落ち着け! 話を聞け! いいか、私は女だ!! 作:あんどぅーサンシャイン
―――???
「えー、分かっていると思いますが、再来週から教育実習が始まります。単位を落としたくなければしっかり気を引き締めて臨むように」
ザワザワ
『あーあ、これから数週間地獄が始まるよ~~』
『先輩が言ってたんだけど、授業とかレポートとかガチでキツいらしいよ』
『マジ? やだなー。サボりたいなー』
『しばらく寝れねぇよ~~』
そんな声が講堂内であちこちと聞こえてくる。
だが私にとってはそんな群衆共の喧騒などどうでもいい。
【海皇館大学教育学部教育学科3年 柊永姫
教育実習先……花咲川女子学園】
「……………ふふ」
目の前に置かれた用紙を見て、私は微笑を浮かべていた。
「あは、あはは……ははははは」
「もうすぐだ。もうすぐで私のマイエンジェルに会える……♡ ああっ、あの子の顔を思い浮かべるだけで興奮が高ぶって止められん……♡♡♡ はぁっ……あっ、ふぅ……♡♡ このままじゃ濡れ―――」
「なに一人でブツブツ言ってんの? えーちゃん」
「―――あ? ……なんだ、優香か(ギロッ)」
「やっほー、優香だよー」
友人の猪ノ瀬優香がロ○ラみたいな返事をして隣に座った。
すると私の手元にある用紙に即座に目をつけてくる。
「あ、えーちゃんも希望校花咲川? 奇遇じゃん。実はアタシもなんだよね」
「お前も?」
「うん。実はアタシ花咲川の卒業生なんだ。実家からも近いし、実習先にはもってこいだなって思ったのよねー」
「そうか」
「でもよかった~。えーちゃんと一緒なら実習も心細くならないで済みそう」
「私は一人でも構わんがな」
「もー、そんな突き放すような事言わないでよ。アタシ悲しくなっちゃうじゃん」
「知らん」
「えーちゃんは相変わらず塩対応だなぁ。そんなんじゃいつまでもアタシ以外に友達増えないよ?」
「要らない。私にはもうお前がいる」
「あはは、頑固だなぁ。でも……そう言ってもらえるのは嬉しいな♪ ありがとっ♪」
私の言葉に優香が照れ臭そうに笑う。
友情は深く狭くが私のモットー。苦楽を共にし、自分の全てをさらけ出せるような信頼感のある親友が一人いればそれだけでいい。そう、私にとってのその親友がコイツであるように。
というか友達なんて5人も10人も要らん。関係性とか保つの面倒そう。
「あ、じゃあえーちゃんはなんで花咲川にしたん? 確かえーちゃんの今住んでるアパートだと電車何本も乗り継ぎしなきゃならないくらいの距離があったと思うし、それともアタシみたいになんか繋がりがあったりするの?」
「……聞きたいのか」
「うん、出来れば」
「……確かに花咲川は私の家からじゃ交通の便も悪く、かといってお前みたいに思い入れがあるワケでもない。だが私には……どうしてもこの学園でやらなくちゃならない事がある」
「やらなくちゃならないこと? なにそれ?」
「―――害虫駆除だ(ゴキッ)」
―――side 結愛
「死にさらせェェええええーーー!!!」
ズドドドドドドドド!!!!!
「甘いわよ花音っ!!」
「あ”ァ”!!? なに避けてんだァこのゴミカスバナナ野郎がァァ……!!! それに私達の同胞を何人も手にかけたなァァ……!!! もう許さん……!!! 何がなんでも完膚なきまでにブぅチ殺してェェ……!!! あの夜の番組の一連の発言もろともテメェを闇に葬ってやるァァ……!!!!!! そうだろ野郎共ォォォォおおおおおおお!!!!!!」
『『『■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!』』』
「ふっ、あれだけやってまだ懲りないなんて、負け犬の遠吠えというのは心底耳障りなものね。ほらほら、ならもっと惨めに鳴いてごらんなさい? ワンワン♪(ニコニコ)」
「そうですか……つまり貴女はこの場で惨殺死体になることをご所望なのですね。いいでしょう……(ハイライトオフ)」←紗夜
「さァ!!! 世界最高の戦争を始めようぜ!!!」←燐子
「アハハハ……くらいなよ千聖ちゃん……!
「“病国”!!!!」
ドグォォォオオオオオオオオン!!!!!
「なっ!!? これほど巨大な風穴を開けるなんて……!!? 彩ちゃんいつのまにこれほどの実力を!!!」
「アハハハ~! 次は当てるよォォォォ!!!」
(……あ、蝶々が飛んでる。綺麗だなぁ)
暖かな陽射しが射し込み、小鳥のさえずり―――ではなくクラスメート達の怒号と破壊音が聞こえる今日この頃。
うんうん、ウチのクラスは今日も朝から賑やかだ。
ガラッ
「おはよー。早速ホームルーム始めるから席―――ってキャアアア!!? なになに!? なんで壁にこんな穴が開いてるの!? なんで辺り一面が血だらけなの!? なんでみんな血走った目で白鷺さんを殺さんばかりの勢いで取り囲んでいるのーーー!?」
「あ、おはようございます先生。とりあえず紅茶淹れたんで飲みます?」
「え? あ、ありがとう……?」
先生に紅茶の入ったカップを渡し、私も自分のを飲む。
ふー、やっぱり朝に飲むダージリンは美味しいな。
「この調子だとあと30分は止まりそうにないので、連絡事項とかあれば私聞きますよ?」
「そ、そう? と、というか柊さん……貴女落ち着き過ぎじゃない……?」
「ははは、だってこんな光景「結愛ちゃんの処女膜は私が貫くんじゃボケナス共がァァああああああ!!!! 有象無象はとっとと去ねええええええええええええええ!!!!!」『ひでぶぅぅうううううっ!!?』日常茶飯事ですから」
「私は血飛沫を撒き散らしながら生徒が宙を舞う光景を日常茶飯事とは思いたくないよ……」
「あはは……」
ならそれを平然と受け入れてる私は大分思考がイカれているのかもしれないな。
「じゃ、じゃあ、とりあえずパパッと連絡事項だけ伝えるね」
「はい」
先生が諦めたような表情で手に提げていた学級日誌を開き、ホームルーム(?)を始めた。
といってもその内容は個人的に気になるものはなく、学校のコンピューターの配線工事があるだとか授業の順番が逆になったとかそんなレベルだ。忘れたとしても特に問題はないだろう。
「それで以上ですか?」
「そうだね。今日はそんなところ―――あっ! そうだ、一番大事なこと言うの忘れてた! 危ない危ない」
「?」
そう言って先生は再び学級日誌に目を通した。
大事なこと? 一体なんだろうか。
「今日からウチの学校で3週間の教育実習が始まるのは知ってるかな?」
「教育実習……ああ、確か前に話してましたね」
「それでね、なんとその実習生をこのクラスが受け持つ事に決まったの。今校長先生のお話を聞いてると思うから、それが終わったらここに挨拶に来るよ」
「あ、そうなんですか」
教育実習か。
詳しいことはよくわからないけど、イメージ的には授業を見学したり実際にホームルームや自分で組み立てた授業を先生の代わりにしたりするのだろう。
(教育実習か……そう言えば私のお姉ちゃんも教育学部で今年で3年だっけ。てことは今頃どこかに教育実習に行ってるのかな)
(……まさかとは思うけど、ここに来てるだなんて事は……ないよね?)
(……ないよね?)
一抹の不安がよぎる。
念の為、一応聞いておこう。
「あの、ちなみにその実習生ってどんな人なんですか? 見た目と雰囲気はこうだみたいな」
「どんな人かあ……今回実習生は二人いるんだけど、どっちも綺麗な女の子だったよ? 片方は穏やかそうな子なんだけど、もう片方の子がちょっと気難しそうというか……おっかない感じがしたかなぁ。思わず目を合わせられなかったよ」
「おっかない感じ……ですか」
脳裏に鋭い眼光をしたたった一人の姉の姿が浮かぶ。
……いやいや、それだけで決めつけるのはまだ早計だ。世界は広い。おっかない感じの女性なんて他にもいるに決まってる―――
「あ、あの……ちなみにその方のお名前は……?」
「名前? ちょっと待ってね。うーんとね……あ、あったあった」
「柊永姫さん、だって」
……………。
「……………(ポロポロ)」
「あ、よく見たら柊さんと名字一緒だ。なかなか珍しい名字なのにこんな偶然あるん―――え!? 柊さん!? どうして空を見上げながら声を圧し殺して泣いてるの!? わ、私何か気にさわるような事言っちゃった!?」
「……………いえ、大丈夫、です……」
……ああ。最悪だ。恐れていた事が現実になった。
「……すみません先生。今日はちょっと具合が悪いので早退しますっ!! アデュー!!!」
バッ!!
「えぇ!? ちょっと、柊さん!? 柊さーん!!?」
私はその場から全力疾走で帰宅―――もとい逃走を試みる。
な、なんてこった……! お姉ちゃんが花咲川、しかもよりにもよって私のクラスに教育実習でやって来るなんて……! 全く予想だにしてなかった……!
「こうしちゃいられない! と、とにかく身を隠さなきゃ……! 今のお姉ちゃんに見つかったら何されるかわから」
ポヨむぎゅっ
「ん?」
急に何かに行く手を阻まれた。ん、壁かな? でも壁にしてはやけに柔らかいし、気のせいか私の体が2本の腕に絡み取られている気が―――
「あ、あぁ……♡」
「ッ!!!?」
身体の芯からゾクリと凍りつくような感覚。
そ、そんな……この特徴的な低音ボイスはまさか……!(チラ)
「―――見つけた……見ツケタ……ミツケタ……♡♡♡ 私の……私の……私だけのマイエエエエエエエエエンジェェェェェええええええええルッッッ!!!!」
「うわぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!」
その女性―――柊永姫は私と目を合わせた途端、歓喜の叫びをあげて私を力強く抱き締めた。
咄嗟の事で反応が遅れた私はその勢いに負け、なすすべなく押し倒される。
「ひ、ひゃ……ひゃあ……!? お、お姉ちゃ」
「ああ!! 会いたかった!! 本当に会いたかったあぁ!!! 結愛結愛結愛結愛結愛あぁああああ!!!!! この匂い!! この肌質!! そしてこのシルクのような髪ィィ!!! 紛れもない本物の結愛だああ!!! ああああ駄目だ駄目だもう興奮が抑えられない無理無理無理可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!(ギュゥゥウウウウウ)」
「ああああああああ!!!!! ああああああああ!!!!!」
いだいだいいだいいいい!!! 折れる折れる折れるうううう!!?
「ハァ……ハァ……♡♡♡ なぁ結愛……前よりもまた一段と……エロ可愛くなったなぁ……うふふ♡♡」
「ちょ、お姉ちゃん落ち着―――ん、むぅぅぅっ!!?」
唇を塞がれ、口内に何かが無理矢理捩じ込まれる。
それがお姉ちゃんの濡れた舌であることを理解するのに時間はいらなかった。
「はぁっ、ちゅ……んっ、じゅるっ、ん……んんっ♡ ちゅぅ、はっ、あんっ♡♡ ぢゅぅうっ、ぷはぁっ♡♡ じゅるるっ……♡♡」
「ん……!! んんん……!! やめっ、んんっ……!!」
貪るようにディープキスをしてくるお姉ちゃん。
引き剥がそうと試みるが全然びくともしない。前々から思ってたけど、その華奢な身体のどこにそんな力があるのよ……!!
「は、放せってば……このバカ姉が……!」
「好き……大好きだ……私の可愛いマイエンジェル♡」
完全に光の失くなった妖艶な瞳を浮かべ、お姉ちゃんは私に囁く。
「んっ、もう逃がさない……どこにも行かないでくれ……お姉ちゃんをもっと、もっと……お前で満たしてほしい……♡♡ その代わりに結愛……私もお前の事を精一杯喜ばせてやる……っ♡♡」
「い、いやこんな状況で喜べな―――」
サワッ
「ひぃぃっ!!?」
ムニュ、ムニュムニュ……
「ふふふ、やっぱり結愛のおっぱいは最高だな……♡ 天にも昇る心地よさだ……♡♡♡」」
「あっ、い、いや。だ、だめっ……、そんなに強くしちゃ……っ!」
お姉ちゃんが私の制服の中に手を突っ込み、いやらしい手つきで胸を揉みしだいてくる。認めたくないが、お姉ちゃんはかなりの高テクニックだ。気を抜いたら瞬く間に骨抜きにされる。
やめて……これ以上やったらマジでR18になるからぁ! 運営に目ぇつけられちゃうからぁ!!
「お、お姉ちゃ……あっ、や、んんっ! い、いや……お願い……もう、やめて……私、こんな形でお姉ちゃんと再会なんてしたくないのに……だから、やめてってばぁ……(ウルッ)」
「あぁ……そんな表情の結愛も本当に可愛いな……♡♡ だが心配なんていらない……はぁっ、痛くなんてしないから……最初は恐いかもしれないが、すぐに快感に変えてみせる……だから私に、全てを委ねてくれ……心も、体もな♡♡」
「ひっ!? そ、そんなの嫌だよぉ……誰か、助け―――きゃっ!?」
お姉ちゃんの左手が私のスカートをずらし、パンツの中をまさぐりはじめる。
下半身に走る最悪の感触。あ、駄目だ、終わった……。そう諦めかけた時、
「私の結愛になにさらしとんじゃクソアマがゴラァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
「ッッッッッ!!!!?」
ボッゴォォォオオオオオオオオンンンンン!!!!!
突然私の目の前に何者かが現れ、私に覆い被さっていたお姉ちゃんの顔面を思い切り蹴り飛ばした。
その威力は絶大な威力を誇り、周囲の窓ガラスは一枚残らず粉々に割れ、また壁や床に地割れのごとき大きな亀裂を走らせるというとんでもない二次災害を生み出した。
「……はっ! いけない、つい我を忘れて本気の一撃で仕留めてしまったわ。これじゃあ生まれた事を後悔させるまで嬲り殺す事が出来ないじゃない……」
「まあいいわ……死んだのなら良しとしましょう。それよりも……大丈夫? 結愛」
「ち、千聖……」
そう言って倒れていた私をそっと抱き寄せる。
その正体はプラチナ色の髪と大人びた雰囲気、そしてちょっと控えめな胸が特徴的な私の友達。
花咲川の髪の毛バナナこと、白鷺千聖だった。
「今何か失礼なこと思ってないかしら?」
「いえ、滅相もない」
なんか最近バトってばかりな気がする。
どっかでクロスオーバーさせようと思います。どれがいいと思いますか?
-
バカとテストと召喚獣
-
のうりん
-
ぬきたし
-
艦隊これくしょん ~艦これ~
-
見える子ちゃん
-
君のことが大大大大大好きな100人の彼女