漂流傭兵小噺~なんで右も左もケモ耳ばっかなんだ、いやそんなことよりまずはカネだ龍門幣だ!~ 作:ラジオ・K
そういえば、先週の時点で全二次創作の週間ランキングで145位でした。
いつも「漂流傭兵小噺」を読んでくださりありがとうございます!
頭にある、何かが、切れた。
「────!!!」
その叫びは、言葉にならない。
その叫びは、魂の言葉だったのだろうか。
俺は衝動のまま、仲間を喰い殺しやがった
その一脚目の踏み込みは、深く、激しく大地を叩き、足跡を残す。
空気の流れが緩やかとなり、俺の周囲で激しい渦を巻き、後方へと流れる。
そこからまるで槍のように勢いよく飛び出すは
「■■■、ミィツケタ!」
その攻撃は、完全に意表を突く奇襲となるはずだった。
だが。
「突き攻撃は
俺はサイドステップでその攻撃を
──ここなら、剣も通るよな?
そう思いながら俺は両手に
ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン────────
*言葉になっていない蟹の叫び声!*
その
「そんなザマじゃ、もう、逃げられねぇよな?」
俺は撃ち尽くした散弾銃を捨て、新たに全弾装填済みの散弾銃を召喚。
後は死ぬまでゼロ距離射撃をプレゼントしてやるだけだった。
5分後。ついに蟹のバケモノはくたばった。両方の鋏も、無数の脚も垂れ下がり、二度と動くことはない。
俺は左側へ周り、鋏を破壊。囚われていたウィスパーレインを丁寧に回収し、床に横たえる。
「……ひでぇ。こんな、こんなんになっちまって……」
両目から涙が音もなく、溢れ流れ落ちる。
彼女は片腕しかなく、両足は膝から下がなく、片胸は引きちぎられ、胴体のあちこちにギザギザの穴が、そこから幾つもの臓器が見え隠れしている。
とても言葉では表せないほどの惨さ。だからせめて目を閉じてあげようと、その顔に手を伸ばし──違和感。
何だ。この違和感──温かい? 遺体が、こんなにも?
慌てて頭から下を確かめようとして、首に触れた時。更に気づいた。
折れていた首が、治っている? そんなバカな。さっき見た時は確かにあらぬ方向へと曲がっていたはず……。そう考えながら、ウィスパーレインの左胸に耳を当てると。
ドクン──ドクン──ドクン──
これは、心臓の音か! 彼女は生きている!? それを裏付けるように、胴体にあった穴が、ゆっくりと塞がれ始める。それを見た時、脳裏に閃く
曰く、とある種のクラゲは寿命を迎えたり
その特性は若返りとも言うし、人によっては半分不死であるとも言う。
今、彼女に起きているのはその現象ではないか? だとすればまだ希望がある!
「とりあえず、彼女を安全な場所に……」
そう思い辺りを見回すが、当然そんな場所など、なさそうだ。というより……変だな。さっきまであんなにいた魚共が、どこにもいないなんて。
と、何かが音を叩て降ってくる!
「何だ!?」
落ちてきた人型のそれは、付近の瓦礫の山に頭から突っ込んだ! 両足が藻掻くようにジタバタと動いているから、死んではいないようだ。慌てて引きずり出すと……
「お前、アイリーニか!?」
「うっ……この声、デリヴァ? アンタ、生きていたの!?」
そう言うや否や俺を確かめるようにギュッとしがみつく。
「丸一日も……どこほっつき歩いていたのよ全く!」
「な、何だって、丸一日だと?」
アイリーニの話をまとめると、地震と同時にマルヴィエント市内に現れた海の魚共の襲来より既に丸一日が経過。市民の内半分ほどは既に高台の教会まで避難を完了。
そして今、街の守備隊や賞金稼ぎ、狩人、戦闘可能なトランスポーターなどが総力を挙げて撃退しようと戦闘中らしい。
だが、その戦況は芳しくないという。
「どおりで誰もいなかったわけか……丸一日も寝ていたとは、全くもって情けねぇぜ」
「瓦礫の下敷きになっていたんでしょ? なら仕方ない──ッ!」
話の途中でアイリーニが目を大きく開ける。
「そうだ、こんな話している場合じゃない! はやく、救援に行かないとッ……」
「救援だって?」
「市内中心部の大広場で、敵の指揮官と思われる個体を発見、今も戦闘中なの! 私はさっき奴の攻撃で吹き飛ばされて──」
早口でそう説明しながら急いで向かおうとし──よろける。危ない! 俺は咄嗟に彼女を支える。
「お前、酷い怪我じゃないか! そんな状態で行っても足手まといになるだけだろ!」
「でも──」
「ここは俺が何とかするから、アイリーニはウィスパーレインの面倒を見てくれ!」
「ウィスパーレイン……? って彼女こんな傷で、生きているの?」
「ああ、生きようともがいている!」
俺はこの場をアイリーニに任せ、急いで市内中心部の広場へと向かう!
いつの間にか月は再び隠れ、大雨が降り始めた。大量の瓦礫や見通しを更に悪くする雨に四苦八苦しながら、どうにか広場前までたどり着く。怒鳴り声や
その時、付近の崩れかけた柱に青のパーカーを着た女性が倒れているのを見つける。その姿……アズリウスか!?
彼女の元に慌てて駆け寄り、脈拍などをチェック。……大丈夫だ、息はある。意識を失っているだけのようだ。
「う……で、デリヴァ、さん?」
「ああ、そうだ、俺だ。この傷……何にやられた?」
「ごほ、ごほっ……広場の、方に…………が」
「わかった。後は俺に任せておけ」
「よろ……がいします……わ」
アズリウスは再び気を失う。俺は彼女の両手をちらりと見て、怒りに身を任せながら進む。
彼女の両手は、潰されていた。
広場に近づくにつれ、どんどん戦闘の音が、小さくなっていく。
そして俺が広場に到着した時、付近一帯には破れた数多くの戦士たちの、骸。
数は50を優に超えていた。
そして今──
「や、やめっ──ぐぎゃっ」
最後の戦士の頭が砕かれ、降る雨に赤が混じる。
その「魚」は、今までのどの魚よりも、洗練されていた。洗練という文字が「無」であるというのならば。
二足歩行の魚人。「彼」には顔がなかった。その顔面は海面のように何もない。ただ反射するだけ。
「縺ゅ≠縲√≠縺ェ縺溘′笆?笆?笆?縺ョ蝗壹o繧後↑縺ョ縺ァ縺吶??」
魚人は喋ろうとした。いや、実際に喋ったが……その言語は
だから、切り替えた。フェロモンに。
潮が空気に混ざり、拡散していく。
ああ、あなたが■■■の囚われなのですね? 貴方様をずっと、探していました。どうかお言葉を、貴方様の最後の──
「うるせぇ」
俺は
後に「
昨日中国で開催された、3周年記念公式生放送を見て「あの」キャラクターの実装に狂喜乱舞した作者です。
祈りが……通じた、だと?
寝れませんでした。
それにしても、毎回カッコイイPVやら演出で涙が出ます。只々感服するのみですね。
次回は「伝説ボス、アンフィニッシュボーン・ノットトーカー戦」となります。
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あとがきの作者と、あるいはキャラ同士の掛け合い、いります? なお、毎回書けるかは保証できませんが……。
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両方ともいる
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作者&キャラのみ
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キャラ&キャラのみ
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そんな要素いらない