常連のやごぉーさんが、大勢の女の子を連れてきました 作:東風ますけ
えーちゃんあってのホロライブでした!
寂しいけれど、それ以上にあったかい気分です!
それでは本編!どうぞ!
「ゴクッ! ゴクッ! ゴクッ! ……ぷはぁ! 生おかわり!」
「いい飲みっぷりですねぇ」
「まぁ……一仕事終えた後ですからね」
「7年間でしたよね? すごいですね!」
「いえいえ。私は裏方で、サポートでしたから。タレントのみなさんほど変えが効かないわけじゃありませんし」
……ん?
「……いや、おっしゃる通りではあるんですけど、えーちゃんさんはホロライブにとって『唯一無二』のスタッフだったと思いますよ」
ワイがそう言うとえーちゃんさんは照れてしまったのか頬をポリポリと掻いている。
「……そう言っていただけて嬉しいです。……あの、鳥居さん」
「はい」
えーちゃんさんは今までで一番真面目な顔で。
「ホロライブのみんなのこと、よろしくお願いします」
「……はいっ!」
そして今までで一番いい笑顔を浮かべた。
「……まあ別に今生の別れというわけでもないので、このお店にもときたま顔を出させてもらいますね!」
「えぇ! 是非!」
「……じゃあ私はそろそろ失礼しますね。ご馳走様でした! 美味しかったです!」
「ありがとうございます! またのお越しをお待ちしております!」
■■■■■■
鳥居さんのご飯。美味しかったなぁ。
みんなとの思い出のお店でまた食べられたのは本当によかった。
「だーれだ!」
急に私の視界が真っ暗になった。
「…………そら、どうして──」
「どうしてここにいるのか? ……うーん。あのね、えーがスタッフを辞める時にはなんとなく鳥居さんのところに行くと思ってたんだ!」
「そっか。さすが親友だね」
「あったりまえだよ!」
ふふんとそらは胸を張った。
「……マウント?」
「ち、違うよ!?」
「ふふふ……冗談冗談。……ねぇそら」
「……なに?」
私はそらの目を見つめながら。
「私はずっと、そらのこと応援してるからね」
「……うん! 知ってるよ!!!」
……あぁ。やっぱりそらはアイドルだ。
「ねぇそら。このあとそらの家に遊びに行ってもいい?」
「いいよー! 朝まで耐久だ!」
「そこまでいく!?」
「いかないの?」
「…いく」
「だよね♪」
「じゃあお酒とか、つまみとか、その辺のコンビニで買ってく?」
「そうだね。そうしよっ──」
「あ、よかった!」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえたので、振り返ってみると鳥居さんだった。
「えーちゃんさん、すみません言い忘れたことがありました!」
「な、なんですか?」
「居酒屋『鳥居』、この度宅配サービスを開始しました!」
「「おおっ!」」
「あ、勿論安いんで安心してください。師匠に口酸っぱく言われてるんで!」
「……それを伝える為にわざわざ?」
「はい! えーちゃんさん、ご家族のお世話をすると前に言っていたので、わざわざ店に来なくても食べられるようにと考えました!」
……隣でそらがニヤニヤ笑ってる。
「よかったね!えー!」
「うん。……ありがとうございます鳥居さん! また今度買わせてもらいますね!」
「めっちゃ美味しいの持って来ますね! ……ということで」
「「お?」」
「こちら、試食と言うコトで……」
そう言って鳥居さんはたくさん焼き鳥が入っている袋を手渡して来た。
「なんとなく、このあともまたそらさんと呑むと思って、用意しておきました! 宅配の試食なのでお代は結構です!」
……ふふっ。
「「………あはははは!」」
わたしとそらはあまりにも完璧な流れすぎて笑ってしまった。
「えっ、ワイなにかおかしなことでもしちゃいましたか…?」
「「ふふっ……あはははは!!」」
当の本人は普通だと思っているのが一番面白くて、一番好きなところだ。
「ふふっ……ありがとうございます鳥居さん!」
「流石鳥居っち!」
なんかそらのテンションが高い。今までそんな呼び方したっけ?
「喜んでいただけて何よりです! では!私はこれにて失礼します!」
「ありがとうございました!」
「またねー鳥居っち!」
鳥居さんは手を振り返して去っていった。
「鳥居っち、優しいね」
「まだその呼び方で行くの?」
「せっかくだからこれからずっとそう呼ぼっかな。えーとの思い出の一つとして!」
「そら……」
「えー。私もえーのこと、ずっと応援してるよ! 7年間お疲れ様!」
私は口角を少しあげて。
「うん!」
親友と星空の下を歩き出した。