おまけにこのお話、短い内容になっちゃったけど、許してクレメンス
≪トレントたちのトレーナー室≫
「あぁ・・・落ち着くなぁ・・・」
「えぇ・・・」
「・・・」
トレーナー室の真ん中から外の窓側よりにある、畳の上の《祝福》と呼ばれる黄金色に輝く物をトレント、褪せ人、アグネスデジタル、そしてゴールドシップが囲んでいる。
トレントとゴールドシップはリラックスした表情となっており、褪せ人はいつも通り無表情、デジタルは若干困惑ぎみになって祝福を見つめていた。
「あのー、前々から気になっていたんですがトレーナーさん。これって一体なんですか・・・?光ってて綺麗ですけど・・・」
デジタルがそう質問をするが、実は褪せ人もせいぜい何処かへの道しるべになっていたり、休憩したりするところ、くらいにしか認識していなかった。
「えぇ・・・なにも考えず普段から触れてたんですか・・・?」
「まぁまぁそんな細けぇことは気にすんなよ~。なんか落ち着くし安心するから良いだろう?まるで母親の腹ん中に常に居続けているような感じだぁ~」
普段デジタルを苦手とするゴールドシップも気にせずに、のんびりとしている。
そんなことをしていると、ある人物がやってくる。
「褪せ人ー?いるかってゴルシ、なにやってんだこんなところで?」
ゴールドシップが所属しているチーム≪スピカ≫のトレーナーだ。なにかの紙を持って来てきたようだ。
「おートレーナー、オメェもここ座れよ~」
「いやぁ俺はいいよ・・・てかそれ道具もなしにどうやって浮いてんだ?」
彼もそう困惑するが当の褪せ人はそれでも全然気にしていなかった。
それよりもスピカトレーナーが持ってきた物が気になっている。
「あーこれか、しばらくしたら始まるデビュー戦の日程表だ。ちょうどここが近かったから届けようと思ってな。トレントが出るんだろ?」
「はい」
前に走った選抜レースは簡潔に言えば、トレーナーに自身の実力を見せつけ、スカウトされることを目的としたレース。
そして先ほどのデビュー戦、ジュニア級メイクデビューと呼ばれるトゥインクルシリーズの新星が今後、様々なレースに出場出来るようになるための、ある種の試験レースだ。
一般人や記者も観客としてやってくる、本番そのものであるこのレースに
「まっ、お前たちなら大丈夫だろう。が念のためにちゃんと誰かが出るかを確認しとけよ?今年度からデビューするやつらは、なかなかの強敵揃いとなってるからな」
そう言われるとトレントたちは日程表を見始めた。
トレントが出場する出番について、その時に一緒に走るウマ娘は特にこれと言ったのはなかった。ただ他の枠には気になるウマ娘が。
「我が主、彼女がこの枠に・・・」
「んお?あぁ、ジェーレンのじいさんところのか。あのウマ娘って今思ってもホントにワケわからん速さしてるよな。
競走ウマ娘として背が異常に高いと同時に、かなりの・・・と言うか恐ろしいくらいに細いにも関わらず、トレントとはまた違うスゴさを持っている。
今後絶対に立ちふさがってくる難敵になるだろうな」
「やはり、このウマ娘ちゃんに注目しますか・・・いやぁそれにしても、今年は一体どんなウマ娘ちゃんたちが選ばれるのか!
今考えただけでも楽しみですね~!トレーナーさん!」
デジタルがいつもの
「なぁトレーナー!私たちも行こーぜ!もしかしたらウチに新しく入ってくるヤツがいるかも知れねぇぞ!」
「そうだな、俺も見に行くつもりだが、メイクデビューで走るウマ娘はとっくにトレーナーが付いてるし・・・いや待て、トレーナーごとスカウトするのもありか・・・?」
トレントたちがいるトレーナー室はすっかり盛り上がった。のだが褪せ人はこんな状況でも静かなままであった。
彼の目線は、先ほど出たジェーレンと呼ばれる人物が担当しているウマ娘の名前のみに合わせていた。
続く。
スピカトレーナーの秘密。
かつてアグネスデジタルのトモ(脚)を触っていたら、褪せ人に殺されかけた。(筋力99のアイアンクロー)
そのため彼が担当するウマ娘には絶対に触らないようにしている。
それとついでにですが、活動報告にて、ラダーンのウマ娘についての内容を投稿しました。
よければ覗いてください。(下記アドレス)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=278579&uid=265660