蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト〜The Birth of Luminous Avenger〜 作:龍崎操真
原作:蒼き雷霆ガンヴォルト
タグ:R-15 アンチ・ヘイト 蒼き雷霆ガンヴォルト 白き鋼鉄のX 蒼き雷霆ガンヴォルト爪 アンチ・ヘイトは念の為 独自解釈 原作プレイ推奨 原作開始前
これはまだ
今回は最新作が出るというわけで蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルトの本編前のアキュラが能力者を憎むまでになるまでを本編の情報を元に二次創作で書いてみました!
オフィシャルコンプリートワークスを私は持ってなくて、そっちで明かされた設定と矛盾するかもしれませんがご容赦ください……。
割と今回は読みやすさなどは度外視で書いたのでいつもより読みにくい文章かもしれません……。
注意事項は以上です。
ではどうぞ。
目を閉じれば
当時、9歳だった少年は父親の
眼前に広がる研究機材の城、鼻をくすぐる消毒液などの薬品の匂い、研究成果を生活に役立てるための会議で飛び交う議論の声。
研究職に就く父の影響で発明に興味を示した少年にとって、そこは一種の遊園地のようだった。
数年前に発見された
この日も、少年は父の仕事場である
いつも通りにロボットや兵器を開発する
この国のインフラの管理は全て
それ程までこの国は
だが、そんな事は少年にとってはどうでもいい事だったし、研究所の人々が忙しそう動き回っているのも、父さんの研究で何か凄い結果が出たんだな、程度の感想しか出てこなかった。
そんな事よりも今は、目の前で準備中である試作型高出力輻射式増幅光砲と名付けられたビーム兵器の稼働実験の方が重要だった。
「よし、それでは実験を開始するぞ」
パソコンの前に座り、キーボードを叩く研究者が実験開始の号令を出した。
指示を受けたもうひとりの研究者が頷き、一つずつスイッチのつまみを上げていくと試作型高出力輻射式増幅光砲はゴウンゴウンと唸りを上げ始めた。
狙う標的は実戦で出てくる事を想定して作られた戦車の実物大の模型だ。
「エネルギー充填開始。30%……40%……」
少年は読み上げられていく数字が100%になるのをワクワクして待っていた。
順調に溜まっていくエネルギーは75%まで到達した。しかし次の瞬間、突如鳴り響いた爆発音により実験は中止される事となる。
いったい何事かと状況が飲み込めない少年は辺りを見回した。すると研究室へ武装した兵士が飛び込んできた。肩にかかるストラップにはこの研究所で開発されたアサルトライフルが
たしかこの人は
胸のアーマーに描かれたマークについてを思い返す少年を余所に、研究者の一人が兵士に何があったのか尋ねた。
「
「テロリストが侵入したんだ! ここは危険だから避難しろ!」
「テロリストってまさかここにいる
「おそらく爆発した箇所から見てそうだろう! ここらの
「えっ……」
テロリストが侵入した。簡潔だが明確な危険を知らせる兵士の言葉に少年は言葉を失った。
しかも目の前の兵士は今、「この研究所にいる
それを狙ってやってきたとなると……。
___父さん!
言いようのない不安感に突き動かされるまま、少年は大人たちの静止する声を振り切って父の元へ駆け出した。
どれくらい走っただろうか。
少年はたどり着いた扉に手を着いて、肩を上下させながら荒い呼吸を落ち着けていた。一対の翼に剣が立つそのマークは、この研究所に出資している皇神のロゴだ。
普段は近付いてはいけないと父から言われていたその部屋は、生体研究の分野を担当する
扉に手を当てると鍵が掛かっていないのか呆気なく開いた。
部屋の中は照明が壊れているのか暗い。少年は恐る恐る部屋に足を踏み入れ、中の様子を伺いながら父の姿を探した。
床には実験に使うための薬品や、採血に使うためと思われる注射器やチューブなどが散乱している。
「父さん……どこ……?」
不安げな声で少年は暗闇へ呼びかけた。しかし、返答はない。少年はなおも暗闇へ足を進めた。そして、ついに少年は血に濡れた
少年の父、神園博士の葬儀は血縁者と同僚により
病気で声の出せなくなってしまった上、身体が弱って車椅子での生活を余儀なくされた妹と共に、少年は父の遺体が炉に入れられて行くのを見送った。
不思議な事に涙が出る事はなくただ、これでお別れなんだ、と人形のような
悲しいのに……どうしてボクは涙が出ないんだろう……。
もしかしたら自分は涙が出ないロボットじゃないだろうか。そんな益体もない事をぼんやりと考えてしまうくらい、父が亡くなってしまったという実感がない。
父が炉に入ってから2時間ほどの間、少年は同僚の噂話やこれからの事を聞かされる事となった。
「神園博士、
「たしか、ウチを襲ったのは反
「そうそう。息子さん、大変だよなぁ……。これから病気の妹の世話を一人でしないといけないんだから」
「いや、たしか一人だけハウスメイドがいただろう。名前はたしか……ノワって言ってたかな」
「あー……あの目付きが鋭い……。そんな事より例のプロジェクト、どうなるんだろうな? たしか神園博士が
「
自分よりも仕事仲間の方がよっぽど悲しんでいると思ったが、そうでもないらしい。
どうやら同僚の死よりも仕事の方が大切のようだ。
手持ち無沙汰のまま、妹と一緒に
見上げるとメイド服に袖を通し、赤毛のストレートヘアを肩口に切り揃えた
「お二人共、ここよりもあちらの方へ移動した方がよろしいかと思われます。お菓子とお茶を用意したのでどうぞお休みください」
さぁ、と少年の代わりに妹の車椅子のハンドルを握ったノワは少年の手を引っ張る。
連れていかれた先で少年はショートケーキと紅茶を出されたのだが、不思議と美味しいとは思えず、ただの甘いスポンジの塊と熱い紅茶としか思えなかった。
葬儀から数日ほど経過した。
ノワが遺品を整理するというので何をして良いか分からない少年は彼女に勧められるまま、遺品整理の手伝いをする事になった。
神園博士は生体工学の論文など様々な研究の資料を遺していたのだが、その中で少年は一冊の日記帳に目を付けた。
「これ、読んでも良い?」
「ええ。残りはワタシがやっておきます」
気を利かせてくれたのか、少年の言葉にノワは言葉少なに返事した。
空いている場所へ移動し、日記帳を開いた少年はその内容に目を見開いた。
そこに書かれていたのは将来、
少年は日記帳を読み進めていく。
ページをめくり、読み進めていくごとに父の言葉を無視した
日記帳の
「……ラくん! アキュラくん!」
目を閉じ、過去を振り返る時間は自分の名前を呼ぶ声で終わりを迎えた。
復讐を誓ったあの時の少年、アキュラの静かに開けた真っ赤な
彼の隣には先ほどアキュラに掛けた声の主、黄色い目に赤と白のカラーリングの球体型戦闘支援バトルポット、通称RoRoが浮いている。
これらの装備は全て、父が遺した資料を元にアキュラが自作した物である。
そして、アキュラ達が眼前を見据え睨んでいるのは襲撃を受け、現在は混乱しているであろう
「RoRo、ミチルを攫った能力者の反応は捉えているな?」
「うん! バッチリだよアキュラくん! ミチルちゃんはビルの周りを飛ぶ飛行船の中にいるみたいだ!」
RoRoの返事を受け、アキュラはヴァイスティーガーIIの
そして、たった一人の肉親である
ミチルを使って何を企んでいるのか知らんがその邪悪なる野望はオレが討滅する___!!
以前、煮え湯を飲まされた
この時、その煮え湯を飲まされた蒼き雷霆を纏う少年と再び相見え、彼をも巻き込んだ数奇な運命に踊らされる事をアキュラはまだ知る由もなかった。
と、こんな感じの事があったんじゃないかなぁという妄想でした。
ほんとはアシモフにお父さん殺させようかと思いましたが、Xの方で特段言及があった訳じゃないので没となったという裏話がございます。
もし、未プレイだけどこれを読んでガンヴォルトに興味が出た!って読者の方はぜひともSwitchの方にストライカーパックと白き鋼鉄のXとX2をダウンロードしてプレイしてもらい最新作に追いついて欲しいと思います。
それではこの辺で失礼します。
最後に一言だけ
ゲーマーズ特典のモルフォときりんちゃんはなッ!サイッコーに胸キュンなんだよッ!!