落ち着け! 話を聞け! いいか、私は女だ!!   作:あんどぅーサンシャイン

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柊、メイド始めたってよ

 

 

 はぁい? 皆、パスタ巻いてるぅ?

 

 

 

 ……………はい。懐かしい台詞を吐いて盛大にスベり散らかしたところで、本題に入ろう。

 さて皆さん、“メイド”というものをご存じだろうか。

 かつては西洋の貴族なんかのお金持ちの家に仕える女性の使用人の俗称であったのだが、現代では主に漫画、アニメ系の側面が強くなっていて、中身もそれに準じたキャラクターとして定着しつつある。

 ゴスロリ風のエプロンドレスを身に纏い、可愛らしい献身的な態度でご主人様にご奉仕する。秋葉原のアイドル的存在。

 世の男性であればメイドを嫌う人などほとんどいないだろう。それくらいメイドは人々から広く愛され、認知されている存在なのだ。

 

 え? なんでそんなにメイドの事を強く語るんだよって?

 ……あのさぁ、この小説読んでて、こういう始まり方する時ってのは大抵どういう展開になってるのかが決まってるじゃん。

 

 

 

『先生!! 患者達の心拍数が大幅に低下!! 呼吸もおぼつきません!!』

 

『タンカーとAEDと人手が足りません! 救援はまだなんですか!!』

 

『輸血パックが残り僅か!! このままでは大量出血で患者達の命がもちません!!』

 

『何なんだ!! どうしてこんな事に!! 一体何が起こったって言うんだぁああああっ!!!』

 

 

 

「……………」

 

 ―――ああそうだよ! メイドとして絶賛ご奉仕中だったからだよご主人様コノヤロウ!! 

 まあなんでこうなったかと言うと話は長くなるんだけどね、

 

 

 

 ―――

 

「お金がほしい」

 

「え?」

 

「お金?」

 

 とある休日。

 まっしーと蘭と私の三人で秋葉原に遊びに行った時の事だ。

 

「いや、最近金欠だからお金欲しいなぁって」

 

「金欠……そうは見えませんけど」

 

「そ、そんなに生活に困窮してるんですか? ご家族からの仕送りとかは……」

 

「あ、違う違う。遊ぶためのお金だよ」

 

 まっしーの言う通り、私は独り暮らしだから一応実家からの仕送りはある。

 でもさ、よくよく考えたらそれはあくまで生活費の為のお金なんだよ。

 遊ぶ為のお金では無いワケよ。

 ただでさえ私の趣味ってメチャクチャお金かかるのにさ。そこまで家族の懐に頼りっきりになるわけにはいかないでしょ? 

 

「流石にそれぐらいは、自分で稼がなくちゃって思って」

 

「なるほど……、そう言う事なんですか」

 

「えっと、私はいい考えだと思います」

 

 大体CSMが高過ぎるんだよ! 一個数万円とかおかしいよ! 大人向けの変身ベルトだかなんだか知らないけど、いっぱしの女子高生がおいそれと手を出せる代物じゃないんだよ! 

 

 それと真骨頂! モンスターアーツ! 高額で売ってる転売ヤー、一人残らず死ね!

 

「最近は物ばっかり増えてきてるから、新しい棚も欲しいのよね」

 

「あのライダーとか特撮諸々のグッズでいっぱいな部屋ですか」

 

「よくあんなに集めましたよね、凄いです」

 

「うん、ちょう頑張った♪」

 

 ベルトとか休日の暇な時に音鳴らして遊んでる。

 個人的にはアークドライバーが好み。速○奨さんボイスマジすこ。

 

「というワケだから、何かバイトでもしなきゃなって思うんだけど……難しいなぁ」

 

 もう私も高校三年生。

 進路の事とかもあるし、そっちにあまり時間をかけていられないのが現状だ。

 それにほら、視聴者はとっくに忘れてるかも知れないけど私アルビノだから、紫外線を直接浴びないよう、働く環境もより気をつけて考えなきゃだし。

 

「高校生オッケーで私みたいなアルビノの人でもすぐに働ける高収入でシフトに融通が利くところ……なんて都合の良いバイトなんてないよね……」

 

「バイト……、あ、それならつぐみの所とかど―――」

 

 ガシッ

 

「ん?」

 

 ガシッ

 

「えっ」

 

 ガシッ

 

「ひゃっ!?」

 

 突然誰かに三人とも手を掴まれた。  

 それぞれ振り返ると、そこには―――メイド服を着た女の人達がニコニコ笑顔で立っていた。

 

「……………(ニコニコ)」

 

「……………(ニコニコ)」

 

「……………(ニコニコ)」

 

「えっ……な、なに」

 

「あ、あの……何かご用でしょうか?」

 

「貴女達、アルバイト探してるみたいだね!」

 

「えっ?」

 

「今さっき話してたでしょ?」

 

「は、はい。まあしてましたけど……」

 

「よし採用。早速行きましょう!」

 

「ほぇ?」

 

「いやー、丁度人手少なかったから助かるわぁ。まさかこんな場所で天然モノの美人JKが三人も見つかるなんてラッキー! そんじょそこらの人工モノより遥かに価値があるからね!」

 

 人を自然薯みたいに言うな。

 あと女子高生に人工モノなんてあるのだろうか。

 

「さあ、ついて来てちょうだいな」

 

「いや意味が分からないんですけど、第一貴女―――あばっ!?」

 

 バタッ、

 

「お前の意見は求めん」

 

「よいしょ、さ、店に戻るわよ」

 

「「はーい、店長」」

 

「は、えっ、ちょ、結愛さぐほっ!?」

 

 バタッ、

 

「い、いやっ! あの、放してくだばっ!?」

 

 バタッ、

 

 

 

 ―――

 

 

 

 

「……うん! 私の見立て通りメイド服がよく似合っているね~!」

 

『『『わー』』』

 

 パチパチパチ

 

 (((……どうしてこうなった……)))

 

 店長さんとかいう人に腹パンを食らってメイド喫茶に連れてかれ、オマケにメイド服に強制お着替えさせられた私達三人。

 うう、なんとなく今までの経験の流れからこうなることは予想してたけどこれはさすがに展開が早すぎる……。Vシネ版龍騎のタイガ登場から退場ぐらいに早すぎる……! 

 

「な、なんであたし達までこんな格好……(プルプル)」

 

「は、恥ずかしい……(プルプル)」

 

「いいねいいね! その恥じらいっぷり、うぶな感じがして最高だよ! ふぅぅ~~!!」

 

「「うう……(ウルッ)」」

 

「特に真ん中の貴女! 貴女に関してはもうアレだね! 顔もスタイルもバストも胸もボインも非の打ち所が一切ないね! やっぱりおっぱいは正義だね! 巨乳最高!」

 

「はぁ、どうも……(胸のこと三回言われた)」

 

 とりあえずこの人が巨乳好きなのはわかった。

 だって私だけ他の二人の衣装よりも胸元の露出が露骨に大きいから。ふざけるな! 私ほどじゃないけど蘭もましろもある方なんだぞ! 

  

「よし、じゃあ早速働いて貰おうかな! あ、まだ名乗ってなかったね。私は寿鈴華! このメイドカフェ『羅愚拏呂苦』の店長やってます! イェーイ!」

 

『『『イェーイ!』』』

 

 何その暴走族みたいな店名。

 

「……えっと、アタシは」

 

「知ってるよ? Aftergrowのボーカルの子でしょ。そっちが確か……Morfonicaだっけ?」

 

「えっ、なんでそれを……?」

 

「まりちゃんから色々聞いてるからねー」

 

「! まりちゃんって……もしかして、まりなさんの事ですか?」

 

「そー! 私まりちゃんと同級生だから」

 

「「ええっ!?」」

 

 話によると、小学校から付き合いがあるらしく、今も頻繁に連絡取ったりご飯行ったりしてるらしい。

 マジかー。

 世界って案外狭いな。

 

「だから貴女の事も知ってるよ、柊結愛ちゃん。なんか色んなバンドの女の子からメチャクチャ人気あるって噂だけど。でもこの美貌なら仕方ないか!」

 

「別に好きで人気者になってないですけどね……」

 

 アイツらが勝手に私をやんややんや祭り上げて暴走してるだけだ。

 

「それに貴女、テレビ出たでしょ。丁度従業員の皆で見てたんだー」

 

「あぁ……そうですか。あの醜態を目撃してしまったんですか……」

 

「いやいやそんな事ないよ。十分可愛かったよ~! 色々気になる場面もあったし!」

 

「そ、それはどうも―――」

 

「結愛ちゃんって右乳首が性感帯なんでしょ?」

 

「次それ言ったらその口を縫い合わすぞコノヤロウ(や、やめて下さいよ~恥ずかしい)」

 

「結愛さん。本心と建前が逆になってます」

 

 チクショウ! 何でよりにもよってそこだけピンポイントで覚えてるんだ!

 大体そうなったのだって千聖が嫌がる私に無理やり……ああもう! 思い出したくもない!!

 

『店長ー、そろそろオープンするっすよー』

 

「あ、はーい。じゃあ三人とも、頑張ってね!」

 

「えっ、い、いきなり……!?」

 

「ま、まだ心の準備が……」

 

「あの、メイドって一体どんな風にやればいいんです?」

 

「あ、そっか。初めてだもんね。じゃあちょっとあの子達の接客を見ててね」

 

 そう言われ、事務所から店内の様子を確認する。

 どうやらここは人気店なのか、続々と客が入ってきた。さてさて、実際のメイドというのはどんな感じなのか……、

 

『お帰りなさいませっ、ご主人様っ♪♪♪』

 

 

『美味しくなぁれっ♪♪ 萌え萌えきゅ~ん♪ にゃんっ♪♪』

 

 

 

 お、おおぅ。

 これがメイドさんの接客か……実際に生で見てみると凄いんだな……。

 

「「……………!? ……………?(パクパク)」」

 

 あ、蘭とましろが唖然としてる。

 そりゃそうだよね。断片的にメイド喫茶を知ってる私でさえ動揺してるんだから、完全初見の二人にとっては驚愕以外の何者でもないだろう。

 

「まあ、あんな感じだね! じゃあわかったところで行ってみよー!」

 

「あ、あうぅ……」

 

「む、無理ですよぉ……あんなの絶対……」

 

「ダイジョブダイジョブ! いきなり一人じゃないから! まずは先輩メイドに一緒についててもらうから!」

 

「で、でもぉ……」

 

「最初は恥ずかしいかもしれないけど、すぐに慣れる慣れる! 女は度胸! 何でも試してみるものだよ!」

 

「それに、この程度の接客も出来ないようじゃ、大勢の前で歌うっていうガールズバンドのボーカルなんてまともに務まらないと思うけどなぁ~」

 

「「うっ……!」」

 

 店長さんの一言を受け、怯む二人。

 まあ言ってることは大方間違いじゃないかもね。

 不特定多数の人の前に立って自分をさらけ出すっていう点は一緒だろうし。

 

「……わ、わかった。やります……」

 

「お! いいねー! じゃあ最初は蘭ちゃん、いってみよー!」

 

「ら、蘭さん。本当にやるんですか……?」

 

「……だ、大丈夫だよ。ラ、ライブと同じ、いつも通りの気持ちで、やれば……(ガクガクガク)」

 

 ありゃ、めっちゃ足震えてる。

 まるで生まれたての子鹿みたい。

 

 

 ―――一番手、美竹蘭。

 

『じゃ、行こっか蘭ちゃん』

 

「は、はい……」

 

 先輩メイドさんに連れられホールに出ていく蘭。

 まっしーと共に陰からその様子を見守る。

 さっきの感じだと不安しか無いけど、本当に大丈夫かな……。

 

『ご主人様っ。実は今日から新しい子が入ったんですけど、せっかくなので紹介してもよろしいですかっ?』

 

『ええ、構いませんよ』

 

『ありがとうございますっ。じゃあ蘭ちゃん』

 

「……は、はい。えっと、その……」

 

 

 

「初めみゃっ!」

 

 

 

 盛大に噛んだ。

 

「……………(プルプルプル)」

 

 ああ、ダメだ! もう泣きそうになってる!

 『無理です、助けてください』と目線でコッチに訴えかけている! 可愛いけど可哀想!

 

 (大丈夫! まだやり直しはきくから! 落ち着いて頑張って!)

 

 とりあえず口パクでそう伝えた。

 すると蘭は『はい……』と目配せをして、再びお客様に向き直った。

 大丈夫大丈夫。たかが一度の失敗だから、次はちゃんと、

 

「……し、失礼しました。じゃあ改めて……」

 

「……すぅ」

 

 

 

「初めみゃっ!」

 

 

 

 ダッ!!!(蘭、泣きながらその場から猛ダッシュ)

 

『あっ! 待って蘭ちゃん!! 逃げないで!』

『大丈夫ですよ! ぼく全然笑ってないから! 最初だから仕方ないですから! だから待ってメイドさーん!!』

 

 結局事務所に戻って来てしまった。

 蘭って、こういうの以外と不器用だったんだ……。

 

 

 

 

 ―――二番手、倉田ましろ

 

 

「無理……アタシじゃ到底無理……(グスン)」

 

「あーはいはい。頑張ったね蘭(ヨシヨシ)」

 

「じゃあ次はましろちゃん! れっつごー!」

 

「は、はいっ! い、行ってきます、結愛さん」

  

「うん、頑張ってね」

 

 蘭を宥めながら、次に出陣したまっしーを見る。

 うーん、まっしーもどちらかというと人見知りな子だからなぁ。初対面、しかも一回りも年上の男性相手なんて大丈夫だろうか。 

 

『じゃあましろちゃん。自己紹介して』 

 

 

「はいっ。えっと……今日から新しくここのメイドになりました、ましろです。えっと……永遠の17歳ですっ。よろしくお願いいたしますっ、ご、ご主人様っ」

 

『よろしくお願いしまーす!』

 

 パチパチパチ

 

 お、思ってたよりスムーズに挨拶出来てるっぽい。

 表情はぎこちないけど、最初にしては上出来なんじゃないかな。

 

『ほほう、これはまた可愛らしい子が入ったな。こちらこそよろしく頼むよ、ましろちゃん』

 

「は、はいっ! ご主人様っ!」

 

 お客さんの方も紳士的で優しそうな人だ。少なくとも悪い印象は抱いてないだろう。

 うんうん、やっぱりまっしーはやれば出来る子なんだなぁ。先輩として鼻が高いよ。よし、この調子で私も―――

 

『……ふむ。思わず見惚れてしまう可愛さだね。気に入ったよ。ところでましろちゃん』

 

「? は、はい。何でも聞いてください、ご主人さ―――」

 

 

 

 

 

『下着の色を教えてくれるかな?(ニコッ)』

 

「……………え」

 

 

 固まるまっしー。

 

『下着の色を教えてくれるかな?』

 

「……いや、あの、それはちょっと」 

 

『下着の色を教えてくれるかな?』

 

「……もっと、別の質問をして―――」

 

『下着の色を教えてくれるかな?』

  

「……こんなとこ―――」

 

『下着の色を教えてくれるかな?』

 

「……………む」

 

『下着の色を教えてくれるかな?』

 

「……………(グスン)」

 

 あ、ちょっと泣いてる。

 

『あ、あのっ! あまりウチの新人を困らせるような事は言わないでください!』

 

『ふむ、そうか。この質問はダメか。なら仕方ない……ましろちゃん』

 

「ッ! は、はい……」

 

 

 

 

『年上の童貞はお好きかな?(ニコッ)』

 

 

 

 

 

 ―――

 

「はい、女子高生へのセクハラと淫行未遂の現行犯です」

 

「通報ありがとうございました」

 

「オラッ! さっさと歩け変態が!」

 

『違う! 誤解だ! 私はただ純粋に女子高生の下着の色に興味があるのであって決してやましい気持ちなど一ミリも無いんだ! だからやめろ! 放せ! 放せぇえええ!! ましろちゃぁああん! このあわれなご主人様をどうか助けてぇえええ~~ん……!!』

 

 なんかよくわからない事を喚きながら、童貞のおじさんはお巡りさんに連行されていった。

 

「うぅ……、怖かったよぉ……(グスッグスッ)」

 

「うんうん。そうだよね、怖かったよねー……(ナデナデ)」

 

「あー、ごめんねましろちゃん。まさか私もこんな事になるとは思わなくて……」

 

 鈴華さんがそう謝罪してきた。

 まあ、これに関してはしょうがないとしか言い様がない。誰も予想出来なかったことだし。

 けど、あんなドストレートにセクハラ発言をする人って本当にいたんだなぁ……。

 

 

「童貞こわい……童貞のおじさんこわい……(ガクガクブルブル)」

 

 

 ……しばらくこの子のメンタルケア、してあげないとなあ。

 

  

 

 

 ―――三番手、柊結愛

 

「よし! じゃあ気を取り直して最後は結愛ちゃん! GO!」

 

「遂にか……はい」

 

 いよいよ私の番が回ってきた。

 

「じゃあ行ってくる。二人の無念を晴らしてくるよ」

 

「は、はい……」

 

「が、頑張ってください結愛さん」

 

 ヤバい人間の対応は普段の学校生活で慣れているし、そのおかげでメンタルも多少鍛えられた。

 例え噛もうがダル絡みされようが耐えてみせるぞ!

 

 覚悟を決めてホールに出て、先輩メイドさんと共にお客さんの待つ席に向かう。

 

『『『おお……!!!(ガタッ)』』』

 

 そこら中から黄色い視線を感じる。

 大丈夫、このくらいなら全然平気だ。

 

『……………!(ジロジロ)』 

 

 そしていよいよテーブルの前に立ち、一人のお客さんを見据える。

 よし、やるぞ。まずはキャラを作って可愛らしい自己紹介をするんだよね。落ち着いて、噛まないように深呼吸をして笑顔を―――

 

「……すぅ」

 

 

「はじめましてご主人様っ♪ 新人メイドの結愛ですっ♪ 気軽に結愛ちゃんって呼んでくれると嬉しいなっ♪ よろしくお願いします、にゃんっ♪」

 

 

 

 ……………。

 

『……………』

 

「……………」

 

『……………』

 

「……………あのぅ、せめて何かリアクションを……」

 

『……………ディア』

 

「ん?」

 

 

『ディア・マイ・ワァアアアアアアアアイイイイイイイイフゥゥゥウウウウウウーーー!!!!』

 

「う”に”ゃ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ーーー!!!?」

 

 

 突然お客さんが両手を広げて私に飛び掛かってきた。

 え!? なになになに!!?

 

「な、何事!?」

 

『大変です店長!! あの客が結愛ちゃんを見るなりトチ狂いはじめました!』

 

「はぁ!? マジで!?」

 

「ちょっ! お客様!! やめてください!!」

 

『遂に見つけたよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!! 僕ちゃんのフォーエバー・マイ・ワァアアアアアアアアイイイイイイイイフゥゥゥウウウウウウーーー!!!! これはもう運命の赤い糸で結ばれているんだよぉおおおおおお!!!! もう一度ルミナスなんだよぉおおおお!!! 結婚してくれぇぇぇえええい!! そして僕ちゃんの子供をたくさん産んでくれぇぇぇえええん!!』

 

 無理だ!! 既にバーサーカーと化してて話が通じてない!!

 

「仕方ない!! 誰か、後ろから人数分のスタンガン持ってきて迎撃するよ!! あとさっきのお巡りさんを急いで呼び戻して!! 他のお客様の避難も忘れずに!!」

 

『は、はい―――クソッ!! コイツ速ぇ!! 動きが俊敏すぎるじゃねぇか!!』

 

『目標が定まらないです! 最早人間の身体能力を越えてます!』

 

『なんだァ……君たち、僕と彼女の輝けるヴァージンロードを邪魔しようと言うのかァァァ……!! この物語の結末はァ……美しくなければならなァァい……! 立ち塞がる壁はァ……この手で滅ぼしてくれようじゃないかァァああ!!!』グリモワール!!

 

『うわぁ!! なんか変身した!?』

 

『チッ、仕方ねぇな……だったらコッチも本気出させて貰うぞ!! 往生しやがれこの野郎!!』ハイパームテキ!!

 

『ああ! 待ってくださいリーダー!!』

 

『こんなところで暴れたらお店が! お店がぁああああーーー……!!!!!!』

 

 

 

 

 

 その後、建物の半分が破壊されるという損害を負いながらも、かろうじてバーサーカーを沈めることに成功した……らしい。

 

 ……こうして私の人生初バイトは、最悪のスタートを切る形で始まったんだ。ふざけんなチクショウ。

 

 

 

 

 

 




最後に一言。
この話はあくまでもネタです。本気にしないでください。本来のメイド喫茶のお客さんはしっかり紳士な方ばかりですので。

感想、意見などありましたらよろしくお願いいたします。

どっかでクロスオーバーさせようと思います。どれがいいと思いますか?

  • バカとテストと召喚獣
  • のうりん
  • ぬきたし
  • 艦隊これくしょん ~艦これ~
  • 見える子ちゃん
  • 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
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