落ち着け! 話を聞け! いいか、私は女だ!!   作:あんどぅーサンシャイン

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“テレビ出演”と書いて“公開処刑”と読む

 

 

「じゃあ柊さん。ADの人が呼びに来るまではここで待っていて下さい」  

 

「わかりました」

 

 千聖のマネージャーさんに案内され、小さな個室に入る。

 椅子とテーブル。そしてその上に小さなテレビのみが置いてある非常に質素な部屋た。

 

「このテレビはカメラと繋がっているので、スタジオの様子を見れますよ」

 

 マネージャーさんがリモコンを操作すると、画面にはスタジオの様子が映し出された。スタッフの人や出演者の芸人さんが話し合ったり忙しなく動き回ったりしている。へぇ、番組が始まる前ってこんな感じなんだなぁ、と思いながら見ていると、

 

「あの……本当にすみませんでした」

 

「え?」

 

 突然マネージャーさんが私に頭を下げた。え、なに?

 

「あの、先ほどの事です。どうやらウチの千聖が柊さんに迷惑をかけたみたいで……」

 

「さっきの……あ、ああ、あれですか」

 

 先ほどの、とは私が千聖にした拷も―――ゲフンゲフン、お仕置きの事だろう。まぁ端から見たら完璧な殺害現場にしか見えないものね。実際ちょこっとそのつもりもあったし。ちょこっとだけね? 

 ちなみに千聖は結局20分くらい沈めたのにも関わらず何事もなかったようにピンピンしてた。

 

 

『な、なんで……? 確実に人体が耐えられない時間沈めたのに……!?』

 

『ふふっ、あの程度の責め苦、どうってことないわ。何故ならそう……私には貴女への愛という絶対的な力があるのだから♪ 愛は人を強くするのよ♪』

 

『私は愛なんて微塵もな『あ”ん?(ザクッ)』ごめんなさい』

 

 

 多分あの子は悪魔と契約かなんかして人間やめてるんだろうな。

 

 

「いえいえ、そんな謝るなんてやめてください。むしろ悪いのは私の方ですし……」

 

「そんな事ないです。千聖さんは柊さんの事になると周りが見えなくなるのはよく知ってるので……ええ、本当に」  

 

「ご、御愁傷様です……」

 

 途端に遠い目をするマネージャーさん。

 なんだろう、根拠はないけどこの人とは仲良くなれそう。

 

「柊さんの事は、彼女からよく伺ってます」

 

「あ、そうなんですか」

 

「はい。なんでも『お互いの初めては放課後の教室だった』と」

 

 あのバカ後で絶対殴る。

 というかなんて出鱈目かつ不愉快な嘘を吹き込んでやがるんだ! 一刻も早く弁明をしないと!

 

「あの、それ真っ赤な嘘ですからね?」

 

「あはは、大丈夫ですよ。流石に信じてませんから」

 

「ホッ、それなら良かった―――」

 

「そういうコトは普通人には内緒にしておくものですもんね」

 

「違うよ!!? 別におおっぴろげにする事に異議を唱えてるワケじゃないんですよ!!? ハナから私にソッチの趣味はないですからね!!? なんでコッチが一番誤解されたくない所だけピンポイントで真に受けてんの!!?」

 

「大丈夫です! 世の中には何十億人という人間がいるんです! 考え方や嗜好も千差万別。女の子同士の恋愛だって普通ですよ。それに柊さんみたいな綺麗な女性なら彼女の気持ちも全然理解出来ます」

 

「いやだから! 私はそういう事を言いたいんじゃ―――」

 

『はい! それじゃあ本番入りまーす!』

 

「あ、それじゃあ私はこの辺で。頑張ってくださいね」

 

「ああ! 待って! 行かないで! まだ話は終わってません! お願いだから信じて! 私はノンケなんだぁーー!!!」

 

 私の悲痛な叫びもむなしく、マネージャーさんは行ってしまった。

 チクショウ……また一つあらぬ誤解が生まれてしまった……。

 

 

『本番5秒前! 4、3、2、1……!』

 

 

『サタデーナイト・しゃべくり~~!!』

 

『『『イェーーーーーーーイ!!!!』』』

 

 

 なんてやりとりをしているうちに収録は始まった。

 テレビの中……もといスタジオでは司会と雛壇の芸人さん達によるオープニングトークが繰り広げられている。

 誰かがボケて司会者がツッこみ、観覧席のお客さんの笑い声が聞こえてくる。

 あはは、やっぱり芸人さんのトークは面白いなぁ。見てて飽きないよ。

 

 (……お爺ちゃんも、昔はこうやって人前で笑いを取ってたんだなぁ)

 

 

『さ、前置きはこの辺にして、今回のゲストの方に登場してもらいましょうか』

 

『本日のゲストはこの方です! どうぞ!』

 

 セットの扉にライトがアップされ、両端からスモークが焚かれる。

 そして軽快なBGMと共に扉が開き、千聖が姿を現した。

 

『はい! 今日のゲストは女優兼アイドルグループ『Pastel✽Palettes』のメンバー、白鷺千聖ちゃんです!!』

 

『『『おぉーーーっ!!!(パチパチパチ)』』』

 

「こんばんは。よろしくお願いします」

 

 女優らしく、毅然とした笑顔で挨拶する千聖。

 さっきまで一人で嬌声を大にして致してやがったとは思えないくらい爽やかだ。

 

 その後は和やかに収録が進んでいく。

 

『いやーね、最近はアイドル活動とかもやってるんでしょ? まだ学生なのに忙しいね』

 

『はい。おかげさまで』

 

『やっぱりさ、仕事柄やっかみとかアンチとかいるワケじゃない。そこら辺は大丈夫?』

 

『はい。確かに辛いことも多いですけど、それ以上にこういった日々が刺激的で楽しいです』

 

『今日どんなパンツはいてんの?』

 

『うふふ、ブタ箱にブチ込みますよこの変態』

 

『スリーサイズは?』

 

『ご想像にお任せします』

 

 さすがは腐っても子役出身の女優だ。

 女優としての清楚な振る舞いを乱さず、かつ芸人さん達のノリにもしっかり着いていくことが出来てる。アレはもう完全に場慣れしている証拠だ。すぐテンパる彩や悪ノリが過ぎる日菜とは大違いだ。

 

『さて、それでは今回のゲスト、白鷺千聖さんの人生を振り返ってみましょう。お願いします!』

 

『『『おおおーーっ!』』』

 

 司会の芸人さんがそう言うと、スタジオに大きなパネルが登場した。そこには千聖の生誕時から現在までを表した年表が横並びに記されている。

 

『さて、まずは赤ちゃんの頃ですけど』

 

『メッチャ可愛えやん』

 

『面影があるなぁ』

 

『あの写真後で貰えたりせぇへん?(ハァハァ)』

 

 確かに、赤ちゃんの頃の千聖は可愛かった。

 目はクリクリとしていて、愛嬌のある笑った表情。肌は写真越しでもわかるくらいプニプニと柔らかそうだ。

 

「……………」

 

 だからこそ思う。おかしい、あんな天使のような赤ちゃんが……なんで、なんでこんな残念な感じに成長してしまったんだ……っ!! こんな運命、間違ってるよ……!

 

 その後は幼稚園、小学校、子役デビュー時、中学校と滞りなく紹介が進んでいく。

 

『さて、現在は高校三年生になるんですよね』

 

『はい』

 

『それで、話によると千聖ちゃんにはこの学校に恩人、と呼べる人がいるとか』

 

「!」

 

 遂に来た。というより、来てしまった。

 とうとう今回の収録の山場とも言える、私の紹介場面だ。お願いだからボロは出さないでよ千聖……! 

 間違っても放送禁止レベルの事は口にするな。冷静に、平淡かつ冷静に言葉を……!

 

『そうなんです。私の恩人―――いいえ、そんな言葉では到底表せないほど、私にとって大切な人……恋人同士なんです。可愛くて、綺麗で、性格も良くて、おっぱいが大きくて!』

 

 おい最後のヤツいらねぇだろ。

 

『へぇ、恋人! そこまで言っちゃいますか』

 

『ええ。もう―――本当に本当に頭のてっぺんから爪先まで余すところなく食べちゃいたいくらい大事なんです♡ 本当に……本当に♡♡(ジュルリ)』

 

「……………」

 

 どうしよう、悪寒と不愉快さが止まらない。

 

『結愛ちゃんってのはそんなにおっぱいが大きいのかい?』

 

『ええ、驚異のFカップです』

 

『『『!!?(ガタッ)』』』

 

『お前ら座れ! 何おっぱいに過敏に反応してんだ!』

 

『『『おっぱいは男のロマンだろ(やろ)!!』』』

 

『知らねぇよ!! いやわかるけど!!』

  

 ……日本が法治国家じゃなかったら今すぐにでもあの髪の毛バナナをミキサーか何かで粉砕して豚の餌にしてやるところだ。

 

 (もういいやめろ。これ以上ろくでもないことをほざくな―――)

 

『結愛ちゃんのスリーサイズは?』

 

『上から93、58、88です♡』

 

『結愛ちゃんの最近の生理は?』

 

『四日前です♡』

 

『結愛ちゃんの初潮はいつ?』

 

『小学5年生のクリスマスイブです♡』

 

『性感帯は?』

 

『右乳首をつねることです♡』

 

 

「何してるんですか柊さん!? 落ち着いてください!! 本番中ですよ!!」

 

「もうそんなことはどうでもいい!! それよりも私にはあの変態野郎をこのハサミで刺し殺す事の方が重要なんです!! 私のプライバシーを守る為にもっ!!!」

 

 ハサミを持ってスタジオに殴り込みに行こうとする私をマネージャーさんが羽交い締めにする。チクショウ! あれだけ念を押しておいたのに結局こうなるのかよ! 

 

『そして今日はその彼女の写真を持ってきました。是非とも皆さんのその現代社会に疲れきった目に未来永劫忘れることのないくらい深く焼き付けておいて下さいね』

 

『おお! そうですか!』

 

『千聖ちゃんがそこまで褒めるんやったら相当な別嬪さんなんやろなぁ』

 

『楽しみやなぁ』

 

『おっぱいはいいなぁ』

 

 なんでハードルをあげるような事ばっか言うんだあの馬鹿野郎……! これじゃこの後の登場メチャクチャ出にくいじゃないか……! 余計な真似を……!

 そして―――私と千聖のツーショット写真が出る。どんな反応が返ってくるやら。アルビノってことで、あまりキモがられないといいな―――

 

 

 

 『『『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!』』』

 

 

「!!?」

 

 地鳴りを起こすほどの巨大な歓声がスタジオから聞こえ、思わず耳を塞ぐ。

 その人数は明らかに演者だけではない。見てるスタッフや観客も含めているだろう。というかやめてうるさいうるさい!!! 鼓膜が壊れるー!!!

 

『お、おお……!! こ、これは何とも、綺麗な方ですね……!! 全身が透き通るように純白だ……!』

 

『女神や!! 女神が降臨なさったで!!』

 

『現人神や!!』

 

『令和に生きるアフロディーテだ!! 跪いて頭を垂れろ!!』

 

『あれは夕張メロンだ!! たゆんたゆんに実り、ジューシーな果肉(意味深)の詰まってハリのある美味しそうなメロンだ!!』

 

『クッ! 静まるんだ俺のバナナ……! まだ臨戦態勢は早いぞ……!』

 

『よし、後で千聖さんに彼女の連絡先を聞くとしよう』

 

『ちょい待ち、俺が先や』

 

『お駄賃を準備しとかなアカンな』

   

『独身で良かった……!!』

 

『唇がエロいな』

 

 私の写真を見て、思い思いの意見を述べる雛壇の芸人さん達。そしてウットリとした恍惚の表情を浮かべるバカ千聖。

 ……………もうこのまま帰ってやろうかな。というか、帰らせてください。

 

 

 ―――コンピューター室。

 

「プロデューサー!! 視聴率がとんでもない勢いで上昇していってます!! 間も無く70%台に到達!!」

 

「当局に各スポンサーや一般家庭からの電話が鳴り止みません!! パンク寸前です!!」

 

「な、なんなんだこれは……前代未聞だぞ!! まさか、あの写真の子の影響なのか……!!?」

 

「これ、本人が登場したらヤバイんじゃ……!!」

 

「……だが!! これはテレビ界に大きく名を残すチャンスだ!! このまま続けるぞ!!」

 

 

 

 

 ―――松原家

 

 

『私にとって大切な人……恋人同士なんです』

 

「……………!(ボゴォ)」

 

 

 ガチャ

 

「姉ちゃーん。もう風呂沸いたから早く入っちゃ―――ひっ!!?

 

 ゴゴゴゴゴゴ……!!! ビキビキビキビキ……!!!

 

 

 「……舐めた事ほざきやがって……!! あんのブタ野郎……!!!(ザクザクザクザクザク)」

 

 

 

 ―――市ヶ谷家、蔵

 

 

「……………」

 

「……………」

 

「……………」

 

「……………」

 

「……………」

 

 

 バキィッ!!

 

 

「「「「「潰す……!」」」」」

 

 

 

 

 ―――羽沢珈琲店

 

 

「……見てよ、恋人同士だって」

 

「随分と面白い冗談だな」

 

「ホントだね~~」

 

「「「アハハハハハ……!」」」

 

 

 

「焼き討ちに行くぞ(スチャッ)」

 

「「おう(ジャキッ)」」

 

 ((……………(ガタガタガタガタ)))

 

 

 

 ―――事務所、Pastel✽Palettes控え室

 

 

「すみませーん。そろそろ撮影が始まるのでスタンバイを―――あの、何してるんですか?」

 

「何って、見れば分かりますよね?」

 

「は? 何がです?」

 

「「「「第三次大戦だ(カチャッ)」」」」

 

 

 

 

 ―――別の事務所、Roselia控え室

 

「ちょ! どこに行くんですか皆さん! この後大事なミュージックビデオの撮影がぐほぉっ!!?」

 

 バタッ

 

「そんな戯れに付き合っている余裕はないわ。失せなさい」

 

「そうです。今の私達には最優先事項でやることがありますのて」

 

「やることっていうか、殺る事だけどね~~♪」

 

「あのクソバナナは……! 決して……五体満足では、生かして……返さない……、絶対にっ!(ギリギリギリギリ)」

 

「見て見てりんりん! テレビに結愛ねぇが出てる! ほらほらりんりん! 凄い凄ぐほぉっ!!?」

 

「あこちゃん……今とってもイライラしてるから……少し、黙ってて、ね(ニコニコ)」

 

 

 

 なんか裏側がてんやわんやになってるっぽいな。

 すると部屋の扉が開き、ADさんらしき若いスタッフが入ってきた。

 

「あ、柊さん。そろそろ時間です」

 

「……あの、どうしても出なきゃ駄目ですか?」

 

「えっ? どうしたんですか?」

 

「いや、なんかこの感じで出るの非常に躊躇われるというか……全国に醜態をさらしてしまいそうな気がするというか……」

 

「ま、まぁお気持ちはわかりますが、そこはどうか堪えて頂いて……もし本当にヤバくなったらオンエアではカットも出来ますし、収録もストップしますから、安心してください」

 

「そ、そうですか。わかりました、頑張ります」

 

 そう言って立ち上がり部屋を出ようと扉に近づく。

 すると、

 

「あ、待ってください。最後に衣装合わせと軽いメイクがありますので」

 

「衣装にメイクって……私もあるんですか? 何もそこまでしてくださらなくてもいいのに……」

 

「いえいえ、そういうワケにはいきませんよ。それに千聖さんが『完璧に仕上げろ。それ以外は許さん。さもなくば肉体的にも社会的にも一族郎党抹殺する』と言ってたので」

 

「あ、そうなんですか」

 

 それに今の私は花咲川の制服のままだ。  

 一般人枠だとしても身元がバレる恐れのある服装はNGなんだろう。

 

 ということで衣装合わせとメイクを終え、スタンバイの位置につく。

 さっき千聖が出てきた扉の後ろだ。合図があったら扉が開き、スタジオに登場するらしい。

 

 (……そう言えば、これって全国放送なんだよね)

 

 (多分私の家族も……見てるよね。ああ、また面倒事が増えてしまう……)

 

 (というかこの衣装……ちょっと派手じゃない? ……私なんかが着て似合うのかな……?)

 

 改めて自分の格好を確認する。  

 肩まで露出した水色のヘソ出しノースリーブのトップスに黒のハーフパンツ。いかにも夏らしいコーディネートだ。少々露出は多いが室内で強い陽も当たらないのでアルビノな私でも安心して着れる。

 ただ……やっぱり恥ずかしい。これがいわゆるオシャレってやつなんだろうけど、私はそもそもあまりファッションに興味がないのであまり理解が及ばない。世間の女性ってどんだけ肌見せたがりなの……?

 

『さて、今日はなんと! その千聖ちゃんの恋人である柊結愛さんにお越し頂いております!』 

 

『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!』』』

 

 恋人じゃねーよ!!! だからその馬鹿の発言を真に受けんなどいつもこいつも!!

 

『では、どうぞー!!』

 

 パチパチパチパチパチパチ!!!!

 

 歓迎の拍手と歓声が聞こえる。

 うぅ、やだやだ、出たくないよぉ……。もう絶対おかしなことなるじゃん。放送事故待ったナシな展開じゃんかコレ……。

 

 そうこうしているうちにスモークが焚かれた。ええい! もうどうにでもなれーーー!!

 

 

 スッ

 

 

 

「ど、どうも……(モジモジ)」

 

 

『『『……………』』』

 

「ひ、柊結愛、です……」

 

『『『……………』』』

 

 さっきまでの騒々しさが嘘のように静まり返る。そして着替えた私を見て絶句している芸人さん達と千聖。

 

「え、えっと……」

 

 あ、あの……この空気はちょっとキツいんですけど。やっぱり似合ってなかった? ならせめて何かリアクションの一つでもとってくれないと私も困―――

 

 

 

 

 

『『『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”  !!!!!!!(ブッシャァァアアアア)』』』

 

 

 

「うわぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 ~~しばらくお待ちください~~

 

 

 

 

 そこから先は……まさにカオスとした言いようがなかった。

 千聖、演者の芸人さん、そして周りのスタッフが一人残らず奇声と鼻血と体液をブチ撒けて卒倒。スタジオは文字通り鮮血で真っ赤に染まり、番組は当然中断。全員もれなく病院に緊急搬送。

 

 それだけでは終わらなかった。

 後から聞いた話によると、番組の視聴率は100%に到達。ツイッターでは『柊結愛』が世界トレンド一位になった。

 それと同時に突然鼻血を噴き出して倒れるという事態が全国で発生。救急車が忙しく走り回り、病院は大量出血による急患者でごったがえし、輸血パックはあっという間に底をついた。

 最終的には『ブラッディ・ザ・ベストオブ・マンデー(史上最も鼻血の流れた月曜日)』というのと『史上最も美しい霊長類女性』として私がギネス世界記録に載ったらしい。あとこの放送回はなんでか知らないけどギャラクシー賞取ったってさ。

 

 

 あ、あと余談だけどこの後千聖は花音率いるヤンデレ連合軍によって八つ裂きにされたらしいよ。心底どうでもいいけど。

 

 

 

「……………もうやだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――???

 

 

「………なんなんだ、これは……!! 馬鹿にしている……!!! ふざけているにも程があるだろうがよ……!!(ゴゴゴゴゴゴ)」

 

「白鷺千聖……!! あの子がお前ごときの恋人だと……違う!!! あの子は、結愛は……! お前でも他の誰のものでもない、この世でただ一人、私のものなんだ……!!! それをいけしゃあしゃあと……!! 図に乗るなよケツの青いクソガキが……!!!」

 

「……ああ。やはり、あの子を一人にしておくのはもう駄目だ。あんな汚らわしいメスブタに侵食され、堕とされる前に……私が出向いて守ってやらねば……!!! ふふふ、そうだ―――」

 

 

 

 

 

「―――妹を守るのは、姉である私の役目なんだからな……!!!」

 

「待っていてくれ……私の愛しく可愛い妹、結愛……♡ 大好きなお姉ちゃんが、すぐに会いに行ってあげるからな……♡♡♡ うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……♡♡♡♡♡」

 




次回、新キャラ登場かもです。

どっかでクロスオーバーさせようと思います。どれがいいと思いますか?

  • バカとテストと召喚獣
  • のうりん
  • ぬきたし
  • 艦隊これくしょん ~艦これ~
  • 見える子ちゃん
  • 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
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