皆の傷になって死にたい転生者がベルの兄で才禍の怪物なのは間違っている 作:マタタビネガー
2日連続更新を休んでしまって申し訳ありません、少し体調を崩してしまってました
せっかくのゴールデンウィークなのに熱が下がらねえ………
「アルフィアは【ゼウス・ファミリア】のザルドとともに巨悪をもって私達、次代の冒険者の『壁』となった。·············それが真に悪だったとは私には思えない」
『剣聖』の蛮行は瞬く間に都市中へと広まった。都市の誇りである英雄が禁忌を犯した事実は衝撃的なもので誰もが驚き戸惑っている。
そんな混乱と嫌悪が渦巻くなか、【ヘスティア・ファミリア】の本拠地である『竈火の館』では重苦しい空気が流れていた。
「すごい大事になってしまいましたね···········」
テーブルの上に広げられた新聞を見ながら呟いたリリルカの言葉に誰も答えようとはしない。記事の内容はほとんどが今回の騒動について。
【ロキ・ファミリア】の手から逃れて都市に散った武装したモンスターを恐れる市民の声やモンスターを庇い立てした末にモンスターを逃がすために戦ったことに対しての様々な憶測が飛び交う。
煩雑な記事の中にはアルがモンスターをけしかけた、とまで書かれているものもあった。
これまで築き上げられてきた名声が大きいからこそその反動は大きい。特に冒険者にとって憧れの対象であり、一種の象徴とも言える存在が起こした事件はあまりに大きかった。
皮肉にもそのおかげで本来の当事者である【ヘスティア・ファミリア】への非難はほとんど無いに等しい。
「············ああ、さすがに彼らの正体はバレてないみたいだけどね」
土壇場の『勇者』の機転によって異端児たちの存在が民衆に露見することだけは避けられた。
民衆の間では憶測と噂だけが独り歩きしており、真実を知っているのはごく一部の関係者のみ。机に広げられた記事を覗き見るリリルカとヘスティアの表情も暗いものとなる。
都市に蟠っていく不安と恐怖。下界の民が抱えるモンスターへの嫌悪と忌避感は計り知れないものがある。
「命様、春姫様、街の様子はどうでしたか?」
「直接の騒ぎが起きていたりはしていませんでしたが··········その空気は···············」
そんななか、食料品などの調達に出ていた命と春姫が帰ってきた。ふたりとも疲れたような顔をしているのはやはり、街中の雰囲気によるものだろう。
眉根を寄せながら言葉を濁す春姫が言うには都市の人々はモンスターに対する警戒心と不安をあらわにしているとのこと。
そうですか、とだけ返したリリルカの隣に座っているベルに視線を向ける。沈痛な面持ちをしている少年は未だに一言も発していない。
本来、自分が背負うはずだった排斥の眼差しと悪意。それをすべて兄が受け止めたという罪悪感が重くのしかかっているのだろう。
そんなベルを見かねたのか、少女達は言葉をかけようとするが先に立ち上がったのはベルだった。
椅子を引く音に全員の目が向けられる。苦慮に歪む顔のまま、ベルは絞り出すように声を出す。
「···············街に行かせてください」
ヘスティアを真っ直ぐに見つめ、懇願するように頭を下げる。外出の許可を求めるベルの姿に誰もが驚きのあまり目を丸くする。
「外出して何をするつもりだい?」
今のベルは
だからこそ事態がある程度落ち着くまではホームにいることを厳命したのだ。
「それは·················」
「アル君のことを気にしているのかい?」
あの事件からベルへの非難の視線や声は驚くほど少なかった。あるのは『剣聖』の弟であるがゆえの腫れ物に触れるかのような態度。
それが何よりも辛かった。兄の名誉を傷つけてしまったことも、何もできなかった自分自身も許せない。
そんな思いが溢れだしてくる。あの時、自分は何も出来なかった。自分の無力さに歯噛みしながら、ただ黙って見ているだけだった。
情けない、悔しい、辛い、悲しい、様々な感情が胸中で混ざり合う。耐えられない。
だから、せめて、何かしたい。何かをしなければ気が済まない。そう思ってしまう。
本来、ベルが負うべき民衆の負の感情の全てはアルへと向けられている。ベルにはそれがどうしても耐えられないのだ。
斬る、斬る、斬る。
雑念を斬り払うようにひたすら剣を振るう。怪物の返り血すら斬り捨て無心で刃を振り続ける。
ふと気づけば、辺りにはもう何もいなかった。視界に映るのは、倒れ伏した怪物の死体だけ。
必要以上に荒くなっている呼吸と動悸を煩わしいと思いながら怪物の死体に残っている魔石を踏み砕く。
氷のような冷徹さと焼き付くような激情が混ざり合う心が歪むように悲鳴を上げる。
それを無視して、少し離れたところでまだ僅かに動く怪物の腕や足を剣で切り落とす。そして完全に動きを止めてから、その心臓部分にある魔石を剣で貫いた。
スキルどころか魔法すら使わない作業、金銭のためでも経験値のためでもないただの殺戮。
何度も、何度も、何度も、何度も、モンスターが湧き出てくるたびに同じことを繰り返す。
ここは深層37階層。
巨大な乳白色のドームの中にいるかのような不思議な感覚を覚える壁面と果てしない広さの円形の領域全体が白濁色に染まっている。
仄かに輝く燐光は天井から降り注ぐものであり、この空間の光源はその輝きのみだ。
しかし、この領域に足を踏み入れた者はそんな神秘的な光景よりも先に別のものに目を奪われることになるだろう。
それは地面を埋め尽くすほど大量に湧き出るモンスターの運河。一体一体が第二級冒険者でなければ倒せないほどの強力なモンスターたち。
それが数十という単位ではなく数百にも及ぶ数で新たに生み出され続ける魔界の様相。
こここそが一定数を上限にモンスターが無限のごとく湧き出る『闘技場』と呼ばれる大型空間である。
今しがた殺し尽くした怪物がもう補填され始めていることに苛立ちを覚えながら次の獲物を求めるように歩み出す。
「【──────目覚めよ】」
ゴウッ、と風を切る音が闘技場に響くと同時に斬撃が飛翔する。風を巻き込んで飛来した斬撃は数体のモンスターを両断して、その後ろに控えていたモンスターたちをも巻き込んでいく。
リザードマンの上位種であり巧みに武具を扱う『リザードマン・エリート』。
骸骨の前衛戦士であり、剣や盾を装備した『スパルトイ』。
低躯な人狼型の魔物で群れを成し襲い掛かってくる『ルー・ガルー』。
驚異的な隠密能力を持ち、戦闘においては骨のパイルを操る骸骨の二足羊『スカル・シープ』。
第二級の上級冒険者であっても適切な対策を施さなければ死を免れない劇毒の針を持つ蛇蜥蜴『ペルーダ』。
強化種すら交じったそれらの怪物たちが次々現れるが、それら全てを瞬く間に葬り去っていきながら風音は歩いて行く。
スカル・シープやスパルトイが四方八方から襲いかかってくるが、それらの攻撃を難なく見切っていく。
右から来たスカル・シープは首を落とし、左から来たスパルトイは胴体ごと真っ二つにして、正面から飛びかかってきたリザードマン・エリートはそのまま蹴り飛ばして地面に叩きつける。
一体一体が第二級冒険者にも匹敵するLv.3相当からLv.4相当のモンスターが矢継ぎ早に現れては襲ってくる状況だというのに一切の焦りを感じさせない。
まるで散歩をしているかのように悠然と歩を進めながら次々と敵を屠っていく。その姿からは荒ぶ内心とはうらはらに余裕さえ感じられる。
第一級冒険者であっても踏み入ることはしない『闘技場』。
無尽蔵に湧き出るモンスター同士が延々と殺し合いをすることで強化種を無数に生むという特性を持ったこの空間。
あるいは40階層以降よりも危険なこの場所に彼女は──────アイズ・ヴァレンシュタインはたった一人で挑み続けていた。
「────────フッ!!」
風のように駆け抜けた彼女の一閃が迫りくる四体のリザードマン・エリートの首を刈り取り、そのまま勢いを殺すことなく疾走に疾走を重ねていく。
並の冒険者では反応すらできない速度域で戦場を疾駆しながら怪物たちを次々に斬り伏せていき、一陣の風となって突き進む姿はまさに暴風の化身。
精霊の神風を纏う彼女を止められるものはここにはいない。しかし、それでも無限に湧き続ける怪物たちは尽きることなく、いくら彼女が暴れてもその数は一向に減らない。
誕生に次ぐ誕生を繰り返し、際限なく増え続ける怪物たち。しかし、その地獄のような光景を見てなお、アイズは微塵も怯まない。
むしろ、より一層の闘志を燃やしてさらなる加速を見せる。再誕の速度を遥かに上回る速度で怪物たちを狩り尽くしていく。
鏖殺に次ぐ鏖殺。血飛沫が舞い、臓物がぶちまけられ、血風が吹き荒れる。終わりのない殺戮。しかし、そんな光景の中でも彼女だけは戦い続けている。
怪物の波濤に飲み込まれそうになりながらも、決して止まろうとせず、ただひたすらに前へ、前へと進んでいく。
「(まだ··········足りない)」
だが、目の前に広がる絶望的な光景すら彼女の心を動かすには至らない。そんなものでは、この衝動を止めることはできない。
こんなことをしている場合ではない、と心の中の冷静な部分が囁く。
早く地上に戻らなければ、という想いが脳裏に浮かぶ。
しかし、その想いとは裏腹に身体が前に進もうとする。もっと多くの怪物を殺したいという欲求が膨れ上がる。理性が本能に塗り潰されていく感覚。
まるで、自分のものではない何かに心を支配されているような激情に苛まれる。
彼女が一人でこんなところまで潜っているのはひとえに現実逃避のためだ。
「こんなことをしているぐらいなら··········」
直接アルと話した方がいい、とわかってはいるのだ。分かっていても言葉を尽くせない、有り体に言ってしまえば会う勇気が出ない。
アルに会うことも、異端児を問い詰めることもできない。憂さ晴らしのように深層に潜り、こうして怪物を殺し続けるだけ。
異端児という人間のような怪物を否定するように、怪物のような有様の人間である自分を否定して何もかもを忘れるために戦うことに没頭している。
だからといって、このままでいいはずがない。斬っても、斬っても、斬っても、この衝動は収まらない。
血風の中で一人佇む彼女に怪物たちの攻撃が集中する。四方八方から押し寄せる怪物たちを剣で薙ぎ払いながら、苛立ちをぶつけるように叫風を放つ。
ダンジョンによるモンスターの増殖速度を上回るほどの圧倒的な殲滅速度を以て、怪物たちを駆逐し続ける。
「っ!!」
苛烈さを増せば、それだけ敵の密度が増す。四方八方から迫り来るモンスターの群れに剣を振り回しながら、思考は千々に乱れる。どうすればいいのか分からない。
何が正しいのかも分からず、自分が何をしたいのかすらもわからない。迷宮の深淵を覗き込むかのような暗鬱な感情が脳内を埋め尽くす。
その果てしなく深い暗闇に囚われそうになった時、ある少年の顔を思い出す。
「············アルの弟」
配色以外はアルと似ても似つかない温和な兎のような風貌をした少年。あの時気にも留めてなかったが、今思えば彼はどうしてあんな場所にいたのだろうか?
いや、それ以前にそもそもの話モンスターを初めに庇ったのはアルではなく彼だった。
今回の件における全ての発端となった彼はなぜモンスターを庇ったのだろうか?
オラリオに来たばかりの彼はアルのように長い間、異端児に接してきたわけではないはずだ。
なのに、なぜあのようなことをしたのだろうか。
アルほどではないにしろ冒険者として名が売れている彼が大衆の前でモンスターを庇ったとなれば民衆や同業からの非難は免れない。
都市全体からの排斥はもちろん、下手をしたら冒険者による私刑を受けかねない大問題になるのは目に見えていただろう。
それほどまでにモンスターと人類の間にある溝は深く、隔絶されたものだ。
それにも関わらず、ベル・クラネルはモンスターを庇うという愚行を犯した。
まだ、アルは他を顧みぬ超越した我の強さと日頃の破天荒さが重なって起きた事だと納得できなくもないが、ベルは違う。
或いはアルに感化された部分はあったかもしれないが、それでもそこまでのリスクを冒してまでモンスターを庇う理由にはならない。
彼の行動は他人に強制されたものではなく、紛れもなく彼自身の意志によって為されたもの。
そこにはどんな事情があったとしても他者の介入など許されない。
だからこそ、アイズは理解に苦しむ。
いくら人間に似せたような感情を持っていたとしても怪物は怪物。人類の敵であることに変わりはない。彼とて怪物によって引き起こされてきた悲劇と嘆きの歴史を知らぬわけではなかろうに。
「─────ベル、か」
少しだけ、ほんの少しだけだが、興味が湧く。あるいは彼にこそ話を聞いてみるべきなのか、と。
「───────僕はあの人達を、ウィーネとリドさん達を助けたい」
ヘスティアと団員全員が揃う前でベルは自らの覚悟を口にした。ファミリアの団長としてあってはならない私欲の願い。
ファミリアとしてではなく個人で動こうとしたベルを諌め、問い質すヘスティアにベルは胸の内を全てを語った。
フェルズからの伝令によってダンジョンに戻れていない異端児が未だ複数いることが分かってしまった。
このまま少しずつでもダンジョンに戻れるのならいいがその前に冒険者に見つかってしまったら最悪、囲まれて殺される危険性もある。
異端児たちの安全を考えるならば今すぐに助けに行くべきだが、それは自分たちの立場を危うくすることに直結してしまう。
いまや、異端児達の存在は地上に進出してきたモンスターとして都市にとって最も大きな脅威とされてしまっている。
ここまで来た以上、見なかったことには、知らなかったことにはできない。だからこそべルは一人でも動くつもりだった。
──────異端児達を助けるか、助けないのか。
ベル個人の方針ではなくファミリア全体の方針を定めるべきだとヘスティアは言う。
もはや個人の域で収まる問題ではなくなっていることはベル自身も理解していたが、それでも行動せずにはいられない。
もしここで何も行動を起こさなければ間違いなく後悔することになる。そんな確信があった。
しかし、当然のことだがそれではファミリア全体を巻き込んでしまうことになる。
だからファミリアから離れて単独行動するつもりですらいたのだが、それは許さないというのがファミリアの総意だった。
「···········今度は俺達を頼れよ、ベル」
ヴェルフが不敵な笑みを浮かべてベルに語りかける。その隣では命も同意を示すように首肯した。気がつけば全員が自分の方を向いていることにベルは少し驚いたが、嬉しくもあった。
一人ではなく、皆が支えてくれる。その安心感がベルの心を満たしていく。
「ベル様は、どうしたいんですか?」
ベルの瞳を真っすぐ見つめて問いかけるリリルカ。その質問の答えなど既に決まっている。皆が自分の考えを待ったまま沈黙が流れ、やがてベルは口を開いた。
「───────僕はあの人達を、ウィーネやリドさん達を助けたい」
ヘスティアと団員全員が揃う前でベルは自らの覚悟を口にした。それは破滅のリスクを承知の上で、都市そのものに刃向かう行為。
都市に住まう冒険者全てを敵に回す可能性すらある。それを分かった上でベルは己の胸の内を仲間達に語った。
元はといえば自分が始めたことでファミリアの仲間たちはそれに巻き込まれているだけ。そんな状況で巻き込むわけにはいかないと考えていたベルだったが、そんなベルの考えを見透かしたかのように、春姫が静かに微笑んだ。
それはいつものような優しく穏やかな春の陽気を思わせる笑顔。しかしその眼差しは真剣で、決意に満ちていた。
言葉はなくとも春姫も命もリリルカもヴェルフも、そしてヘスティアもベルの意思に賛同するように強く首を縦に振る。
「············っ、ありがとう」
ベルは目頭が熱くなる感覚を必死に抑えながら感謝の言葉を述べた。
「············決まりだね、ボク達みんなでウィーネ君達を助けよう!!」
明るげな声で宣言するヘスティアに全員の顔が引き締まり、全員の表情に覚悟が宿る。
「【ロキ・ファミリア】を出し抜かなくてはならないとは相手にとっては不足はなしどころではなさそうですね」
「せめて、義兄様と合流できればいいんですけどねぇ」
仮想敵がかの最強派閥であることを考えれば、この救出作戦の難易度は並大抵ではない。自分達の手に余るかもしれないという不安がベル達の胸に渦巻く。
しかし皆で協力すれば不思議と勝算がないわけではないような気がしてくる。
口々に意見を交換しながらこれからの対策を話し合う中、ベルはふと窓の外を眺めた。雨は上がり、雲間から太陽の光が降り注ぐ。
まるで誰かが希望を託してくれたかのような暖かな日差しがオラリオの街に降り注いでいる。ベルは拳を強く握りしめる。
「みんなでウィーネ達を助けよう!!」
「「「「「おおー!」」
ベルの声に合わせて、その場にいる全員が一斉に声を上げる。こうしてベル達は、異端児達を救出するために動き出した。
カンカンカン、カンカンカン。
「「「「「「─────?!」」」」」」
ドアノックを叩く音に皆の肩が跳ねる。まさか、【ロキ・ファミリア】か、と警戒したが無視するわけにもいかないとドアを開けるとそこには─────
「やっほ、ベル」
「に、兄さん?!」
ここ数日、オラリオから姿を消していたアル・クラネルがいた。
アステリオスイベント潰しちゃったし、多分、13,14巻分のイベントも俺が先に解決しちゃったからこのままだと【ヘスティア・ファミリア】、強化足りないよな。
と、思ったのでやってきました『竈火の館』。なんかイイ話オーラが漂ってたので話し終わりそうになるまでちょっと待ってたけど。
始高シリーズとか作れないと後々に響きそうだし、その分俺が直々に鍛えてやろう。
安心しろ、【ロキ・ファミリア】の誰よりも教えるの上手い自信あるから。
大丈夫、俺の言うとおりにしてれば第一級すぐなれっから。
大丈夫大丈夫、手取り足取りとは言わないまでもちゃんと鍛えてやるよ。
········別に変なことはしねぇよ。
················いや、だから大丈夫だって。
················ベル、なんでそんな怖がってんの?
何? アステリオスが·············?
なるほど、アイツは締める。
そしてお前らに拒否権はない。
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ヘスティアファミリアの修行成果は後々。
ベル→ばりクソスパルタ。アステリオスと同レベル
ヴェルフ→ベルよりはマシ。年上なのにめっちゃ腰低くなる
命→二人よりはマシ。リド達と同レベル。
リリルカ→やさしい。指揮特化フィン
春姫→やさしい。並行・高速詠唱
ヘスティア→料理。竈の女神覚醒編
まあ、数日じゃあ大して鍛えられんので本格的に実力つくのは異端児編以降ですね