泣いた雪鬼   作:ディヴァ子

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何とか1回だけ倒せたよメル・ゼナ……二度とやりたくねぇ!


最終話《破》:魂のルフラン

 第2砦、第2関門。

 第1関門が狭き門だったのに対し、こちらは入り組んだ迷路が山なりに設けられた城塞のような構造であり、通路には幾多の爆弾や撃龍槍が仕掛けられ、小高い塀の上にはバリスタや大砲、速射砲に加えて破龍砲が設置された、難攻不落の関門となっている。コンセプトとしては、第1関門で弱らせた外敵を確実に排除する、と言った感じだろうか。

 しかし今、この日の為に改築と増設を重ねて来た、この決戦のバトルフィールドが、たった1体のモンスターによって蹂躙されようとしていた……。

 

「撃て撃て撃てぇ! 絶対に突破されるなぁ!」

「「「うぉおおおおっ!」」」

 

 第2関門のそこかしこで、怒号が飛び交い、砲弾が撃ち出されていく。

 

『キカァアアッ! キガァアアヴォッ!』

 

 そして、通常のモンスターであればとっくに息絶えているであろう弾幕に晒されながらも、何事も無かったかのように悠然と闊歩する、巨大な影。闇黒螳螂、ハバエナスである。

 ゾラ・マグダラオス級の巨躯を誇る「アトラル・ネセト」と完全融合した有様は、まさしく“動く島”であり、バリスタも速射砲も大砲も、全てが無意味であった。唯一、破龍砲に対しては、胸郭の襟飾りに生えている節足部から放たれる電磁場の障壁によって防いでいるが、早々何度も撃てる代物でもない。通路に絨毯が如く埋め込まれた大タル爆弾Gの地雷原も、大した効果は認められなかった。

 つまり、何をしても無駄無駄無駄なのだ。

 だが、やらねばならない。これはハバエナスとカムラの里、モンスターと人間の生存競争なのだから。

 

『キィァアアアアアアアッ!』

 

 と、ハバエナスの胸郭が展開し、第1関門を里守隊諸共に蒸発させたビームをチャージし始める。

 

「撃たせるなぁ!」『ギュヴァアアアッ!』

「全竜、攻撃開始!」『キュァアアアッ!』

 

 それに待ったを掛けるのは、繰り上げられた飛竜ライダー隊。筆頭はリュート&レウスとシュヴァル&レイアで、主に飛行能力に特化した飛竜たちによる混成部隊である。

 

『キカァアアヴォッ!』

 

 しかし、彼らの放つ火球や雷弾、氷結晶は、その悉くがハバエナスの電磁壁に阻まれてしまう。これだけの火力を以てしても、彼女に手傷を負わせる事が出来ないのだ。

 

「俺たちの攻撃に、意味はあるのか!?」

「十二分にある! 奴は攻撃と防御で形態が違うから、防御姿勢を取らせれば無理矢理にでも攻撃を中断させられる!」

 

 ただし、悪い事ばかりではない。一見、難攻不落の移動要塞に思えるが、やはり身体は1つである為、出来る事には限界がある。

 ようするに、防御を強要させられれば、あの理不尽なビーム兵器を封じるのが可能という事だ。

 さらに、防御反応をするという事は、せざるを得ない事も意味している。

 

「あいつはデカくて硬いだけで、属性攻撃全般に弱いって事だよ!」

 

 つまりは、そういう事である。流石に雷属性は大して通らないだろうが、その他は概ね通るものと思われる。

 

「だけど、ああも壁が厚くちゃ、そもそも当たらないぞ!?」

 

 問題は、その隙が全く見当たらない事だ。

 

『ギカァアアアアヴォッ!』

「クソッ、触手で攻撃して来るぞ! レウス!」『ギャォオオオッ!』

「全員散開ッ! 先端の撃龍槍からビームも撃って来るから、そっちも注意するんだ!」『キュァン!』

 

 その上、ハバエナスは発射に時間の掛かる胸郭ビームを止め、触手による波状攻撃に切り替えて、群がる蠅を打ち払わんとしてくる。これでは益々反撃する暇が無い。

 

「ライダーたちばかりにやらせるな! こっちも援護するつもりで行くぞ!」

「「「うぉおおおおおおおッ!」」」

 

 ならばこちらもと、里守隊が大砲を釣る瓶打ちしつつ、破龍砲も発射する。バリスタや速射砲では全く意味が無いので、僅かな隙に兵器を全て入れ替えたのだ。これぞ天才ハモンが発明した、「昇降式狩猟設備」。カラクリ式のエレベーターにより、用途に合った兵器と素早く入れ替える事が出来るのである。

 

「喰らいやがれぇっ!」

『グヴゥウウウ……!』

 

 そして、破龍砲を囮にした、1区画に存在する全ての撃龍槍を一斉展開。流石に物理的な攻撃は電磁バリアでは防げないので、不意を突かれたのも相俟って、その全てが直撃する。

 

「クソッタレが! 所詮は掠り傷かよ!」

 

 それでも、付けられたのは極僅かな傷であり、逆に殆どの撃龍槍が使用不可能となってしまった。

 

「いいや、男の勲章だ! “癇癪コロガシ玉”一斉投下!」

 

 だが、無駄では無い。飛竜ライダーが、予め捕まえておいたコロガシ系の環境生物による、“属性やられ投下”を繰り出す隙を生み出したのだから。

 

「……弱点は、「火」と「氷」か」

 

 属性のやられ具合からして、弱点は火属性>氷属性で、龍属性は普通、水属性はあまり効かず、雷属性は一切通らないようだ。見事に通常種のアトラル・カと耐性が反転している。

 とりあえず、通用する属性は分かった。環境生物による“やられ攻撃”が有用である事も。そちらに関しては、隙を突かないと電磁バリアに阻まれてしまいそうだが……。

 ともかく、属性やられになっている今がチャンスである。

 

「撃て撃て、撃ちまくれぇ!」

「飛竜隊、編隊を組んでオールレンジ攻撃!」

「頼むぞ、レウス!」

 

 里守隊と飛竜ライダー隊の一斉掃射がハバエナスを襲う。この圧倒的な手数と火力を前にしては、如何にハバエナスと言えど――――――、

 

『ギカァアアアアアヴォッ!』

 

 しかし、倒せない。ハバエナスが、倒せない!

 確かに少しずつダメージを与えられてはいるが、まるで怯む様子が無く、悠然と闊歩し続けている。一体どうすればこいつを斃せるのだろうか。

 

『ギギカカカギギキキッ!』

 

『オギャアッ!』『アギャヴヴッ!』『アブゥッ!』『キチチチッ!』『オギャァヴヴヴン!』『キシャアアア!』『ギャヴォギャヴォッ!』『キャァ!』『カァアアォッ!』『クァアアッ!』『キシィィッ!』『クルァッ!』『アハハハ!』『イヒヒヒ!』『アォヴヴ!』『ヒキャアアッ!』『クルル!』『クァァッ!』『アバブゥ!』『ブヴァァォッ!』『クキャアアッ!』『ギャギャギャゥウッ!』『ピキャァォ!』『ウキャァッ!』『アヴヴヴッ!』『グブゥッ!』『アヒャォオオッ!』『ピシャアアッ!』『キリリリッ!』『ヒラララ!』『ビシャァーン!』『バギュバァッ!』『パルパルゥッ!』『ギゴガゴーゴォーッ!』『クヴァグムグムッ!』『パラァーン!』『ビリリリッ!』『ヒペァアアッ!』『キシャアアアヴォッ!』『カァアアアッ!』『クルァッ!』

 

 さらに、ハバエナスの一鳴きで、巨大な腹部から無数のサバエナスが排出され、黒い雲となって押し寄せる。

 

「クソッ、分断された!」

 

 この一手により実質的に地上と空中が分断され、

 

『お父さ~ん』

「あっ……!」

 

 更なる悪夢が里守隊を襲う。

 とある里守の前に降り立ったのは、彼の娘に擬態したサバエナス。その姿は生前と何ら変わらず、温かい微笑みを向けて――――――、

 

『お父さん!』

「アオイ……」「馬鹿野郎!」

 

 頭をバクリと行かれる前に、米穀屋のセンナリが里守を殴り飛ばした。すぐ傍で、ガチンという鋭い音が鳴る。危ない所だった。

 

『お父さぁ~ん!』

「この悪魔がッ!」

『きゃあああっ!』

 

 そして、持ち前の里守用堅守鉄剣で迎撃し、娘面したサバエナスを切り伏せる。センナリも昔は腕の立つハンターだったので、これくらいは朝飯前だ。

 

『痛い、痛いよ、お父さん! 助けてよぉ!』

「黙れ! 今止めを――――――」

「止めてくれぇ! 娘を斬らないでくれぇ!」

 

 だが、止めを刺そうとした瞬間、横槍が入る。里守が後ろからしがみ付いて来たのである。その表情はクシャクシャに歪み、眼は完全に正気を失っているた。

 

「……ハァッ!」「ぐぅっ!」

 

 仕方がないので、肘鉄を鳩尾に叩き込み、里守を沈黙させるセンナリ。

 

「行かせない! 絶対に行かせないぞぉっ!」

 

 しかし、里守の執念は凄まじく、脚にタックルをかましてまで、再度センナリを妨害する。さっきまでの勇猛ぶりが嘘のような、情けなくも鬼気迫る顔だ。

 

「馬鹿、放せ! アオイちゃんは、死んだんだ! 目の前のコイツのせいでな!」

「違う! 娘は……アオイは帰って来たんだぁあああああああああああああっ!」

 

 こいつはもう駄目だ。戦えない。

 

「いい加減にしろ!」「ぐがぁっ……!」

 

 話が通じる状態ではないと判断したセンナリは、申し訳ないと思いつつも、先に里守の方を切り捨てた。割と重傷だが、このままでは共倒れになる。お互いに助かる為の、所謂コラテラル・ダメージという奴である。

 

「ハァ……ハァ……ハッ!?」

 

 と、その時。

 

 

 ――――――キァアアアアアアアアアアアッ!

 

 

 何時の間にか、ハバエナスの触手の先端が、こちらを向いて光り輝いていた。傷付き動けないサバエナス諸共、里守隊を全滅させようとしているのだろう。所詮、ハバエナスにとってサバエナスは便利な手足でしかない。

 

「チクショウ……!」

 

 ここまでかと思われた、まさにその瞬間だった。

 

 

 

 ――――――ギュルルルル、ガァアアンッ!

 

 

 

 柄を繋げてダブルブレード状態となった「ゴシャガズバァ」が、ブーメランのように飛んで来て、ハバエナスの触手を弾き飛ばした。

 

『ヴォオオオオオオヴッ!』

 

 さらに、戻って来たゴシャガズバァをキャッチ&分離して、ドリルのように螺旋を描きながらサバエナスの群れを突っ切る、小さな影が1つ。

 

「ユウタか!?」

『ァヴォオオオオオオオオオオオン!』

 

 正体は、悪鬼羅刹の如きオーラを纏った、新米ハンター:ユウタ。

 だが、何処か様子がおかしい。鬼人薬や硬化薬、粉塵と言ったバフは勿論だが、それだけでこれ程までに禍々しい波動を放ちはしないだろう。至る所に血管が隆起し、口から涎を垂れ流す様は、どう見ても健全ではない。

 

「……お前、まさか“アレ”を使ったのか!?」

 

 その姿を見たセンナリが、ある事に気付く。ユウタの腹に突き刺さっている、白銀の破片。それはまさしく、先日回収されたサンプルの1つ……“アトラファルクの鱗”の一部であった。

 

「馬鹿野郎が!」

 

 すっかり常連となったウケツケジョーから聞かされていた話を、センナリは思い出していた。

 

 ――――――これはある種、「狂竜ウイルス」と似たような物なんですよッ! 基本的には害しか齎しませんが、体力のある内は強力なドーピングになりますし、打ち勝つ事が出来れば極限化も、おそらくは可能ですッ!

 

 ――――――まぁ、この「龍気ウイルス」はマガラ種のウイルスとは比べ物にならないくらいに強力なので、基本的に克服は無理でしょうけどねッ!

 

「死ぬつもりか、ユウタ!」

 

 本気で古龍の力に打ち勝てるとでも思っているのか、お前のような子供が!

 

『ヴゥゥ……いきるッ!』

「………………!」

 

 だが、ユウタは狂いながらも、力強く答えた。“生きるつもりさ”と。ならば、最早センナリから言える事は無い。

 

『ゴヴァアアッ!』『グルヴッ!』

『『『オギャァアアアアッ!?』』』

 

 そして、後を追って来たリベロを駆り、サバエナスの雲海に風穴を開けていく。

 

「……お前ら、しっかりしろ! 大人としての意地を見せやがれ!」

「「「おっしゃぁっ!」」」

 

 その姿に触発された里守たちはサバエナスの悪辣な精神攻撃に打ち勝ち、反撃を開始した。空中との連携を取り戻す為、サバエナスを優先して砲撃を食らわせる。

 

『ガガギギガガキキッ!』

 

 しかし、ハバエナスの指令電波により少数の編隊飛行を取る事で、サバエナスの5体に1体は弾幕をすり抜けていく。

 

「こいつら、関門を上から突破する気か!」

 

 さらに、今度は方針を転換し、里の奥へ向かって突き進み始めた。別動隊と合流して、里を一気に攻め落とす気だろう。そろそろ残弾が心許なくなって来た里守隊では食い止められないし、飛竜ライダー隊は半数近くが殉職している。何よりハバエナスが全く止まらない。完全にしてやられた形だ。

 

『グヴォオオオオッ!』『ギカアアァヴォッ!』

 

 だが、誰も諦めていないし、ユウタは勇気に満ち溢れていた。散開したサバエナスを自分1人で殲滅するのは無理だと見切りを付けたユウタは、敵の頭であるハバエナスへ真っ向から勝負を挑む。

 

『ギカアアアッ!』

 

 ハバエナスの巨大な鎌が振るわれる。

 

『ヴォオオッ!』『グルル……!』

 

 対するユウタは跳び上がり、リベロは急降下する事で回避した。

 

『ゴヴォルァアアアアアアアッ!』『ギカァァォツ!?』

 

 そして、大鎌の上を鬼人空舞で滑るように突き進み、触手による横槍を朧翔けで躱し、最後に胸郭手前でゴシャハギよろしく大ジャンプ、ハバエナスの電磁バリア発生を担う節足の1本を叩き斬った。その後は上昇して来たリベロに跨り、1度距離を取る。

 

『ギゴカカガカカカッ!』

『ヴォッ!?』『グルヴ!?』

 

 しかし、無慈悲な事に、斬られた節足はすぐさま新品に生まれ変わってしまった。指令電波で呼び寄せた一部のサバエナスが寄り合わさり、節足が再生したのである。

 こんなの、あんまりだ……。

 

『ギカァアアアヴォッ!』

『『グヴォオオ……!』』

 

 一瞬だけ絶望に染まったユウタとリベロを、虻でも払うからのように、ハバエナスが打ち落とす。

 

『クォオオオォ……!』

 

 その後、大地へめり込みピクピクと痙攣するだけとなった彼らを捨て置き、ハバエナスは進攻を再開した。結局、どんな武器も無理も無駄となり、最後の砦に到達されてしまう。ここを突破されたらカムラの里は丸裸となる。

 

「「「くそぉおおおおおっ!」」」

 

 皆、必死に追い縋るが、もう間に合わない。手遅れだ。

 

 

 ――――――ギィィイイイイ!

 

 

『キカァッ!?』

 

 だが、いよいよ以て死ぬが良いとばかりに、ハバエナスが胸郭を展開した瞬間、何故か最後の砦が自ら口を開いた。

 

 

 ……グポォオン! ギギギギギギ……ッ!

 

 

 さらに、その奥から現れる、機械仕掛けの巨大なナニカ。

 河童のような頭と甲羅に、両生種の胴体を持ち、ハバエナスと同程度の体躯を誇る、黄緑色の怪物。それ即ち、

 

「行くよ、皆! 最終防衛決戦兵器「百式からくり蛙」、起動!」

『『『『『『『ワンニャーッ!』』』』』』』

 

 こんな事も有ろうかと、アヤメから巨大ヨツミワドウの話を聞いたその日から、密かに建造していたハモンの最高傑作にして、百体目のからくり蛙――――――「百式からくり蛙」が、文字通り“最後の砦”として、ハバエナスの前に立ちはだかったのであった。

 ちなみに、パイロットはイオリと、オトモ広場のオトモたち全員である。百式からくり蛙は巨体故に複雑な機構をしている為、コントロールするには完璧に息の合ったチームプレイを必要としているのだ。

 

「右ッ!」『『『ウニャニャー!』』』『『『ワオォーン!』』』

 

 胸奥のコクピット内部にて、チャアクを突き立て陣頭指揮を執るイオリが掛け声を出し、右腕担当のオトモたちが一斉に動く。

 すると、百式からくり蛙の右腕が突っ張りの形で前に出され、

 

 

 ――――――ドワォッ!

 

 

『ギカァアアアヴォッ!?』

 

 ハバエナスの頭を爆破した。百式からくり蛙の右掌には破龍砲が16門内蔵されており、発破と同時に炸裂する仕組みである。

 

「左!」『『『ミャンミャー!』』』『『『キャィーンズ!』』』

『ギガァアアヴォッ!?』

 

 むろん、左手にも同じ機構が備わっている。ハバエナスが大きく仰け反り、大きく後退した。

 たった2発だが、されど2発。あの無敵要塞も同然な闇黒螳螂を、百式からくり蛙は押し戻したのだ。まさに最終防衛決戦兵器と呼ぶに相応しいパワーである。

 しかし、欠点が無いでもない。あくまでチームの息が合わなければ起動も儘ならず、大きさ故にかなり鈍重である為、殆ど砦から動けないのだ。ついでに言うと、起動そのものも滅茶苦茶時間が掛かる。その癖燃費は非常に悪い為、実質的に短期決戦以外の戦法を取る事が出来ない。

 だが、最後の壁としては充分であるし、何よりウケツケジョー(・・・・・・・・・・)の用意した(・・・・・)切り札がまだ残っている(・・・・・・・・・・・)

 

『ゲコァアアアアアアヴァッ!』「ユウタぁあああっ!」『おちゃまーっ!』

 

 ほら、丁度良く現れた。

 それは鉄蟲糸で繋がり合った、巨大ヨツミワドウとアヤメ&ヨッちゃんだった。ヨツミワドウの背中にヨッちゃんが大翔蟲で連結し、その上でアヤメが操竜している形になる。

 そう、これぞウケツケジョーがアヤメに託した、最後の切り札。絶大な馬火力を有しているであろうヨツワミドウを参戦させ、百式からくり蛙と共に敵を討とうというのである。

 

『ギコァアアアアヴヴヴッ!』

『ゲコァアアアアアアアッ!』

《ケロニァアアアアアアッ!》

 

 そして、カムラの里史上、最大最高の最終決戦が始まった。




◆百式からくり蛙

 元々は趣味から始まった、からくり蛙の100体目にして完成形。アヤメから伝え聞いていた、巨大ヨツミワドウを超える機体を作ろうとした結果、最終防衛決戦兵器になってしまったハモンの迷作。コクピットは胸部の奥にあり、イオリとオトモたちの絶妙なチームプレイによって起動する。つまり、彼の専用機体である。
 武器は両腕の破龍砲32門、口腔内のブレス機構(コロガシ系を使った属性やられの息吹)、背甲の炸裂式撃龍槍108本、腹部の特大焼夷砲1門、そして剛健な機体そのもの。ゾラ・マグダラオス級の超巨大古龍と戦う事を念頭に置いた、カムラ最大最後の切り札だ。
 ……お前のような蛙が居るか。
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