漂流傭兵小噺~なんで右も左もケモ耳ばっかなんだ、いやそんなことよりまずはカネだ龍門幣だ!~ 作:ラジオ・K
全裸待機しながら書いてます。
前回までのあらすじ。
苦闘の末、なまえをてにいれた!
安宿を、ゲットした!
酒場で、飲んだ。
大ボス、見習い審問官・アイリーニ(酒乱のすがた)が、しょうぶをしかけてきた!
おれはながいねむりに、ついたようだ!
「ああ、落ち着いてください。焦ることはありませんよ」
「あなたにお話が、あるのです」
目の前の女性は安心させるように微笑む。いやでもその言い方は何故か妙な胸騒ぎが──
「どうか、落ち着いて。貴方はずっと泥酔状態にあったのです。ええ、ええ。わかっていますよ。どれくらいの長さか?」
思わず唾を飲み込む。まさか……9年とか?
「貴方が眠っていたのは……昨日の深夜から今日の昼にかけて。半日です」
「おう……」
単に酔いつぶれていただけやんけ。あっでも何でだ……? 昨日はそこまで飲んでいなかったはず。む……待てよ。確か昨日は途中でアイリーニと飲んで……あっ。
「それで、昨日の夜に酔いつぶれた貴方を運んで来たアイリーニさんが、これを」
女性は一切れの紙を差し出す。今度こそ、嫌な予感が。
手に取って、見る。それは
その金額、1万
*言葉になっていない
ちきしょう! 全財産の1/3が吹っ飛んだ!
何ということでしょう。折角昨日作ったばかりの計画が……。
ベッドの中で一人うなだれていると、更なる追い打ちが!
「もし、デリヴァさん。その……1つ悪いお知らせが」
「アズリウス? いたのか」
「ええ。
「放浪医師の、ウィスパーレインと申します」
「デリヴァだ、よろしく」
ウィスパーレインと握手をする。とても細い、繊細な手だと思った。
「それで──アズリウス、悪い話って?」
「その……大変申し上げにくいのですが。簡潔に申し上げますと、仕事がないのです」
「えっ、ないの」
「残念ですけれど……」
なんてこったよ。新天地での生活2日目にて、今までの出来事を全て上回る、大ピンチだ!
アズリウスによると、イベリアという国はしばらく前から鎖国状態にあったらしい。そのせいで、例えば
他には町の外にいる「怪物」を始末する仕事かなんかもあったが、ここ1週間ほどその出現頻度がピタリと途絶えてしまったそう。
「
「それはアズリウスのせいじゃないだろ? だから、謝んなくても大丈夫だ。しっかし、そうするとどうやって稼ごうか……」
「ウィスパーレインさんのところでは、彼を雇うことはできませんの?」
「そうですね……残念ですが、ご覧の通りこの地区は患者さんが少ないですし、余りお給料は出せそうにありません」
そういえば俺達が話始めてからもう数時間立つけど。誰も患者来ないな……。閑古鳥が鳴いているぜ。
「まあ、ここでウジウジしててもしょうがない。ちと街の外に出てみる事にするぜ」
「何かアテがありますの?」
「いいや。けれどもひょっとしたら何かいるかもしれないだろ? それに怪物を始末しなくても、何かの動物がいればそいつを食料とすれば少しは節約できる」
「そういうことでしたら、
アズリウスはそう言って懐より小型のクロスボウを取り出す。遠距離攻撃持ちか! それは頼もしいな。俺は即座に承諾することにした。
マルヴィエント郊外にて
「なぁ、アズリウス。話違くない?」
「ほ、本当ですわ。おかしいですわね、狩人協会で聞いていた話と全然違いますわ」
俺達2人は困惑していた。
目の前に広がる海辺には、大小様々な
「しかし、今度の連中
「むしろ喋る
困惑気味にアズリウスが言う。その反応から察するに多分俺が会った奴が特別だったのだろう。そう考える俺をよそにアズリウスは短刀を取り出し、比較的小さな
「えっなんで解体するんすかアズリウスさん」
「知りませんでしたの?
マジか。待てや。俺が昨日食べた「蛸」のオリーブ漬けというのは……ハハハまさか、な。……な、そうだよなそうに違いないよな? なっ?
あまりの「な」の多さにゲシュタルト崩壊を起こしつつ、こうして無事狩りは成功。かなりの大漁だったので、持ちきれない分は俺の「力」で格納し、大量の
そしてその日の夜。
ウィスパーレインの診療所にて。
「どうしましたの? そんな浮かない顔で?」
「いや……やっぱり昨日の蛸は「蛸」だったんだな~と」
俺は聞いてしまったのだ……獲れた
「ああ、これは新鮮な
と、言っていたのを……。
「そんな深刻な顔しなくても、大丈夫ですわよ。確かに見た目は
「ま、まぁ味に関しては昨日食べたから知ってはいるが。でも何かなぁ~」
おっとまずい。せっかくの食事が台無しになってしまう。
では、気を取り直して。
「えーでは、今日の大漁を祝って乾杯!」
「乾杯ですわ」
「かん、ぱい」
俺、アズリウス、ウィスパーレインがそれぞれのテンションで乾杯を上げる。こうしてささやかながら、ウタゲが始まった。ん? なんか字が違うな……? まあよい、多分伝わるだろ。
酒のつまみは皆、今日捕れた
「それにしてもデリヴァさんの
「なんか、SF小説で出てくる冒険者、みたいですね……」
「あーそれなんだが、そもそもあーつって何なんだ?」
「ご存知ないのですか?」
「それも記憶喪失の影響でしょうか?」
「ん、そのことは──」
「ウィスパーレインさんには
「お、そうか。……その反応から察するに、常識的な単語なんだな?」
「その通りですわよ。もしよろしければこの機会に教えておきましょうか?」
「! 是非、頼む!」
これは有意義なウタゲになりそうだ! あれ、やっぱりなんか字が違う気がする……。
そして──
ふー食った食った。いやぁこの世界について色々と知ることが出来たぜ。特にアーツというのは中々面白いなぁ。俺も早く使いたいぜ。あ、しまった! あの
安宿の階段をギシギシ鳴らしながら、3階にある自室(仮)を目指す。そこまで飲んでいないから、迷うことはないぜハハハ。
……うん? 扉の前に誰か、いる? ゴシゴシと目を凝らし、じっと観察する。
やはり、誰か、いる!
俺はこっそりと動こうとし──やべ、気づかれた! 遮蔽物も何もない、一方通行の廊下だからか畜生!
その謎の人物が、突撃して来る! まずい、防御を──
「今までどこに行ってたんですか! ずっと待っていたんですよ!?」
その声、アイリーニか!? 何でここに──って待っていた?
「私の特訓相手になってくれると
ふむ……昨日の敵を今日の友(?)とするとは、酒は人生の潤滑油だな!
俺は脳死気味にそう思うのだった。
アズリウス
「ところでウィスパーレインさんはお身体が弱いと聞きましたが、お酒は大丈夫ですの?」
ウィスパーレイン
「あ、これはノンアルコールですから大丈夫ですよ♪」
アズリウス
「少し酔っていらっしゃいますわね……お酒はほどほどに、ですわ」
公式生放送視聴中……
新イベント、リミテッドスカウト、ニアール異格キタ! これで勝つる!
というわけで記念すべき第10話でございます。また、UA数が6000まで秒読み段階と来ました。
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