かふぇー
何となく歌いたくなるカフェの歌。
《トレセン学園 練習用ターフ場》
選抜レースからしばらくたったある日、トレーナーとトレント、そしてアグネスデジタルはトレーニングを行っていた。
「ふぅ~お疲れ様です。トレントちゃん!ささっ、ドリンクをどうぞ!」
「ありがとうございます、デジタル様」
「あーいや~・・・その、トレントちゃん。私のことを様つけで呼ばなくてもいいんですよ・・・?
私なんか、こんなことしか出来ないのに様なんて恐れ多すぎるですし、言われる価値なんて・・・」
「そのようなことはございません。デジタル様には常に助けられ、とても楽しく共に過ごさせて頂いております。さすが我が主がトレーナーとして初めに選ばれたウマ娘、私もデジタル様のような存在に成りたいです」
「そ・・・そんな、そんなに
いやホントにもうやだこの子死ぬほど礼儀正しすぎて、申し訳無さでしんどい・・・!ムリ・・・!」
デジタルが両手で顔を
ちなみに2人のトレーナーはじっと見つめているだけである。
そんな中、ある3人組が彼らにやって来た。
「やぁやぁデジタル君たち。トレーニングお疲れ様」
「あっ!タキオンさんにカフェさん!
そして【ローデリカ】トレーナーさん!」
「どうも、デジタルさん」
「お疲れ様です。デジタル様方」
デジタルと同じ名を持つ【アグネスタキオン】に【マンハッタンカフェ】 、そして【ローデリカ】と呼ばれるトレーナーである。
ローデリカはその2人の担当しており、また、トレントたちを担当するトレーナーとも過去に交流を持っている神秘的な、なにかがある人物だ。
「どうも、お疲れ様です。ローデリカ様方」
「えぇ、トレント様も相変わらず精が出ていますね。そして
優しく微笑んでそう言うローデリカ。
さて、いささか急になるが少し過去に遡ろう。
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トレントがトレセン学園に入学して間もない頃。彼女は1人で校内を回っていた。
学園の仕組みを知るために自らの脚で確認しようと思っての行動なのだが、なにしろここは東京ドーム17個分の敷地面積を誇っている。(要約すると、めちゃんこ広い)
そんなところを地図なしで歩き回れば、このようなことが起こった。
「・・・迷いました」
かつて自分の主と初見で、
元々もらっていたが、自分の感覚を信じようと思っていたらの、この始末である。
そして気がついたら裏庭だろうか、人気の付かない場所に来てしまった。
これでは聞こうにも聞けない。
・・・と困った矢先、人がいるのが見えた。
ホッとしたトレントはその人に近づいていった。
「失礼します。道に迷ってしまったので、ここがどこかを教えていただけないでしょうか?」
そう落ち着いて話しかけると相手は、こちらを向いて少し口を開いたまま固まってしまった。
「あの、どうかされましたでしょうか」
黒く、とても長い髪をしたウマ娘。
「・・・あなたには」
「?」
「あなたには、《お友だち》が見えているのですか・・・?」
つまるところ、この《お友だち》は彼女、マンハッタンカフェにしか本来見えることの無い存在だった。小さな頃からずっと一緒に居続け、守ってくれたこの存在は周りから見れば不気味としか思えず、誰も近づこうとしなくなったのである。
が、しかし、そのイレギュラーが目の前に現れた。
もっとも、トレントにとっては案外、本来彼女にしか見えない存在を見ることは、どちらかと言うと日常的である。
なぜならカフェが思うように、本来《彼ら》はそこら中にいるのだから。
さて少しだけ時間を進めて話を戻そう。
「なるほど、道に迷われたのですね。わかりました、案内しますので付いてきてください」
「ありがとうございます。カフェ様」
そう言いながら彼女らは脚を動かし始めた。そのあとに再びカフェから質問を行う。
「ところで、トレントさんはどうしてこのトレセン学園に?」
「私は・・・ここにいるはずの我が主に再会するために、やって来ました」
「主・・・?」
「はい。かつて共に過ごし、共に危機を乗り越えた大切なお方です。このお方が道しるべを示してくださいました」
そう言ってトレントが懐から取り出したのは、両手の平サイズ程の人形。
一言で言えば白い魔女、肌は青白く腕が4本あるのに、妙に本物の人間味を感じる物だった。
「この人形は・・・?」
「このお方は【ラニ】様、かつて我が主と婚約を
ラニ様の助言のもと我が主の居場所を見つけ、そして入学試験にも手を貸していただいた永遠の恩人です」
トレントはそのラニ人形を大事そうに持つ。一方カフェはそんな彼女を不思議そうに見ていた。
今まで出会った《彼ら》含む人物のなかで、人形と語り合うような存在は彼女も初めてだった。
「・・・本当に大事にされているのですね」
「はい。私の、大切な家族です」
さて、しばらく歩くと渡り廊下に付いた。人気も感じるようになり大分分かりやすいところだ。
「・・・あなたは?」
トレントに向けて背後からとある女性が声をかけた。
振り向くと金髪の外国人女性、そして瞳が特徴的な茶髪のウマ娘だった。
「やぁカフェ。奇遇だねぇ」
「タキオンさんにローデリカトレーナーさん?奇遇ですね」
「えぇ、ところでそのお方は・・・」
「はい、この子はトレントさんと言い、今年入学した新入生です。道に迷っていたので、案内をしていました」
「やっぱり・・・!あの褪せ人様の
「「霊馬??」」
「・・・と言うことは、本物のローデリカ様?どうしてここに・・・?」
「実は私もここでウマ娘のトレーナーを勤めさせていただいているのです。
マンハッタンカフェ様と彼女、アグネスタキオン様の担当をしており、カフェ様とは今でも行っている【調霊師】としての関係で交流を持ちました。
トレント様は、やはりあの褪せ人様と出会うためにここへ?」
「はい。我が主をご存知なのでしょうか」
「もちろん、この学園であの方もトレーナーを勤めています。よろしければ、今からでも会いに行きましょうか」
ローデリカは嬉しそうにそう語った。しかしトレントは・・・
「お気持ちはとても嬉しいです。しかし、今はまだその時ではありません。
後日行われる選抜レースにて、今の私に出来ることを、我が主にそこで見てもらいたいのです。
なのでローデリカ様、どうか今は、まだ我が主には私の存在を知らせないでくださいませ」
「・・・わかりました。あの方には秘密にしておきます。
・・・そしてトレント様。
ようこそ、このトレセン学園へ」
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さて、ここからはカフェが自分なりに考察したトレントと褪せ人、ローデリカ、そしてラニ人形の関係についての、まとめである。
トレントたちは過去に深く出会っているようだが、これはもしかしたら極端な話、
カフェの出会う《彼ら》は様々で、古くからそうなっている者、最近そうなった者、普通の人間を別の空間に飛ばしたり、時には普通の人間に
そして数こそ少ないものの、別の世界からやって来たと名乗る存在もいた。
証拠こそなかったが、共通点として普段出会う《彼ら》とは気配が異なっている。
トレントの場合、確かに生命を持つ存在として目の前にいるが、それと同時にそんな《彼ら》のような特別な気配が感じるのだ。
ローデリカも同様、褪せ人にも
そしてラニ人形。この人形からも同様な気配とそれとは別に、特別な気配が感じるのだ。
トレントいわく、ラニは褪せ人と婚約を交わしたという。これはかつて、ラニがまだ人間だったときの未練、あるいはこのような身になってまで夫と再会したかったのだろうか。
ともかく、トレントとラニは褪せ人と出会うために、次元を越えてこのトレセン学園にやって来たのだ。
もちろんこれが正解なのかは、彼女は知るよしもない。しかし、そこまでして会いに来たと思うと、カフェは自分と《お友だち》のような似た境遇をもち、確かな絆を持つトレントたちのことを他人事とはとても思えないのであった━━━━━━
「・・・ところで、霊馬っていうのは、いったいなんのことだったんだろうかね?カフェ?」
「さぁ・・・」
続く?
≪あとがきと言う名のブラボ日記≫
ブラッドボーン楽しいれす\(^q^)/
ガスコイン神父戦楽しかった。ノーデスで行けました。
人間形態よりも獣形態の方が簡単に感じたのは気のせいですかね。
ガンパリィは気持ちいZOE☆
ホント、ガンパリィの偉大さがわかる局面でした。