アイドルマービン、本当に来てしまった!
これだからネタに全力なガデテル運営は嫌いになれないな!
実装された瞬間、2時間で書いたお話です。

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今、浮遊城で1番熱いアイドルの話。

今、浮遊城を中心に人気を得ている大型新人アイドルをご存知だろうか。

 

「うぉぉーー!こっち見てくれー!」

「きゃーー!抱きしめてー!」

 

 

健康的な体。誰をも魅了する肉体美。鍛え上げられたその体は要塞を体現していた。

 

「おい、てめぇら!へばっでんじゃねえだろうな!次は新曲、愛をGet it backだ!」

 

ピンクのフリフリなアイドル衣装を身に纏い、拳に愛を乗せて歌う。彼の名はアイドル マービンである。

 

 

 

 

 

「うんうん!マービンちゃんは私の見込んだとおりの人気っぷりだね!」

 

ニコニコしながら話をするのはアイドルプロダクション『ヘブンホールド』の社長、ちび姫社長だ。

どう見ても子供だとか、社長なのか姫様なのかは気にしてはいけない。

 

「さすがは社長です、[[rb:原石 > アイドル]]を輝かせる事にかけては他の追随をゆるしませんね」

 

そう言うのはアイドルマービンのマネージャー、彼はナイトPと呼ばれている。

 

「ほんと!?もっと褒めて褒めて!」

 

ちび姫社長は楽しそうな笑顔を見せる。

 

「プロデューサー、そろそろ次の予定が迫ってますが」 

 

盛り上がる中、秘書のエヴァさんが話を進める。今は社長秘書をしている彼女だが元は誰もが知るトップアイドルである。

 

「もう握手会の時間ですか、それでは姫様また後ほど」

 

「うん!ナイトPもマービンちゃんも頑張ってねー!」

 

 

アイドルはやる事が多い、ライブに撮影会にインタビューにとにかく色々だ。今日は新曲CDの販促イベントも兼ねた握手会だ。

 

「あの、応援してます!」

 

マービンはファンに握手する。

 

「ああ…力強い!もっとお願いします!」

 

「はいはーい時間でーす」

 

ナイトPはファンを離れさせる。本来であればプロデューサーの仕事ではないがヘブンホールドは現場主義なのでこういった事はわりと多い。

 

「ちっ…めんどくせえな」

 

「そういう事言わないで…」

 

悪態をつくマービン、だがファンは誰も気にしない、素気ない態度もまた魅力らしい。

 

「次の方ー」

 

「は…はい!」

 

やって来たのは紫の髪色の女の子、マービンファンは大人が多く、子供のファンはかなり珍しい。

 

「えっと…CD買いました!この前のライブも良かったです!」

 

「そうか、ありがとな」

 

握手する2人。

 

「あのこれ…私、ピクルス屋をやってて、サボテンのピクルスを持って来たんです、良かったらどうぞ」

 

女の子は瓶詰めされたサボテンピクルスを鞄から取り出す。

 

「あっと…申し訳ないお嬢さん、ファンからはプレゼントは受け取れない決まりになってるんです」

 

ナイトPが申し訳なさそうに言う。

 

「えっ…あっ、ごめんなさい知らなくて、持って帰ります」

 

「いや…もらう」

 

「えっ?でも…」

 

「丁度腹が減ってたんだ、それ貰うぜ」

 

マービンは瓶を受け取る。

 

「マービンさん…」

 

「俺が良いって言ってんだ、文句あるのか?」

 

「分かりましたよ、今回だけですからね?」

 

ナイトPもこういったときのマービンは梃子でも意見を変えないので諦めた。

 

「あ…ありがとうございます!えと、応援してます!」

 

「おう」

 

不器用ながら時折見せる優しさもマービンの人気のところだ。ギャップ萌えというらしい。

 

時々ライバル芸能事務所の『インヴェーダープロダクション』がライブを妨害にしてくるが、その度にマービンが拳で解決している。たまにバイクで引きずり回したりもする。

アイドルが暴力とは思う人もいるが、彼は肉体派(物理)アイドルとして売り出しているので問題はないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という夢を見たんだけど思いのほか似合ってたからアイドル目指してみない?」

 

「てめぇ、ぶっ飛ばすぞ」



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