーバシリポリタン
完全で完璧なエリート街道を進み続けた、アーバシリポリタンの走狗だ。
「聞こえている。
シトラス秘書官、パイプの洗浄は明日の朝だったな。
もう準備は出来ているか?」
「え、えぇ…。
ですが、それがどうか────まさか」
アーバシリポリタンでも未来を約束されたエリートでありながら、高確率で都市の秩序を裏切ることになる美女、カレン・シトラス筆頭秘書官は、僅かに顔を青くする。
ゲームをクリアしてストーリーを知る私には分かっている。
この女は、私の考えが己の望みを砕く事を理解したのだ。
「パイプ洗浄剤に使われる『ぺぺスール』の効果は?」
「…水を…与えると、発熱、融解、発泡を行いながら、パイプ全体にまで拡大します」
これで皆も私の考えを理解しただろう。
「よろしい。
今からパイプ洗浄を実施させろ。
いいな? シトラス秘書官」
「…………」
嘘だと思いたいのだろう。
選別の結果、都市から追い出された彼女の幼馴染みが、今ではレジスタンスの特攻隊長へと成長して生きていたことを知った
私は思うのだ。
人が物事を語るとき、そこには希望的観測が混在する。
幾人もの間を通り抜けて、幾つもの希望的観測を混在させた話は、真実の純度を薄めて嘘へと近付く。
故に、真実とは一切の希望を取り除いた残酷なものなのだと。
「聞き取れなかったか? シトラス秘書官。
排水路に明日流される予定のパイプ洗浄剤を今すぐ流せ」
聞き間違いも解釈違いも許さないように、明確にして明瞭に発言する。
十秒ほど沈黙した後に、シトラスは清掃員詰め所に連絡した。
アナウンス部署にパイプ洗浄に関する放送を行う為のスタンバイを連絡したのは、彼女の最後の
洗浄剤は肉片も残さず溶かす。
尤も、トラップで仕留めたと思って確認もしないなんて、幸運補正が高い攻略側主人公ならば生き残るフラグでしかないだろう。
洗浄予定を早めて得られる成果など、攻略側主人公の仲間が主人公を救うために死ぬとか、その程度で終わるのがお約束だ。
それに、洗浄剤の量や濃度を高めたりすれば、今度は排水路が傷付いて、壁が痛んで壊れやすくなり、我々が把握出来ない抜け穴が出来てしまうのも、お約束だろう。
使い捨ての下級兵士や追放予定者を併用しても、説得により裏切られる可能性も高い。
攻略側主人公というのは、主人公としてのご都合主義の塊の様な存在だ。
そんな存在が、アーバシリポリタン管理陣営を倒せば、騙されている民衆も自分達の側に着き、全ては解決すると信じて、命を狙いに来るのだから、最初のミスで最高決定会議から信頼を失った原作ゲームの
とは言え、だ。
やった結果失敗し続けたから、原作の私は無能な働き者として扱われた。
では、何もしなかったらどうなるのか?
恐らく、アーバシリは攻略されてしまっただろう。
ならば結局は、手を繰り出し続ける他はない。
「塩基性のぺぺスールを使用した二十分後に、酸性のドラゴンアシッドを投入しろ」
「お言葉ですが室長補佐、そうなると町中の排水溝から毒ガスが立ち昇る事になりますが」
シトラス、君の言う事は尤も、実に尤もだが────
「その為にアナウンス部署があるのだろう? そうそう、酸性の洗浄薬剤は確実にドラゴンアシッドにしておいてくれ。
間違ってもアシッドCだけは使わないようにしてくれたまえ。
間違えさせた時は…分かっているだろう?」
ドラゴンアシッドは、ある生物兵器から搾取出来る強酸性の唾液であり、ぺぺスールと混ざると人間を廃人にするガスを発生させるが、それは非引火性だ。
しかしアシッドCは、ぺぺスールと混ぜると引火性のガスを生み出す。
攻略側主人公が、排水路から逃げ出した後、火の着いた煙草を排水路に落とそうものなら、アーバシリを揺るがす狼煙が上がる事になるだろう。
そんな事はさせない。
我々アーバシリ上級都民が平和を享受するためには、レジスタンスによるアーバシリの攻略は決して許してはならない。
「排水路から立ち昇るガスが抜ける先は?」
「…Z-3地区です」
Z地区────通称貧民街。
役立たずとしてアーバシリを追放されるべき、遺伝的に能力の低い人々。
その低い能力に見合った、極めて低い給料を受け入れることで、機械を配置するよりも安いコストで労働力を提供する人々の事を『貧民』と呼ぶ。
春から秋まで休まず働き続けても、冬を越すのがやっとの蓄えしか得られない蟻の様な人々。
貧民の立場を受け入れる事で、追放の寸前で留まっている人々。
その貧民ばかりが集まっている超格安物件地域だ。
自己資金で入居する人は皆無で、安い仕事で使われる労働力に対して、企業が格安で使わせている現状がある。
自分達の稼ぎで満足に家も借りられない人々を、機械導入をしなくても採算が取れるだけの低賃金で雇う代わりに、家賃を補助する。
そういった仕組みが存在する。
アーバシリポリタンの投資的で非福祉的な現状に不満がある人々が多く、ここにレジスタンスが逃げ込めば匿われる可能性も高い。
だが、極狭い部屋が幾つも並ぶ集合住宅地域である貧民街に建物を作る際に、私は事前に企業にあることを義務付けてある。
それは、徹底的な監視カメラの設置だ。
貧民には犯罪者が多く、安い仕事から逃げ出す者も多い。
だからこそ、企業もその負担を受け容れた。
そのコストは労働者の給与を更に下げる事か、家賃を上げる事で解決する。
労働者が辞める事も自由だが、それ程までに給与を下げたとしても、その程度の仕事にしか就く能力が無い者は辞めない。
口を開けば安月給への不満を漏らしてばかりでも、結局は企業が家賃補助する格安物件にしか住めない人々だからだ。
その程度の人間がガス漏れで消えたところで、アーバシリに痛みはない。
大手企業や公営の組織は、徹底的に機械化された場所を優秀な人材が使う事で成果を上げているからだ。
「Z地区ならガス漏れも問題はない。
何なら、毒ガス発生はアーバシリ中を無差別に狙ったレジスタンスの仕業ということにしておけ。
ああ、ついでにレジスタンスを匿った者は追放、逆に捕らえた者は一年間家賃を無料とアナウンスしておくように」
貧民街の住人は、アーバシリ最底辺の暮らしを与えられてさえ、アーバシリを去ろうとはしない人々だ。
アーバシリの人々に最下級扱いされたとしても、アーバシリの外を恐れた人々だ。
追放なんて耐えられる者は、殆どが既に自主的にアーバシリを去っているはずだ。
そして元々安い建物であり、その上企業が家賃補助をしている物件。
割引された安物件の家賃を、一年間アーバシリが負担したとしても、それは大したコストにはならない。
それが数十件の範囲内であればだ。
底辺の能力に相応しいゴミみたいな環境でしかなくても、それが完全に無料となった時点で、その家の住人は無料の間は今の住所から逃げ出す事も無くなる。
元からどの物件も無料というならともかく、自分だけが特別なキャンペーンで無料になったともなれば、その特権がある間は、キャンペーン対象から逃げ出さなくなる。
寧ろアーバシリを肯定的に見る様にさえなるだろう。
格安住居で、更に企業補助が付けられた後の家賃など、私の一日分の給与にさえ満たない額だが、これはアーバシリの定めた能力差による効率的で適切な賃金体系だ。
弱者を犠牲にして繁栄することが正しいかどうか?
この命題への解答として、例えばの話をしよう。
自分の知らない人が世界から半分即死する代わりに、インターネットもスマートフォンもある世界。
誰も死なない代わりに、インターネットとスマートフォンが消滅する世界。
どちらで生きる事を選ぶかと言われれば、私は前者を選ぶ。
その為に私は切り捨てる側として、切り捨てる事を肯定する社会を守り抜く。
そもそも、弱者をわざわざ痛めつけている認識は、私達にはない。
弱者をわざわざ必要以上に助けたりはしない、というだけの話なのだから。
助け続けないと勝手に死ぬ相手を助ける場合というのは、それこそ無償の愛を傾ける身内に対してのみだろう。
「レジスタンスの生死を問わず、指一本、耳一つ持ち込んだ者にも、一年間の家賃無料を約束しておけ」
場から機械音以外の音が消えた。
以前、同じキャンペーンを打ち出した時には、貧民に捕らえられたレジスタンスは、完全にパーツ単位だった。
より多くの家庭が恩恵を受ける為に、皆でレジスタンスの身体を分け合ったのだ。
それを思い出したのだろう。
ほんの僅かに
今回も、
それでいい。それがいい。
「やあトール。流石の手腕だねえ」
勝手にこの部屋に入ってきて、割り込んで来た者がいた。
イヨーカ・ポンジュか。
原作ではニコニコと笑顔の仮面を被りながら、レジスタンスに対して個人的な憎悪で暗躍していた女だ。
幼い頃から命を狙われ、レジスタンスに強姦されて、四肢をグチャグチャにされた経験があれば仕方がないだろう。
尤もこの世界ではその強姦魔は、自己保身の為に鍛えに鍛えた私によって、直接処理されたのだが。
イヨーカは公的には私と同格の監督官であり、原作では
原作ゲームとは違って、髪は長くなっているが、この世界がゲームでない以上は、常に同じ髪型という方が不自然だ。
私はそんなことを、気にしたりはしない。
イヨーカはこの私と違って、自身の地位や周囲の者の地位を徹底的に、実家の大企業の為に使っている。
天下り先の確保の代わりに、都市開発創業メンバーでもあるポンジュ家の人間はアーバシリの高官のポストを用意される。
その上、実際にポンジュ家の人間は有能で高官として成果も出して、天下りする人間も同僚であったポンジュ家の人間が共に仕事をして認めた有能な高官が選ばれる仕組みだ。
イヨーカは原作の私の地位を利用し尽くして、使い捨てた女であり、苦手意識は多分にある。
弱みを表に出すわけにはいかないがな。
「要件は何だ?
有益な提案があれば、成果は監督官殿の助言により実施したと室長に報告しよう」
原作の
他者を上手く使うのもマネジメントの一つと考えているからだ。
「…怖いなあ。
折角、君の名前と責任を使って動きたいと思っていたのに」
そして、こういったパターンもあるからだ。
ゲームでは、イヨーカの成果も全てトールが自分の物と報告したことで、イヨーカが仕組んだ幾つかの不審点も、トールの責任とされてしまっていた。
「私に責任を押し付けたいならそうするがいい。
それが、アーバシリポリタンの繁栄に貢献するなれば」
本心は必ずしもそうではないが、私はアーバシリの忠臣をロールプレイする。
「じゃあ構わないね。
僕の実家の会社の新型
実は既に君の名前で予算を確保したんだ」
コイツはアーバシリの大企業のお嬢様で、家の為に私の名前で資金を横流ししていたのだ。
最近は別の大企業のせいで業績が落ちて来ていたから、
こういうやつだとは知っていたから、今更驚くことはない。
「好きにしろ。
ポンジュコーポレーションが、有能でアーバシリポリタンへの忠誠を持つのなら、私には何の不満もない」
「へぇー。さっすがトール。話がわかる」
身体を押し付けてくるのはやめて欲しい。
私が色香に負けて、特定企業に肩入れしたという状況証拠にされたくはない。
推測だが、こいつが最近私に会うときには男装をしないのは、そうやって私の評価をアーバシリの忠臣から、色香に惑う俗物へと移そうとしているに違いない。
とはいえ、それを正面から指摘して、“私は見通していますよ”アピールするのも、また小物だ。
大した事が分かっていない者ほど、自分は分かっていると示したがるものだからだ。
本当に分かっているのならば、分かっていて当たり前だから敢えて言わないという態度を見せておくべきだろう。
「そうそう、サプライズがもう一つあってね」
「好きにしろ」
ポンジュコーポレーションは、
非引火性の毒ガスが充満する排水路での活動に、この兵器は相性が良い。
長く排水路で使うと錆びていくのが欠点だが。
他にも型落ちの機械動物を、私の名前で
火花と白煙をあげながら、回転ノコギリのセビレで獲物を切り裂く、空を飛ぶ魚と昆虫の間の様な耐水性の『
「そうか。因みにネーブルインダストリアルとポンジュコーポレーションの両社の次期後継者の婚約に伴う協力合併なんだけど、当人同士が賛同しているのなら問題は何処にも無いわけだ」
そうか、ネーブルインダストリアルとポンジュコーポレーションか。
アーバシリのセキュリティと密接に結び付いたあの二社が合併とはビッグニュースだ。
だとすると株価が───────
…まて、ネーブルインダストリアル?
ネーブルインダストリアルの株なら、下手をしなくても私が所有率二位だぞ。
というかそれは────、私の実家だ。
ポンジュコーポレーションとは違って、生体機器や生物兵器に特化した武器商社であり、保険会社でもある。
私が公務員になる前に開発した、看板商品である生体兵器『ドラゴンシリーズ』は、今やセキュリティにおいてメカキメラをシェアで上回っている。
実質的に私が一代で成長させた会社だが、会長は私の親だ。
そして私に兄弟はいない。
「今、何と…?」
「やあ、内容も聞かずに好きにしろだなんて、君のご両親と同じ事言うんだね。やっぱり親子だ」
私の実家ネーブルインダストリアルは、元は小さな会社でポンジュコーポレーションの下請けとして存続してきた。
独立した大企業になったのは、私の代になってからだ。
私は既に収益で上回ったポンジュコーポレーションに媚びる事は無いが、私の実の父は違う。
ポンジュ様々だと低頭平身で無理難題でも引き受けてしまう。
今回も憧れのポンジュ様との対等な合併ということで、舞い上がってしまったのだろう。
この女の提案に、一切の考慮もせず「ポンジュ様、うちの息子で良ければ喜んで差し上げます」とでも平伏したに違いない。
息子はポンジュからの独立派で、親はポンジュへの従属派。
まるで日本の戦国時代に存在した浅井家の様な環境だ。
だからこそ形だけの会長にして、事実上隠居へと追い込んだ。
そのはずだったのだが…。
「会長、いや元会長は会長辞任の最後の権利として、合併を承認したんだ。
ところで今後は君のことを何て呼ぼうか?
「それは私にとって室長補佐業務にはあたらぬ所だ。
今レジスタンスを処理すべき状況で話し合うには不適当だろう」
極めて高い可能性で、これはアーバシリの管理婚姻政策にも絡んでいると想定される。
そうなれば、これは私が何をしようと変えられない事実となるだろう。
アーバシリ都市開発創業メンバーの一族は名家と呼ばれ、名家以外の人間で優秀な者がいれば、名家の人間と婚姻を結ぶことになる。
そうやって、優秀な遺伝子を取り込み続け、遺伝的優位性を確保した上で膨大な財産で教育環境と立場を用意することで、名家の存続を永遠のものとするのが、アーバシリの管理婚姻の最上位規定。
…取り敢えず今の私に出来る事は、話を逸して問題を先送りにすることだけだろう。
社会「XさんとYさんが戦ってどちらが勝つと思いますか?」
保守派(いわゆる右派)「(俺自身が強いかどうかは別として)強い方が勝ちやすい。正義は人によって違うから、自分の正義が勝てるように強くする」
リベラル(いわゆる左派)「(何が正しいかは俺が決めるとして)正しい方が勝つべき。もしくは、戦う事そのものが悪いから自分から負けてでも戦いを収めた方が正しい。(負けた側がどんな不利益を負うかは気にしない)理想的な絶対の正義に全ての人は従うべきだ」